梅雨』の作文集

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梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/2/2023, 1:37:17 AM

窓の外から雨音がする

この雨音のひとつひとつが
膨大な雨粒がなにかとぶつかる音だと考えると
なんだか寒気を覚えてしまう

小さな雨粒のひとつひとつが確かに存在するように、
この宇宙に一人一人の人間が確かに存在すること

不思議で怖くて、雨音が何かを語りかけてくるようで、
でもそれは多分考えすぎで、

雨はただ、地面を濡らしていく

6/2/2023, 1:33:16 AM

梅雨。ちょうど今日は雨のことを書こうと思っていたんだ。流石にこれだけひどい雨が降ればね。雨のことを書きたくなるってものよ。

 昨日からもう降ってた気がするけどどうだったかな。同じような毎日を過ごしてるから曖昧だけどとにかく今日は雨だ。ざーざーと雨が降っている。

 ネットでは学校休みだとか計画運休だとか話題になっている。確かにちょっとどしゃ降りだった時間もあった気がするけど今は普通の雨だ。夜には止んでしまいそうなくらいの普通の雨。

 でも天気予報だと今日から明日の朝までずっと雨らしい。朝一瞬だけ止むみたいだけど。とにかく今日は雨日より、正に梅雨だ。

 今日は買い物に行こうと思っていたけど家に籠ろう。なにをするでもなくだらだらする日だね。まぁ毎日そんな感じで過ごしてるんだけど。

6/2/2023, 1:28:08 AM

どうすればよいのかわからず
これが恋なのか、どうなのかもわからず
はっきりとさせないままに
そのまま置きっぱなしにしていた初恋
いつの間にか傷んでしまった

遠い思い出
どうすればよいか今ならわかる、それなりに
傷ませてしまうような、切ない恋を再び

雨に紛れた蛙のように
雨音に紛れて気付かれなかった蛙のように
私が、すうっと傷んでしまう前に



「梅雨」

6/2/2023, 12:43:55 AM

梅雨の空
湿った空気に
澱む息
ため息のつど
どっと疲れる

6/2/2023, 12:30:47 AM

シトシトよりももっと細かくて
傘をさしても意味がなくて
ミスト状の雨は
静かに僕らを濡らしていく

視線の先に
楽しそうに嫌がりながら
「この雨マジうぜぇ」
なんて笑いながら歩く君の後ろを行く

おもむろに立ち止まった君は振り返って
袖を捲くりあげ晒しだされたその腕を
こちらに伸ばす

「早く帰ろうぜ」

伸ばされたその手を取ることに
躊躇う僕の手を
彼は強引に、それでいて優しくとり、指を絡める

向けられた眼差しに
想いが溢れてしまうかのように
知らずキュッと力が入れば
キュッと握り返されて

一歩
踏み出し
同じ速度で歩きだす

近くて遠かった僕たちは






2023.6.20/梅雨

6/2/2023, 12:28:57 AM

🫧梅雨🫧

雨のピアノを聞きながら
過ごす日々…

時に優しく
時に激しく

水の旋律は
どこまでも美しく〜

雨の日は…
ゆっくりと時間が流れてゆく
🫧✨🫧✨🫧✨

6/2/2023, 12:16:17 AM

微睡の外で、ぱたぱたと窓を打つ雨の音が響いている。
かびやすいし、洗濯物は乾きにくいし、眠いし、だるいし、いいことなんてほとんどない季節だけれど、この音だけは好きだな。
ぼんやりとそう思って、布団の中で寝返りをうつ。
子守唄のような音に包まれて、また、眠りの中へ落ちていった。

//梅雨

6/2/2023, 12:02:37 AM

梅雨、じめじめを連想するが 時折り雨上がりの虹に遭遇する。鬱陶しい日々にウンザリしているほど何気ない虹の光景がうわーっと言う感嘆をもたらしてくれる。恵みの虹と名付けたい。

6/1/2023, 11:58:02 PM

洗濯物は乾かないし
湿気は、まとわりついてくる。
傘を持ち歩いての
外出も何かと気を使う。

けど…
静かな部屋で雨音を
聞くのは心地よい。

雨粒が、何かに落ちて
ポタポタと定期的なリズムを刻み…
様々な雨の日の音が
家を包み込んでいく…。

そうして、私も布団に包まって
少しだけ居眠り。

梅雨が明けたらまた
暑いだの、スーパーは寒いだの
言っちゃうんだから。

外出しなくて良い日は
少しだけ、休息というご褒美。
恵の雨にかこつけて、瞼を閉じた。


【お題:梅雨】

6/1/2023, 11:56:32 PM

「梅雨」

  梅酒 梅干し 梅シロップ

  あれやってこれやって

  あっあれも買わないと

  雨に濡れてる場合じゃない季節

6/1/2023, 11:41:04 PM

#36 梅雨


「梅雨は、一つの季節としても数えられるんだ」

「そうなの?春夏秋冬、梅雨?ってこと?」

疑問符だらけの私の返答に、呆れもせず話を続ける彼。

「梅雨は春でもなく夏でもない感じがするだろ?」

「確かに」

「梅雨は東アジアで見られる雨季で、しかしその雨量や降り方は地域によって異なる」

「つまり…ひとくちに梅雨と言っても、同じイメージを抱いているとは限らない、ってこと?」

「まあ、そういうことだ」

「ふぅん…」

窓に目を向けた。
折しも今日は梅雨を思わせるような雨。
ただ、今そう感じるのは自分だけかもしれない。

ぼんやりと感傷に浸っていると、ん、んっと下手くそな咳払いのような音が聞こえてきた。

「確かに、君と僕は出身地が離れている。梅雨のイメージも当然違うだろう。だが、一緒になってもう長い。これからもここに住むだろう。それなら、きっと梅雨のイメージも一致していくようになる。そう思わないか?」

視線を戻すと、決まり悪そうな彼と目が合った。

彼との、これからの年月を思う。

「…じゃあ、紫陽花見たい、青いの」

「よし。それなら、あの大きい傘を出すか」

そろそろ近くの紫陽花が咲き並んでいるはずだ、と彼が立ち上がった。


ちらりと窓の外に目を向けた。
心なしか先ほどより明るくなっている気がした。

6/1/2023, 11:40:52 PM

目覚めの季節を抜け
進む命の旅立ちに
育つ源降り注ぐ
時に激しい友と
連れ立って走り去る
巡る季節に忘れられぬよう
爪跡を残して


         ―「梅雨」―

6/1/2023, 11:34:11 PM

涙雨、泪、移り気
紫陽花を手折る

見よ、虹の幻影を
哀歌を捧げよ

#梅雨

6/1/2023, 11:31:30 PM

雨は嫌いじゃない
私の代わりに泣いてくれるから。

お題
梅雨

6/1/2023, 11:27:07 PM

梅雨は嫌いじゃない

温室に閉じ込められ
甘い香りと湿度に炙られながら
曇った硝子から外の世界を見る

外は溶けて流れていく水彩画のよう

6/1/2023, 11:21:48 PM

梅雨

また めぐってきたわね

さがしものは
みつからないままで

6/1/2023, 11:19:41 PM

梅雨は私にとって苦手な季節だ。
古傷が痛んだり、偏頭痛が起こったりするからだ。しかし、その中でも私が好きなことがある。
それは、夜中に雨音が聞こえることだ。
寝る前に窓を開けて、雨の音を聞くと、心が落ち着いて、深い眠りにつくことができるのだ。

6/1/2023, 11:18:39 PM

わかむらさき
天色
花浅葱

私の好きな立葵

キャンバスに描き込んで

梅雨の長雨を優しく白に落とし込んで

コーヒーと毛布にくるまり

キャンバスの隅に夏を忍ばせる

美術室の窓にはてんとう虫

筆洗は鈍色の雨

凛として

ただひたすら好きな季節にかえていく

(梅雨)

6/1/2023, 11:05:41 PM

『梅雨』

今朝梅雨入りしたと、テレビをつけると言っていた。
嬉しくなり、いつもより少し早くうちを出る。

傘をさして歩くのが好き。
雨粒が傘にリズミカルに踊るように弾ける音がする。
外を行く人々が思い思いの傘をさしている。
雨に洗われ見慣れた風景がいつもより生き生きとして見える。

小学生が友達に出会い何人かで傘をさしているのを見ると、まるで大きなガクアザサイの様。

「おはよう」友達に声をかけられる。「梅雨入りだね」弾んだ声で言うと「とうとう梅雨入りだね、雨って鬱陶しいよね」とさも嫌そうに言われて不思議に思う。

みんなは、なぜ雨が嫌いなのかしら。
町は登校時にはシャッターが閉まっていて色が無い。でも雨が降るとみんなで傘をさすから急に町並みが鮮やかになるというのに。

一人だとハミングしながら傘をクルクルと回しながら歩く。
雨音もクルクル回る。
傘をさしていると守られている気がするその感じが好き。
雨の音を聴いていると不意にピアノ曲が聴きたくなる。

今朝、梅雨入りしたと言っていたのだからしばらくは楽しめる。

嫌な学校に行くのも、梅雨の間だけは私のお気に入りの時間になる。

6/1/2023, 10:58:33 PM

No.52『始まりの雨』
散文/掌編小説

 ついていない時は、何をやってもついていないらしい。解けた靴紐を結ぼうとしたら切れてしまうし、売り切れが続いたトイレットペーパーもやっと手に入れたと思ったら、大量に入荷されて買い溜めの心配がなくなるし。
「あ。雨だ」
 出先で雨に降られるのもついてないけど、慌てて飛び込んだコンビニでは、ビニール傘が売り切れていた。仕方なく店先で雨が止むのを待っていたが、こんな時に限って雨は、なかなか止んでくれなかったりする。

 遠くで雷が鳴っている。降り始めた雨は勢いを増し、わたしは店内に引き返して、何かを買うことにした。だけど、実は昨日、大型スーパーで買い溜めをしたばかりで、何を買おうか小一時間悩むことになるのだけれど。
 結局は雨のせいか肌寒くなって来たので、ホットコーヒーを買うことにした。
「あ」
 店先でコーヒーを飲もうと思ったら、鈍色の雲から太陽が顔を覗かせていて。もう少し我慢していたらと悔みつつ、特に飲みたくもないコーヒーを啜る。

 そんなわたしが大切な人に出逢うまで、あと5分。すっかり止んでしまった雨が始まりの雨になることに、この時のわたしは気づかずにいた。

お題:梅雨

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