『楽園』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
念願の独り住まい。自由と責任。あと家事雑事。
何より、狭いながら我が居城!
贅沢にも独り占めした空間が広がる素晴らしさよ!
やる事は目白押しだが、全ては自分の為だけに!
さながら無人島に降り立った開拓の徒の如し。
理想だけが積み上がった山々がいま、目の前に広がっている。
さあ、楽園を彩る準備を始めよう。
【お題:楽園】
楽園
この扉の向こうには、楽園があるらしい…けど、僕には、その扉が見えない…
楽園は、理想が叶うらしい…僕も、勿論行ってみたい…この世界から開放されて、本当の自分に出会いたい…
それなのに、目指す扉は、何処にあるのか、検討もつかない…みんな、目の前にあるっていうけれど…
目の前には、見たくもない現実世界…手を翳しても、楽園の扉なんて、欠片すら見えない…
何処にあるんだろう…僕の楽園…
#楽園
「この世界では大人はいないよ!僕ら二人しかいないんだ!」
「世界は静かだよ!誰も怒鳴りやしない!」
「思うように世界を変えられるんだもう誰にも従わなくていい!」
「朝は来ないよずっと真夜中なんだ!明日に怯える必要もないよ!」
「死にたくなったら死ねるんだ!もう躊躇わなくていい!」
「ようこそ僕たちの楽園へ!」
楽園
週末のこの時間
小さいけど気に入ってる枯木風の机と
安物の座椅子
横にはトースター
円形100cmのラグの中
炙ったあたりめと
きりっと冷やした安物の日本酒があれば
勝ち確
かわいい動物たちの動画をひたすら
スワイプ!スワイプ!スワイプ!
あー……ここが楽園かぁ
あれ、もう日曜の夜?!
あー……楽園の終わりかぁ
楽園
楽園。
人はそれを桃源郷と呼び、地獄と呼び、理想郷と撫でながら悲劇を謳う。
伊波にとって、それは限りなく地獄に近い理想郷だった。そんなアトランティスは確かに憧れで、しかしそこに底なしの絶望があることを嫌というほど知っていた。
だから、というのもなんだか不躾だとは思うのだ。しかしながら、伊波の現状はほとんど間違いようもなく、そんなアトランティスを模倣した様であった。
楽園とは?
「楽園、ねえ」
調査段階の事件は星の数ほどあるが、永遠に調査が終了しないことは少ない。調査が終わらない。要はその事件が迷宮入りしたということだが、単純に何十年も被害が出続け、犯人も見つからず、しかもその被害が特に被害者が出るようなものでも無いため、調査を続けるしかない事件が全国区で毎年1,2件程度起きる。こういう調査を、まとめて管理しているのが警備隊調査局の管理企画課である。俺が所属している部署でもある。まあほぼ迷宮入りした事件を集めている性質上、ウチの課を「迷宮」などと呼ぶ人は多い。
【楽園】
私は俗に言う不良、というもののようで、学校は一週間に二回程度しか行かなかったし、親もそんな私を放置して遊び歩いているので、何の問題もなかった。単位が取れずに留年するのは問題だが、なら高校を辞めればいい。金に困ればパパ活でもして生きていこう、なんて人生を軽く見ていた。
今日、私は廃墟になったビルに忍び込んだ。というのも、実は道の真ん中にパトカーが止まっていたからだ。童顔な私は、平日の昼間に一度警察の目の留まろうものなら、「学校は?」「親御さんの連絡先は?」としつこく聞かれてしまうのである。という訳で、警察から隠れるために廃墟のビルに入ってしまった。この判断が全ての過ちだったのである。
私は、ビルの窓からパトカーが動くのを待っていた。待てども待てどもパトカーが動かないので、いつしか私は眠り込んでしまった。
目が覚めると、知らない男が私の顔を覗き込んでいた。驚いた私は「うわぁっ」と短く叫んだ。何せ男は、言葉通り目の前、顔を動かせば頭がぶつかるような距離にいたのである。
「だ、誰だよお前!」
私は突き飛ばすように男の胸に手を当てて押そうとしたが、私の手はすっと男の体を貫通した。
「ひっ!」
私は怯え、四つん這いになりながら、必死に男から距離を取った。寝ぼけていたので最初は分からなかったが、よくよく見ると男は少し透けていた。ということは、実体がないのである。なのに私には男の姿がありありと見える。不思議な心地だった。
男は異常なほどに青白い肌をしていた。顔色が悪いというレベルではない。白いというより、むしろ灰色に近いのではないだろうか。だが、男の髪は驚くほどに白く、とても美しいものだった。長い前髪で顔はよく見えなかったが、瞳が真っ黒で、私の顔を反射していた。男は痩せていたが長身で、丸腰の女子高生が戦って勝てる相手とは思えなかった。
殺される、
男に実体がないと悟った私は真っ先にそう思った。
逃げなくては、と思い少しずつ扉の方へ後退りした。すると男はにんまりと笑って、私の両手を自分の両手で掴んだ。というより、繋いだに近いかもしれない。男の手は冷たかった。
「君には僕が見えるんだ、」
男は抑揚のない声でそう言った。
男は先ほどと同様に、ギリギリまで顔を近づけ、私の顔を見つめた後、嬉しそうに微笑んだ。
「君が、好きだ。」
そこからの私の記憶は曖昧だ。
詩に出てきそうな愛の言葉をひたすら私に囁いたかと思えば、私の顔や体を興味深そうにじろじろと見つめている。
「やめて!」
痺れを切らした私は男を睨み、怒鳴りつける。
「あんた、誰なの!?なんかさっき触った時、透けたけど!人間じゃない奴に、急に好きとか言われても意味わかんないから!」
私は一気に捲し立てる。
男はじっと私の顔を見つめている。感情の読み取れない顔で。
今度こそ、、殺されるかも。
そんな考えが頭をよぎる。
「そっかぁ!僕のこと知らないもんね。」
男は何故か納得したようで、ポンと手を叩いて、気味の悪い笑顔をこちらに向けている。
「僕はね、もうずーっと前に死んでるんだ。生前の記憶はなくて、ずっと一人ぼっちで、みんなは僕のことが見えないみたいだし、寂しかった。けど、もう君がいるから大丈夫。ここは薄暗くて、寒くて、でもね、君がいればどんな場所でも楽園になる気がするんだ。」
男は訳の分からないことをひたすら語った後、にっこりと笑って私の手を握った。触れるはずもないのに。
「僕のお話はもうしたよ。次は君の番。」
私はその言葉を無視し、急いで部屋を出る。
あいつは私の体に触れられないのだから、止めようがないはずだ。
転びそうになりながらも階段を駆け下り、ビルの外に出る。パトカーはもういなくなっていた。私は全速力で家までの道を走る。家に着くと、私は玄関の鍵を閉め、床にへたり込む。
戸締まりをする程度であの化け物を防げるのか分からないが、それでも気休め程度にはなるはず。
十分ほど息を整えたところで私は立ち上がり、リビングへ向かう。ゴミ袋とビールの空き缶が散乱する廊下を抜け、リビングへの扉を開く。
私は目の前の光景に息を呑む。
そこにいたのは、紛れもなくあの男だった。
「なんでっ…!」
私は尻もちをつく。腰を抜かしてしまった。立ち上がれない。
「好きな人のことだからね。どこへ行こうと分かるよ。」
男はいつもの気味の悪い笑みを浮かべて私に手を差し伸べる。
「転んだね。大丈夫?」
男は例の如く抑揚のない声だったが、なぜだか私を心配しているような気がした。
「触れないから。」
「そういえばそうだね。」
私が冷たくあしらうと、男はハッとしたような顔をした。目元が前髪で隠れているので表情の機微が読み取りにくい。
「私を、殺さないの?」
「えっ?殺すだなんてとんでもない!君のことが大好きだからね。痛いことはしないよ。触れないのは残念だけどね。でも君が死んだ後ならいつでも触れるから寂しくはないよ。だから、あまり長生きしないでね。」
相変わらずこの男の言っていることは理解できない。だけど、ひとまず殺す気がないということが分かって、なんだか拍子抜けしてしまった。
あろうことか私は、「まあ危害を加えないならほっといてもいいか」なんて思ってしまったのである。その私の変化を読み取ったのか、男は今までより一層嬉しそうな顔をして、「愛してるよ」なんて言って、触れもしないくせに私を抱きしめてきた。その男の腕の中はひんやりしていて、不覚にも安心してしまった。
その日から私とその幽霊野郎との生活が始まった。
こいつはやはり私にしか見えないようで、勝手に好きな時間に家に入ってきては、ちょっかいを出してくる。私は最初はうざいと思っていたし、まだ殺されるかもしれない恐怖があったが、私の唯一の話し相手でもあるため、次第に自分から話しかけたり相談したりするようになった。一度こいつが、どうしても名前が欲しいのでつけてくれと頼み込むので、『ポチ』という名をつけた。流石に怒るかなと思っていたが、どうやら気に入ったようだった。幸せな脳みそだな…。
「陽乃はいつもそれを食べているね。」
陽乃というのは私の名前だ。
「僕はもっと料理って時間のかかるものだと思っていたなぁ。どの人間もそればっかり食べるのかい?」
ポチは全く悪気のなさそうな声でそう言った。私の手にはカップラーメンが握られている。
「違うよ。そういう家もあるけど、普通の家はちゃんとした時間のかけられたご飯を食べることの方が多いと思う。」
「陽乃の家は普通じゃないの?」
「お母さんは私のことが好きじゃないんだ。だから時間のかけたご飯をくれないの。」
「陽乃のことが好きでない人なんているんだね。」
「いっぱいいるよ。」
「え!?そうなの?例えば?」
「お母さんもだけど、学校の人たち。お隣さんとか。私のことが好きな人なんて、ほとんどいないと思う。」
「へぇ、変なの。陽乃はその人たちが嫌いなの?」
私のラーメンを食べる箸が止まる。
私は一呼吸置いてから、ポチの方を見て答える。
「大嫌い」
私はまたラーメンに視線を移す。
「でもその人たちに頼らなきゃ生きていけないんだ。みっともないよね。」
私は自嘲的な笑みを浮かべてそう話す。
「殺そうか?」
ポチがいつもの何を考えているのかわからない声でそう答える。
「…できるの?」
「できるよ。人を殺すのはやったことがないけど、陽乃のためなら頑張るよ。」
私は数秒固まった後、再びラーメンを食べ進める。
「でも殺しちゃ駄目。やったらあんたのことなんかもう嫌いだから。」
「ええ、それは困る。」
ポチは少し泣きそうな顔をした。
けれど、私は少し安心した。
「ポチ。」
「なぁに?」
「明日、学校に行こうと思うの。」
「へぇ。よく分かんないけど、出かけるの?」
「うん。一緒に来て欲しい。」
そう言った瞬間、ポチは目を輝かせた。
「いく!」
私からポチをどこかに連れていこうとしたことが初めてだったからだろう、ポチは嬉しそうに答えた。
犬みたいだ。名前をポチにしたのは正解だったかもしれない。
学校に行こうと思ったのは他でもないポチがいるからだ。もし何か言われても、ポチに殺せと言えば嫌な奴は消える。そうする気なんてさらさら無いが、ポチの後ろ盾があると思えば、幾分楽な気がした。母親と話す時もそうしよう。ポチが後ろに立っていれば、あの母親も寒気がして怒る気がなくなるかもしれない。
ポチは私の唯一の話し相手で、後ろ盾だ。
もしポチが明日いなくなったとしたら、私はパニックになるかもしれない。私も存外、ポチに依存しているのかもしれないな。
「ねぇ、ポチ。」
「何?」
「ポチはさ、私がいればどこででも楽園、って前に言ってたよね?」
「そうだね。」
「じゃあさ、私から離れていったりしないでね。」
そう言うとポチは今までに無いくらい嬉しそうに、満面の笑みを浮かべて
「うん。」
そう呟いて、触れるはずのない私の髪を撫でた。
→楽園とは。
楽園ってどんなのかな?
遊園地みたいな楽しいところ?
それともイージーモード、人生舐めてく方?
あっ、もしかして焼肉屋の店名?
な~んか腹減ったなぁ。
やべぇ。
焼肉の口になっちまった。
こりゃもう、ビールとタン塩!
いざ、楽園へ!
テーマ; 楽園
『蛇の眼』
楽園で戯れる 蝶のようにあるいは蛾のように
蛇に睨まれる 風化する石の気分 地に足をつけなくちゃ ちゃんとやらなきゃ 審判の日が近づいて
青年は独り焦慮する
: 楽園
ボクは、生まれた時から
独りぼっちだった
兄弟はいたけれど
生まれつき小さかったボクは
母や兄弟から相手にされず
まともにミルクも貰えなかった
気づけば、家族は消えていた
お腹がすきすぎて動けず
鳴く声も消え入ってしまった
どうして誰も、ボクを愛してくれないの?
ボクは、生まれちゃいけなかったの?
寒くて、怖くて、体が震えた
どうしたの? 大丈夫?
優しい声が聞こえた気がした
怖くないからね 抱っこするよ
ゆっくりとボクを抱き上げた手が
今まで感じたことがないくらい温かくて
ボクは、力の限り鳴いたんだ
そこからのことは、覚えていない
気づけば膝の上で、とっても愛おしそうに
頭を撫でられていた
起きたのね もう大丈夫 心配しないで
そうだ、お腹空いてるでしょ?
ミルク飲もうか
立ち上がろうとする手を、ボクは
一生懸命つかまえたんだ
またおいていかれそうで、怖かったから…
安心して、もうあなたを独りにしないから
これからここが、あなたのお家だよ
仲良くしてね
また、頭を撫でてくれた
楽園という場所は
ボクに生きる希望を、そして
眩しい未来をあたえてくれた
この手の温もりが
ボクにそう教えてくれた
桜月夜
好きなことを好きなだけやれて
好きなものに好きなだけ没頭できて
だれにもなになも邪魔させない
わたしだけの楽園って
どこにあるのかな
『楽園』
とある森の中には、楽園と呼ばれる場所があるらしい。
辺り一面花畑が広がっていて、いつでも青空が見える場所。天国、と呼ばれるにふさわしい場所。
だけど、そんな場所には魔女がいるの。
怖い怖い魔女が、番人の代わりに住んでいるんだって。
楽園を独り占めにするなんて、なんて酷い魔女だろう。
きっと、とっても恐ろしい顔をしているんだわ。
きっと、とってもおぞましい魔女なのだわ。
そんな噂話を聞いた子供が、楽園を目指して森へと入っていった。
一つは、楽園に行きたいという欲望のため
もう一つは噂の、酷く怖い魔女をひと目見たいという、好奇心のため。
子どもは臆せず進んでいく。
ざわざわと木々が揺れて、木の葉で陽の光が遮られる。
森がざわざわと音を立てて追い出そうとしても、子供はそのまま進んでいった。
子供はふと、木の根に引っかかり転んでしまった。
立ち上がった子供の膝は、擦り傷で赤くなっている。
森の木陰でひっそりと見張っていた魔女は、もう見ていられなくて仕方なく姿を現した。
「……帰れ。帰らないというのなら、お前を食ってやる。」
黒いローブに身を包んだ魔女は、できる限り低い声を作ってそういった。
子供は不思議そうに魔女を見て、ぱっと笑顔になった。
「ママ、ここにいたんだ!いっしょにかえろ!お家でね、パパもまってるよ!」
ぴょこぴょこと飛び跳ねる勢いでそう言って、魔女の腕を引いた。
「……あなたの母親ではないから、ほかを当たって。」
魔女は子供が掴んできた手を離して、冷たくそういう。
「なんで?いっしょにお家かえろうよ!」
何も知らずに笑顔でそういう子供を、魔女は追い返した。
あなたの母親ではないといって、森の外へ。
後日、こんなことがあったよと子供が父親にそう伝えると、父親は悲しそうな顔をしていた。
楽園の番人は、楽園に行くことのできるものに限られる。
それは、動物だったり、人間だったり、いろいろと。
唯一その全てに共通しているのは、もういない人だけ、という点。
ルールなんて外に伝わっているわけもなく、魔女は今日も番人としての仕事をこなしていた。
監視をして、亡くなった人以外は追い返す。
疲れて少しだけ休みを取っている魔女に、一人の来客が。
「……お母さん、久しぶり。もう帰ってきてなんて無茶言わないから、少しだけ、お話聞いてもいいかな。」
魔女は頷いて、彼女とお話をした。
とある楽園の、少し外のお話。
綺麗な楽園で生きていくことがどんなに幸せで、
どんなに自分を殺すことか。
自信も決断力もない私は
己の礼儀だけを守って
これまでをやってきた。
ある人に出会って
育ててもらうまでは。
人気のない神社。
しんとしていて
風当たりがいい。
行き場のない私にとって
楽園そのものだった。
人がいないから
礼儀も自信も決断力も
何もかもいらない。
人を辞めれる気がした。
ある時
猫目で白髪の綺麗な少女が
神社にいた。
人がいるところを初めて見たので
驚いたが、
私の楽園は
こんな所で終わっちゃいけないと思った。
"Good Midnight!"
その人は私に全てを教えてくれた。
世の中のこと。
経済のこと。
自然のこと。
ある峠のこと。
行き場のなかった私が
初めてこの世界に
楽園の中の楽園を手に入れた。
『楽園』
その昔、ユニバース25という実験があったそうな。
AIによると、食料、水、安全が完全に保証された“楽園”環境にマウスを置いた結果、最初こそ爆発的にマウスの数が増えたが、そのうち過密になり、繁殖放棄、極度の無関心、最終的には絶滅してしまった。ということだそうだ。
関係あるのかないのか自分でもよくわからないが、今まではブラック企業が問題になっていた。ところが最近はホワイトハラスメントともいうらしい。
ホワイトすぎる企業だと成長できないから嫌なんだとか。
どこに向かってるんだ、日本。
人は、楽園には生きられないものなのかも。
アダムとイブが約束を破ってしまったから
私たちは格差のあるこの世界に生まれ落ちた
楽園というのは何だろうか
人間が想像した御伽噺にすぎないのでは ?
楽園 𓈒𓏸𓐍 𓇢
「楽園」 #353
どんなところかはわからないけれど
ひとつ、これだけは言い切れる
あなたのいる世界ではないわ。
"楽園"
この先の手荷物検査を受けること
言葉は預けて持ち込まぬこと
楽園
もし、この世界に“楽園”があったなら。
生死以外の選択肢があったなら。
人々は、幸せになれただろうか。
ずっと、笑顔で居られただろうか。
実際は、生死しか分かっておらず、
天国や地獄があるのかは、人間には分からない。
亡くなった方や、神にしか分からない。
もし、神がいるのなら、観ているのなら。
人間にとっての、亡くなった方にとっての、
“楽園”を創っていて欲しい。
ここは楽園か。
いや、地獄か。
地獄だ、そうだ。
あれ、どうなんだ。
見渡す限りの花畑。
どう見たって楽園だろう。
いやでも空はまるで焼かれて焦げてしまったように暗いじゃないか。
じゃあ地獄か。
でもどっちなんだ。段々目が霞んできたぞ。
おっと、躓くところだった。
危ないな、誰だこんなところに釜を置いたのは。
よく見ると右が楽園で、左が地獄じゃないか。
となると私は今?
あぁ、そうだ。
小さき生命の為に楽園も地獄も作ったのは私自身だったな。
それに縛られている私は最も地獄を味わっている。