『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#泣かないで
ここからは自分ひとりで決めていく
淋しさ受けて笑って泣く日
戸惑いをどこまで知ってる君に問う
泣かないで聞き涙はこぼれ
それは雨の日の出来事でした。
娘の雫が半べそかきながら部屋に入って来たのです。気になった私は声をかけてみました。
「どうしたの?」
「いたいの」
「どこが痛いの?」
「あし...」
話を聞くとどうも部屋の中で遊びまわっていた雫は勢いのあまりタンスの角で足の小指をぶつけたらしい。
それは痛い。
「だっこ...」
雫は腕を広げておんぶを要求してきた。慰めてほしいのだろう。娘を抱えた私は椅子に座りスマホを取り出した。
「もうすぐ晴れるみたいだよ。そしたらお外行こうか」
「うん」
外で遊べると聞いて雫の表情が晴れたみたいだ。
それから少し時間がたち、外の様子を窓から覗いた。若干曇り気味ではあるが太陽の光が眩しくなってきた。
「雫、雨が上がったよ」
「おそといきたい!」
「じゃあ準備しようね」
「うん!!」
こちらの曇も今は晴れやかになっていた。...のはずだった。
ゴツンッ!!
部屋の入り口で鈍い音が聞こえてきた。外は晴れてきてもこちらはまた雨がぶり返しそうだ。
「うわああああああん!!!」
嬉しいから泣くの?
悔しいから泣くの?
悲しいから泣くの?
どんな理由であれ君は笑ってた方が素敵だよ!
他の人は分からないけど、この世界、
君が笑ってなきゃおかしいよ。
少なくとも私はそう思う!
それでも泣きたいなら私も一緒に泣くよ。
「泣かないで」
いつもの浜辺で彼女を待っていた、しばらくすると足跡だけがやって来た。
「こんばんはエウレナ」「こんばんはマシューさん」
僕が話すエウレナは透明人間だ、浜辺で歌う彼女があまりに魅力的で2週間くらい前から仲良くなっていた
「今日は歌えそうかい」「はい、ある程度は
」「それは良かった、できれば聞かせてくれないか」僕はギターを取り出して彼女の歌に合わせる
僕の注文以上の歌を彼女は歌ってくれた
「どうですか」「素晴らしいよ、最後のサビの転調が素晴らしいよ」「ありがとうございます」
しばらく音楽の話しで彼女と話した、音楽の話しをするとき彼女はいつもより、ハツラツとしていた
「そういえばエウレナはなんで透明人間なんだ、治らないのか」「今更ですね」「歌に夢中で聞くのを忘れていたんだ、元の姿には戻らないのかい」「はい、透明になって5年くらいになります」「5年か、すごいね」
それから、話そうとした彼女は泣き出してしまった
「ごめんなさい」「ああ、ごめんよ悪いことを聞いたね、どうか泣かないでくれ」「ありがとうございますマシューさん」
「今日はこのくらいにしようか」「はいまた今度会いましょう」「今度はいつ会えるかな?」「次の日曜日なら」「なら日曜日にここで会おう」「はい」
「さようならエウレナ」「さようならマシューさん」
立ち去ると浜辺に足跡だけが残る。
泣かないで
この言葉には、あなたが悲しんでほしく無い
という意味があるのだろう
優しい思いやりの言葉なのだろう
でも本来、相手を思うのならば
泣かせてあげるべきなのではないだろうか
苦しみを発散させる行為を
辞めさせようとするこの言葉は
発した側のエゴから出てくるのではないか
思いやりだとか、優しさには
偽りのものが紛れ込んでいるような気がする
同じ色、形をしているがほんの少し
違和感のある香りが漂っている
泣きながら
起き出してきた君
怖い夢を見たのだろう
そんな夢は僕が食べてある
だからもう笑って
泣かないで
泣かないで
スポーツや映画を見て涙を流すことが増えてきた。特に何かに打ち込んでいる姿や必死さが伝わってくるシーンは泣かないではいられない。
何かの番組で、『感動は過去の罪悪感の解消』と言っていた。なるほど。と思う反面、罪悪感を感じていることを認めたくない感情もある。
認めてしまうと、自分が頑張っていない(あるいは、こなかった)と認めてしまうからだと思う。
しかし、最近ではその抵抗もなくなってきた。
頑張ることにストレスを感じる人もいれば、頑張らなくて良い環境に不満を感じる人もいる。
みんな様々だ。
頑張っている人の姿に素直に感動し、その人を応援する。健全だなと。
筋肉痛も遅れて来るようになったし、私も年を取ったということか。
大好きなたったひとりの親友がいた
見た目も違うし、あらゆる物の好みも違うけど
考えとか、心の形とか
そういう目に見えないものが、とてもよく似ていた
泣かないで、なんて言われても
どんなに理由を誤魔化しても
涙が止まらない理由はあなたな訳で
あなたに嫉妬してしまったことが
あなたの幸せに手を伸ばしかけたことが
自分が酷く自己中心的な人間になったようで辛くて
こんなにも心が狭かったんだ、って思えて
申し訳なくて
不意に吹き抜けていった冷たい風に
嘲笑われているようだった
世界の一般の人々
シルクロードの旅を見て感じた。
イランの人々はアメリカ人と友好に話し合うことができていた。
政治情勢からすると、最悪のはずだ。
しかしそれとこれは別なのだ。
あらゆる国籍の人々が市井の人としてはすごく有効的で温かい雰囲気を与えようとする。
これは驚きだ。私は分かっていない。
世界の人々と友好的に接していいのだ。
人は基本的に温かいのた。
でも
泣いてくれて
少し嬉しかったよ
「泣かないで」
…泣かないで…
お願い笑って
どうか僕の前では
泣かないで
_end_
貴方の笑顔の裏には
どれだけの苦しみが
隠されているのかな
会えないからって
泣かないで
今は 強くなるためなんだよ
だから泣かないで
その稲荷様には、深い深い木の間を、崩れかかった石段を果てしなく上って、息も絶え絶えに上がりきったところでようやく会える。
二匹の稲荷様は、青い雲が描かれた台座の上に対称に鎮座し、左の稲荷様は巻物を咥え、右の稲荷様は玉を咥えている。真っ白で滑らかな身体に、尻尾をすっと立てて、あの細い目で、まっすぐにこちらを見る。
行く手を阻むように大木がそびえ立ち、空はほとんど見えず、昼間でも日が暮れたように暗い。足元のシダ植物は濡れていて、土の匂いにむせるようだ。
足場の悪い中で一歩を踏みしめるたびに、なるほど自分の中の余計なものが剥がれ落ちていくような感覚になる。
登り詰めると、急に視界がひらけ、久しぶりに青空があった。稲荷様は相変わらず、台座にきちんと鎮座して、こちらを見る。
はあはあいいながら、稲荷様と対峙し、自分の心と対峙する。そして…
はて。自分はなんのためにここに来たのであったか。
稲荷様に何を言いたかったのか…。
いつもそうだ。稲荷様の前まで来ると、自分の中の黒い渦巻きが、なんなのかわからなくなるのだ。
風が吹き抜けて、息が落ち着いてきて、ふ、と笑う。
稲荷様は真顔でこちらを見ている。
…さて。あの足場の悪い中を、今度は下っていかなければ。
〈泣かないで〉…?
泣かないでなんて言わない
泣きたいときは泣いたらいいよ
涙は人を癒やしてくれるとも言うよ
顔を上げると今にも泣き出しそうな子がいた。
その子の顔を見て、違うだろと思った。
クラスでは明るくお調子者でいつも笑顔である。
クラスメイトからも、
「人生楽しそう」
「おもしろいよね」
といった感じに言われている。
お前がそんな顔をしているのはおかしい。
いつも通りの笑顔でふざけた事を言わなくては。
悩みなんてないように、毎日が楽しいように、周りの評価に合わせて。
大丈夫、大丈夫、まだやれるから。
さあさあ、今日は何を話そうか。
そうして鏡の前から去っていく。
『泣かないで』
《泣かないで》
「なんで泣いてるの?泣かないでよ」
そう君はいいました
君が歌ってくれた曲の歌詞が切なくて
君の声も相まって涙が出てきました
いずれは全て失うのにどうして大切なものが増えていくの?
そう君が歌った時涙がとまらなくなってしまいました
失うと分かっていても君を追いかけてしまう
そんな自分が嫌いで
君が歌ってくれる歌が大切で
君が話してくれる話が大切で
君の繋いでくれる手が大切で
君との関係が大切で
君自身が大切で
どうしてこんなに大切なものが増えていくんだろう
泣かないで
って
泣いていいよ
って
言われたいんだがなぁ
****
終わらせないで
じぶんを
可愛がること
****
冬のはじまり
手ぶくろと
マフラー
新美南吉の
『手ぶくろを買いに』
泣かないで
わかりきってる
悲しさに
強いと見せかけの
弱さに
信じていたものの
儚さに
言い張っていた
脆さに
言葉を強くした
狼狽えに
いつも違うと感じた
心の怯えに
怒ると泣きそうになる
思いの裏側に
前を向いているという
今の迷子に
言葉で表せない
迷いの中でも
泣かないで
生きている時に感じる
思いの全ては
わかれないことを知る
それも人生
生きているんだよ
泣かないで
人生って
辛いもんだ
苦しくって
悔しくって
悲しくって
だけど
泣かないで
最後はきっと
いい人生だったって
思えるから。。。