泣かないで』の作文集

Open App

泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/1/2023, 6:15:47 AM

泣かないで、って。人に言うのは難しい。
 言ったところで余計に泣かせてしまうから。

12/1/2023, 5:53:54 AM

涙も乾いてしばらく経つ。雨は地に降りることを拒絶している。水は尽きている。生きとし生けるものはすべてみな水が必要、それは昔話になった。いずれ夢現のお話になる。かみさまは第二の創世記をお始めになり、その終日に「泣かないで」と仰せになったので、あらゆるものは泣くのをやめた。空も大地も赤子も老人も泣くのをやめた。悲しみも喜びも怒りも行き場をなくした。渇望、ということばを私は本で読み、辞書で引いて、時折呟くなり書いてみるなりしている。さんずい、日の匂い、亡、月の王。かつぼう。かわき。泣くとはどんなものかしら。泣くとはどんなものかしら?

12/1/2023, 5:19:27 AM

私が泣いている時、私の方に駆け寄ってくれたのは貴方だけだった。

「泣かないで!あなたの笑ってるところ、見てみたいな」

とっても、眩しい笑顔。私は、ぎこちなく笑って見せた。

それから、私と貴方は親友になった。夢を叶えるために、互いに支え合って、時に喧嘩して、でもちゃんと仲直りして……。

そんな私と貴方が、離れ離れになった。

私だけが、夢を叶えられなかったから。

でも、ある日貴方に会いに行った時、貴方らしくない顔をしていた。

涙のあと。いつもの眩しい笑顔が無くなって、なんだかやつれているように見えた。

「私ね、夢を諦めたの。病気なんだって」

そういった貴方は、大きな涙を流してそのまま黙ってしまった。

このタイミングであんなこと言うのは、違うかもしれないけれど、私は、

「泣かないで!貴方の笑ってるところ、見てみたいな」

いつもの眩しい笑顔が、見たいから。

12/1/2023, 5:06:14 AM

泣かないでと言ってあなたが去った。
別に泣く気などない。泣かないでと言われたからではなく、こうなることを知っていたから。言ってしまえば心の準備は済んでいたのだ。
どうせ、泣こうが喚こうが、こうなるのだ。
「もし、君が行かなくて良くなるなら、喜んで泣いたって言ったら、どんな顔するかな」
それは少しだけ興味が湧いた。
僅かにぼやけた視界でも君の背後だけはよく見えた。

12/1/2023, 5:03:26 AM

泣かないで欲しいと思う。私は貴方が好きだから。でも、貴方の笑った顔と同じくらい貴方の泣いている顔も困っている顔もいたずらっ子な顔も全部好きなのよ。泣いていいのよ。

12/1/2023, 4:59:16 AM

泣かないで

泣かないで、なんて言いたくない。
私の前ではいくらでも泣いてほしい。
あんなに大きくてごつごつした体でも、心が大きくてごつごつなわけじゃない。
いつもはぴしっと伸ばした背中を丸めて、私の膝の上で眠ってほしい。
不真面目でも頼りなくてもいいから。辛かったら仕事なんて休んでもいいから。
あなたが帰ってきた時は、いくらでも抱きしめてあげるから。

12/1/2023, 4:39:27 AM

泣かないで
その涙はきっとあなたを強くする
だからその悔しい気持ちは、もっと大事な時まで取っておいてね
いつかは報われる日が来るから

12/1/2023, 4:24:52 AM

冬のはじまり


一、朝、布団から出られなくなる。
二、長袖のヒートテックを着始める。
三、玄関から外に出れば、朝の冷たい空気に吐く息がほのかに白く見えた。冬がやって来たね。

四、会社の帰り、駅から家に歩き始めると指先が冷たくなってくる。まだ手袋を使うほどじゃないと、ポケットに手を入れる。
 今、あなたと手を繋げればいいのにな、なんて思いながら。



#103

昨日は出先にスマホを忘れて間に合いませんでしたので、まとめて投稿します。





泣かないで


 薄暗くなってから近所の公園に呼び出された。親に言い訳をして急いで向かうと、公園のベンチに従姉妹の姉ちゃんが俯いて座っている。あー、またか。ため息を一つついて、思った通りを声に出した。

「また、振られたの?」
「違う! 振ったの! 二股されてたなんて……!」

 オレの遠慮のない言葉に、勢いよく顔を上げた姉ちゃんは噛み付くように言った。
 まだまだ元気があるみたいだな。

「あいつ、あんまり感じ良くないって、オレ言わなかったっけ?」
「言ったけど……。優しい人だと思ったんだもの!」

 四歳年上の従姉妹は、いつになったらオレの気持ちに気づいてくれるんだろう。
 ずっと子ども扱いするくせに、こういう時は呼び出すなんてズルいよな。

「泣かないでよ。そんなやつと別れて正解じゃん」
 自販機で買った温かいカフェオレ缶を渡して、隣に座った。姉ちゃんは鼻をすすりながら、ありがと、と呟く。白い両手が温かいカフェオレ缶を包み込んで、その手に涙が落ちた。

 だから言ったのに。
 腹だたしいけど、目と鼻を赤くして大粒の涙を零してる姿を見れば、やっぱり胸が痛むんだよ。オレならこんなに泣かせたりしない。

 でも、泣くならオレの前だけにして。
 早く大人になりたい。伸ばした手でそっと小さな背中を撫でた。



#104

12/1/2023, 4:19:38 AM

『冬』

私は冬という季節が好き。
冬のおかげで暖かい部屋の中でお昼寝が
満喫出来るから。

ウトウトと船を漕ぎ、
ポカポカと暖かくなる布団の中で丸くなれば、
あっという間に夢の中。
布団が恋しく朝起きれなくなるのが難点である。
「布団、最高....」
これで蜜柑があれば完璧なのに。


ボクは冬が嫌いだ。
ポカポカとしていた心がちょっとした事で
冷えきってしまうから。

夜に吹く肌寒い風が吹く度にオマエは独りなのだと
教えられているように思える。
「あぁ、サムイナぁ〜。」
隣に君が居ればこの冬を乗り切れるのに。

12/1/2023, 4:18:03 AM

泣かないで

君はみんなの前ではいつも笑顔でいるけれど

僕は君が裏では1人でずっと泣いていることを知っているよ

でも、僕には君に何もしてあげられないことが苦しい…

だって…だって僕はみんなには姿が見えないから…

君にしか見えないから…

だからそばにいることしか出来ないけれど

いつか君のその涙が晴れる日まで、僕はそばに居続ける

だから、もう泣かないで…

12/1/2023, 4:12:48 AM

「そんな事、泣かなくて良い!」

あんたは悪く無い!
あんたは努力しただろ
あんたは頑張った筈だ
途中で投げ出しもせずどうしようか考えて、最善を尽くした筈だ。
あんたはめげなかった

あーすみません、わかりませんでしたー

そう言えば良い
言わなかったのはやってみようとして頑張ったからだ。
やらずに放っておくよりずっと良い

放って置けなかった
それだけで偉いだろ。

時間通りに終わらなかった?
明日やれば良いさ。
駄目なら誰かの手を借りると良い。

それも駄目ならもう君の手には負えないと言う事だ。
出来るわけがない。
君の容量はもう超えている。
それなのにまだ放り出さないのか?だろ?

泣かなくて良い。

どうみても、君はよくやってるじゃないか。

#泣かないで

12/1/2023, 4:06:39 AM

泣かないで
ユウちゃんほら、ちゃんとお片付けしてね。
ユウちゃん周りに迷惑だから静かにしてね。
ユウちゃん、ママの大事なものは触らないでって言ったよね。
ユウちゃん、どうしてママの言う事聞けないの。
ユウちゃん、わかってよ。
ママもう疲れたよ。
あああ!!五月蝿い!ユウちゃん泣かないでよ!
五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!!!
ねぇ!泣かないでよ!!?もう、静かにしてよ、

12/1/2023, 3:27:39 AM

泣くと煩い、とぶたれた
泣くとまた泣いてる、と冷たい視線を向けられた
泣くとどうして、と母が狼狽えた
泣くとお前が悪い、と目尻を吊り上げた
泣くと大丈夫だよ、と数多の手が背中を叩いた

泣かないで、と小さなわたしが心臓を握る
泣かないで、と小さなわたしが涙を搾る

泣いてもいいよ、と大きなわたしが隣に座る
泣いてもいいよ、と大きなわたしが涙を流す

小さなわたしは泣き虫がきらいなのに
大きなわたしは泣き虫がだいすきなんだ

12/1/2023, 3:20:48 AM

どうしても感情のコントロールが出来ない態度やキツい言い方顔がきつくなって言葉と顔が違う優しい笑顔と声言葉話をする事がなれなくてキツい言い方になってしまう時がある周りに気をつわせてしまっている甘える事が出来ないありがとうが言えない褒めらて嬉しいとかもそんな自分が嫌い受け入れる

12/1/2023, 3:15:06 AM

わたしが居なくなったことは悲しんでしまうと思うけれど、
大好きなあなたにはずっと笑っていてほしいの。



#泣かないで

12/1/2023, 3:12:19 AM

泣かないでって言われたって泣いてしまう。自分で制御できるわけじゃない。制御できるのは、出来るのは、誰もいない……かもしれない。けれど涙は人に影響を与える

12/1/2023, 2:54:46 AM

きみの目から零れ落ちるもの、その涙の意味が分かれば、もっといいんだろうけれど。
それが出来ない代わりに、涙ごときみを包み込んで。それが自分に出来る唯一のこと。

だから、

◎ 泣かないで

12/1/2023, 2:38:03 AM

泣かないで

とは言わない

泣いてもいいんだよ



#泣かないで
#46

12/1/2023, 2:17:40 AM

「バチクソ書きたいと思ったハナシがあんの」
「書きたい」と「読んでほしい」はゼッテー違うけど。某所在住物書きはため息を吐き、天井を見た。

「主人公は雪国出身の上京者で舞台は夢の中。
昨今の再生可能エネルギー発電の流行で、そいつの田舎の広い平原に、風力発電気が大量展開すんの。
トップがしんしんと雪積もる中『これで税収が増えて、子供にお金を回せる!』って泣いて万歳。
一緒にプロジェクト進めてきた関係者が『泣くなよ』ってもらい泣きしながら背中を叩くが、
それを見てる主人公、勿論風力のメリットも必要性も、田舎の財政も知ってるけど、消えていく『絶滅危惧種残る、花と草木にあふれた故郷の景色』が悲しくて、ひとすじ涙。
絶滅危惧と自然の象徴たる狐が主人公の涙をペロペロ舐めて、まるでそれが……っていう」

何故書かないか? 物書きは視線を前に戻した。
「書き手の俺は書きてぇが読み手の俺は読むの面倒」

――――――

職場で「そもそも例年の冬とは」、「去年の冬は」の議題が、昼休憩に提出された日より少し前。具体的には約6日、11月25日頃のこと。
都内某所、某アパートの一室の、部屋の主を藤森といい、遠い雪国の出身で、
その藤森の故郷は、電力需要と再生可能エネルギー発電の流行に乗り、昨今風力発電事業に参入。
今晩はその、己の故郷の美しき地平線を、巨大な風車が十数機、百数機と埋め尽くす夢を見た、気がした。
泣いたと思う。藤森は頬の濡れを知覚する。
たしか泣いたのだと思う。藤森は回想する。

ところで何故その己の頬を、
ピチピチペロペロペロ、
子狐が胸の上あたりに陣取って舐めているのだ。
おかげで目が覚めた瞬間眼の前に狐である。

「おまえ、毎度毎度、どうやって入ってくるんだ」
ぎゃぎゃぎゃっ!ぎゃっぎゃっ!
腹をつかまれ抱き上げられて、じたばた暴れ尻尾をぶんぶん振り回すウルペスウルペス。
藤森とは顔馴染み。
アパートの近所、不思議な稲荷神社に住まう子狐で、神社の近くの茶葉屋の看板狐だ。
首には「エキノコックス・狂犬病対策済」の木札がさがり、プラプラ。
安全なネコ目イヌ科である。善良なキツネ属である。
「アパートだぞ。セキュリティーもしっかりしているタイプだ。鍵だって二重、最大三重にしてある」

狐の呪術か何かでも使っているのか?この現代に?
大きなため息ひとつ吐き、藤森が子狐を膝の上に、すなわち某アタタカイで有名な毛布の上に下ろすと、
子狐は怒涛の勢いで小さなあんよを動かし、藤森を登って、再度頬を舐めようと懸命な努力を開始した。

おお、非現実よ。非日常よ。汝、モフモフの冬毛に衣替えを果たしたコンコンよ。
なんだこれは。なんだその物語展開は。
「泣かないで」のお題に対する苦し紛れです。
細かいことは気にせず読み飛ばしましょう。

「涙、美味いのか」
ペロペロペロ、ペロペロペロ。
首を伸ばし、鼻を近づけ、感情と塩味の結晶であろう滴の跡を、何度も何度も舌でなぞる子狐。
「それともアレか、『泣くな』の気遣いか」
夢の中で同じことを、同じ気遣いを誰か何かにされた心地がしないでもない。
藤森は再度ため息を吐いた。
「………まさかな?」
ひとまず今日は、念入りに顔を洗わねばなるまい。

時計を見れば、妙な時刻に起こされたらしく、日の出前。ただシャワーを浴びるには良い頃だし、なんなら浴槽に湯も張れるだろう。
妙な夢見と感情のリセットには丁度良い。
「せっかくの朝風呂だ。お前も入れてやろう」
藤森が子狐を撫でると、子狐は途端ピタリ涙の賞味を止め、身の危険を感じた野生動物の勢いで藤森から飛び降り、即座に、距離を離した。

12/1/2023, 2:01:03 AM

クリスマスイブ


その日の朝も憂鬱だった。いや、むしろ憂鬱じゃない朝なんてほとんどない。だって、僕が毎晩見る夢はたいていひどく淫らで、ひどく汚ならしいものだからね。わかるだろ? そういう夢は思春期という病気を拗らせた助平な子供が見るようなものなんだ。僕はもう二十歳なんだから、参っちゃうね。

今日はクリスマスイブだ。まだ欧州の戦争は終わってないみたいで、「クリスマス迄に終わる戦争」も泥沼化していることは無学な僕にも分かった。僕はずるい人間でね、愛国心なんて微塵もないんだ。帝国が勝とうが、共和国が勝とうが、支配者と世界地図が変わるだけ。そんなことを考えていたんだな。それにしても本当に寒い。こんなに寒い日は肺に負担がかかりそうだよ。僕は生まれつき肺が悪かったから、徴兵検査で不合格だったんだ。家族からは疎まれたけど、僕は内心嬉しかったね。まあ、独り暮らしというのがまた良かった。大学受験のためだとかなんとか言ってのしのぎさ。

僕はどれ、戦時下の街を歩いてみるかと、着替えて、トレンチコートを着てアパートの外に出たんだ。僕はめったに外に出ないものだからね。その時、コートの内ポケットが重たいことに気付き、探ってみると、ブローニングの38口径の自動拳銃があったんだ。僕はそれをアパートに置いてくるべきだった。だけど、僕はそのまま修道院の近くにある有名なレストランへ朝食を食べに行った。もう寒いのなんの、腹もペコペコだの、とにかく早く店の中へ入りたかったんだ。

暖かい店に入り、僕はコーヒーと軽食を注文し、待っている間タバコを吸っていた。クリスマスイブにも関わらず、街は死んだように静かなんだな。男連中は皆戦場に行ってしまったからだろう。だからか、店の中も老人や若い女ばかりで、男は僕と気違いみたいにパンにかぶり付いている浮浪者のような男だけなんだ。いや気が滅入ったもんさね、若い女らは僕を見るなりこそこそと耳打ちしてやがんだ。

しばらくすると、コーヒーと料理が出てきた。ウェイターはどうも東洋系の顔立ちの細い男だ。僕は彼にチップを渡すと、食事にありついた。

朝食を食べ終わり、店を出たところで、僕は二人の警官に取り押さえられた。何しやがるんだいと騒ぐと、僕のコートから一人が拳銃を取ろうとしたんだな。僕はそれを取られまいと抵抗してると、死んだ街に乾いた銃声が轟いた。僕の胸はみるみる真っ赤に染まった。銃が暴発したのだと気付く頃にはもう意識は遠くなっていった。

僕はまだ死にたくはなかった。だから、戦場には行きたくなかったのに。
とんだクリスマスプレゼントだよ。コートはサンタクロースみたいに真っ赤になって、僕は憂鬱なクリスマスイブの朝、死んだのさ。

Next