『欲望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ないと言ったら嘘になる。
さらけ出すためにあるんだろうけど、大体内に秘めてる。
いっそ無欲になりたい。でも、なれない。
ので。
「足るを知る」を会得したい今日この頃。
無いものを数えるより、今あるものを数えてみよう。
些細なことにも感謝できるように。
~内に秘めた欲望を咲かせるか蕾のままで終わらせるかは自分次第~
私は欲望のままに生きるのが怖い
いつだって "本音"と"建前"に分けてしまう
本音で生きると自分が崩壊してしまいそうで怖い
誰と接するにしても両方を持ち合わせて接してしまう
本音と建前の概念が分からなくなる相手はいるのだろうか
そんな相手がいたらその人は間違いなく運命の人とでも言える相手なのだろうか?
それはきっと求めすぎになってしまうのだろうか?
そんなことを"欲望"の文字を見て考えてしまった
いつか本音で向き合える人と一緒になりたいな
『欲望』
何もしたくない
変わりたくない
変わらないでほしい
だけど、このままが永遠に続くのも嫌
何も考えたくない
何も決めたくない
ずっと眠っていたい
自動的に目的地に辿り着いて欲しい
ときに揺らぎ、ときに窒息し
触れることすらできない心
わたしがわたしだと確認できる感覚
自然と湧いてくる人間らしい感情
何があっても崩れることのない安心感…
私が欲し、望むもの
凪の日々
変わらぬことと
眼を瞑る
満たせぬ欲に
ただ乾くのみ
「我が人生、何一つ変わるまでもなし」
盈月の儀前の宮本伊織
(Fateサムライレムナント)
『欲望』 2024.3.1.Fri
※BL二次創作 『A3!』 卯木千景×茅ヶ崎至
「眠い」
「寝たらいいだろう」
「腹減りました」
「何か食べてから寝たらいい」
「…………えっちしたい」
「……三大欲求の権化か」
繁忙期とランイベが見事に重なった月末。全ての山を乗り越えて、なんとか仕事もランキングも予定した通り納めることが出来た。
その反動が今、どっと来ている。
「ちかげさん……」
「…………はぁ、甘えるときばっかり名前呼ぶの、やめてくれないかな」
「ぴえん」
通常運転の先輩。そりゃそうだ、紛うことなき自業自得。俺もダメ元でダル絡みしてるだけだから、期待などしていない。
していないとも。
「茅ヶ崎」
「うー、はい、すみませんでした寝ます寝ます大人しく寝ます」
「まだ何も言ってない」
ソファーに寝っ転がって唸っていれば、先輩が立ち上がる気配がする。チェアからこちらに向かって歩いてきているようだ。
ん? と真上を見上げれば、俺の顔を見下ろす先輩の顔。表情は逆光でよく見えない。
ぼーっと眺めていれば、なぜか顔が近付いてくる。寝不足かつ栄養不足の俺の脳みそは、通常時の回転速度より遥かに遅い。
事象を認識する頃には既にその距離はゼロになっていた。
「んっ」
「…………」
キスされてる。
理解が追いついた瞬間、ぎゅっと目をつむる。ふ、と鼻で笑われた気がするが、いきなりのことで、こちらはそれどころではない。
は、と息を吸うために口を開ければ、すかさず舌が入り込んでくる。処理落ちしかけの脳みそに、ダイレクトに響く粘膜の接触。ぴちゃ、と水音がするたび、聴覚からも脳を犯されていくような気がして、きゅ、と千景さんの腕に縋り付く。
「ん、ぅ……っ」
「……は……、」
もぞもぞとみじろぎをするが、逃がさないとでも言うように軽く体重をかけられる。ひく、と喉を震わせ、逃げるように、応えるように、舌を擦り合わせる。
口の端から唾液がこぼれ落ちかけて、それすらもぺろりと舐め取られる。
どれほど口を塞がれていたのだろうか。くたり、を通り越してぐったり、の俺。キス一つで、とか言われるかもしれないけど、これは俺のせいではないだろう。
「キス一つですごい顔」
「は、言うと、思った」
息も絶え絶えに、潤んだ瞳で見上げても、先輩をよろこばせるだけだと、分かってはいる。分かっていても、睨みつけずにはいられない。ええ、ええ、どうせ生意気な後輩ですから。
「急になんなんですか」
「お前の欲望を満たしてあげようかと思って」
先輩の手が俺の身体を妖しくなぞる。首、胸元、腹、と降りていき、くるくるとへその上あたりを彷徨わせている。
「食欲、性欲、睡眠欲。どれから満たしたい?」
にんまりと悪戯っぽく笑っている。
楽しそうでなによりです。(白目)
俺はほんの数分前の自分の発言を恨めしく思いながら、今後の自分の惨状を想像する。しかし、先に絡んだのは自分である。自業自得というか、むしろ付き合ってくれる先輩に感謝すべきなのでは?
あらゆる憎まれ口を飲み込んで、羞恥心も放棄する。もともと脳みそバグってる日なのだ、素直になったっていいだろう。
俺は無言で先輩のシャツの裾を引いた。
俺は直樹(なおき)君が大好き!
俺の事気遣ってくれるし、俺の好きなお菓子も作ってくれるし、俺の一番の理解者!
この前だって俺がお願いしたら特別にお菓子作ってくれるって言ってくれたんだ!優しいよね~
俺は初めてあった時から直樹君の事が大好きだよ!『軸がしっかりしてて、ダンスがぶれてない...凄いね!』って!!皆は俺の事、顔がいいねとか、イケメンだねとか言ってたけど、見た目じゃなくて中身で見てくれたんだ!あんなの初めてだよ!
メンバーと馴染めなかった俺の手を引いてくれたのも直樹君!居残りの練習に付き合ってくれたのも直樹君!
直樹君は俺の全てなんだよ!俺の人生の半分は直樹君で出来ているって言っても過言じゃないんだ!今、俺がこうして人気があるのも直樹君のおかげ!!ぜーーーっんぶ直樹君!!
でも直樹君は皆に優しいんだ。俺ばっかりじゃない。
誰かが居残り練習する時は必ず付き合ってるし、皆に差し入れでお菓子を作ったり、相談に乗ってあげたりしてるんだ。
凄いよね、だから俺の次に人気がある。人柄が出てるんだよ。
そのせいなのかな、皆にあの優しい笑顔を振り撒いてるんだ。お菓子が上手く出来て嬉しそうな顔とか、ダンスが上達してきて褒めてる顔とか、相談乗ってる時の天使みたいな微笑みとか。挙げるとキリがない。
あのね、直樹君。
俺は直樹君が大好きなんだ。
その笑顔も、優しさも、明るさも、向けるのは俺だけでいいんだよ。俺が特別なんだから。
直樹君、前に言ったよね『海里(かいり)は特別だ』って。
俺も特別だよ、直樹君。
早く俺の物になって.........ね♡
お題 「欲望」
出演 海里 直樹
大人になったら欲望のままに何でもできると思ってた。
でも実際にできることはジャンクなものを腹いっぱい食べることくらいだ。
欲望
―――嗚呼、死にたい
気落ちすると脳裏をよぎる
言葉にするのは罪であろうか
死に恐れを抱くのは何故なのか
生きることを望む証だろうか
流るる時間にその身を委ね
果てる時まで必死に生きるか
欲望
ありふれたもの
欲を望む
望むから欲
なければ生られない
過度な欲望は身を滅ぼす
適量が不明
とある動画を思い出した
理系と文系
理系は道具で
文系は目的
どちらもないと成らない
望まなくても必要で
欲するまでもなく必要
互いになくてはならない
欲望を歪める
これがタチが悪い
目的か手段かみたいなもの
自分に必要なものを
自分が欲する
自分を望むがために
何故欲しいのか
これを間違えてる
それは過分なものです
必要だからって
手に出来るかは知らない
ただこの様なことは
当たり前に行われていて
本来は不必要なもの
それに本当に欲しいのなら
その為のことをするはず
間違ったありきたりが
当たり前に存在していて
だから衰退する
栄枯盛衰
富めば貧する
その富は他人のものだから
自分のものではない
自分に得れることなら
無くなりはしない
あるがままあるだけで
これはコントロールが可能
ある程度はだけども
その欲望は何に起因する?
それが不用か必要かを分ける
望むこと欲すること
これが悪い訳ではない
不可能を望んでも
ほとんどは手に出来ないよ
欲望のままに君の手を取った
生温い汗の混じったあの時間が
私には狂おしく愛おしかった
君の胸元に光るペンダントは
私の知らない君で
見る度に何故か虚しくもなった
夢のような、長くも短くもあるあの日々は
私には耐えられない程の幸せだったと
今になって思い知る
錆び付いたお揃いの指輪はもう要らないと
2人で行ったあの海岸に投げて後悔もした
いつかあの海岸に行こう
そして、砂浜に埋もれた指輪を見つけた時には
君への永遠を誓いに行こう
その頃にはきっと、間違いだらけだった2人も
愛の正解を見つけ出せていると思うから
???「こんにちは、ぼうや」
あれっ?ここは何処だ、俺は確か、、、
何してたんだっけ?
???「私は冥界のキューピディティー、ぼうやは残念なことに死んでしまったの。」
?!まじか、
普通なら受け入れないようなことでと何故か自然に受け入れられた。
キューピディティー「だから死後することが色々あるの、地獄に行くべきかどうかとか、どの世界に転生させるかとか、次の人生はどうするか、とかね。もっと色々あるのだけど、ここでは次の人生どんな欲望を強くもつかを決めてもらうわ」
地獄?!、ていうか、次の人生の欲?どういうことだ?
キューピディティー「不思議そうな顔してるわね、そうね例えばこれを貴方に、」
そう言って彼女は何処からともなく現れた水の中から何かを取り出して俺を触った。
すると、とてつもなくゲームがしたくなった。
今までゲームをしてない訳では無いが他にもしたいことは合った。
しかし、他のなにかをするくらいならゲームがしたい、そう思うようになった。
キューピディティー「これが欲望、ここまでひどいのはなかなか無いけど、これをぼうやに決めてもらうの、その水の中に手を入れると念じた欲望を決められるわ、よく考えて決めてね」
なるほど
じゃあ、俺は、
キーンコーンカーンコーン
女子生徒1「てかさ聴いて、蒼汰のやつまじ束縛激しいんですけど」
女子生徒2「その噂マジなのー?」
女子生徒1「まじまじ、他の男子と話してると帰ってから誰?とか言われる、マジうぜー」
キューピディティー「あの坊やは人を愛しただけなのに、可哀想にそんなちっぽけな欲受け止めてあげればいいのに、、、、、、あら、坊やこんにちは」
キューピディティー、、、貪欲
彼女はどんな人より寛容でどんな人より貪欲だ、
蒼汰(俺)は、人を愛したかっただけだった。
彼女はそのとうり人を愛するようにした。
その欲が、どの欲より強くしただけで。
欲望
心も体も違う人のものだった。
わかってた。
でも奪う気もさらさらなくて。
ただ寂しいだけだったから。
可愛いを演じてる私が好きだったから。
そこに都合よく君がいたんだよ。
そしたらさ。
君は心も体もこちらに向けちゃったから。
嬉しかったよもちろん。
でも私はもう満たされたから。
じゃあね。
欲望
言い出したらキリが無い。お金も地位も知識も愛も、何一つかけずに完璧なものが欲しい。時間がない、時間さえあれば。そうやってどんどん飲み込まれていくのは気のせいじゃない。自分を保てなくなってもいい、一瞬に全てをかけたっていい。貪欲かな。
シンデレラ、ってさ。走り去る時脱げた靴、あれって透明な美しい欲望だったと思うの。
「大谷君結婚したよ」ときいてみて
「へー」で返せる欲のないキミ
題目「欲望」
気がつけば両手いっぱいの紙袋。蝶のように左右に広がる姿はさながらジュディ・オング。
欲望とは
静かに私たちの心と体を蝕んでいくもの
欲望とは
永久に終わらないもの
欲望とは
時に希望となり、時に絶望にもなるもの
題 欲望
「何で何で何で!!」
私は冷や汗を垂らしながら学校の成績順位表を見ていた。
1位だった私の名前があるはずの場所には他の人の名前が表示されていた。
あんなに頑張ったのに、何で負けるの?!
出来うる限りの時間を勉強にさいたから、負けるはずなんてないのに・・・。
「あ、高坂、1位じゃ〜ん!やったな」
横で脳天気な声が聞こえる。
私が横をバッと見ると、そこには同じクラスの高坂と山本が立ってた。
サッと再び成績表に目を戻すと、1位の名前を確認する。
さっきは自分の名前じゃないって事だけしか頭になかったけど、そこには高坂光希って書いてあった。
「1位なんだ。別に順位はどうでもいいよ。自己ベスト更新出来れば」
「は?本気で言ってるの?」
私は高坂の言葉に思わず口を挟んでしまう。
「あれ?戸川さん?いつも1位だよね、凄いよね」
高坂は私を見てそういう。高坂は、私のこと知ってるんだ。意外。私は私の順位しか気にしたことなかったから・・・じゃなくて。
「私、今回は1位じゃないけど。嫌味?1位に執着ないなら返してよっ、1位の座」
私は高坂にムキになって言っていた。
自分でも何でこんな感情的になっているのか分からない。
「たまたまだよ。誰だって調子いい時と悪い時あるでしょ。戸川さん、いつも1位取ってるから、次はきっと取れるんじゃないかな」
慰められると余計にイライラしてしまう。
そのまま無言で私はクラスに帰る。
何が悪かったんだろう。席に戻るとテストを見返す。
ケアレスミスが何問かあるのを発見した。
どうして、どうして出来なかったの?!
自分を責める。
家に帰るのが憂鬱だ。
どうして出来なかったの?ケアレスミスなんかして。これがなければ100点だったでしょ!!
母親の怒鳴り声が予想できた。
2番なんて、言いたくない。唇を噛みしめる。
放課後、ホームルームが終わっても、私は帰りたくなくて、自分の机でうだうだと宿題をしていた。
はぁぁ。5分おきにため息が出る。
「どうしたの?ため息なんかついて」
後ろから声がして振り返ると、無人だと思っていた教室に、体操着姿の高坂がいた。
「別に、次のテストこそは1位を取るために宿題してるの」
「そっか、本当に勉強熱心なんだね、偉いな」
そう言いながら、高坂は、自分のカバンからタオルを取りだす。
「高坂って、部活やってるの?」
タオルで汗を拭く高坂に質問してみる。
「やってるよ。バスケ部」
「他のことしてても1位取れるの?全て犠牲にしてる私が馬鹿みたい」
私は思わずそう言っていた。
高坂が私の机に歩いてくる。
「1位が取れても、他の楽しいことを犠牲にするのは辛くないの?」
「・・・・」
辛くない・・・って言いたかった。でも、母親に友達と遊ぶのもダメって言われて、部活も禁止されて、1位しか私の頭の中になかった。1位を取りたい。
そんな欲望に呑み込まれてしまうような・・・。
私が、沈黙すると、高坂は言った。
「さっきも言ったけど、たまたまだよ。今回は勉強した所が良く出てたから。次はきっと戸川さんが1位を取るよ。だけど、少しでいいから楽しいことしたほうが勉強もはかどると思うけどな」
「少し・・・ね。ほんの1ミリ位しか出来ないと思う。とりあえず、今日はお母さんに怒られるの決定だし」
私がそう言うと、高坂は、カバンを探って何かを持って私の所へ来た。
「手を出して」
「え?」
高坂の言葉に手を出すと、高坂は紙に包まれたキャンディを私の手に落とす。
「これで、元気だして」
「えっ、キャンディ?・・・ありがと」
「1ミリ位は元気出たかな?」
高坂が何だか気遣わしげな顔でこちらを見ているのが嬉しかった。私を心配してくれる人がいることが嬉しい。
「そうだね、出たと思う」
そう言うと私は宿題を片付けてカバンを持つと、椅子から立ち上がる。
「帰るよ・・・ありがとね」
私が、そう言うと高坂は頷いた。
「どういたしまして、じゃあ僕は部活に戻るから」
高坂と別れて校門を出ると、私はさっきもらったキャンディを出す。
お菓子を持ってくるのは校則違反だけど、お母さんはお菓子は虫歯になるからダメって言うけど、なんかどうでもいいや、と思った。
包みを開けると、綺麗な淡いピンクのキャンディを口に放り込む。
その甘い味は、私に不思議と勇気を与えてくれた気がした。
第三十二話 その妃、迎え討つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「邪魔しますよジュファ様」
「今すごくいいところだったのに!」
「だから邪魔するって言ったじゃん」
「僕への許可は取らないの⁉︎」
「必要ないでしょ。お前の離宮じゃないし」
やってきた陰陽師のロンも交え、子規宮まで戻ってきた経緯を吐かせると、どうやら眠っていたのは丸二日だけ。瑠璃宮のユーファ妃からも聞き取り済みのようで、大体の状況は飲み込めているようだった。
「それで? そろそろ話してくれる気になったんですか」
「? 何のことかしら」
「その“予知”の能力と、眠っていた原因ですよ」
「ちょっと待ってくれ心友。それよりも聞くべきことがあるだろう」
「は? 他に何を聞けって?」
「どうして僕じゃなく雨華ちゃんを頼ったのかだよ!」
「お前が嫌いだから以外に理由はないでしょ」
「あ〜聞こえない聞こえない〜」
耳を塞いでいる阿呆には目もくれず、じっと様子を窺う陰陽師には、にこりと笑みを返すだけ。
「ま、いいですけど」とすぐに諦める辺り、凡その検討は付いているのだろう。
「一先ず、あんたはユーファ妃の所へ行きなさい。手土産に、茶菓子と装飾品、あと花も忘れないようにね」
「どうして僕だけいっつも除け者なんですかっ」
「どうしても何も、あんたが連れ帰ってくれたおかげで、御礼も何も言えなかったからよ」
「それは僕が代わりに言っ、」
「褒美は必要ないようね」
「半刻で戻って参りましょう」
「一緒に茶を飲みながら、半日は私の感謝を語りなさい。いいわね」
「……はい」
しょんぼりと肩を落としながら、何度も振り返るかわいらしい男を、笑顔で手を振って見送る。
「本当に御礼をするなら、直接出向くべきでは?」
「知ってる? あれを、愛すべき馬鹿と言うのよ」
「ただ盲目なだけでしょう」
「邪魔者はいなくなったし、そろそろお客様のお出迎えをしましょうかしらねえ」
その言葉をすぐに理解する辺り、目の前の彼も気が付いているのだろう。
……この、欲望に澱む空気を。
「あなたには到底及びもしないけれど、まあ似たようなものよ」
「……」
「……? さっきの答えよ?」
「あんたさ、あいつの何なわけ」
「……」
「悪い奴じゃないのはわかってるよ。あいつを守ろうとしてることも。そのことを、あいつはちゃんとわかってるの?」
「知らない方がいいこともあるわ」
「あいつは知りたいと思ってるんじゃないの。あいつは、いつまでだってあんたのことを待って、」
「あなたも大変な時に巻き込んで悪かったわ。娘さんは大丈夫そう?」
「……あんたには何でも筒抜けなのに」
「奥さんと娘さんのためにも、早く終わらせましょうね」
「そりゃまあ、そうしてくれると有り難いですけど……」
嫌な予感しかしないと、引き攣った顔で此方を見るロンには、笑顔でこう返した。
「それなら、ここはやっぱり“鴉”の出番でしょう」
「……そんな軽々しく“秘密結社”を扱き使わないでください」
けれど、すぐに持っている“音の鳴らない笛”を吹く限り、さっさと終わらせたい気持ちは同じらしい。
束の間の沈黙後、離宮の外に何人もの気配がやってくる。貪欲さに塗れた愚か者たちが、周りを取り囲んだ。
「それで? 僕に褒美はないんですか」
「私からあげられるものは残念ながらないわね」
「ということは、貰える分くらいにはあいつを思っていると」
「あなたにあげられる褒美なんて、家族との時間しか思い付かないもの」
「違いありませんね」と、印を結びながら式神を呼んだ。
「――来たれ、麒麟」
「……この離宮、灰にならない?」
「灰離宮というのも案外悪くありませんね」
「鬱憤が溜まっているのはよくわかった」
中途半端は、性に合わない。
誰かさんのように、他人へ情けをかけるやさしさなんか、尚更持ち合わせていない。
こんなやり方しか知らない。
「“掃除”に関しては、あいつの方が上手いんですけどね」
「やるなら徹底的に。いいわね」
「仰せのままに」
すべては、大切な人のために――。
#欲望/和風ファンタジー/気まぐれ更新
『欲望』
人は欲望の塊だと思う。
そして、欲望とは人それぞれだ。
善もあり、悪もある。
あれもしたい、これもしたいと
やりたいこと山ほどあって、
その欲に塗れ、堕ちていくものもいる。
欲望って、残酷だ。
欲望。
私にとっての
欲望は
ゆうだな。
多分前よりも
もっと。