海の底』の作文集

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海の底』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/20/2024, 5:28:12 PM

消えてくれ

貴方が私に言った、最初で最後の言葉。
何度も貴方に会いに行ったのに、
毎日貴方だけを見ていたのに、
私の愛は、届いていなかった。

貴方の家で毎日晩御飯を作っていたのは私なのに。
貴方に視線を送る邪魔な女は私が追い払ったのに。
貴方はその女の手を取って、私の手を振り払った。

認めて貰えない愛は、持っていたって意味が無い。
愛されない私は、生きていたって邪魔なだけよね。

だけど確かに私は貴方を愛していて、愛されたかった。
どうかそれだけは、覚えていて欲しいの。



雪の降る暗い夜の中、独り海を目指す。
貴方に初めて出会った場所。貴方を好きになった場所。
この海に二人で身を流すのが夢だったのだけど、
貴方の願いはこれでは無いのでしょう。
貴方の幸せを望んでいるの、壊す事など出来やしない。
私の事を嫌いになってもいいわ。恨んだっていい。
だから、絶対に忘れないで。最期のお願いよ。

海の底へと沈んでいく。貴方への愛を握りしめて。

1/20/2024, 5:15:17 PM

寒い夜は、深海のようだ。
どこか寂しく感じて、時計の針が進む度に町から明かりが消えていく。
皆、夜は眠るものだから。

だから私は、海へと潜る。
外にいても寒くない格好だけをして、私は風を凌げる家屋から出発するのだ。
今の私は、さながらドライスーツを着た潜水士。

静かで、暗い世界が、目の前にはある。
街灯の明かりは、チョウチンアンコウだったように見えた。
たまに見かける、切れかけた電球のチカチカした様はヒカリキンメダイを彷彿とさせる。
どの子とコミュニケーションを取ろうとしている電球なんだろうな。私だったりするのか?
ざんねんながら私は魚では無いので交信は出来そうにないから、他を当たってくれよ。

深海は、まだ未知なる部分の多い世界だ。
宇宙に比べると、さすがに宇宙の方が未知は大きい気がするけれど。
夜には、町はまた違ったふうに見えてくるものだ。
いつも通うスーパーも、定期的に赤と緑を繰り返す信号機も。
この世界は、落ち着いていて、静かでやさしく、寂しいものだ。

私は定期的に寒い外へと繰り出す。この習慣は、ダイバーが酸素を補給しに海上へと上がってくるようなものだ。
無いと、私は私でいられ無くなる気がしている。
冬が一段と感じられるのだが、春だって夏だって、秋だってこれをしている。
ほかの季節ではどうなのか、それはまたいつか話そう。
そうしなくとも、実は誰だってその世界へは簡単に行ける。
静かであれば昼間だっていい。早朝だったら体感するのが早いかもしれないのはそうだけれどね。

安全な場所を確保してから、目を閉じて静かに深呼吸をするんだ。
すると耳が澄ましやすくなることだろう。
その世界を、まぶたの裏に想像するんだ。
きっと、あなたの中にも深海はあるだろう。
どんな魚がいるだろうか。もしくは、いないのかもしれない。
見たこともない奴が現れるかも。
なんたって、深海は未知なる世界なのだから。
気が向いたらやってみては如何だろうか。

「海の底」2024/01/21

1/20/2024, 5:14:08 PM

みんなより先に心が
大人になったのかもしれない

私は1度堕ちて
今ここで生きてる

だから少し人より
心が強いのかもしれない

でもそんな人間でも
自分を傷つけるときが多数あるのです。
【海の底】

1/20/2024, 5:13:28 PM

海の底____


【苦い海と沈んだ夕日】
「海は苦い。」

「いや、海はしょっぱいでしょ。」

「違うよ、こころ。」
友達の憂は頑なにそう言う。

「うちの海は苦いんだ。」

「そっかあ。」
あたしはもう受け入れる。

「ねぇ、沈んだ夕日って時に残酷だよね。」

「あたしはそれでも沈んだ夕日大好きだけどね。」

「ぶはっ。」
憂は心から笑った。



【意味】
苦い海は「苦海」。くかいと読む。
この世が苦しいものであることを海にたとえた語。
憂はこの世界が苦しいということ。

沈んだ「しん」
夕日「ゆう」
「親友」



【解説文】
「この世が苦しい。」

「いや、海はしょっぱいでしょ。」

「違うよ、こころ。」
友達の憂は頑なにそう言う。

「うちの世界は苦しいんだ。」

「そっかぁ。」
あたしはもう受け入れる。

「ねえ、親友ってときに残酷だよね。」

「それでもあたしは憂が大好きだけどね。」

「ぶはっ。」
憂は男の子みたいに笑った。

1/20/2024, 5:07:51 PM

こうやって文章を書いて公開するのにも、海底ケーブルがあるからネット回線に繋げられるのだなと。技術の進歩には壮大な設備があるのだと思いを馳せる。
改めて今ある環境に感謝したい。

(能登の方ではStarlink(衛星通信)や船上基地局でドコモとKDDIの携帯回線を繋いでいるようですが…情報は行き届いているのでしょうか。心配です。)



テーマ:海の底

1/20/2024, 5:04:58 PM

お題︰海の底

沈んでく あなたの姿
深くかぶったあなたのフード
取っ払ってみたくて

ゆらりゆれてるパーカーの紐
指先かすって再度掴んで
キュッと引っ張るあなたの重み
あっさり引き締まって顔を隠した

そこにいるの どんな顔なの
この紐手放したらあなたは離れてしまう
私に見せてほしいの
あなたの素顔が知りたい
この衝動止められやしない

引っ張られて 沈んでく ごぼり息吐いた

腕捕まれて逃げられない
そのまま深くまで
「海の底 はるかそこまで
お前を引きずりおろしたい」
ニタリ 楽しそうに笑っていた

1/20/2024, 5:04:25 PM

「助けて、っ!」

放った言葉は泡となって空へ向かう。

溺れないように藻掻いても逆効果。
誰も気づけずにただ沈んでいく。


肺を満たしたきみの言葉で、ただ沈んでいく。
きっときみはまだ気づかない。

真っ暗な海の底。
沈んでった先には死があっただけ。

『海の底』

1/20/2024, 4:53:43 PM

海の底

暗く静かで
不安と孤独に染まる

ひとりぼっちで何もない

落ちてくるのは石っころ
誰かが投げたのだろうか
上を見ると、光が差していた

キラキラと輝く石は
やがてぽふんと地に着いた
するともう輝きはなく、黒い物体になっていた

1/20/2024, 4:48:39 PM

上から差す光
いつか見えなくなるのだろうか
思った通り青くはなかった

海の底

1/20/2024, 4:37:59 PM

『海の底』

暗くて、さみしくて、冷たい。
陽の光も届かないような真っ暗な場所で、今日もぼくは生きている。

ここは、ふかいふかい海の底。

息を吸おうとすればたちまち水が気道を塞いで、言葉を紡ごうと吐き出した息はぽこぽこと小さな泡へと変わる。

上手に泳げないぼくは、どこにも行くことができない。
ただずっと、ここで静かに沈んでいるだけ。

誰も見つけてはくれない。引き上げてくれる人なんていない。そもそも誰も、ぼくのことを見てすらくれなかった。

ここは、ふかいふかい海の底?

明るくて、たくさんの人がいて、あたたかい。
太陽は穏やかに街を照らして、地面にできた水たまりがきらきらと輝いている。

地面に足が着いている。口を開いても、しょっぱい海水が入り込んでくることはない。いろいろな音が、空気を震わせて両耳にはっきりと届く。

でも、それなのにどうして、ぼくはこんなにも息苦しいんだろう。どうして、言葉が一つも出てこないんだろう。

誰もぼくを見てくれない。誰も、引き上げてくれない。

ああ、きっとここは、暗くてさみしくて冷たい場所。

ぼくにとっての、ふかいふかい海の底。

1/20/2024, 4:34:29 PM

海の底を歩いている魚を見た
人間も歩く
歩くし泳ぐけど飛べない
鳥は飛べるし歩ける
あの魚は泳げるのかな
どんな風に泳ぐのかな

子供のころ何度か海水浴に行ったから
ほんのすこし私の細胞のひとかけら達も
海の底の砂を構成してるかもしれない

1/20/2024, 4:33:53 PM

どうしてかしら?

憧れを持って
海から陸へ旅立つお姫様はいるのに

陸から海にやってくるひとは少ないの?

ここだってとってもすてきなのに!
居心地も景色も最高

陸になんていかなくたって広い世界が
ここにはあるのに

なんて海の底でゴロゴロ寝そべる
こんなあたしじゃ人魚姫失格よね

でもいつか出会ってみたい
だからはやくこっちに来てよね


海の底

1/20/2024, 4:33:45 PM

ゆっくりと目を開ける。


 あぁ、夢か。


 苦しくもない。辛くもない。寂しくもない。痛くもない。冷たくもない。

 ただ、どこかあたたかい。

 ずっとこのままでいたい。このまま沈んでいきたい。けれども明日はやってくる。
 だから、少し。ほんの少しだけでいいから。


 自分に優しく。



_海の底_

1/20/2024, 4:27:07 PM

海岸のコンクリートの端に海に背を向けて立つ。そのまま勢いよく大空を見上げれば重力に従って体が海に吸い込まれていく。真っ青な空と白い雲を見ながらスローモーションのように海に落ちていくのを感じる。バシャン!夏の景色が水に溶けてすぐ、波も私が立てたしぶきの音も小さくなった。人の声も太陽の熱もない冷たくて静かな世界に沈んでいく。深く深く深く。水面のきらめきが遠くなって少し不安も覚えるけれど、我慢していると誰からも何からも逃れて私だけの世界に入れるのだ。
ここでは受験も将来も考える必要はない。私の心をかき乱す同級生も、少し話すだけで生徒を泣かせちゃう特殊技能を持った先生もいない。話したことないけど苦手な陽キャ女子も、数学の解法について話し合う男の子たちも、いつも仲良しのメンバーも、だあれもいない。
ただこの静寂を感じるだけでいい。薄暗い青を見つめるだけでいい。なんの解決にもならない現実逃避だけど。
将来なりたいものなんてこの歳で決まってる人なんかいないし、企業や大学の説明なんて綺麗事しか書いてなくてほんとのことなんかひとつもわからない。これから何十年も同じことをして過ごすなんて途方もなさすぎて想像さえできない。それでも選択の時は迫ってくるから仕方なく選ぶしかない。

でもそれは地上の私がやること。
海の私はそんな面倒くさいしがらみとは関係ないのだ。

1/20/2024, 4:26:34 PM

絶望はしていない
むしろ落ち着いている
心地のいい静寂

見上げると希望があり
足元は穏やかだ

未知なのに既視感がある
懐かしくはないけれど感動はある

始まりと終わり
微かな予感がする



【海の底】

1/20/2024, 4:23:20 PM

「ゲームばっかりってどういうこと? 僕は今日朝起きて学校へいって授業を受けて昼休みに宿題をしてご飯食べて、午後も授業を受けて部活をして家に帰ってきて今に至るんだけど、これの何処がゲームばっかりなの? 本当にゲームばっかりの人はトイレする時間すら惜しんでゲームするらしいよ。それに比べたら僕のゲームの時間なんてかわいいもんだと思うんだけど違う? え? 今? 今は深海のステージ進んでる。結構難しいってのに親がうるさいんだよ」

1/20/2024, 4:08:39 PM

苦しい。海の底に沈んでいるみたいに。
うまく息ができなくて、どうすれば楽になるのかもわからない。
必死になってもがいて、余計に沈んでいく。
このまま諦めた方が楽かもしれない。
何も考えず、抗わず、漂うだけ。
今日は満月だった。海に映る月が、クラゲみたいに
ゆれていた。

1/20/2024, 4:00:48 PM

海の底


「海底にはお宝が眠ってるんだって」

そういえば、と話を振ると隣の彼は興味津々といった様子で僕の方を見てニヤッと笑った。

土曜の夕方、テレビの特番を見ながら行ったことのない場所についてあれこれと考える時間が僕の楽しみのひとつだ。
最近はその楽しみを共有する相手ができて、この時間が充実したものになっている気がする。

この噂も何気なく聞いた程度の話で、僕も詳しくは知らない。
でも暇つぶしに色々と議論するにはちょうど良い話題だった。

画面には 不思議な海の生物たち と題されて深海の生き物などが紹介されている。美しい形の魚や、とても大きな魚もいてどんな世界が広がっているのかと密かに胸を躍らせた。

「じゃあそのお宝は、きっと竜宮城みたいなお城に大事に管理されていて、認められた人にしか与えられないんだ」

「ふーん。じゃあ竜宮城ってどんなとこだと思う?」

「そりゃあ庭は大きな美しい珊瑚礁が広がっていてお城は太陽の光が反射してキラキラしているんだよ!それでね…」

興奮した様子で熱心に語る彼は先月から隣に越してきた隣人だ。出会ったのはつい最近だが、なんだか昔からの友人だったかのように気が合って、休みの日はほぼ僕の家でテレビを見ながらこういうくだらない話で盛り上がった。

時間はあっという間に過ぎ去って、テレビが消える。
そろそろお開きにしようかと家を出る。
じゃあまた明日ね!
隣人はそう言い残して僕の家を後にした。


翌日、目が覚めると僕は海底にいた。
まさに昨日隣人が言っていた、光り輝く竜宮城が聳え立っている。珊瑚が潮の流れに揺れ、空気の泡が至る所から溢れて幻想的な美しさだ。
ああこれが竜宮城か。ここについてやけに詳しかった隣人はきっとこの海底から来たんだろう。もしかして竜宮城の遣いだったのかもしれない。気にも留めなかったが、たしかに美しい紅色のひらひらと舞うような衣纏っていたし、白銀の体をしていた。
よく見るとこの大きな城には似たような容姿の従者が忙しく働いている。城の周りは黒い鎧を纏っている強そうな護衛が固めていた。
この城の中にお宝がある。そう確信して僕は城の門を開ける。

「一緒に暮らすことになりました金魚です!これからよろしくお願いします」

この広い海の底にはまだ知らない世界が広がっている。
手始めに噂の宝を探し出そう。
見つけ出したら家に帰って彼に見せてやるんだ。
そしたら目が飛び出るくらい驚くだろうな。
そんな隣人の姿を想像して荘厳な竜宮城の門をくぐった。

1/20/2024, 3:56:23 PM

海の底

深い深い海の底には、まだ人が見たことない生き物が、
沢山いるらしい。

1/20/2024, 3:48:51 PM

夢を見た。私は太平洋のど真ん中で一人泳いでいる。最初は足のつく程の浅い海だったが時間がたつにつれ深く、深くなっていく。海は気持ちが悪いほどに透き通り、海の底に泳いでいる私の影がゆらゆらと揺れているのが見える。その影に隠れて三葉虫が蠢いていて、まとっている甲羅をギラギラと輝かせていた。だがそれは宝石のようにきれいなきらめきではなく、泥水の中でゆらめくビンビールのような異様な輝きだった。ふと足が動かなくなった。さすがに「ヤバい」と思い必死に暴れようとしたが、思いも空しく海の底へ沈んでいってしまった。海の底は暗かったが、相変わらず三葉虫のギラギラした背中は光の柱をつくっていた。私は海底の圧力に負けそうになり地面を這いつくばって進んでいた。どのぐらい経ったのだろう。私は疲れはて食べ物か何か無いかポケットをまさぐってみると、吸うはずの無いタバコとアメリカの国旗が出てきた。取り敢えず私はそれをしまい三葉虫の背中にのってやすむとにした。ギラギラと品の無い光を放つ背中は苔むしていて、硬くツルツルした表面はあまり気持ちのいいものではなかった。私は上に座って先程のタバコをもう一度出し、何を思ったのか三葉虫の日を浴びているところに先の方を向けた。するとジリジリと音を立て火が着いた。海の中にも関わらず着いたのだ。そういえばさっきから長い間沈んでいるが、多少の息苦しさしか感じていない。私はさすがに恐ろしく思えてこの場所から逃げようと試みた。立ち上がって水面に向かって飛び上がるが、あと少しにも及ばず、手を伸ばすことしか出来なかった。足下を見ると瑠璃色の地面にどんどん足がくいこんでいっている。その時に冷たい風が海に吹き混んできて私を凍えさせようとしてきた。その瞬間視界が風と共に流れていき、三葉虫も粉のようになり、暗闇に消えていった。そしてぼうっと目の前の海が消えて、視界が薄くチョウチンアンコウのような明かりの着いた天井に変わった。私は起き上がり、見てみると布団がめくれ足にまとわりつき、床に転げ落ち誇りにまみれたラヂオの裏のツルツルした部分を触っていた。そしてつけっぱなしだったデスクスタンドを顔に浴び、顔に枕を押し付け寝ている。「あぁ、そういうことね」と私は呟き、ベッドに戻って朝までの短い眠りを堪能した。そして私がこれを書いていて2つほど奇妙におもった事がある。というのは夢というものは簡単に忘れるものなはずなのに、自然と私の潜在意識の中に潜り込んでいる事。もう1つは他の事は一致する点が現実で会ったのに、「タバコ」と「アメリカの国旗」に関しては全くもって身に覚えがないということだ。多分私は無意識にどこかでそれを見ていて、感じ取っていたのだろう。それを踏まえて、起きているときよりも、眠っているときの方が感が働くのではないかと私は考えた。それからというもの私は「人間以外でも夢を見るのか?」「人間は生涯でどれ程の夢を見るのか」というように夢について考えるようになった。だが、こ れ以上追求すると眠れなくなってしまう危険もあるし、哲学的になってしまうので、取り敢えずは「睡眠」を心から楽しむことにした。


「Good Night」

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