楽園』の作文集

Open App

楽園』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/30/2024, 10:09:07 AM

【楽園】

俺は子どものころ
毎日ひもじい思いをしていた
時には自分よりデカい猫にいじめられることもあった
そんな中、大雨が降り
濡れた状態でメシも食えていなかった俺は
どんどん衰弱していった
ぐったりと横たわりながら
このまま死んじまうのかな、と思った時
一人の人間が俺を抱き上げた
触るな、どこへ連れていくんだ
そう思いながらも抗う力も残っておらず
人間の手の温かさを感じていた

あれから数年
俺は立派な成犬になった
今は俺を拾ってくれた人間の家で
何不自由なく暮らしている
腹を空かすことも寂しい思いをすることもなく
雨に濡れることすら稀だ
他にも同じような経緯でここに来た犬や猫たちがいて
そいつらとも上手くやっている

そういえばこの間
人間と散歩をしていたら
昔俺のことをいじめていた猫と再会した
だが、俺が大きくなったせいで随分と小さく見えた
デカい声で吠えて脅かしてやったら
尻尾を丸めて逃げていった
人間もいつもは吠えない俺が吠えたことに驚いていた

普段の俺は
縁側でのんびりと日向ぼっこをしたり
家の中でくつろいだり
幸せな時間を過ごしている
ここは俺にとって、最高の楽園だ

4/30/2024, 10:08:57 AM

楽しいところへ行きたいな

楽しいところへ行けるかな

おなかが 痛くなるほど

かおが 痛くなるほど

なみだが 出るほど

楽しいこと ないかな

4/30/2024, 10:08:38 AM

楽園

ここは、私の楽園。
だから、簡単に踏み込んだり、覗き込んだりしたらダメなの。
もし、そんなことしたらあなたのこと殺しちゃうかも?
あはは笑
冗談だよ。

4/30/2024, 10:08:31 AM

楽園のようなこの場所それは私とあなたの心の中
私とあなたの心は常に満たされているということなのかな笑

4/30/2024, 10:08:00 AM

みんなで遊びに来てるのに
私一人のせいで空気を悪くしている
少なくとも私はそう感じている

普通なら楽しい場所なのだろうけど
心次第で楽しい場所ではなくなり
それが周りを巻き込んでいく

楽園も幸せと同じ
自分の心次第で
感じられるか感じられないかが
決まってしまう世界なんじゃないかな

4/30/2024, 10:06:47 AM

あなたにとっての地獄は私にとっての楽園になるの。

#楽園

4/30/2024, 10:06:43 AM

この世の楽園はどこにある。
心躍る瞬間はどこにある。
待ってるだけじゃ手に入れられない。
自分から赴かなきゃ。

4/30/2024, 10:04:28 AM

宝石の国、良かったよね。悪いものも良いものも、みんなそれぞれの楽園に至ることができた。

4/30/2024, 10:04:23 AM

あの人は、他人を唆す蛇みたいなところがあった。
 普段は決して見せない面。
 詐欺師のように。悪魔のように。
「こんな才能しかない」と、カウンセラーの恋人は、悲しそうに言った。

4/30/2024, 10:04:00 AM

どこだって楽園になる可能性貴方の左まだ空いている?

5/3/2023, 12:13:07 AM

―楽園―

小さい頃から楽園で過ごしていた
温かい食事は毎日3食ずつ食べられる
自由に遊べる環境はもちろん
一般的な人の知識は得られるように
学習できる環境も与えられてる
マザーはいつでも完璧な愛情をくれるし
周りの子供たちもみんな仲が良く
いつもみんなで生活していた
それが本当の楽園だと思っていた
今目の前で起こっていることこそが
この世界の秩序であり現実であり
今までの楽園は全部偽りの幸せだったと
知ってしまうまでは

5/1/2023, 2:30:33 PM

「ねぇ、楽園って知ってる?」

ーある日そんな言葉をいきなり君から投げかけられて、僕は少しの間固まってしまった。
そんな僕の様子を気にもせず、君は話を続けていく。正直ほとんど内容が頭に入ってこなかったが、辛うじて一つの言葉だけが聞き取れた。
「楽園に行けたなら、私幸せになれるのかな。」

僕らはなるべく触れないように過ごしてきたんだ。2人の間に暗黙の了解のような、腫れ物を扱うかのような静寂が流れる。
最後に聞こえたのは、重く苦しい君の本心だったのだろうか。

ーねぇ、君は今楽園で過ごせていますか?

5/1/2023, 1:16:15 PM

題 楽園

「ン"フフフフ⋯⋯ ウップ、ンフ⋯⋯ ゲホゲホ」
少年Vは笑った。雨降る歌舞伎町、路地裏にヤンキー座りでしゃがみこみ、アルコールを一気飲みして咳き込んでいた。店の裏でもあるため、背中越しに爆音の(と言ってもどこか遠くから)テクノやら女の甲高い声やらが聞こえてくる。
飲み干したジョッキには雨がぼちゃぼちゃと満たされていった。Vは頭をガシガシかきながらそれを見つめて、
「ン"フフフフフフフ」
と、やはり笑った。
ガチャり、と音がしたかと思うと、店の後輩が、裏口の扉を半分開けてこちらを覗いていた。
「蛍サァン、地雷チャン3号が早く来いって怒ってますよォ」
「⋯⋯ 行きたくない、怒ると怖いんだもんあの子」
「ダメですよォ、仕事なんですから。No.1でもお客さんほっといちゃダメデース」
「わァ」
Vの脇を持ち上げた後輩は、彼の左手に握られているジョッキに気がついた。呆れて、またですかァ、と。
「また店のお酒勝手に開けたんですかァ、いい加減にしないとクビにされますよォ」
「へへへ、そうかもね」
後輩はピクっとまぶたを震わせた。こういう時、V(源氏名:蛍)はいつも、「俺、オーナー直々の顔採用だから、これくらいなら大丈夫だよ」と、余裕で微笑んでいたのに。
Vの声は少し掠れていたし、目元も赤くなっていた。後輩は、この先輩にも泣きたくなるようなことがあるのか、と少し感心して、そしてどうしていいか分からなくなった。
しかし、全て後輩の勘違いである。声が枯れたのは強いアルコールを飲んだからであり、泣いたのは咳き込んだ時に出た生理的なアレである。後輩は、長い間Vの後輩であったが、Vの多くを理解している、と勘違いしているのだ。Vは全くもって、全てを隠していた。
「もう少ししたらきっと行くからさ、シャワー浴びてるとでも言っておいて。ね。」
「⋯⋯ 」
Vはわざと微笑んだ。それが、人の目には哀しい男に見えると、理解していたからだ。思った通り、後輩はコクンと首を振って戻っていった。
Vは灰色のビルに切り取られた、灰色の空を眺めて、
「ン"ッフ、フフフフ⋯⋯ 」
と笑った。
Vは愉快だった。だって、今日、この楽園から解放されるのだから⋯⋯ 。

Vは許された存在だ。
8年前、地元の怖い先輩に脅されたVは、仕方なしに隣町にある老舗時計店で強盗をした。物を盗む罪悪よりも、殴られる方が嫌だったからだ。V自身、もし警察に見つかっても、「脅されて仕方なかったんだ⋯⋯ 本当はこんなこと⋯⋯ 」 と、泣けばどうにかなると思っていた。
と、言うことで、Vは時計店のガラスドアを先輩から渡されたハンマーで割った。腕だけ侵入して中からかけられている鍵を解除し、今度は普通にドアを開けて侵入した。小さく「オジャマシマース⋯⋯(笑)」 なんて言ってみながら⋯⋯ 。
ことは順調に進んでいた。ショーケースもハンマーで割り、これまた先輩から渡された紺色のリュックに時計を流し込んだ。Vはこれまで感じたことの無い興奮を感じていた。さっきまで冗談のつもりだったイタズラが、いよいよ本気じみてきたからである。もう少しいけるんじゃないか⋯⋯ と指示されていないレジの金も盗もうと、ハンマーを振り上げ──────
「ゥオア"アアアア!!」
Vはモノスゴイ勢いで何かにぶん殴られて倒れた。散らばった木片が、それは古びた椅子だと教えてくれた。
Vを殴ったのは時計店の店主であるジジィだった。ジジィは店舗の立ち並ぶこの辺りには珍しく、店の裏に住んでいたので、ガシャンガシャンとガラスの割れる音を聞いてすっ飛んできたのである。
ハァハァ息を切らすジジィの足元、Vは脳震盪を起こして目はグルグルし、腕や足はピクピクしていた。殺してしまったかしら──さっきまで怒っていたのに、途端に冷や汗が吹き出たジジィは、恐る恐るVの顔を覗き込んだ。Vが息をしているのを知り、ホッとして、しかしまた怒りに満ち、こいつにはお縄に着いてもらわにゃならん、と固定電話を取り──────
「ゴッ」
目玉が飛び出そうな衝撃だった(否、ジジィが知らないだけで、警察が到着した時には飛び出ていた)。Vはひたすらハンマーを振り下ろしていた。歯を食いしばり、しかし目だけは一切のシワを寄せず、無言でジジィを殴っていた。つまりは頭に血が上っていたのだ。
やっと手を止めたVは、ハッ、ハッと息をしながら7秒ジジィを見つめた。そして吐いた。血溜まりのカビ臭い床の上、もう何が何だか分からないまま、Vは白目を向いた。

「判決、被告人を少年院でぶっ殺せ」
Vは真顔で己の身の振りを聞かされた。最も、裁判長のお言葉はもっと厳格で、規則に則ったものであるはずなのだが、Vには本気でそう聞こえたのだ。
少年院には6ヶ月いた。本当は1年だったのだが、Vは相当大人しくしていたので期間が短縮されたのだ。そこでも怖い先輩はいたが、もう殴られたって怖くはなかったし、何か別の喜びがじわじわ心を満たしていた。
「いいなぁ、お前もうすぐ釈放だろ?シャバは楽園だよな、好きな物買えるし、彼女作れるし、行きたいとこ行けるし、」
「アァ、そうだな」
少年院から解放される数日前、新しく入ってきた同い年の男に言われた。Vは心ここに在らずという感じで、得体の知れない不安を感じていた。
Vに迎えは来なかった、元々親子関係は破綻していたので。歩いて家まで帰ったのだが、マンションには入れなかった。これにはちょっと驚いた。だって、Vは追い出されたのではなく、親の方が逃げたのだから。Vはなんだか笑えてきて、
「ン"フ⋯⋯ フ、フフフフフフフ」
と歩いた。
生き延びるのは簡単だった。Vが夜の店が立ち並ぶ場所に小さくうずくまっていれば、誰かしらが拾ってくれるからだ。Vはこの頃、自分の顔がいいことに気がついた(後に気づくことだが、夜の人々がVを拾うのは、彼に普通とは思えない可哀想なオーラがあったからである。最も、それを得たのは罪を犯したからであるが⋯⋯ )。
しかし生きるのは大変だった。Vを拾う人間はみな、彼を「可哀想に、可哀想に」とよしよしするだけなのだ。たとえ、「おれ、人を殺したんだ」と、言っても、家出少年の戯言だと思われ、また、「可哀想に」と、慰められた。
Vは、救いを求めていたのだ。これなら少年院で先輩に殴られていた方が良かった。
シャバは地獄だった。
Vは、許されてしまった。誰も、Vを殴ってはくれなかった。

次にVを拾ったのは、ホステスを経営する男だった。男はVのただならぬオーラを気に入り、半ば無理やりホストに勧誘した。最初こそ、何の期待も持たなかったVだが、とあることをきっかけにここ(ホステス)を気に入るようになった。
美しいと自負している男というのは、自分よりも美しい男が現れると腹が立つらしい。新人のVは、ハンサムな男や、クールな男から、(見えない所を)殴られ蹴られ、Vはそれを喜んだ。罰を与えてくれる、ホストというのは神様だ、と。
しかしそれも一瞬のことで、オーナーから指導(具体的には、「その変な笑い方をやめろ、柔らかく笑えるよになれ」と、言われた)を受けたVは、持ち前の顔と鍛えられたオーラをもってNo.1となってしまった。Vの神様を殺したのはV自身だった。
Vは、もうダメだった。もうこの世に自分を罰してくれる者はいないのだと悟った。
別にいつでも良かったのだが、何となく雨の降る日が良かった。店の見慣れたジョッキに、倉庫に保管してあるガソリンをいっぱいまでそそいで、裏口から外へ出た。ヤンキー座りでしゃがんで、片手に持ったそれを、一気に飲み干した。
「ン"フフフフ⋯⋯ ウップ、ンフ⋯⋯ ゲホゲホ」

5/1/2023, 11:01:38 AM

運命とは。(2話

バスに乗るまで少し時間があった。話す会話は特になく、お互いとも緊張していた。数分経ったあとにバスが来た。1番後方の席に座った。
彼女がなぜか自分を見つめていたが、自分は見れなかった。彼女を見ると緊張してしまって、真っ赤になっているような気がしたからだった。でも少し経ってから彼女は反対を向いた。向かなかったから嫌われたのかと思った。だから直ぐに自分は彼女の方を向いて、
“なんかあった?”
と聞いた。すると彼女は、
“見るとにやけてしまうので、”
と言った。可愛くて、仕方がなかった。思わず自分は、顔が赤くなった。自分でもわかるくらい顔が熱かった。なぜか、意地悪したくもなった。そして、その日が彼女を好きになった日でもあった。
バスに乗っているといつも駅まで着くのがすごく長く感じるのに、今日に限ってとても早く感じた。そして、すぐ彼女とわかれる時間となった。だから帰り際になって彼女にダメもとで聞いてみた
“夜かまってくれませんか、”
と、そしたら彼女は
“え、話しましょ!”
と言ってくれた。その日の帰りは死ぬほど嬉しくて、彼女とわかれたあともニヤけが止まらなかった。その日の夜は楽しみで仕方なく、いつもより早くお風呂に入って、彼女からの連絡を待っていた。
数分経った後に、彼女から連絡が来て初めて電話したのに寝落ちをした。ドキドキと、惚気がとにかく止まらなかった。大好きが止まらなくなった。好きだなって感じた。また明日になって欲しい。そう思った日だった。

その日から彼女を見つけると、なぜか顔を隠してしまう。でも通り過ぎると友達にいつも惚気けてばっかりだった。自分たちの日常は、放課後部活が終わったら部室で話すのが日課だった。彼女といられる幸せがいつの日か日常となっていった。
好きだと思う日がどんどん日に日に増える。

話し始めて1ヶ月ほど経った時、彼女に好きだと伝えた。すると彼女も好きだと伝えてくれた。こんな幸せな日があっていいのかって何回も自分に問い直した。でも素直に嬉しくて仕方がなかった。こんなに好きになれたこと良かったと思った。だけど、不安あった。心配性になりがちなところがあったから、別れたらとすぐ考えた。だから、来年の体育祭まで待って欲しいとそう伝えた。あなたにその時告白したいとそう伝えた。
だが、会う度に抱きついたり、距離感が近くなることが増えた。彼女といると幸せだと、なんでも頑張れる自信しかなかった。正直なところ今すぐでも告白がしたくなった。でも自分はどうしたらいいかわかんなくなることが多かった。

その時、彼女は
“いつ告白してくれるんですか?”
と言った。もう安心しかなかった。涙が出そうなくらい自分をこんなにも必要としてくれてるんだと感じた。そんな彼女に自分は、
“なら、今伝えてもいいかな、”
と、聞いた。すると彼女は、
“はい、いいですよ”
と言ってくれた。だから自分は、
“自分が幸せにします。だから付き合ってください”
と伝えた。すると彼女は暗い場所でもわかるくらい顔を赤くしながら、
“はい、お願いします”
と言ってくれた。分かっていたものの、安心に満ち溢れて、つい感情が溢れて泣いてしまった。そんな自分を暖かく抱いてくれた。初めて、生きててよかったと思えた瞬間だった。
次の日から会う度に“自分の彼女だ”って思うようになった。周りに惚気けたくなるくらい、好きが溢れた。いつも素直になれない自分が、毎日のように好きだと言い続けていた。こんな感情初めてだった。

5/1/2023, 10:50:04 AM

小説 『箱庭の楽園』
*少し長いです。

 昔から続けている趣味がある。
 それは、楽園のような箱庭を作って、自分が作った生命体を住まわせるというもの。
 幼い頃自分が想像した創作キャラを、現実世界でふれあいたくて、愛でたくて創造したのだ。そして、その現実世界へ呼び寄せた創作キャラたちを、天敵や災害、食料不足など、不快なものが一切ない、何不自由ない楽園のような箱庭に住まわせたいと思ったのだ。
 計画は順調で、箱庭の環境はバッチリ。キャラたちも増え、仲良さそうに暮らしている。幸せそうで何より。こちらも見ていて幸せ。

 そんなある日、いつものように朝起きてすぐに箱庭を覗いた。
 何ということだ、創作キャラたちが大分消えてる…。居るのは数名だけ。
 どうりで静かだと思った。昨日まではいつも通りみんないたのに。
 みんなで遠足でも行ってるのだろうか、最初はそう思った。でも、夕方、夜になっても帰ってくることはなかった。
 残った数名にきいても、全員知らないと言う。
 どこへ行ったのだろう…。
 急な展開に、愕然とした。

❇️ ❇️ ❇️

 創作キャラたちは、足早に元いた場所から離れていた。
 よくよく見るとみんな解放されたと言わんばかりの笑顔。
 やがてそれぞれ自分の好きな場所に行き、創作キャラたちはばらばらになっていった。

 創作キャラの一人、ギラはとある人間の家の軒下に辿り着き、そこに住む小人たちと仲良くなった。
 小人の一人がギラにきいてきた。
 どうして故郷を出たのか?と。
 ギラは少し黙り、重い口を開けた。

 何不自由ない園で暮らしていたが、過剰に資源を取る奴らが出てきて争うようになったと。残りの人たちは貧困になって資源を毎日取り合っていたと。資源を多く持つ奴らはどんどん力がついて園を治めようとか言い出したらしい。そうなればますます自由に暮らせなくなるため、そうなる前に一致団結してみんなで逃げたのだという。

 「あの園は楽園じゃない。今いるこの場所みたいに、気の合う仲間たちと資源を分け合って、みんな一緒に幸せに暮らせる場所こそが、本当の意味での楽園だよ」

 ギラは何不自由ない幸せを噛みしめていた。逃げた他の仲間も、今同じように幸せを感じながら生きているのだった。

5/1/2023, 10:38:41 AM

楽園。現代の日本はそれなりに楽園よな。底辺と呼ばれる人でも食うに困らず住む場所に困らない。

 そりゃ選り好みすれば食うにも住むにも困るだろうが身の程ってやつをわきまえれば生きるに困ることはない。

 今は無料の娯楽でいくらでも時間を潰せますからな。生活費とわずかなこずかいがあれば死ぬまで楽しく生きていける。

 特に実況動画なんかは貧乏人の娯楽としてうってつけだな。漫画や小説は無料では最後まで見れません、なんてのもあるけど実況動画は無料で楽しめる。

 正直ユーチューバーという職業に思うところもあるが、現代においてああいった職業はもはや必要不可欠な職業だろう。

 楽に楽しく生きられる。現代日本は楽園と呼べる環境にあるんじゃないだろうか。

 最も今の時代に生きる我々にとっては今の生活が普通なのだから楽園とは思えないけども。苦しみも多いからね、現代というものは。

5/1/2023, 10:11:47 AM

息が上がり、汗が首筋を伝う。額から流れ顎へと溜まった雫は重力に従って床へ落ち、足を滑らせる。ベンチに敷いたタオルはすでに多量の汗を含んで重く濡れ、来ている服もグローブもまた水気を帯びている。履いているシューズの中では、靴下もインソールも溢れ出て、伝い降りてきた汗を吸い混み続けている。

分割法を用いるようになって、早6年を迎えただろうか。時に多忙が故に追い込むことはおろかこの重みを感じることも出来なかった時間がある。しかし三分割や四分割でのメニューを立ててからは、一回あたりの向き合う時間、追い込む時間がより濃密になったように感じる。全集中で追い込まれパンプしてくる筋肉もまた、その事実をダイレクトに伝えてくれる。
ワークアウト1時間前にプロテインを飲み、気持ちを高めるために動画投稿サイトにてこの日行う部位のトレ動画を漁る。視聴するチャンネルは、登録しているものから選ぶ。その日その時の気分次第で決まるが、どのような追い込み方をするのか、どのように終えるのかをイメージする。そのイメージに沿って視聴チャンネルを決める。つまり、クリエイターにはそれぞれの個性やトレーニング方法がある。考え方も違えばセットの組み方も違う。自分の行いたいものにマッチする動画を見ることで、アドレナリンを放出させるのだ。ある程度気分が高まってくれば、作っておいたワークアウトドリンクを少量ずつ摂取しながら、しっかりと動的ストレッチを行う。筋肉の繊維と会話をするようにストレッチをすることで、更なる意識向上を図る。

ストレッチを終えれば、メニューの作成だ。レイズ系やプレス系など同じ部位でも様々な種目が存在する。私はフリーウェイトでは、全部位では概ね五十程の種目から都度メニューを決めている。さて、今日は胸と背中、肩と腹の日だ。胸はBP、DIP、DDP、DF、PO を各6セット。背中はDL、HDL、SLDL、DDL、BOL(H/L)、SS を各6セット。肩については本日はレイズ系種目メインの為、FR、SR、RRの他にプル系種目としてFPを加えて、各6セット。腹はLR、MC、クランチ、プランク、SB を各6セット行う。ワークアウトの予定時間としては、2時間が目安だろうか。ワークアウトドリンクはリッターシェイカー2本を用意してある。

滾る気持ちも、疲労が溜まっていくにつれて挫けそうになってくる。脚トレに比べればこんなものまるで気にしない程度のものでしかないが、辛いものは辛い。血管運動性鼻炎の私にとって、ワークアウトの時間が長ければ長いほど、運動量が多ければ多いほど鼻をかむ回数も増える。否応なしに鼻水がとめどなく溢れてくるからだ。何度かんでも鼻がつまり息が苦しくなる。そのストレスで集中力も傾き始めるのだが、これも私にとっては毎度の試練である。多いときで一度のワークアウトで五十回ほど鼻をかむのだが、時に血が滲む。摂取するドリンクが鼻水で放出されているのではないかとさえ思えてくる。しかし、気持ちが折れた瞬間に集中力はどこかへ飛び去っていってしまう。必死に自分を鼓舞して、今という時間、この苦痛という喜びにしがみつくのだ。この厳しく苦しい時間を乗り越えた先に、自己満足というゴールデンタイムが待っているのだから。
私はワークアウトの前後で、摂取するプロテインのメーカーやフレーバーを変えている。ワークアウト前はなるべくあっさりしたフレーバーで溶けやすいものを選び、ワークアウト後は溶けずらいものでもなるべく甘く美味しく満たされるものを選んでいる。理由は簡単だ、ブレンダーに水を注ぎプロテインやバナナ、ブルーベリーや卵、サプリメントを投入しスイッチを押すからだ。どんなに溶けずらいプロテインでもドロドロのシェイクになってくれる。このシェイクは容量としては最終的に700ml程になる。これを一気に飲み干すのだ。この時が生きていて一番の満足感を得られる。苦しくとも、どんなに辛くとも鞭打って頑張って頑張って耐え忍んだ後に、最高の褒美が待っている。それが、私にとってこれほどに素晴らしい幸福感をもたらしてくれるのだ。アイスやスイーツスラも敵わぬ至極で至高の瞬間だ、この瞬間なくしては生きていくことは出来ないだろう。

さて、ここまでワークアウトやその後のプロテインという褒美の話をしたが、実はもうひとつ褒美があるのだ。それは、「筋肉痛」という普通であれば苦痛や不快と感じるものだ。私にとっては何よりもの褒美でしかない、それは追い込んだ証だからだ。ただ追い込んだからという訳では無い。普段から追い込んでいるにもかかわらず、更にしさ新たな刺激を与えられたのだという結果を知ることができる方法だからだ。だからこそ、褒美と言える。鼻水にストレスを覚え、疲弊しながら耐えた先に甘い褒美がある。そして、ワークアウトが無駄ではなかったのだという事実を痛みを伴って認識できる。もちろん、酷い筋肉痛になってしまった時は褒美でもなんでもない。なぜならワークアウトが出来なくなってしまうからだ。しかし、基本的にはワークアウトを朝行えば、昼過ぎから夕方には筋肉痛がやってくる。それも、一日二日で去っていくのだから素晴らしいものだ。


一般的に、トレーニーはドMと言われる。これは適当であるとも、間違いであるとも言える。なぜなら、自分自身で嫌という程追い込むという鬼畜の所業を強行する頭のおかしい気概。そして、苦しみを気持ちいいとさえ感じる精神。これはトレーニーやアスリートなど当事者にしか分からない部分かもしれないが、つまり言い得て妙といえる表現はずばり「変態」だろう。これこそ、最高の褒め言葉であり自身を誇り自信をつける究極のワードだ。


簡潔に言おう。ワークアウトとはトレーニーにとって至福の時間であり、そのフィールドはまさに地獄と天国の両極端にある場所だ。そして、感じる苦痛も痛みも全てが幸せになるためのエッセンスであり、スパイスである。つまるところ、楽園のようなものだ。

5/1/2023, 9:51:31 AM

#楽園

      

 
      くたくたの体を沈める湯船

5/1/2023, 9:39:25 AM

この世界は楽園か?



安寧の世は有りはしない

だからこそ楽しいのだろう

5/1/2023, 9:26:58 AM

お題「楽園」

「楽園ってなんだろうね?」
全ての始まりは、彼が発したその一言からだった。

それは彼とその友達がお菓子をつまみなかがらそんなことを話していた。始めはただの雑談だったのだが、彼が何を思ったのかふとそんなことを口にした。
「え?」
彼の意味深な言葉に首をかしげるその友達。いつもだったら絶対に止めるはずのないチョコ菓子をつまむ手を止めて彼の方を見つめる。ガラス細工のような空色とレモン色の瞳を見つめ返す彼。そんな彼から目をそらし一つため息を付いてから友達は再び話し始める。
「やっぱり人それぞれなんじゃない?天国を楽園を捉える人、この世を楽園と捉える人とかさ、見方が違えば意見だって違うでしょ?」
そう言ってソーダに口をつける彼の友達。星空のようなソーダの中に浮かぶ氷。その氷に反射して映る自分を少し見つめてから彼に視線を送り、彼女はこう聞いた。
「あんたは?あんたはどうなの?」
彼は少し窓の外の景色に視線を移す。外では小鳥達がさえずり、子ども達がキャッチボールをして遊んでいる。
それから、少し悩んでからこう答えた。
「ん~、分かんない。」
「そう。」
短いやり取りだったが、彼らにはそれで十分だった。
夏の夕方の日差しが彼らを優しく包み込んだ。
そしてゆっくり、のんびり、日は沈んでいった。

Next