ななせ

Open App

「二階から、春が落ちてきた」

このアプリを入れているのなら、このフレーズに見覚えのある人は少なくないと思う。
伊坂幸太郎の『重力ピエロ』は、私も好きな名作だ。
きっと、私がこれからどんなに物語を書いたとしても、あんなに心掴まれる出だしは書けないだろう。その後のこちらを見透かすような言葉で、私はもう心を奪われていた。
今回のお題『桜散る』では、
桜が散る、花弁が落ちてくる、春が落ちてくる、と連想すると、どうしても序盤に回帰してしまう。
キャッチフレーズはどんなものにしようか、少し先人の言葉を借りて、オマージュのようなものをしてみたい。
そうするなら、「空から、春が落ちてきた」か。
樹の上から、でも良いかもしれない。
いつもは入学式の頃には散ってしまっているのに、今年は遅咲き故に長持ちだった。あんまりにも綺麗だったから、桜の精が散らせないように粘っていた、なんて、それはメルヘンすぎるか。


お題『桜散る』

4/17/2024, 12:56:09 PM