今日、第一志望だった大学の合否通知書が届いた。結果は、不合格。
居ても立っても居られなくなった私は自然とその足を近所の桜並木へと向けた。
しかし、気分を晴らしたくて見上げた桜は既に散り始めていて、不安を増す以外に意味をなさなかった。
同じ大学を受けたから一応、と報告を送った友人からは、文字通り「桜」が散ったか、という彼らしくもない、実にあいつらしい煽り文句が返ってきた。
これが私を傷つけぬようにと考え抜かれた励ましの言葉だと理解するのに時間が掛かる仲ではないけれど、なんとなく癪に障ったので既読はつけなかった。
自分の名前に桜がついているせいか、この時期は無性に悲しくなる。
ましてや今は、桜が舞い落ちる様が晴れ晴れとした空から遠ざかっているような気がして。
「桜散る」
4/18/2023, 2:39:10 AM