『海の底』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
海の底には
何がある?
冷たい水
暗い世界
未確認巨大生物
まだわからないことが多いなら
他の可能性だって
あるかもしれない
海の底の扉をノックすれば
「やあ、いらっしゃい!」
と出迎えてくれる
遠い昔の仲間が
待っているかもしれない
海の底
あー…まただ…誰にも愛される事無く、私は、心無い見ず知らずの人に、海の底へと突き落とされた…泳げない私は、海の奥底へと落ちていく…あー。私は、今日まで、何回転生してきた事か…それでも、まだ“運命“と呼べる人には、出会えず、そして、また心無い見ず知らずの人に、海の底へと突き落とされ、どんどん私は、海の奥底へと沈んでいく…あぁ。もう次こそ終わりだ…そんな時だった。「待って!今行くから!」と何処か聞き覚えのある声が聞こえる…もしや、その声は…「お前を絶対俺は、死なせない!」と、海の底から引き上げられた私…安心感から私は、意識を失った…ようやく地上に上がって、見えた人影は、私が、意識を取り戻した時には、既にいなかった…でも、確かに聞き覚えのある声だった…記憶を辿ると…そうだ!あれは、確かに、幼なじみの斗真の声だった…そっか。今分かった。きっと、私が求めていた“運命の人“は、こんなにも身近にいたんだ…ねぇ。斗真。今愛に行くね。丈の長いロングドレスとハイヒールで、私は、斗真を探して必死に走る。人混みの中私は、探す。「いた!」思わず振り返る斗真は、恥ずかしいのか、私に気付いた途端、走り出す…「ねぇ!待って!待っててば!斗真!」息切れし始めた頃、私は、慣れないハイヒールのせいで、地べたへと転ぶ…「アンヌ!」と思わず駆け寄る斗真…「やっと見つけた…私の“運命の人“…ねぇ。斗真。いつも私を影で支えてくれてありがとう。姿も見せないから毎日誰か気になって、気が気じゃなかったわ…急で悪いけど…私と結婚して欲しいの…貴方がいれば、私は…」と言うと、斗真は、沢山の人がいる中で、不意に私の唇にキスをする…「え?」と戸惑う私…そして、斗真は、真っ赤に染まった照れ顔をしながら、「ばーか。プロポーズは、普通男がするもんだろ!何の為に、俺が影で支えて来たか…良いか?アンヌ。たった一度しか言わないからよく聞け。俺は、ずっとお前が好きだった。だから、いつかは、お前と結婚したいと思っていた。だが、お前は、いつも危なっかしくて、影から支える事で精一杯だった…なぁ。アンヌ。俺と結婚しよう!」と私の前で立膝を付き、斗真は、手元にいつ買ったのか想像の付かない結婚指輪を差し出した。すると、周りの誰もが、微笑ましくこちらを見て来た。「はい!もちろん!喜んで!」と。
ーそして私達は、人前で愛を誓い、その場で結ばれたー
海の底。
海の底まで
一緒に行こう。
たまに
海の写真を
上げてるね。
お誕生日のシールも
既読されてるのも
プレゼントにあげたけど
まさか
あのバックが
よく使うなんて。
意外で
ビックリした。
涙より塩っぱい、ここは海の底
/お題「海の底」より
このまま海の底に、この身も心も沈めてしまおうと思った。
僕らの幸せは出口のない不幸だ。
これが、僕が裏切ったすべてに対するせめてもの誠意だと思った。
同時に、僕は変わってしまった自分を受け入れてゆける気がしなかった。
「波の底にも、都はありますから」
「君らしいね」
ああ、幸せだ。
あなたもそうでしょう。
僕はたぶん笑っている。
ようやくあなたを理解できた感動と絶望が体を突き動かす。
「あなたと僕は出会うべきじゃなかった」
「後悔してるかい」
「…ええ。いやと言うほど」
「私はしていないよ。来世でも」
これだからあなたが嫌なんだ。
僕は痛む身体で、反吐が出そうな微笑みを浮かべるあなたを強く抱き締めた。
ようやくあなたのことだけを考えることができる。
足は既に大地を踏み越えていた。
青の宝石は嘆いている
暗い海の底で嘆いている
僕はこの世界を何も知らない
優しく温かい太陽も
どこまでも続く草原も
美しく色鮮やかな花畑も
時々来る魚が教えてくれるだけで見たことすらない
青の宝石は嘆いている
いつか海の底の美しさを知るその日まで
【海の底】
誰にも気づかれずに、このまま溺れてしまいたい。
そう思う時がある。
溺れたその先は何が待っているのだろう。
お題『海の底』
「…いいの?、本当に」
こっちを見てくる目はとても真っ直ぐなのに、
声だけが不安に呑まれている。
『…うん』
「…そっかぁ」
ふわりと笑う。
僕はそんな風に綺麗に笑えないから、
静かに海を見る。
そして、『それ』を海へ投げる。
ザポンという音を立て、そして沈んでいく。
海の底へ沈んで往く大切なもの。
いや、海が包み込んでいるのかもしれない。
でも、それでも、
美しいことには変わりなくて。
クラゲの死のように、
消えてしまえばいいと思う。
『それ』とは何なのか、
海の底のみぞ知る。
題 海の底
ここからは色んな景色が見える。
俺と一緒に沈んで行く人達、
崩壊する船、
誰が死んだとしても全てを受け入れて包容する大空。
……俺が死んだらお父さんはどうなるのだろう,あの人寂しがりなのに意地を張って我慢して子供みたいなあの父は,
………沢山の愛情を貰いながら先に逝くなんて俺は本当に親不孝者だ。
こんなところで,別れも言えずに終わるなんて
すまない父さん絶対生きて帰ると約束したのに,俺 守れなかったよ
泣かないでくれ,悲しまないでくれ,なんて言えないだけどどうか,どうか幸せに…
不幸に,絶望に沈まないでくれ
愛しい父へどうかこの声が聞こえるように
もう貴方の側で歌えすらできないけれど
ーさようなら
With love from your son.
貴方の息子より,愛を込めて。
「海の底」
海の底を、
ゴミ箱の中身をぶちまけたような処にするのも、
自然の生き物の住処にするのも、
きっと、ひとりひとりの意識次第。
ひとりだけが頑張ってもなかなか反映されないけど、
ひとりが私くらい頑張らなくていいだろ、と思ったら
あっという間に汚れてしまう。
世の中の仕組みと、きっと同じ。
もしかしたら、海の底には
今の世界が映し出されているのかもしれない。
「海の底」
地上では息苦しい人たちが
悠々と呼吸できて
心安らげる
そんな世界が
海の底に広がっていたら
「海の底」
クジラやイルカが話す声
時々荒れた波の音
なにかのための機械音
光は届かないけれど
私はここで生きている
いつか大きな泡たちに
掴まることができたなら
ふわりふわりと導かれ
泡沫ほどにはなれるでしょう
海の底
私は人がたどり着く事が困難な場所だと考えましつ
2."海の底"
重く醜く湧き上がる怒りに
重く鋭く湧き上がらぬよう錨をつけて
心の奥へ。海の奥へ。
海の底へ。心の底へ。
海の底
海の底はとても暗い
とても暗くて恐ろしい
暗闇のようで上下も左右も分からない
そこに有るのはただの暗闇
僕も同じようだ
僕の心も海の底のようにただ…ただ暗い
【海の底】
「水の中で泣いてる人に気づけるようになりなさい。」
こんなの以心伝心してなきゃ無理だっつの。
ただでさえ、自分が苦しんでいるのにも気づかないのに
なんで他人のことを気にしなきゃいけないんだよ。
「僕は水の中で泣いてる人には気付けないけど、隣で泣いてくれる人には気づける。」
自分の見える範囲でいいってことを君に気付かされた。
なにもかも海の底に置いてきた自分がまるで馬鹿みたい。
海の底
海 海
の の
底 上
に に
い い
る る
君 貴
方
い
つ
に
な
っ
た
ら
逢
え
ま
す
か
海の底
まただ
こんなふうに胸のなかが重く
苦しく
どんよりと重い
誰もいない
暗い
まるで自分の身体が
自分のものじゃないようだ
海の底に沈んだように
何も見えず
何も聞こえず
ただそこに横たわるだけ
ずっとこのままなのだろうか
私にはもう光が当たることはないのだろうか
そんなことはない
底があるということは
その上の光の世界があるということじゃないか
いつの日か必ず
光溢れる世界に
出られる日を夢見て
【176,お題:海の底】
冷たく暗い海の底では、どんな照明も役には立たない
一寸先は闇、自分の鼻先すらも見えない程の濃い黒
その中で小さくうずくまって目を閉じる
目を開けてても閉じてても変わらないのなら、少しでも楽な方を選ぼう
寒さに眠ることも出来ない、静かに目を閉じたまま闇と一体となって
このままエンドロールまで行こうじゃないか
埋め尽くされた黒の隙間、僅かに目を開いても見える景色は変わらない
「誰か見付けて下さい」と、囁いたのはどこの誰か......
海深くにいたのは、美しい人魚姫。ではなく、恐ろしい海の魔物だった。
海上で美しい歌声を響かせ、いくつもの命を刈り取る化物。
その海の魔女に、少年は、恋をしてしまった。
小舟を出して、彼女の歌声を辿る。
濡れた長い黒髪の化物は、すぐに見付かった。
少年が手を差し出すと、意外にもその手を取る。
そして。叫び声を上げて、手を離した。その手は、火傷している。
ああ、一緒にはいられないんだな。
少年は、悲しみに沈んだ。