『永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
漆黒の長い睫毛
深く閉ざす切れ長の目
静かに横たわっているその少女の
あの無垢な瞳を見ることはもう、永遠に叶わない
#永遠に
好きな漫画のひとつに、碧也ぴんくさんのゴールデンチャイルドという作品があります。
この作品の最後に「永遠に幸せに」という言葉がありました。
ヒロインは座敷わらしです。古くは家に取り憑き、信心深い人々からご飯を貰う代わりに幸運を与えていた彼女たち。
現代では、お供えのご飯が消えればニュースになってしまうため、死んだ子供に成り代わることでご飯をもらい、その家族に幸運を恵んでいました。しかし座敷わらしは子供の姿にしかなれないので、大人になる前にどうにか死亡し、他の家族の元に転生しなければいけません。
そんな座敷わらしが人間に恋をして、彼と共に生きて大人になりたいと人間になる決意をします。主人公たちの助力で彼女は人間にはなれますが、あまり長生きは出来ないことが示唆されます。
それでも幸せそうに笑う彼女を見送った主人公のモノローグが、永遠に幸せに、でした。
座敷わらしであれば、転生しながらでも永遠に生きることが出来ていた彼女は、短命でも愛する人との時間を選んだ。
いつ消えるともしれない彼女に、あえて「永遠に」という言葉を選んだこのモノローグが、すごく心に残りました。
命は短いとしても、その死の間際まで幸せであることが永遠に幸せになることだよということかもしれないし、
永遠に生きられたはずの命を縮めた分、その永遠と等しい程の幸せを手に入れてねということなのかもしれないし、
主人公の思いを正確に読み取れているかわかりませんが、儚さと永遠の対比が美しいと感じる表現でした。
《永遠に》
「愛してる ずっと一緒だよ」
そう言ってくれたのは君なのに、なんで離れようとするの?なんで拒絶するの?なんで僕だけ見てくれないの?ねぇ、なんで?なんで...
それでも僕はずっと君を愛してる
どんな手を使ってでも君を独り占めしたいと思った...
。。。
これでずっと一緒だね 永遠に。
(どんな手を使ったかはみなさんのご想像にお任せします)
永遠に
皆様は亡くなられた後の世界をご存知でしょうか。人間誰しも悪行を犯せば地獄に行くことが決っております。
死ねば無となり、消えて行くから関係ない。それは都合が良すぎるというもの。自分が犯したことは自分で責任を取らなければならない。死んでからも同じこと。
さて、地獄の話しに戻りますが、地獄は全部で8つあり、その中で、もっとも大罪を犯した者は地獄の一番下層にある阿鼻地獄に落ちて行くのです。阿鼻地獄は落ち切るまでに2000年を要する深さにあり、四方八方からの永遠に続く、火炎に包まれ無限地獄と呼ばれています。
世の中、地獄の沙汰も金次第なんてこともありますが、地獄に行かないためには、日頃から良い行いをする。それでは無理です。人間が人に優しくするのは当たり前のこと。かと言って傍若無人に振る舞えば、地獄行きは決定。天国に行くのはなかなか難しそうです。
あ。勘違いしないで下さい。私は、宗教のたぐいではありません。私は阿鼻地獄で皆様を待っている鬼です。
阿鼻地獄は皆様にとっては良い所ではありませんが、我々鬼にとっては職場。
快適な職場となるように皆様に阿鼻地獄のことを少しでも理解していただきたく、はせ参じた次第です。
では、阿鼻地獄にお越しいただくことを、心よりお待ちしております。
永遠にこの幸せな時間が続いて欲しい
と、いつも願ってしまう
もちろん続くことはない
まぁ、大変な時があるから
楽しい時間を大切にできるのか
#永遠に
永遠なんて信じない
そう思ってきた
いつかは必ず終わりが来る
それは避けられないことだと
はなから諦めていた
それでも護りたいものが
心の中に芽生えたとき
初めて永遠というものを
信じてみたいと願ったんだ
永遠にあなたと。
あなたのそばにいたい。
そばにいるだけでなく、あなたが困ったときは
助けてあげたい。
あなたの出来ないことを
足りない部分を補うように
お互いに拾い上げて
生きていきたいと願う日々。
永遠にあなたと生きていられたらいいのに。
なんて、思うくらいは好き。
でも、永遠じゃないからこそ、
時間は大事にできるんじゃない?
それでも私は、あなたとの永遠を願ってしまう。
来世も、もう一度と言わず何度でも
あなたに出会って、恋をしたい。
君しか考えられないよ。
愛しい人。
私が唯一、永遠を約束できるかけがえのない存在。
お願い神様、欲張りな私を許してください。
命は永遠じゃないから終わる前に色んな事したい
行動力が欲しい
永遠に忘れやしない
あんたがあたしを裏切ったこと。
あんたがあたしにひと時でも幸福を教えたから、
いきることが辛くなってしまった。
ずっと一緒にいるって言ったのに、信じてたのに、
肌寒くなってきた空気と裏腹に、あたしの心は熱でいっぱいだった。
裏切り者め。くそやろう。
絶対に忘れてやらない。
そう心に誓って、あんたが眠る地を立ち去った。
しあわせなんて知るんじゃなかった。
永遠
【永遠に】
ふぅ。出来た…♥️人をバラバラにするってこんなに大変なんだね。殺して隠すのは慣れれば簡単なのに。疲れちゃったから舌だけ先に食べちゃったよ。お腹空いちゃったんだもの。実質キスだね。うふふ♥️献身的に尽くしてきたのに化け物を見るような目で見てくる君が悪い。まあ?この先見る事のない表情だと思えば悪くないね。さて、業務用の冷凍庫に部位ごとにラベル付けてゆっくり頂こうね。ふふふっ♥️
永遠に
アマガミSSテレビをご存知だろうか。
アマガミSSとSS+が24時間流れ続けるシステムのことだ。接続するモニタが付いていようがいなかろうが、観測する人がいようがいまいか、世界が滅びようが滅びまいがお構いなくその箱の中では永遠にアマガミSSが再生され続ける。
SF的思想実験ではなく。
僕は多分このシステムについてのブログを2020年ごろに初めて拝読したと思う。
今日もまた読みに行った。これを書くついでに。
ついでにアマガミSSも再生してきた。
可愛いんだよな絢辻さん。
現物の装置自体の実在はもうさして問題ではなく、今この瞬間もどこかでアマガミは再生され続け橘くんはまたデートをすっぽかされ、落ち込み、立ち直り、歩み出していく。そういう世界に我々は生きている。誰かがアマガミSSテレビのことをふと思い出すたびに続いていくのでしょう。
永遠に。
*10/24「行かないで」の続きです。
──ただいま。
長い長い七日間がようやく終わった。
初めての遠征先は首都から遠く離れた山奥。魔獣の生息域や個体数の調査は勉強になったけど、電話が繋がらなくて知り合いと連絡が取れないのが辛かった。
特に、出発の間際に爆弾を落とした同居人と。
***
遠征の疲れで重だるい身体に鞭打って、家への道を早足で行く。調査書の提出は後日で良いとのことだ。部下への理解がある上司は、こんな時でも優しい。
久しぶりの街並みに思いを巡らせる余裕も無く、ひたすらに足を動かし続けた甲斐あってすぐに家に着いた。
魔法錠を開けて、荷物と一緒に中に身体を滑り込ませる。玄関には見慣れた靴が綺麗に揃えてあった。もう帰ってきているらしい。残業の多いあいつにしては珍しいことだ。
「ただいまあ」
荷物を引き摺りながら廊下を歩く。おかしい、リビングの明かりは付いてんのに人気がない。
「居ないのか?」
暖色の照明が灯る広い部屋を覗き込むと、灰色の髪がソファからはみ出ていた。
「お?」
(永遠に)
永遠に
この瞬間が
この日々が
続けばいいのにと思えば思うほど
あっという間に終わってしまう
でも、永遠と続かないから
私達は永遠にならないこの時を
大切にしたいと思えるのだろう
パンドラの箱のように
私のこの心の底の箱は
開いてはいけないのだ
例え“希望”があろうとも
その過程にある“絶望”に
きっと耐えられないから
永遠に
永遠に、
なんてものはない
いつかは必ず
終わりがくる
なのに
どうして
ストレスは
ずっと続いていく気しか
しないんだろう
君と一緒に行った場所
それから、駅前のカフェで
待ち合わせして
時間を忘れて沢山おしゃべり
したよね。
もし、君が忘れても僕が
覚えてるよ
君と過ごした時間は
僕にとって宝物だから
永遠に/夜凪
永遠に
続くものは無い
実際は儚い
だからこそ永遠を夢想する
無いものだから美しい
永久機関に憧れている。
外部からエネルギーを与えなくても、何らかの仕事をし続ける装置。でも実際は存在しないらしい。
加わるエネルギーなしに動くものはこの世に存在しないという熱力学の基本原理に反しているから、らしい。
詳しいことは素人の私にはよく分からないが、永久機関というかっこいい名だけでなく、存在もどことなく希少価値を感じられてかっこいい。
外からの熱を与えられずとも自分自身の力で動き続ける装置って、どんなものだろう。想像がつかない。ミーハーな心はさらにくすぐられるばかりである。
しかしながらふと思う、熱力学とか小難しい話で決めつけなくても、きっと人間の心にも永久機関があるはずだ、と。
永遠なんてあり得ないと言われるかもしれないけれど、あると思えばあるはずだ。
そう、「ない」なら「ある」になるまで動き続ければ良い。
永久機関が存在しないように永遠の愛も存在しないとは限らない。人間の心には必ず熱がある。
お題/永遠に
鱗に覆われた白光りする体が、大きく太く横たわっていた。
足を踏み出すと、蛍光色に光る緑の苔が、靴の爪先に纏わりつく。
澱んだ重たさすら感じる、鈍い湿気が満ちている。
白い鱗の体に向かって歩く。
泥と湿気に覆われて、青臭く生い茂った苔は、黒々とした泥と一緒に、こびりついてくる。
歩きながら、袂に隠し持った短剣に触れた。
ひんやりとした金属の鋭い冷たさが、心地良い。
私は今から、あの白い大蛇を殺す。
永遠を永遠たらしめる、あの蛇を。ウロボロスを。
足を上げる。
苔の奥の泥が、靴の裏にべっとりと纏わりついている。
私は永遠に生かされている。永遠に生きていなくちゃいけないんだ。
人買いに殺されそうになった私を、庇って助けだしたその青年は、寂しそうにそう言った。
笛を吹く不思議な男の音楽につられて、町を出た私たちに待っていたのは、恐ろしい現実だった。
足が不自由だったあの子は帰された。
子どもには厳しすぎる現実に、放り出された。
町一番の美人のあの子は、大人たちに手を引かれて、艶やかな光が怪しく灯る、細い路地に引き摺り込まれて行った。
一番力のあったあの子は、ふっくらとした身なりの綺麗な大人に呼ばれて、その何倍も屈強そうな大人たちに囲まれて、どこかへ消えてった。
一番素直で可愛らしかったあの子は、暗い眼差しをして、ポカリと開けた口から涎を垂らした、危ない大人に手を引かれて、それから二度と会うことはなかった。
あの男が人買いだと気づいたのは、一番賢いあの子だった。
あの子は逃げ出そう、と言い出して、私たちは逃げようとして…
あの男が、魔術師仲間で友人だという青年と話しているうちに。
私たちは逃げ出そうとした。
一番幼かったあの子が物音を立てて、見つかった。
あの笛の曲が響いた。
私は咄嗟に耳を塞いだ。
音楽を聴いてしまって、否応なく引き摺り出された子どもたちは、見せしめのためか、声を荒げた男に殺された。
男が笛を吹き、短剣を振るう。
短剣はみんなを屠っていった。
血と汗と、涙の匂いがした。
シューーーーー
這うような蛇の声のような音が、絶えず聞こえていた。
気づくと、周りには死体が散らばっていた。
みんなの死体と、男の死体。
真っ二つに割れた笛が、男の手のそばに転がっていた。
そして、その真ん中にあの人がいた。
青年の顔をした、あの人が。
シューーーー
蛇の声は、その人からしていた。
助けてもらった礼を言った後、蛇の声の話をすると、青年のようなあの人は、目を見開いて驚いた。
それから話してくれた。
私はある沼地でまだ幼かったウロボロスにつまづいてしまった。
そして、ウロボロスに呪われてしまったんだ。
私は、ウロボロスに永遠と死を与えられたんだ。
私は永遠に死ねないし、永遠に生き続けるんだ。
そして、永遠に誰かの命を終わらせながら、ウロボロスの永遠を特別なものにし続けなくてはいけない。
…もう私の大切な人はみんな死んでしまったよ。
あの人は、青年の顔で、私の、ボケてしまったおばあちゃんみたいな瞳をしてそう言った。
その沼地はこのすぐそこにある。
そこはウロボロスの棲家なんだ。
永遠に生き続けるということは、本当に辛いことだ。あのウロボロスが死ぬまで、…ウロボロスに死なんてないのだろうが…私はずっとこのままだろう。
だから、嬢ちゃん、あの沼地で蛇には関わっちゃいけないよ。
嬢ちゃんが生き残れたのは奇跡だ。命を大切に、生きていくんだよ。
そう言ってあの人は、私の頭をぐしゃり、と優しく掻き撫でると、去っていった。
私はあの人に恩返しがしたかった。
それにあの人のような、あの強大な力を手に入れたかった。
ウロボロスの力が。
だから私は沼地に入った。
白い鱗の巨体が、目の前まで迫ってきた。
私は隠していた短剣…男の死体から密かに盗み取ったあの短剣を抜き払った。
私の父さんは、あの笛吹き男が現れるまでは害獣駆除を請け負っていた。
父さんは、私に仕事を教えてくれた。鼠や鴉や…蛇の殺し方を。
私は鱗を瞬時に観察して辺りをつけると、短剣を振り上げて、思い切り、白い巨体の鱗の間に差し込んだ。
凄まじい蛇の断末魔が轟いた。
白い巨体の、鱗の間の柔らかな肉が深く裂け、赤い液体を吹き出しながら、のたうった。
巨体が震えた。
断末魔が、細く、細くなって消えた。
終わった。
私は足を踏み出した。
鱗に覆われた白光りする体が、大きく太く横たわっていた。
足を踏み出すと、蛍光色に光る緑の苔が、靴の爪先に纏わりつく。
澱んだ重たさすら感じる、鈍い湿気が満ちている。
白い鱗の体に向かって歩く。
泥と湿気に覆われて、青臭く生い茂った苔は、黒々とした泥と一緒に、こびりついてくる……
よく、「永遠の愛」とか、「永遠の命」とか言うけど、そんなものないよ。
だって人はいつか必ず死ぬんだから。
あのね、永遠っていうのは現実を受け入れられない人達が見るおとぎ話なの。
そんなもの望んだってどうにもならない。
悲しいけど、それが現実ってもん。
私、知っちゃったんだ。永遠なんてないんだって。
これは永遠を夢みた少女の話。
本当は誰よりも永遠を望んだ哀れな少女の話。
zene