風花

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『海へ』
私はこの夏、海へ行った。海は気持ちがいい。海は全てを洗い流してくれるようなところだと私は思っている。私は今、高校3年生で受験生だ。受験生が勉強ほったらかして海へ行っていいのか?という疑問を抱く人もいるかもしれない。私はそれについて思うことがある。"なぜ受験生は遊びへ行ってはいけないのだ"と。受験生も人間だ。たまには勉強ほったらかして休むことも必要だ。1日ほったらかしただけで会社や学校が不合格となる訳では無い。1日ほったらかしただけで不合格になったらこの世はニートだけになってしまうのではないだろうか。だから、別にいいと思う。私のいとこの妹で今年の四月に高校1年生になる子がいるがその子はずっと部屋に引きこもって勉強をしている。とても偉いと思うが私はそれはあまりすすめない。なぜなら日に当たらないからだ。たとえカーテンを開けていてもそれは意味の無いことだと思う。だから休みの日くらいはどこかに家族とお出かけをした方がいいと私は思う。そう思っている私はこの前いとこの妹の家族全員と海へ行った。妹はとても楽しそうだった。その顔を見た時なぜかホッとした。ホッとしたということはどこかで不安を抱いていたのかもしれない。それに楽しそうにしていたのは妹だけでは無い。妹の父母全員楽しそうだった。私はその姿を見れてよかった。この楽しさを次活かしてほしいと思った。だが、現実はそんなに甘くはない。次の週に妹との家に行き聞いてみた。「あれ以来どこかに出掛けたりしてる?」と。妹はこう答えた。「行っていない。勉強をしないと受からないから」と。私はそれを聞いて呆れた。そして私は妹に言った。「それは誰かにそう言われたの?そう言われたからずっと部屋に引きこもって勉強してるの?言わせてもらうけど○○が今していることは本当の引きこもりと同じだよ?日に当たらずにずっと部屋に引きこもって何かをしている。だからたまにはどこかに出掛けないと。勉強のしすぎて落ちる人も中にはいるんだよ?努力が仇となる人だって中にはいるんだ。それは嫌でしょ?だから次の週でもいいから旅行とかに行きな。ね?」と。そして妹からは「確かに今までの努力が水の泡になるのは嫌だ。じゃぁ、お姉ちゃん。この前行った海にもう1回行きたい。」と言った。"もう1回行きたい"そんな言葉を妹の口から聞いたのは初めてだ。今まで妹のお母さんの口からしか聞いていなかったから。そして次の週に妹の家族ともう一度海へ行った。

8/23/2023, 11:40:39 PM