『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
これは、泣かないでという言葉に対して思ったことである。
人目もはばからず大声で泣いたり、喚いたりするのなら、
「なっ泣かないで!」(人が見ているから!)という状況になるのは頷ける。
しかしながら、今回の「泣かないで」というのは、どちらかと言えば相手に静かに流れる涙を見ることに対して使うものなのかもしれないと考える。
涙を止めたいのだろうか。
私は天邪鬼なので、
悲しんでいる時などにもし泣かないでと言われたら、
あなたになぜ私の涙を止める権利があると思っている??などと思ってしまうし、
泣かないで、君には笑顔が似合うからなどともし言われた日には、
うるせぇポジティブ信仰押し付けんな
と思ってしまいそうだ。
私は涙には1種の浄化作用があると思っている。
悲しみを感じきり、浄化する。そのために必要なものでもあると思うのだ。
なので、涙が出なくなるまで泣いてもいいのではないかと思う方だ。
しかしながら、
相手の悲しみの気持ちを止めたかったり、いつまでも目の前で泣かれても大変かもしれないと思う。
その場合は、私には一人で泣くことを促したり、悲しみの気持ちを止めたい場合は、なんでもない話で気をそらせたりして欲しいと思う。私には。他の人にいいかは分からないが。
あとは、泣かないで、とお互いに言い合う場面。
これは、どのような場面なのだろうか。
お互いの涙を止めて、笑顔になりたい場合か。
悲しみの涙でもあり、爽やかさも含まれた青春の涙なら、泣かないでの言葉までが青春の1ページとなりそうだ。
あとは、泣いている子供を泣き止ませたい場合もあるのかもしれない。
その場合も泣かないでが出でくるのだろうか。分からない。
まあ有り体に言えば、私は泣かないでという言葉が苦手なのである。
泣かないでという言葉はあらゆる可能性を秘めていると思うが、
今回はひねくれたっぷりの文となってしまった。ではこの辺で。
泣かないで
雨の音だけが聞こえてくる青い夜。本や書きかけの原稿用紙が散在するその部屋の端っこで膝を抱えて蹲っている彼を、私は何もできずに見つめていた。
彼は何か辛いことを思い出したりすると、いつもわざと明かりをつけないで一人で泣いている。正直最初は驚いたし、何より怖かったのですぐに明かりをつけていたが、泣き顔を見られたくないのでは、と気づいてからは、彼が満足するまで暗くしていることにしたのだ。
……しかし、彼は泣いている理由を一度も話してくれたことがない。それどころか泣いていることを知られたくないのか、泣き声やすすり泣きの音さえも出さない。ただひたすらに瞳から雫を落とし続けている。
私がそこにいても、彼は一人で泣いている。それを見るのは、とても辛い。
泣きたいときは泣けばいい。
それでも、言ってしまいそうになる。
泣かないで
泣かないでなんて言わないよ
泣いていいんだよ
いっぱい泣いて
涙が出尽くしたら
いっぱい笑お!
泣かないで
泣かないわよ
なに言っているのよ
泣くようなことなんか何も無いじゃァない
それじゃぁまたね
泣くようなことしないでよね
え?
ちょっと待ってよ
いつもやってることじゃん
なんで急に泣くの?
泣かないで
周りの人にめっちゃみられてるよ
すぐ泣ける人っていいよね
こっちは毎日すごく嫌なことがあって
それでも泣かずに我慢してるのに
ないたときのまわりの迷惑を考えてから泣いてほしい
僕的には怒っている方がいい
すぐ泣くような人は苦手だ
泣かないで
うちの女性部下はよく泣く。
涙を見ると、俺も慰めないとと思ってしまう。
そんな俺に、ある上司が、
「女の涙は汗や」と。衝撃やった。
汗ってことは、生理現象で、自然と出てくる??
少し気が楽になった気がするけど、
泣かないでもらうにこしたことはない。
ねぇ、泣かないで
ずっと側に居るから
ずっと一緒だから
離れたくなかったな
こんな結果になるなら、
もっとずっと
素直になってれば良かった
『泣かないで』
泣かないでなんて言えない。
こんなに頑張ってる君、、
そんな君から涙を奪うなんて事出来ない。
こんな事はただの理想論で誰の心にも響かない。
それでも伝えたい、、
君の頑張りも君の辛さも君の苦しさも
認めてくれる人はいる。
君の喜びを君以上に願ってくれる人に
君が出会えますように。
泣かないで
数年振りの扉は想像よりも重たく感じた。そこへ足が向くまでに何万回の葛藤があったのだろう。
体重をかけながら扉を強く押した。世の中にはこんなに沢山の人間が鼓動を鳴らしているのかと思い込む位には、そこは息が溢れていた。あなたは笑顔だった。と同時に自分は体温がどんどんと下がっていく気配がした。
想像と違っていたり、理想を求めていた数分前の自分には、どんな言葉をかければいいのか解らなくなった。
正解は無い物ねだりだとしても、自分には見付けられなかった。ただ、あなたは笑顔だった。それだけで良かった。
どうか心よ。泣かないで。もう何も無いし、行き着く場所はない。ここであなたが笑顔で在るならば、それが答えなのかもしれないね。
踵を返す足取りは事実よりも重たく感じた。振り向いた先の扉の暖かさに涙は零れなかった。夜の風が吹き込んでくる。冷たく纏わりつくそれは、優しい気持ちがした。
緊張して思うように実力を発揮できないというのは誰しも経験があるだろう。不慣れなことに直面すると、人は少なからず不安や焦りから力みが生じる。
過剰に緊張して汗がとまらない、手や声が震えるという人もいる。ちゃんとやりたい、相手のことを大事に思っているから、真剣だから緊張する。練習していないわけではない、人一倍見えないところで努力しているのだ。
緊張で思うようにできないことは自分が一番分かってる。だけど、生きていれば避けては通れないこともある。辛いとばかり思っていたことが好きなことをきっかけに克服できたのは、結果的に幸せだと思う。
「泣かないで」
ころんだときには手をさしだすよ
はきだしたいときには
いつまでも耳をかたむけるよ
ひとりじゃないって気づいてね
どこかにあなたをわかってくれる誰かがいるからね
『泣かないで』
「用意できたか?」
「…うん」
いつもならまだ寝ている時間。休日の朝、私は凍えないよう着込んで、父と車に乗り込んだ。駅に向かわなければいけない。
1年生の時、クラスに馴染めなかった私に、同情でもなく、嘲笑うでもなく、ただ興味を持って話しかけてくれた親友が、今日遠く離れた街に引越しをする。最後のお見送りをするため、父に頼んで車を出してもらったのだ。
駅に着くと、いつもと変わらない姿で、一緒に買ったお気に入りの服を着て親友はそこに立っていた。
泣かないよう、笑って見送ろうと思ったのに、親友は寂しげな顔をして、目を潤ませた。そんな顔しないでよ。
「今までありがとう」
そんな事言わないで。
「泣かないでよ…」
「そういうあんただって泣いてるじゃん」
気づくと目から涙が溢れていた。
「2人して泣いてるね」
そう言って彼女が笑ったから、私も精一杯笑ってやろうと思った。
いつかまた、その時まで。
大会で惜しくも敗退してしまったらしい君。
陰でたくさん努力をしてたこと、私は知っているよ。
こんなことで落ち込んでちゃダメだよ。
前向きな君でいてくれなきゃ。
お願いだから泣かないで、私が悲しくなっちゃうな…
お題〈泣かないで〉
「泣かないで」
泣く事に意味があるうちは、いくらでも泣けばいい。
いずれ意味が無くなった時、僕は君を好きになるだろうね。
好き同士で別れてしまったら、いいことなんてない、って聞いていたけど、本当だね。
お互いの夢のために、二年半付き合っていた彼女と別れた。
付き合ったのは、高校一年生の夏祭りの時。打ち上げ花火を見ながら
「もし、俺が付き合いたいって言ったらどうする?」
と、いう問いに、赤面しながら小さな声で、いいよ、と答えてくれたのが昨日のことのようだ。
それから大きな喧嘩もせず、体育祭や文化祭、修学旅行も、二人だけの思い出も作った。
でも、高校三年生に上がってからの君は、ずっと泣いていたね。
戸惑う俺に、君が言った。
「外国の学校に行って、ハリウッドとかのメイクアップアーティストになりたい」
ずっと思っていたのに、俺が枷になっていたのかな?
受験が近づくにつれて、卒業が近づくにつれて、君は毎日のように泣いていた。
泣かないで、そう言っても辛いだけのようで。
「……別れよっか、で、夢が叶ったら、また付き合ってくれないかな? 俺も、お笑い芸人の夢、叶えるから!」
そう言って、別れて早半年。
別れていても、毎日電話をしている。電話越しで、毎日泣いているね。
「泣かないで……」
「じゃぁ、泣き止むようなネタしてみてよ」
「えぇ……」
彼女を泣き止ませることができるネタができたら、俺も夢が叶う気がする。
今はまだ無理だから、口で、泣かないで、としか言えないけれど。
俺も、がんばる。
【泣かないで】
11テーマ【泣かないで】
泣かないで
あなたは弱くなんかない
周りの人よりも心が強い
泣かないで
怪我したからって泣いていたら
前に進めなくなるよ
泣かないで
あなたは一人じゃない
皆苦労して挫折して
一生懸命前を向いて生きている
泣かないで
いじめられたから泣くの?
泣くとあなたが負けと
認めたことになってしまうよ?
一人だけ苦労して生きているって思わないで
あなたも周りの大人達も子供も皆々
挫折しても前を向いて
苦労をどれだけ重ねても
前に進めない世界を憎まずに
奥の光の道だけを目指して一歩一歩前に進む
その努力をしなければ誰もがそこで立ち止まる
そんな人にはなりたくない
そう思うのであれば
努力を惜しまず強くなりなさい
泣いてもいい
だけどそれはいいことが起きた時用に置いておきなさい
悔やんでもいい悲しんでもいい
あなたが遠くにいて、私が慰められない時は、泣かないでいてほしいと想う。
近くにいるなら、抱きしめて頭を撫でてあげられるから。
泣かないで
今なくと今あるものが全部なくなっちゃう。
だから今は泣かないで。泣いちゃだめ。
「泣かないでよ」
その言葉を聞いてしまうともっと泣いてしまう。
自分が情けないからなのか、
あなたに迷惑かけているからなのか。
よくわからない。
でも、あなたの前で泣けるのは
あなたのことを信頼しているから。
ありのままの私のことを知ってほしいから。
泣き終わったあと
楽しい話をして笑わせてくれるあなた。
そんなあなただから、好きなんだ。
『泣かないで』
悲しい気持ちがこらえきれない。
今にも泣いてしまいそうだ。
そんな胸の痛みを感じながら空を見上げると、雲が千切れて文字を作っていた。
泣かないで、
、で終わっているので続きがあるのかとしばらく見ていると、雲はまた文字を作った。
なんて言わないよ、絶対。
そうか、泣いていいんだよな。