『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#桜散る
上京して漫画家を目指し、頑張って来たけど気づけば夢見る年齢は過ぎたていた。
後悔のないような人生を送って来たつもりでいたが気付けば後悔しかない
スーツを着て並木道を歩く
桜散る歩道、昨日はずいぶん雨が降っていたな
俺は桜を踏まずに道を歩いた。
題.桜散る
桜の木の下。筆を構えて、持ってきた短冊をにらみつけてもそこに文字が現れる気配は一向に無い。
この脳内の創作意欲が枯渇していた。表現のかけらさえ浮かびそうにはない、せっかくこんなところまで来たのに。
喉の奥につまるものが苦しくなり、あきらめて、天を仰いだ。見えるはずの青空を桜が覆い尽くしている。
よく見ると枝先のほうはもう、若い青色の葉になっていた。
桜が散っている。舞っているようにも見えるし、踊っているようにも見える。
今のわたしには、それだけしか浮かばない。
どんな文章が生まれたとしても、既に先人の文豪たちに奪われていた気がする。ありったけの言葉を並べても足りない。
苦しい。この身に、この心に、溢れる感情をはやく形にして、楽にしてあげないと。
そう思うのに、筆が動かない。せっかく浸した墨も行き場をなくしている。
後日。わたしは遠くに行った、二度とあの桜に邂逅を遂げられないところまで。
お医者さまは原因不明でただの自尽だったと判断したが、わたしの恩師は「倦怠期」という病にかかっていたと話したそうな。
桜は散り際が1番綺麗だ。
初めて会った時、君はそう言った。
今年も桜が散った。
毎年この時期になると君のことを思い出す。
どこで間違えたんだろう。
風に揺られた桜が舞う。
あんなに好きだった桜と君との思い出が、今は鬱陶しくてしかたない。
散った桜を今も追いかけてしまっている。
『桜散る』より
#桜散る……
春の足音が
聞こえてきたかと思ったら…
嵐のように
走り去って行ってしまった
桜の花弁を雨で打ち
嵐で舞いあげながら
後に残るは
地を覆う無惨な薄紅の絨毯
次の春は
穏やかに
艶やかに
薄紅の花びらの舞う中を
ゆっくりと愛でながら…
あの約束を思いながら…
今日、第一志望だった大学の合否通知書が届いた。結果は、不合格。
居ても立っても居られなくなった私は自然とその足を近所の桜並木へと向けた。
しかし、気分を晴らしたくて見上げた桜は既に散り始めていて、不安を増す以外に意味をなさなかった。
同じ大学を受けたから一応、と報告を送った友人からは、文字通り「桜」が散ったか、という彼らしくもない、実にあいつらしい煽り文句が返ってきた。
これが私を傷つけぬようにと考え抜かれた励ましの言葉だと理解するのに時間が掛かる仲ではないけれど、なんとなく癪に障ったので既読はつけなかった。
自分の名前に桜がついているせいか、この時期は無性に悲しくなる。
ましてや今は、桜が舞い落ちる様が晴れ晴れとした空から遠ざかっているような気がして。
「桜散る」
桜が美しいのはなぜ?
光が射す淡いピンクだから
先達が美しさを表す時、桜を描いたから
はたまたあの言の如く数多の死体が埋まっているから…
否定はしない
けれど、散りゆくから美しいと言いたい
なにかが誕生する美しさではない
何かが終わりゆく美しさは人にいたみをくれる
あぁ、だからサクラは美しい
#桜散る
桜散る 木々を愛でども 我が心 満たされぬまま 去り行く春よ
昨日、浪人が決まった、今日は予備校を探しに行く。
説明会に参加し話を聞いた。端的にここへ来れば来年度は大きく飛躍すると話していた。
終わった後に俺の心の中で感じたのは、もっと勉強すれば良かったと悔やまれただけだった。来年は頑張りたいという思いもない。
家に帰ると母がいつものように夕食を用意していた。焼き鮭と味噌汁といったいつもの食事だったが、母の眼差しからは普段以上に熱意を注いでくれているように感じられた。
「…できた…」
母が俺に話したいことがあるのは明らかだったが、優しく俺を見ているだけだった。俺の中で込み上げてくるものがある。思いを押さえ込もうとするのを止めた。
「なぁ…」
俺は話すことを決意した。
桜散る
日本の季節は移り変わりが目に見える。
時間の経過を知ることで
忘れられない事が想い出にかわる
散る桜を見て
その想い出の時に聴いた曲と同じように
思い出す事がある。
悪い事を思い出すのではなく、
幸せを感じた時を思い出すように努めたい。
- 桜散る -
昔から
あまり良い意味で無いときに使う慣用句。
失恋、不合格、
達成叶わなかったときの
寂しいく哀しげな表現。
でも、
実は綺麗なんだよね。
桜がハラハラと散り落ちる様子は
何とも表現し難い、
儚くて、キラキラ・ふわふわと、
そのときでしか見られない
クライマックスのシーンのようで。
桜の花は散っても、
そこから力強い新緑が芽吹く。
人生の経験則と
ちょっと似ている。
散ってもまた、芽吹くんだよ。
そしてその葉もまた落ち、土となり…
だから、
美しい花がまた咲くんだよね。
私はあの頃に戻りたいと思っているが、
きっと私が求めているのはあなた自身ではなく、
あなたがくれたやさしさで、
きっと相手は誰だっていいのだ。
そんな恋とも未練とも呼べない感情を
私はなんと呼べば良いか分からず
1歩踏み出せる訳も、なく
『桜散る』
風が強い
庭の桜が散ってしまう
今日はあの人が帰ってくるというのに
天気は空気も読めないんだなぁ
鎮痛剤
傷だらけの心。
傷口が開き、血が流れる。
疼いては、痛みに襲われるんだ。
魂に鎮痛剤を。
鎮痛剤をくれないか。
「桜散る」
赤み増しゆき
散る時近し
風に吹かれて
舞い上がる
赤み過ぎゆき
寝落ちも近し
風にさらされ
震えくる
桜散る
実際に桜の花びらが散る現象を想像しそこからイメージを膨らませると。
受験に落ちる、夢破れる、失恋する。
全て悪いイメージだけれど、実際は始まりの合図なんだよね。
皆さんは何をイメージしましたか?
「とっくに大半の地域は、散ってきてるか葉桜よな」
最近「温暖化が続くと桜が咲かない地域が出てくる」との報道を観た気がする、某所在住物書きである。
「夕日、星、雨、春爛漫、エイプリルフール。このアプリ、空と季節に関するお題の遭遇率結構高いな」
あとはなんかエモそうな単語とか、かな。
物書きは己の過去投稿記事を辿り、そもそも花に草等の題目が「桜散る」しか見つけられぬことに気付き、
「このアプリ、動物ネタ不参加説……?」
桜でも季節でもない、無関係の方向に仮説を立てた。
――――――
職場の先輩は熱に弱い。
本人は、「雪国の田舎生まれだから」って説明してる。冬は最「高」気温が氷点下で、夏も35℃を超える日が少ない場所で育ったからって。
「あつい。しんでしまう」
今日も日中の緊急外回りから帰ってくるや否や、上着を脱いでワイシャツ1枚。職場でひとり浮かないように、理性で、半袖じゃなく長袖にしたみたい。
暑いと溶けるチョコ。熱通したら形変わっちゃう卵。ちょっと気温が上がるとすぐ散る桜。
スマホの天気予報では、明日の東京は26℃。
多分明日も先輩の桜は散るんだろう。
明日と明後日でだいぶ散って、週末には葉桜かな。
いつもピシッと、なんなら少し無機質感すらある先輩が、20℃未満の気温に負けて机に突っ伏す姿は、
体が冬の寒いのから春の温かいのに慣れる前の、今しか見られない風物詩だ。
「おまえは、なんで、へいきなんだ」
「先輩が弱いの。東京だよ。先輩も、十何年も居るんだから、そろそろ春の20℃くらい慣れなよ。いちいち毎年散ってたら体もたないよ」
「なにをどうしたら、わたしが、はなになる……」
そうだ。花。――途端先輩が顔を上げて、保冷のミニポーチをバッグから取り出した。
「朝のドタバタで渡しそびれた。口に合うと良いが」
中には、100均で見るような小さな本の形の箱。開けてみると、何か小さな四角いものが、キャンディーみたいに紙に包まれて、たくさん、入ってた。
「先週の金曜、お前にだいぶ面倒をかけただろう」
包み紙の中から出てきたのは小さなキューブチョコ。
「あの時の詫びと、礼だ」
紙にはうすーく、スミレの写真がプリントされてた。
「見たことない柄」
「だろうな。私もどこで買ったか多分忘れた」
「嘘ついてそう。何か隠してそう」
「私自身が照れくさいだけだ。お前のメンタルに害のある隠し事ではない」
「それは信じる」
正直なんだか嘘つきなんだか分からない先輩をジト見しつつ、チョコを口に放り込む。
香り付けがしてあるらしく、舌の上のチョコが少し溶けた瞬間、散る桜の淡さが鼻に抜けた。
「スミレじゃないんだ」
「包み紙の柄が多くてな。一種類しないと、香りがごっちゃごちゃになる。……気に入らなかったか?」
「全然。好き。ありがと」
#桜散る
桜花爛漫…
唯一無二の美しさで咲き乱れる桜の花🌸
今 この瞬間全力で咲く
自分の力を出し惜しみなんてしない
今だけに命懸けで咲く
その美しさは刹那…
次なんてない
今だけの美しさに魅了されたくて
人は桜を追い求める
こんなに人を惹きつけておいて
散る時はなんの躊躇いもなく
風と共にあっさり散っていく
枯れた姿を誰に見せることもなく
人々に美しい記憶だけを残したまま消える…
格好いい!
こんな風に生涯を終えられたら
どんなにいいだろう…
私は…
人並み程度に幸せに生きて
歳をとって自分がわからなくなったら
人様にたくさんの迷惑 面倒 心配をかけて
病院のベットで息をひきとるんだろうな…
その時
死際の走馬灯を見ながら何を思うのか…
興味深く楽しみでもある(◡ ω ◡)ウンウン…
「まだ死なない!」って全力で起き上がって
最期に皆を驚かせて笑わせたい
何回までなら皆笑ってくれるかな?
( ´∀`)bヘヘヘ
🌈黒猫のつぶやき🌈
桜吹雪…
時代劇で誰かいたね~
「これが目に入らぬか?」って…
今だとコンプライアンス的にダメなやつwww
開花宣言が発表されてから季節に似合わぬ突風に大雨が続き、変化が早かった。満開の桜はあっという間に桃色から緑へ。早き替えを見せられているようで自然にいじわるをされている気分。
「ゆっくりお花見したかったなぁ」
連れて行ってもらったが、ひらひら舞落ちる花びらをお団子を食べながらじっくり眺めてみたかった。あまりに早い葉桜の登場に肩を落としていると
「じゃあ今回のおやつは君にぴったりだね」
彼がトレーから私の目の前に和菓子と湯飲みを置く。ねりきりと口の広く開いたガラスの湯飲みはどちらも
「桜…?」
ねりきりは桜の形、湯飲みのお茶には桜の花が咲いていた。彼からの出張土産だそうで大人気で買うのが大変だったそうな。半透明の花びらがゆらゆら揺れる。意外と何でもお茶になるらしい。
「満開って訳じゃないけどゆっくりお花見はできるだろ?」
彼の言葉で全体をばかりに気を取られてひとつひとつを疎かにしていたんじゃないかと手もとの湯飲みを覗いた。湯飲みに閉じ込められた私だけの桜をたっぷり目で満喫した後
くいっとあおぐと口から鼻腔へほわりと広がるお茶と微かな桜の香りが体を解す。見映えの良い透明な器に花開いた『桜散る』
この時期に通りたくなる道がある
普段は全く通る必要の無い道
偶然、桜散る時期に通った時の景色が
未だ忘れられず、わさわざ遠回りする
『あぁ、これが桜吹雪なんだ』
実感した景色
散り際に侘しさなんか微塵も感じない
潔さに覇気すら感じる豪華な桜の散り方
1年に数日だけのプレミアム
天気や風向き
全ての条件が揃った瞬間に発動する体感美
今年こそ!
-桜散る頃に出会った君へ
君を見つけた時、今までにないぐらい僕の心臓は高鳴った
だって君ほど美しい人に出会ったことなんてなかったから
それまで僕の世界に"色"は無かった
モノクロの世界でずっと生きてきた
でもあの日、僕の世界は色付いた
あの日から僕の世界には"色"が溢れた
ありがとう
また会えたら、改めて直接お礼を言いたいな
また会える日を楽しみにしています
-君の美しさに救われた1人より