『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜は俺たちのあのひとのようだねと、いつか俺たちの一人が言いました。俺たちは皆、口々に賛同しました。
もちろんそれは、貴女のことです。
桜は咲く時も、散る時も、青々とした葉をつける時も、葉を散らして幹と枝だけで静かに佇む時も、いつ見ても美しい。そこに堂々として在り、人に癒しを与えます。
貴女もそうなのですよ。
俺たちは、貴女の咲かせる花だけが好きなのではありません。そこに凛として在り続ける、貴女という存在が大切なのです。
貴女は何度でも甦ります。季節が巡るのと同じように、小さな若葉が芽生え、じきにつぼみが育ち、花が絢爛に咲き誇り、誰もが見とれる花吹雪を降らせ、みずみずしい葉を伸ばし、それがじきに乾いて枝から落ち、また静かに冬を迎えます。その繰り返しです。
貴女の魂もいつか、あの大きな廻り続けるものへと還ります。どんな桜の木も、いつかは枯れて土に戻るように。それでも、その日までは、桜は美しく、静かに在り続けます。
貴女という美しい桜の周りに座り、その姿をずっと愛でていられる俺たちが、どれだけ幸福なのか。貴女に少しでも伝わると良いのですが。
桜舞い降り涙訪れて君慕う
時を越えて桜の下に君憶う
………
ずーと会いたくて…
もう会えないから…
重ねた鼓動が…
痛みを探してる
ずーと呼び続けてる…
ずーといつまでも
側に居ると言ってた…
あなたは嘘つきだね…
1人きりにしないって…
お願い…
早く帰ってきて…
ねぇ…もう…
1人にしないで…
嘘だよ…そう言って…
ずーと…抱き締めていて…
桜散る
一週間ぶりに外に出た娘。
桜が散っていることに驚く。
この季節でしか、今でしか
見れない景色がある。
今年の桜も、今日の天気も
知らずに過ぎて行くのだ。
流れる季節を見逃して
また少し、悶々とした。
サンローラン
クロエ
ラルフローレン
ちっとも興味ないよ
ルイ・ヴィトンもね
困った時の縦読み戦法
※『チ』のつくブランド、何も浮かばなかった
#桜散る
ひらり、ひらり
もう桜の花に、緑が色づいてきた。
桜が咲き誇るのを待つ期間は長いのに、
散るまでは短い。
まるで、新学期に勇気を出して入っていった
教室の扉みたいだ。
新しい出会いに緊張と期待が入り交じり、
勇気をだしてくぐった扉。
思い切って話しかけてみれば会話が弾み、いつの間にか緊張が散っていった気がした。
ほんの少しの勇気を出して、一歩を踏み出せば
緑のように日常に馴染んでいく。
毎年、そんなことを思いながら桜並木をくぐるのだ。
桜散る
「二階から、春が落ちてきた」
このアプリを入れているのなら、このフレーズに見覚えのある人は少なくないと思う。
伊坂幸太郎の『重力ピエロ』は、私も好きな名作だ。
きっと、私がこれからどんなに物語を書いたとしても、あんなに心掴まれる出だしは書けないだろう。その後のこちらを見透かすような言葉で、私はもう心を奪われていた。
今回のお題『桜散る』では、
桜が散る、花弁が落ちてくる、春が落ちてくる、と連想すると、どうしても序盤に回帰してしまう。
キャッチフレーズはどんなものにしようか、少し先人の言葉を借りて、オマージュのようなものをしてみたい。
そうするなら、「空から、春が落ちてきた」か。
樹の上から、でも良いかもしれない。
いつもは入学式の頃には散ってしまっているのに、今年は遅咲き故に長持ちだった。あんまりにも綺麗だったから、桜の精が散らせないように粘っていた、なんて、それはメルヘンすぎるか。
お題『桜散る』
『桜散る』
君の心に
私が咲かせた桜は
今頃 散っているだろうか
花びら一枚落ちるたび
どうか 私のことを思い出して
綺麗に散らないで
君の心に貼り付いて
とれないくらいに
私の心に
君が咲かせた桜は
今日も満開なのに
桜ももう散る頃か。
桜の見頃のなんと短いことだろう。一ヶ月丸ごと咲いていてもいいのに。
情緒がないと言われそうだが、一年中ずっと咲けと無茶を言っているのではない。もう少し長くそこにいてほしいだけなのだ。
品種改良が進められていないかなぁと他力本願に考えている。
悪魔なんて、身近にいるんだからね?
(人間不信になる可能性があるかもしれないから、見るのなら自己責任で。)
「痛ッ…カッターで指切っちゃったぁ…、痛てて…」
「嘘!?大丈夫!?」
実際に計画的に刃物があの子の指に触れるように仕向けたのはあの子なのに。
「おねーさん、自殺するなら、俺と少しだけ一緒に暮らさない?いやさ、泊まる所無くてさ、笑」
「えあ、…良いよ。1日だけね。」
殺人目的だけで死のうとしてる酔っ払いを見つけて、近付こうとしてるだけなのに。
「苦しいのかい…?…、僕が君を救ってあげる。」
「えっ…」
本当はただ洗脳をしようとしてるだけなのに。
「この世に本当の正、何てものは無い。全てはその者の捉え方によって変えられるのさ。」
君は違くても、僕はそう思う。
結局、皆悪魔で皆天使なんだよ。
桜散る
待って待って、ずっと待って、一年。
ようやく君に再会できたのに、ハラハラと散っていく様はつれなくて。
なのにその様はあまりにも美しくて、風に煽られ舞う姿は夢のようで。
儚くて美しい。
誰よりも強く心に姿を焼き付けて、あっという間に去って行ってしまう。
また来年。
あっさりと、さっぱりと。
来年の今頃も、そのまた先も。
また君に恋してるよ、きっとね。
ずっと好きなんだろうな、多分ね。
誰にも敵わない、君は春一番のスター。
桜散る、そうこの時期、桜が咲くのは遅いが散るのはやけに散るのは早い。人生も同じだ。最初はやっと○○生だと思うが、最後にはもう○○生になるのかと思う。何故時は早く感じる時と遅く感じる時が有るのだろうと時々疑問に思う。 【桜散る】
桜散る
花びらが
ひらひらと
ひらひらと
落ちていく
ひとつ花びら
散るたびに
君を思い出す
来年もきっと
桜散る
薄紅(うすくれない)の
桜🌸チルチル
自転車で 坂道昇る
僕に舞う
花吹雪 紛れ気づかぬ
雌雄(しゆう)の蝶々(チョウチョウ)
二羽だけ白く 輝き光る
まるで、あの娘と 僕のよう
花が散っても 楽しそう
葉桜緑 陽も暖かい
ちなみに彼女はいません! 徳博 🤗
♡もっと読みたい♡1091記念号
96作目
「私ね、雨の方が好き」
彼女はそう言った。
「だってさ、雨って音を消してくれるじゃん!それに体育嫌いだもん…」
私はふーんと言いながら、窓から外を覗いた。
次の日は大雨だった。
「あーぁ、雨の日って嫌い」
彼女はそう言った。
「聞いてよ、雨で人多いせいでバスで座れなかったの!」
湿気でうねった彼女の髪の毛のカールをじっと見つめながら、そっと櫛で梳いた。
「春の天気みたいな性格」
どうやら私の言葉が彼女にはどうもピンときていない様子で首を傾げた。
「ん?どういう意味?」
「ふふっ」
次の日は晴れ。
桜の花びらは昨日の大雨に流され、ほとんど散ってしまった。
桜散る
乱れ咲く桜が眩しい。
新しい制服を纏った少年少女の姿を祝福するかのように、桜は誇り咲く。
私には、満開に咲く桜は、眩し過ぎる。別に嫌な思い出は無いけれど、私を皮肉っているかのように思えてくる。
新しい人生が始まる時と同時に、桜も咲き始める。だから嫌いなのだろうか。なんと言っても私は新しいことが嫌いだ。
反対に、散って行く桜は、言葉に言い表せない程好きだ。
桜色の花弁が、雨のように落花して行く様子は、正に私の様で親近感が湧くのだ。
落花した花弁は、地面に桜色の絨毯を敷き、人間に踏まれて色褪せる。
美しい桜が散った時、人間は一つ一つ美しい花弁を気付かずに、何事も無いように前だけを向き、歩んで行く。
かつて、咲き誇っていた桜の木もいつしか、何も無いただの色褪せた木と成る。
君が思っているより、桜はもっと儚いものなのかもしれない。数ヶ月で美しい姿が、失くなってしまう。
たまには、地面に敷かれた花弁の絨毯と何も無いただの色褪せた木を見てみるといい。思わぬ、出逢いがある。
人間も案外そういうものなのかもしれないな。
桜散る
#柚原くんの一目惚れ (BL)
Side:Luki Ichinose
この街の桜の開花宣言を聞いてから1週間も経たないうちに、突然雨が降ってきた。何だか妙に優しい雨だ。
「これがいわゆる涙雨ってやつかぁ〜!ねぇねぇ瑠貴くん、傘一緒に入ってもいーい?」
「ん?おう、どーぞ」
今日、これから俺は隣にいる彼女…里緒に別れ話を切り出す計画を実行する。
里緒は俺と同じ中学校出身で、今年俺は地元の男子校に、彼女は隣町の女子校に入学した。
彼女の「好き」の圧に半ばゴリ押しされる形で付き合うことになって約半年が経つが、俺が彼女と別れたい理由は2つある。
1つ目はさっぱりした性格と見せかけて、実際はかなり粘着質だと最近判明したから。そして2つ目も最近知ったことだが…
「ねぇねぇっ、今通り過ぎたお兄さんイケメンじゃなかった!?彼女いるのかなぁ?」
「…ふーん…?」
…かなり惚れっぽくて移り気だからだ。
俺に好き好きアピールをしまくっていた半年前のアレは何だったんだ?と、正直いい気はしない。
とはいえ、里緒の本性に早く気付けずにずるずると付き合い続けていた俺も俺だ。
ということで、ここらで一区切りをつけようと思い立ち現在に至る。
「里緒」
「なぁに〜?」
「俺と別れて」
「…えっ?何で?え??」
だがしかしそう簡単には折れてくれないのが里緒なわけで。
これは作戦が少々長引きそうだ、と俺は小さくため息をついた。
「里緒のことを信用できなくなったから、別れてほしい」
「待って!?り、里緒の何がダメだったの?ねぇ!」
「…」
その時、俺は先週の入学式でたまたま同じ桜の木の写真を撮っていた同級生のことが頭に浮かんだ。
穏やかな桜吹雪の中、一瞬彼と目が合ったような気がしていた。
…こうなったら奥の手を使うしかない。
「たぶん俺らさ、それぞれ別の人を好きになってるんだよ。里緒も街中で見つけたイケメンの話しかしなくなったし」
「そ、そんなわけないってば!里緒が好きなのは瑠貴くんだけだよ…!」
「嘘つくなよ、いつまで本性隠し通せると思ってんの?だから信用できないんだよ」
俺は俺のできる精一杯の演技で、この付き合いに冷めきった自分を演じた。
そしてここからが第2フェーズ。俺を最低な男だとはっきりと認識してもらうために、里緒に俺への言い分をあるだけ全部吐かせていく。
「…そう言う瑠貴くんだって、里緒に好きって言ってくれたことそんなにないよね…?」
「言われてみれば…確かに」
「デートもいつも里緒の行きたいところを優先してくれてたけど、本当は決めるのめんどくさかっただけじゃないの…?」
「それもある」
「里緒が言わないと彼氏っぽいことしてくれなかったくせに、うまくいかなかったのを里緒だけのせいにしないでよ…!」
「…それは本当ごめん。受け身だったのは自覚してる」
このフェーズは少々心にダメージを負うが、それでいい。この半年間の決着をつけるためなら、俺はいくらでも悪い男になってやる覚悟だ。
「もういい!瑠貴くんなんかだいっきらい!!」
「それでいいよ、里緒」
「里緒ばっかり好きって伝えてたのバカみたい!分かったよ、別れてあげるっ!!」
あんなに穏やかだった雨も、少し雨脚が強まり始めた。
真新しいセーラー服をびしょびしょに濡らしながら走り去る里緒の背中を、俺は何も言わずに見送った。
…この調子だと、明日にはこの公園の桜の殆どは葉桜になっていることだろう。
里緒の姿が完全に見えなくなった後で俺も帰ろうとしたけれど、俺の視界の端に突然見慣れた人影が映った。
「え、柚原?そこで何してんの?」
「…い、市ノ瀬…?」
柚原は傘もささずに、公園の隅にあるベンチの上にうずくまっていた。
彼に何があったのかは分からないが、入学式の時とだいぶ様子が違うことだけは理解できた。
「市ノ瀬…さっき一緒にいたの彼女だろ?追いかけなくていいのかよ?」
「あ〜…えっと。さっきフッた」
「は?マジ? …くしゅんっ!!」
大きなくしゃみをする柚原に傘を差し出して、俺たちは失恋トークを繰り広げ始めた。
…柚原の好きな相手が実は俺だったと知るまで、あと10分。
【お題:桜散る】
◾︎今回のおはなしに出てきた人◾︎
・柚原 愁 (ゆずはら しゅう) (受けみたいな)攻め 高1
・市ノ瀬 瑠貴 (いちのせ るき) (攻めみたいな)受け 高1
・里緒 (りお) 瑠貴の元カノ
花吹雪の中君が異方見る様子は絵画、異世界のよう
【桜散る】
わたしの心にあなたが残ってるのと同じく
あなたの心にもわたしが残っているのかな
言葉にするだけで
つらいよ
思い出したくない
暇だから思い出してしまうんだろうな
埋めたい
創作 「桜散る」
いなりさまのおつかいで、田畑の様子を視察していた新米きつねは、 とある老夫婦のもとを訪れた。
二人は水路に溜まった桜の花弁をさらい、田をおこす準備をせっせとおこなっている。おばあさんが作業の手を止めて、畦道に腰をおろした。そして、新米きつねと目が合う。
「おや、白ぎつね。珍しいわぁ」
おじいさんはおばあさんの視線の先をたどり、少し首を傾げた。だがすぐに、にこりと笑って田を耕す。
「今年の米は豊作でしょうなぁ」
おじいさんはそう言い、鍬を振るう手を止めて遠くに目をやる。桜の花弁が風に乗ってはらはらと舞い踊っている。
「そうでしょうねぇ。ありがたいですねぇ」
おばあさんは水筒のお茶を飲み、目を細める。
おじいさんが再び、新米きつねがいる辺りを振り返った。やはり、視線はずれていたが、おばあさんと過ごせる日々への感謝をささやいて、仕事に戻って行く。
「ふふ、嬉しいわぁ」
わたしにしかあなたは見えないのと、おばあさんは新米きつねにこっそり言い、田おこしに戻って行ったのだった。
(終)
桜散る周りは一面同じ色
新たな始まりを共にする
桜散る雨が降っても同じ色
気持ちの変化が訪れる
桜散る下に積もる同じ色
あと少しで終わるから
桜散る周りは全て違う色
それと同時に私は変わる
桜散り一面緑になったなら
新たな貴方が進んでく
下から桜は見つめてる
貴方の成長の糧として
葉桜と魔笛良いですね(*^^*)こういう時期に読みたい本
3日目『桜散る』