『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣かないで
こんな格差社会じゃ誰だって泣きたくなるぜ。ほんとやってられんわ。
今日NISAで1800万埋めればファイアできるってどっかで見た。ファイアってのは株とかの不労所得で働かずに生きていけるとかいうあれだ。
とはいえ1800万じゃ贅沢できないだろうしバイトくらいはしなきゃいけない程度のものだろうけど。
こういう少し働くファイアもなにか名称があるんだろうな。調べたら多分サイドファイアっていうらしい。
とにかく1800万あればほとんど働かないでいいらしい。うらやましいものだ。
それでふと思った。1800万なんて金持ちの子どもならそれこそおこづかいでもらえる程度の金だよな。
つまり金持ちなら普通にもらえる程度の金が俺にとっては夢であり人生のゴールラインなわけだ。
金持ちにとってのスタートラインが俺にとってのゴールライン。
今日ふとこの事実に気付いて自分の人生のくだらなさと惨めさに気付いてしまった。格差社会とは知っていたがここまでのものなのかと。
とはいえそれで生きてるのがくだらねぇから死ぬかー、とはならない。生きてるのは泣きたくなるくらい嫌だけどそれ以上に死ぬのは嫌だ。
だから惨めでくだらなくてもなんとか生きるしかない。ほんとやってられないけどな。
ごめん!
違うの
こんなこと、言う気なかった!
私が、私が悪かったから…
関係を壊したいわけじゃないのに
どうして
君との喧嘩は
素直に、冷静になれないんだろう
_泣かないで_
泣いている子に向かって泣かないで
なんて軽はずみなこと言えるはずない
何が辛くて泣いているのか、それは僕に解決出来ることなのか、そもそも相談してくれるのか
人の気持ちは他人がそう簡単に理解できない
だからこそ、僕は「泣かないで」と声をかけるのではなく、何も言わずに背中をさすってあげる
これも優しさの1つなのではないかと僕は思う
ああ、そんな顔されるから、言いたくなかったのに。
「泣かないで。泣かないでよ。大丈夫だから。」
君がいるから、大丈夫。今はまだ、言えないけど。
「大丈夫だよ。」
お題→「泣かないで」
君は私に向かって、「笑って」と言ってくれるけどその言葉を聞く度に私は、君の前では常に笑ってなきゃいけないという謎の考えに締め付けられる。
だから、私は今日も君の前で作り笑いをしてやり過ごすのだ。例え作り笑いだと君が気付いてくれなくても君が笑ってくれてれば私はそれでいいのだ。
「ほんとにそれでいいの?」
誰かにそう言われた気がしたがきっと気のせいだろう。
私は、自分の心に鍵をかけて今日も君と過ごすのだ。
「ねぇ、自分の心に鍵をかけて鍵のかかった心で泣かないで…。」
また、誰かにそう言われた気がしたが今度も、また気のせいだろう。
だって、私は作り笑いをしていつも大丈夫なフリをしていなければいけないのだ。
お願い。私を助けてあげて。私は私に泣かないで欲しい。
私はあの子の別人格にしか過ぎないから。
「泣かないで。」
わたしは世界に言った。
「泣かないで。」
彼女はわたしに言った。
泣いていいのだと、世界は思っている。
題:泣かないで
旅行終わりに体調を崩したのでキープのみ。後日回復してから書きます。
──お題:泣かないで──
お題『泣かないで』
『泣かないでちょうだい』
そう俺の頭を撫でながら笑っていた母親は、裏で悪態をついていた。隠し通せてると思っていたようだが、小さい頃から俺は気づいていた。
俺は母親の理想の子供ではないらしい。だからせめて笑って貰えるように勉強を頑張った。べつに好きではなかった。
そしたら、目に見えて褒めてもらえる回数が増えてきた。満点を取ったときしか褒めてもらえないのが分かってるから、その分必死になった。
その糸が切れたのは中学卒業間際、俺が第一志望の高校に入れなかった頃だ。母は心底失望した顔をして、受かった第二希望の高校へ行くと言った瞬間、口では「いいよ」と言いながら、裏で
「子どもの頭がよくないと、私が義母さんに怒られる」
と吐いてるのを見た。その瞬間、「この人は自分のことだけなんだな」と冷めた目で見るようになった。
とりあえず学費は払ってもらえている。父親は、もともと育児に関心がない人だった。ただお金だけをくれる人だ。
高校に入って、母親に愛されてないと思った俺は寄ってきた女の子と片っ端から付き合っては遊んで捨てる生活ばかり送るようになった。成績なんて、もうどうでもよくなった。
だけど付き合って五人目になる彼女から
「もっと自分を大事にしなよ」
と泣かれた。なんとなく女の子と遊ぶのに同情を買ってもらいやすい自分の身の上話を屋上でした時だ。この彼女もかわいいけど、一回遊んだら捨てようと思っていた矢先のことだ。
「泣かないでよ」
俺は笑みを浮かべてその彼女を抱きしめる。ちゃんと心が通じたと思って付き合ってくれてる彼女に、なんだか申し訳ない気分になったのと同時、あの母親みたいに「めんどくさいな」という気持ちが芽生えてしまう自分が嫌になった。
彼にとって最後の大会だった。高校生活の大半を費やしたバドミントン部の大会、結果は県大会の3回戦敗退。彼の目には大粒の涙が溢れた。支えてたなんておこがましい。私は彼のがんばっている姿を見て好きになっただけだ。でも彼は、試合に負けたすぐあとで、私に向かって「ありがとう」と言いながら泣き崩れた。
「泣かないで」なんて言えなかった。
次の休日、私たちは映画を見に行くことになった。彼の練習があるからデートなんて行ったことがなかった。彼もこれから受験勉強に本腰をいれるはず。もしかしたら、入試前、最初で最後のデートになるかもしれない。
映画は私が見たかった恋愛モノ。運命に翻弄されながら出逢いと別れを繰り返す男女のはかない恋物語だ。彼は興味ないだろうなと思いながらも、提案したら快く了承してくれた。「俺、この女優さん結構好きだし」という言葉にはムカついたけど。
上映時間が迫る。私たちはお決まりのポップコーンを真ん中に置いて、隣同士座席についた。ずっと部活で疲れてるだろうし、寝ちゃうかなとも思ったけど、彼は真剣に映画を見ていた。
クライマックスに向かい、映画は心揺さぶるシーンが続く。その中で彼は…。寝ててくれればまだよかった。
まさかこんなに、
周りが迷惑するぐらい号泣するとは…。
「あの、ねえ、ちょっと、私の隣で、大声で泣かないでもらえるかな…」
「泣かないで」なんて言わないで。
そんな事言う貴方なんて私は知らないよ。
慰めるときに、「頑張って」と同じくらいよく使われる言葉が「泣かないで」である。しかし、この言葉は本当に相手のことを思っているのだろうか。辛いときは、身体やこころを休める時間が必要だ。悲しいことがあったときは泣くことでそれを発散することができる。頑張ることをやめてこころや身体を休める、思いっきり泣いて元気が出る経験は誰にでもあるでしょ。それなのに、その2つをやめろという人は何を考えているのだろう。まぁ、休みを取ることや泣く選択をした人に優しくする自分アピールがしたいだけでしょとしか思えない。本当に、相手を思う人はその人が立ち直ったり泣き止むまでそっとそばにいてくれる。
『泣かないで』
ゆりかごですやすやと眠っていた赤子が急に目覚めて泣き出した。この子とは二度と会えないかもしれないという後ろ髪を引かれる想いを捨ててここから旅立とうとした矢先のことだった。
「あなた、」
「……決心が鈍ってしまうな」
泣き喚く赤子を胸に抱くと不思議とぴたりと泣き止み、また眠りに落ちていこうとする。これから向かう先で私の手は血に染まるだろう。その前に無垢な我が子は私を引き留めたというのだろうか。
「この子を頼む」
妻の腕へと引き渡す。赤子は目覚めなかったが、妻は俯いて涙を零した。
生きて帰ることはないだろう。もし生き延びたとしても、その時の私はふたりに会う資格を失っている。
妻の涙をそっと拭う。
「今までありがとう」
振り返らず歩きながら、背中越しに妻が漏らす嗚咽をただ聞いていた。指先を濡らした温かみはすぐさまに冷えて消えていった。
「泣かないで」
あなたは私にそう言った。
そんなこと言うくらいなら浮気しなければいいだけなのに。
泣かないでって言われる時ってさ、大体泣き止むの無理じゃね?
あくびしてる奴に向かって無理矢理あくび止めさたりとかできないだろ。
「なんだおめえ、あくびくらいさせろよ良いだろ」って言われてしばかれるのがオチな気がする。
泣かないで
優しく寄り添う君
ねえ、君自身にも
同じように言ってあげて
泣かないで、大丈夫だよって
泣かないでなんて言われても
涙はこぼれるんだから
何も言わずに側にいて
─────『泣かないで』
〜泣かないで〜
泣かないで
隣にいるから
泣かないで
いつも一緒だから
【泣かないで】
縛ってはいけない。
泣いてこそ生活です。
他者に姿を視認されない。他者に声や音を聞かれない。殺意や気配を察知されない。抵抗の暇を与えない。確実に息の根を止める。関与を疑われる情報や痕跡を残さない。
最低でもこれらの事ができなければ、この世界では生きていけない。それらをし損ね、組織の存在が表社会に流れる懸念が生まれれば…警察が手を出すより早く、俺や他の幹部が、しくじった奴を処分する。
処分さえ終われば、後は警察がどう動こうが此方に影響はない。処分された奴の家宅捜索が行われたところで、組織との繋がりがある情報は見つからないからな。
「…はぁ。」
今夜、好奇心に殺される奴が一人。
痕跡の抹消と捏造が上手いもんで、使いやすい奴だったんだが…まぁ、仕方がない。
幹部への昇格に関する話と偽っておびき出し、胴を斬る。
もっとも、この初撃は避けられるか、受け流されることがほとんどだ。
人を殺める側でありながら、殺められる側となる可能性を思慮しない奴は、とっくに何かをしくじって処分済みだからな。
だが問題ない。本命の喉を斬る。声を失い、服と口が鮮血に汚れていくのに痛みがないという状態は、どんな気分になるんだろうな。
逃げる暇を与えず、腱を斬る。大抵の奴は、ここでやっと痛覚麻痺に気付き狼狽える。俺が胴体を斬ろうとした時点で、とっくに痛覚は麻痺してるんだが。
最後に、心臓を刺し、そのまま胴を斬り裂く。痛覚がないからこそ鮮明に感じるであろう「肉を断ち切られる感覚」ってのは、どんな味なんだろうな。
…いや、普通に血の味か。痛覚が正常に機能していれば、もしかしたら他の体液の味もしたかもしれないが。
お前の処分担当が、「痛覚を無効化できる」俺でよかったな。
(「BANDIT」―Ψ―)
泣かないで
泣かないでと言うのも言われるのも嫌いだ。泣きたい人は泣けばいい。泣いてるのを見たくないなら泣く原因を考えて悪い涙ならその原因を取り除けばいい。そりゃ簡単なことじゃないけどさ、なんてひとりごちたら涙が出てきた。しかも止まらない。別に悲しいわけでもないのにとろとろとろとろ涙が出る。これは病気じゃないかと思って眼科に行くと、駐車場はいっぱいで病院入り口から長い列が伸びて、みんなみんな泣いている。何事かと列の一人に聞いてみると日本中でみんな涙が止まらなくなったらしい。天の誰かさんは「泣かないで」と思ってたりするのだろうかと空を見上げれば雨がぽつぽつと落ちてきた。この雨はやまないのではないかと嫌な予感も落ちてきた。