『流れ星に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
流れ星に願いを
子供の頃は流れ星を探して願い事をしていた
でも3回言わないと叶わない
短い時間で3回言えた事はない
言える人なんているんだろうか?
いないよなんて思っていたけど
ある日子供相談室である人が言っていた
Q.流れ星に願い事をしたら叶うのですか?
A.短い時間で3回言えるって事は日頃から考えているから言える。いつも考えて行動しているから3回言えたら絶対に叶うよ
そうか!そうだよね!
願い事は時間制限がある。
光が消えるまでの間に3回正確に唱えることができたら願いが叶う。少しでも遅かったり、途中で噛んだりしたら失敗だ。それが流れ星のルールである。
願いを叶えるのは、宇宙にいるよくわからない存在であるし何故3回なのかも、光が消えるまでなのかも理由はよく分からないが、理由などない魔術的な儀式なのだからそれに従うしかない。そう、魔術なのだ。空を見上げていずれ消える儚いもののために必死で口を動かすことが。
最近は人口でも流れ星を流せるようになったらしい。
どこかのベンチャー企業がそんな取り組みをしていると何かのテレビ番組で聞いた。
お祭りで花火の代わりに流れ星を、なんて日も近いのかもしれない。
自然の中に魔術があるのだと、昔は思っていた。
だから自然を人口物に置き換えると色んな不具合が起きるのではないかと、恐怖したこともあった。
でもこの場合、自然というのは祈りを捧げる人の心だろう。心は最も大きな自然で、魔術的なものである。
私が引き寄せの法則だの、スピリチュアルを好まないのはあれが安い魔術であるからという理由である。
金や地位だけではなくもっと大きなものを想像し信じ、偉大なる魔法使いになることこそ目指すべきではないだろうか。
そんなことを思う。
《流れ星に願いを》
午後の仕事が始まる5分前。
休憩室の片隅で彼女が難しい顔をしてスマホを凝視してる。
チラリと見えた画面にはずらりと並んだ雨マーク。
アプリで天気予報を見てるらしい。
「どうしたの?」
「うん……夜までに天気回復しないかなって思って」
でもこれじゃ無理かな、と微かに漏れた声は諦め混じり。
確かに朝の天気予報でも明日の朝まで雨だって言ってたな。
「今夜、何かあんの?」
あくまで何気ない風を装って探りを入れる自分のチキンさに呆れる。
デートの予定か何かだろうか。
こんなに可愛いんだから、そりゃあ彼氏がいたっておかしくないよな。
でも女友達との予定かもしれないし。
「予定っていうか……今日、流星群の日だって言ってたでしょ」
彼女は画面に目を向けたままだったけど、小さな声で答えてくれた。
そういえば何日か前にそんな話題になったっけ。
些細な雑談を覚えていてくれたことが少し嬉しい。
……いや、嘘ついた。かなり、嬉しい。
確かに今日は流星群の活動が極大になる。
ピークの時間は真夜中から夜明けだけど、予報通りなら今夜の観測は絶望的だろう。
「流星群、そんなに見たかったんだ」
「うん。流星群ってくらいだから、いっぱい流れ星があるんでしょ。私の願いごと1つくらい叶えてくれるかなって」
照れくさそうに笑う顔。
冗談めかしてるけどその瞳にはどこか必死さも透けて見えて。
ほんのり染まった頬と耳から、その願いがどんなものだか窺えて。
ああ、これは失恋決定かな。
流れ星に願いをかけなくたって、彼女ならきっと恋を叶えられるだろう。
彼女のことを狙ってる男は多い。
このバイトの職場でも、学校でも。
でも、彼女がそんな迷信にも縋りたいって言うなら。
こんな風にがっかりしてる顔なんて見たくないから。
「流星群の極大は今日だけど、今日じゃなきゃ見れないってわけじゃないよ」
「えっ?」
「今日がピークってだけで、数は少なくなるけど前後何日かは一応見れるから。根気は必要だけど」
どこのどいつか知らないけど、恋敵に塩を送るようで馬鹿みたいだとおもうけど。
それでも彼女の顔が曇るより、晴れやかな笑顔が見たいから。
だから。
「願いごと、きっと叶うよ」
流れ星と一緒に背中を押そう。
告白もできないヘタレな同僚だけど、この一言が君の勇気の助けになればいい。
うまく笑えているだろうか。
たぶん大丈夫だと思いたい。
だって、彼女が恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑ってくれたから。
「ヤバい尊いもう叶っちゃったよ効果絶大すぎだよ流星群まじ感謝」
ものすごく小さな声で彼女が何ごとか呟く。
聞き返したけど「何でもない」と言うばかりで教えてはもらえなかった。
【流れ星に願いを】
流れ星と聞いて、真っ先に頭に浮かんだのはアニメで見かけた満点の青空の中を走る星だった。私は、流れ星という言葉は知っているが、実際にどのようなものなのかは全く見たことがない。
願いを込めるにしても一瞬を走るその星に三度も願いを唱える暇などあるのだろうか。
この言葉を聞けば、必ずそう考えてしまう私には、“もしかしたら”を楽しむ子供心が消え去っているのかもしれない。
※BL要素がありますので、苦手な方はご注意ください。
「所長って流れ星に三回願い事唱えたら、ってやつ信じてなさそうですよね」
まとまった休みを、僕の家で一緒に過ごしているときだった。
前日まで友人と一泊二日の小旅行に出かけていた昇(のぼる)くんの土産話を聞いている途中、突然なにかを思い出したかと思えば、そんなことを言われた。
「突然だね。まあ、その通りだけども」
「やっぱり」
隣に座る昇くんは小さく笑った。年齢より幼く見えるその顔に、いつも密かに「萌え」ていたりする。
子どもの頃、助けてもらった祖父が憧れの人だったと目を輝かせながら、孫の僕が引き継いだ探偵事務所の門をくぐってやってきてから一年ほどが経った。
彼はすっかり馴染んだし、先輩の梓くんにもいい感じに可愛がられている。
なにより、僕の大事な大事な恋人にもなった。
「泊まったホテルの屋上で星空鑑賞会やってて、参加してみたら流れ星が見れたんですよ! でも一瞬過ぎて願い事なんて言うヒマないですねアレ」
「当たり前だよ。ていうか来るのがわかってたとしても、単なる迷信だから無駄無駄」
ちょっと言い過ぎたかな? でも理屈が通らない事柄ってどうにも気持ち悪くて納得できないんだよね。昇くんはこんな僕の性格は充分わかってくれているとは思うけれど。
「まあ、願い事がないわけじゃないよ」
「えっ、なんですか?」
瞳を輝かせた昇くんが覗き込んでくる。そんなに期待されるとちょっと恥ずかしい。
「絶対叶うなら、愛愛愛! って叫ぶかな」
「あい……?」
眉根を寄せている昇くんの頬に触れて、続ける。
「昇くんともっとラブラブになりたい、ってこと」
単なる悲鳴か反論だったのかはわからない。
唇を食むように何度か角度を変えたキスをし終わると、怒ればいいのか恥ずかしがればいいのかわからない昇くんの表情があった。
「所長っていきなり論理的じゃなくなりますよね」
「え、そう?」
「そうですよ! いきなりら、ラブラブとか言い出して!」
結構本気で願っているんだけどな。今でも充分幸せだけど、たとえば「僕なしじゃ生きられないです!」とか言われてみたい、なんて。本当にそうなったら、昇くんらしさが消えてしまうから本気で願っているわけでもないけど、一日くらいなら……。
「だ、大体今も結構そうじゃないですか。おれ、ほんとに所長のことす、好きですもん」
視線は逸らしつつ、こちらの服の裾を遠慮がちに掴んで、なんとも可愛らしいことを言ってくれる。なのに僕ったら、ちょっとだけ意地悪したくなってしまった。
「本当に?」
「だったらキスとかしません」
「じゃあそのキス、たまには昇くんからしてほしいな」
反射的に僕を見た昇くんの瞳がいっぱいに開かれている。昇くんは照れ屋さんだし、僕からするのは全然嫌いじゃないけど、たまにはされる側の立場に立ったっていいでしょ?
「願い事三回唱えれば叶うかな? あーい」
ずるい、と恋人の表情が訴えている。別に激しくなくても……いや、それはそれで嬉しいし、燃える。
「あーい」
一瞬視線を伏せた昇くんが、勢いよく距離を詰めてきた。背中にソファーの柔らかな感触が走る。
「あー……」
三回目の言葉は、押し倒した勢いとは裏腹に優しく、けれど深いキスに飲み込まれた。
お題:流れ星に願いを
【流れ星に願いを】
今まで生きてきた中で、流れ星を見たことは多分ない。
アニメやゲームなどで、流れ星を見たことはあるけど、フィクションで流れる星に願い事を言ったところで、叶うわけがないだろう。そんな卑屈な考えを持っている。
だから、私は実際に流れ星を目の当たりにして、それが消える前に願い事を言い終える、という体験をしたい。
それが私にとっての一つの願い事だ。
流れ星に願いをかけて、本当にそれが叶っていたら世界はとっくに滅びてる。ああいう迷信に縋って希望を見出して生きる人類愛おしいね。
流れ星に願いを
真夜中。
都会の空は星など見えない。
代わりに地上にはこれでもかというほどの
蛍光灯とLEDライトの光が瞬いている。
いつかに見た願い星。
さらさらと流れる筋たちの夜。
車のランプが駆け抜けていく。
似ているのにどこかが違う。
この流れていく地上の星たちには
いくら願っても
私の思いは聞き届けてくれないんだろうな。
見上げた時空に見えたのは、消える直前の流れ星の尾だった。もう一度流れないかと、濃い群青の空を見上げる。
次に流れたら何をお願いしよう。ワクワクしながら見上げ続ける裏側で、お願いしたい事なんて何も思い浮かんでない自分が、自嘲気味に下を向く。
ほとんど諦めて生きてきた。欲しいものも、食べたいものも、行きたいところも。お金をくださいと願いたいが、そういう下世話なお願い事は、流れ星には似合わない気がして、できそうにない。
星が流れた。ただ、流れて行くのを見ていた。明日もいい日でありますように。空を見上げるのをやめ、家へと歩き始めながら祈った。
ー愛しいあの人へ
愛を込めてー
《流れ星に願いを》
友達:最近落ち込んでるよね?
どしたの?
私:そうかな?元気だよ
大学は県外行くからもうそう多く会うことは出来ない
だから寂しいなぁ
なんて口が裂けても言えない
絶対何か言ってくるだろうし、
しまいには私もそこ行く!
なんて言うだろうなぁ。
無理だよねぇ~…偏差値がかなり高いから、
多分、この友達はついてこれない
申し訳ないけど
友達:あ、今日誕生日だよね?実は誕プレ持ってきたんだぁ~!
私:え!?マジで!?うれしい!
友達:お誕生日おめでとう!この前推しのライブがあって、たまたまあんたの推しのグッツも
買えたから、買ってきちゃった!ティーシャツとサイン入りの色紙と、キーホルダーと、ミニスノードーム!
これ全部誕プレ!!
私:うれしい!!でも、…こんなにいいの?高かったでしょ?お金渡すよ。
友達:いいの!友達のよろこんだ顔が見れただけで、それだけで十分だから
だって大学は県外なんだよね?
私:え、何で知ってるの?言ってないと思うけど
友達:私は顔が広いんだよぉ~!あんたのお母さんのLINEも持ってるから!
私:、、ありがとう、、本当に
友達:いいんだよ…いつも不甲斐ない私なんかと遊んでくれて、助けてくれて、こちらこそありがとうだよ
こんなに私のことをよくしてくれる友達なんて他にいない
たった一人の存在
この三年間離れることなくずっと過ごしていたぶん、お別れは悲しいなぁ
別れたくないなぁ~…
ずっと一緒にいたいなぁ
私:このまま時間が止まればいいのに
友達:そうだね。
私:実はさ…………私……本当はその学校行きたくない!いい国立大学だからって、親にはいれって言われて…
別れたくないっ……!行きたくないっ……!卒業したくないよ……!!
友達:私も一緒の大学行けたらいいんだけど、無理…だよね笑
友達:あ!流れ星!!お願いごとしなくちゃ!!
お願い!私を友達と同じ学校に入れてください!!
私:……言っちゃだめじゃん…w
友達:そうだった…!!よし!もう一回!!!今度こそお願いします!!
私:………私のお願いごと…かなってほしいな…
«この友達が、一生笑顔でいれますように»
流れ星に願いを唱えると、その願いが叶う。
昔からそう聞いていたから、私は頭を深々と下げてお願いした。
『どうか、傘に入れてくれるような優しい友達が…本当の
友達が出来ますように』
…って。
だけどいざ雨が降っても、誰も傘には入れてもくれないし、当然仲間にも入れてくれない。
こんな嘘だらけの伝説を今でも信じている人がいるなら、不憫でならない。
こんなもの、雨と一緒に消えれば良いのに…。
もし願いが叶うなら
元気に走れるようになりたい
もし叶うなら、君の気持ちを言葉にのせて
伝えて欲しい
君が成長して年をとる姿を見ながら
時を重ねて同じ時間を過ごしたい
笑いながら、心寄せあい、悲しみも
共にしながら人生を重ねて生きたい
願いを込めて
夜空見上げて遠くても私は今日想う
流れ星に願いを込めて
誰かがどこかで幸せであれ
私の幸せを誰かにも少しだけ
幸運が誰かに少しだけ
訪れますように
流れ星に願いを
私の願いは
あなたと
微笑みを交わし
慈しみあいながら
共に生きていくこと
‐彼岸の国‐
我 我そ 幾 捕命 仮樂
は にな 千 りを 想し
今 はた の て狙 うく
を いの 分 捕つ つ躍
か かさ か らて つり
く がま れ るは 歌
も にが と る狙 へ
生 も性 選 繰は う
き 良が 擇 りれ た
た き僞 返 て
り 事り し し
か
な
ど
薄墨色の宵闇の先
朧月夜の春霞
篝火越しに
爭ひ諍ふ醜き人ら
大河を挾んなり
蓮咲き亂れ咲く
西岸の向かふ
彼の世の淨土豐かさ
心奪はれ浮き足立つ
すは乙女らが
扇越しに微笑み溢なり
あな手が屆きさうぞ
向かふ岸よ
桃がたわわに實る
桃源郷
醜きわたり我先に
爭ひ乍ら河の深さを
知る由もなく
狂喜に滿ちては
河渡らずと
大輪蓮の萼踏みつけて
笑ひ乍らに沈みゆく
あな恐よしうたて樂しげぞ
醜きわたり情けなうたてし
西岸の乙女ら微笑み乍ら
手招き續けて蠱惑續けて
男ら大河の藻屑に
消えゆく
船上漁師は唯々
呆れ呆然と眺む
あな恐よしうたてし
此處は地獄か極樂か
「あっ流れ星!」
彼は瞳を輝かせて指を指す。
私が瞬きをしている間に流れ星は消えた。
彼はなんで見てないんだよ、と拗ねてしまった。
そういうところに私は惚れた。
また流れ星が流れたと思ったら無数の流れ星が流れる。
綺麗
彼と同時に言う。
二人で笑った。
彼とずっといられますように
彼とずっと笑えますように
彼と
ずっと
ずっと
幸せになれますように
〈流れ星に願いを〉
流れ星が見えている間に願い事を唱えると叶うって、昔聞いた気がするけど、誰か実現した人いるのかな
#流れ星に願いを
思念が大気に満ちている。
頬をかすめたのは老人のもの、指に触れたのは少年のもの。
どれも祈りに等しい思念だと思う。
この身が遠い場所にあるときには様々に分裂した思念だったというのに、今はほぼ二つだ。
来ないで、か。
あるいは来てほしい。
私にはその思念を跳ね除けられない。ただ流れに身を任せるだけだ。
ああ、思念がより増えた。
もうすぐ会える。
願いを寄せたものたちに。
願わくば、ひとことでもあなたがたと意思をかわすことができたら。
ひとのことを思いながら
きえてゆく人になりたいな
自分のことばっかり祈るような
そんな人にはなりたくないよ。