『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時の扉を開けて
雨音で目覚める
鳥達は隠れんぼ
薄灰色の雲の下
太陽は西海岸へ
交差点に咲いた
賑やかな傘の色
2階から眺める
予報は今日も雨
明日も明後日も
あの大きな木の
木洩れ陽が呼ぶ
会いにおいでと
心は揺れている
紫陽花のように
『梅雨』
あの時は6月の梅雨真っ只中だったな。
君が世界とお別れした時どんな気持ちだったと思う?
心底嬉しかったよ。
純粋で真っ白い君にこの汚れた世界は似合わない。
さっさといなくなって欲しかったなー。
拝啓
私が好きだった君へ
梅雨
このお題ついこの間もなかったっけ?年を取ると月日の感覚がなくなるからはっきりとは言えないけど。
梅雨だと当然話は雨の話題になる。んで以前は雨が嫌いじゃなかったけど自転車でバイトに行くようになってから嫌いになった。ってのがこの間の話だったと思う。
まぁこの話を少し広げてみるか。前は軽く書いただけだったと思うし。
自転車で雨が嫌なのはバイト帰りに雨が降ってきた時だな。自転車だから傘はさせないしかっぱは持ってきてないしで濡れて帰るはめになる。
濡れて帰ったら服とか乾かして風呂入ってタオルで体をふいてとなにかとめんどい。
これを回避するにはバイトに行く前に天気予報をチェックするかかっぱを常に持ち歩くかになるんだけど、そのどっちも非常にめんどくさい。だからやらない。
そしてだから時々濡れて帰るはめになるんだよな。だから雨は嫌いだ。
そこそこ書けたけど今日はジャンプラの感想でも書こうかな。なんとなくそういう気分だ。
今日読んだのはふつうの軽音部。最初読んだときは微妙と思って読むのやめたけどふとしたきっかけでまた読んでみたら面白かった。
あるよね。ちゃんと読んでみたら面白かったというかまとめて読んだら面白い、みたいな漫画って。
このふつうの軽音部は最初はそこまででもないし絵柄もそこまで好みってわけじゃなかったんだけど面白いと思ってからはこの絵柄が好きになった。
これもあるあるなのかな。それとも俺だけなのだろうか。
なんにせよこの漫画は面白くて絵もいい感じだから好き。ジャンプラの中でもかなり好きな作品。
【梅雨】
またこの季節がやってきた。
降り止まない雨。
湿った空気のにおい。
思い出すあの子のこと。
私をおき去りにしていってしまったんだ。
まだ君に生きてほしかった私。
もう消えてしまいたかった君。
「あぁ、なんでだろう自分勝手なあの子に会いたいなぁ」
何で神様は私を作ったの?
何でこんなパーツにしたの?
何でこんか世界に生まれさせたの?
何で作ったのに放置するの?
何で教えてくれないの?
ねえ
ねえ
ねえ
ねえ、教えてよ。
「好奇心は猫をも殺す」って言葉知ってる?
私ね、殺して欲しいの
猫みたいにね
私、本気よ
嘘なんかじゃないわ
死にたい程辛いわけじゃないけど
それ程に、追い込まれてるわけじゃないけど。
ただね、知りたいの
死ぬのって、どんな感じか
私を、おかしいと思う?
思わないでしょ
だって、狂ってるのは私じゃなくてあなただもの
ふふ、怒っちゃった?
ほら、あなた、私の首に手をかけてる
殺したいんでしょ
良いわよ
私、殺されたいって言ったでしょ
そう、そのまま、
呼吸する間なんか与えないでね
決心が鈍るわ
ねえ、
でも、最期に教えてね
私はあなたが好きだったのよ
あなたは?
手のひらに残る生々しい感覚と、彼女の遺した言葉が、目の前に倒れる『それ』が夢でないことを示していた。
何で彼女はこんな僕を好きになったんだろう。何でこんな奴に殺されたがったんだろう。
初夏の暖かい空気の中、頬を濡らす雫は空を知らなかった。
お題『梅雨』
もうすぐ梅雨だ
心の中と外の景色が重なる
不思議と気分が落ち着く
暗さの中の優しさは温かい
忘れられない人のことを思い出していた
会えないから会いたくなる
降っても降っても晴れない空が
私の身体を包み込む
そろそろ手放したい
私はもっと身軽になれるはず
でも雨が降る度に思う
この憂いはきっと手放すべきではないと
雨がぽつりと降って
一日が涙のような梅雨空。
空から泪がふってるかのように
ぽつり 梅雨空
晴れ間が恋しい時期。
太陽って明るくなれる
梅雨はまわりもどことなくしずか。
涙のような雨。
しんみりするのをやめておこう
あしたはきっと
いい日になるさ。
文字と時期のせいか、梅雨の時期になると祖母の梅干しが食べたくなる。
酸っぱいものが苦手な私のために蜂蜜で漬けたものを毎年用意してくれていて、我が家の梅干しといえばこれだった。祖母が大量の梅のヘタを爪楊枝でちまちま取ったり、大きめの瓶に梅と塩と蜂蜜を入れる作業を横でボーッと眺めてはいたのだが、肝心の分量の方は全く覚えていなかった。いやまぁ、祖母のような料理の熟練者ともなると目分量なのだろうから覚えるというのも無理な話か。でもなんか梅や塩の重さを測っていたような……?
いけない。思い出したら猛烈に食べたくなってきた。
「作り方聞いときゃよかった……」
残念に思うあまり声が漏れ出してしまった。たまに市販の蜂蜜漬けの梅干しを買って食べてみるがやはりどうも祖母の物とは違う。
経験はなくとも、現代ではありがたい事にちょっと調べれば知恵がいくらでも出てくる。自分で漬けて好みの味を探求しても良いかもしれない。どうせならうんと甘くしたい。なんとオリーブオイル漬けという物もあるらしい。
美味しくできたら私も祖母のように毎年漬けよう。そうしたらこの鬱陶しい程に湿度の高い梅雨の時期もいくらか楽しく過ごせそうだ。
梅雨に入った。
と言う割に雨があまり降らない。
雲もあまりない。さすがに空気は湿っているが。
一週間も降らないでいると天気予報も疑わしい。
だから今日くらい傘を置いていっていいだろうという気になった。
なったのがいけなかった。
帰りに雨に降られたのは完全な自業自得である。
会社の近くの小さな映画館で懐かしい映画がかかっていることを知り、無性に観たくなった。
残業もそこそこにオフィスから出てビルの出入口へと向かう。
自動ドアを抜け外に出ると雨が降っていた。
しまった、オフィスの傘立てにおいたままだ。
取りに戻るか?映画館まで距離があるけど走るか?
「間に合うか?」独り言がつい口に出た。
すると後ろからピンクの傘が俺にさしかけられ、
「駅?傘に入ってく?待ち合わせ?」
と矢継ぎ早にきいてくる女の声がした。
振り返ると一つ上の先輩だった。テキパキと仕事をする人で、長い髪をいつも一つに束ねている。
「いや、映画観に行こうと。駅じゃないんで大丈夫っス。ありがとうございます。」とこたえて俺は雨の中を走ることにした。
ところが先輩が、「そこの小さい映画館?なら大して遠回りじゃないし、映画の途中でくしゃみしたらまずいじゃない?傘に入っていきなさいよ」と俺に並んで歩き出した。
よくわからないうちに俺は、先輩のピンクの傘の中で、先輩と相合い傘になった。そしてしとしとと降る雨の夕暮れを映画館まで歩くことになった。
傘の中の肩がぶつからないように俺は少し距離をあけた。不意に先輩のその細い肩が頼りなく思えて、肩を抱きそうになって慌てた。
傘からはみ出してる俺の肩に優しい雨が降っていた。梅雨も悪くない…か。
そう思ったら言いたくなった。
「あの、俺がこれから観るの、『ローマの休日』なんですけど、もし…、もし良かったら先輩も一緒に観ませんか?」
お題「梅雨」
梅雨
気持ちも不安定…
どんより…
そんな梅雨時に
出会った紫陽花の
美しさと鮮やかな色合い
に惹かれて…
ずっと見ていたい
あなたに恋をした
一目惚れ…
あなたに会いたくて…
雨に濡れ…
また、会いに来たよ
揺れる
恋心…
【梅雨】
雨止みそうにないね
傘を持っていないあなたの雨宿りに付き合っていたけど
空は鬱々と、雨は静かに降り続ける
傘、一緒に入ろ
はじめからそう言えば良かったんだけど
なかなか言い出せなかった
私の右肩は雨でびしょ濡れだけど心は温かい
また雨の日がこないかな……
あ、明日も雨だ。梅雨だもんね。
また傘忘れてきてね、なんてね。
外の空気が雨臭い
床がベタベタする
心臓が重苦しい
部屋干しタオルがまあ臭い
前の日に開けた食パンが不安
傘を持つ手がダルい
屋根のない停留所で降りるとまず濡れる
ミミズがわざわざ外に出て来てフヤケて死んでいる
え?梅雨は嫌いかって?
言わずもがな。
(梅雨)
梅雨……、うん、ブラキストン・ラインの北に暮らしてきたから、梅雨のいろいろがわからない…
でも、ここで皆様が梅雨のいろいろを書いて下さるので、なるほどと思いながらちょびっともの知りになれる。そういえば、昔「木綿屋七つ梅」というお菓子を食べたことがある。赤紫蘇でくるまれた梅。平たく言って、すんごく美味しい。すんごく美味しい。
「梅雨」
ざらざらと降る雨とともに
この想いも、どうか、消えてしまえ。
雨の日が続く梅雨の時期、雨の日が好きではない私は憂鬱な気分で外を眺めていた。外に出かけるのも億劫になるし、何より低気圧で頭が痛くなるのだ。
「梅雨が始まったばかりだけど、早く明けないかなぁ」
「おや、貴方は雨の日が嫌いなのですか?」
「うん、気分は沈むし、頭も痛くなるし…あなたはどう?」
「俺は雨の日も好きですね。しとしと降る程度なら、雨音が心地良く聞こえますし。それに…」
そう言うと彼はギュッと私を抱き寄せた。突然の事に少し戸惑っている私の様子を見ながら、彼は微笑んで続けた。
「こうして、貴方と共に居られる時間も増えますから」
そう耳元で囁かれて、思わず私は頬が赤くなるほど照れてしまった。クスクス笑いながら可愛いですねぇ、と言う彼から照れ隠しでそっぽを向きつつも、それなら雨も悪くないのかも、と思い始める自分もいた。
テーマ「梅雨」
しとしとと小雨が降っていた。
傘をささずに二人で大きめの石が置いてある場所に立っていた。
二人の周囲にも木の枠で囲った石が等間隔で置いてあった。
「ねえ、みんな死んじゃうね」
「ああ」
お墓の前で立っていた私たちの隙間を梅雨の湿気を含んだぬるい風が吹く。
「最近ね、夢では泣いているのに、現実では泣けないの」
「ああ」
「目が乾いてしまったみたい」
私は苦笑しながらお墓を見つめる。
お墓は少し街を見渡せる丘にあり、その街は空に続く黒煙と大切な人達の家や建物の残骸で目を逸らしたくなる。
私たちの大切な人達がいた街、そして奪われつつある街をずっと見ていることは心がぎゅっとして、ざわざわして無理だった。
「彰人くん、私たちは生き延びれるのかな?」
一番、不毛な言葉を隣に立つぐんぐんと背が伸びつつある彰人くんを見上げながら問いかける。
「綾、俺は変えるぞ」
たった一言つぶやいた言葉に首を傾げる。
「過去は変えられねえ、でも今と未来は分かんねえだろ」
彰人くんは握りしめていた拳をふっと緩めて、手のひらを見つめる。
その横顔は私が知らない彰人くんで、だいぶ大人びて見えた。
燃えるような瞳と食いしばった口元が彰人くんらしさがあったが、彰人くんの力強い言葉に私の心の中で火が灯る。
(これは希望なのかな)
私はそうこっそりと心の中で思いながら、まつ毛を瞬きながらさっきまで直視できなかった崩壊しつつある街を見る。
今日は曇天の梅雨模様だった。
国によって簡易的に作られたお墓はひっそりと寂しかった。
そしてそこには大切な人たちの遺体が眠っていると言いたいが五体満足の者は少なく、一部の者がほとんどだった。
隣にいる彰人くんのごうごうとした瞳は街の上空を支配する侵略者達に向けられていた。
そこには見たことのない無機質な物体が橙色に染まる空に浮かんでいて、戦闘機との戦いが繰り広げられていた。
「俺たちの街なんだ」
短い言葉だったが、私も、
「うん」
と応えた。
梅雨…
長雨に 乾かずならぶ 衣服より
眺めていたい あじさいの青
もう梅雨が明ける
寂しいようで嬉しい感じ
雨がジメジメして嫌いな日もあれば
風が吹いて涼しい日もあった
でも開けるとテストや
辛い日が続く、
だけど
雨からの開放感わ清々しい。
梅雨
梅に雨と書いて「つゆ」
素敵だなぁと思う
日本の天候には本当に様々な呼び方があり
それに使われる漢字にも風情を感じる
元々は梅のなる時期に長く降る雨だから
「ばいう」と読んでいたんだろうな とか
そこから「つゆ」と読まれるようになったのは
いつ頃なんだろうな など考える
あまり好まれない時期ではあるけれど
無くなっては困るものでもある
水飲むし 米食べるし お風呂入るし
顔洗うし 歯磨きするし 洗濯するし
頭洗うし 身体洗うし 食器洗うし
梅雨有り難し
ただ 災害だけは起きては欲しくないよね