桜散る』の作文集

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桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/17/2023, 1:00:58 PM

桜は散れど、
来年になれば、また必ず咲くだろう。

桜は散れど、
青い若葉が、ぐんと生えるだろう。

何も悪いことはない。
新しい可能性が広がるだけ。



#桜散る

4/17/2023, 12:58:26 PM

厳しい冬の寒さを越えて

ようやく春が訪れた

小さな薄墨桜が1番に咲く

山神様が降りていらした証

いよいよ田畑が忙しくなる

桜散るころ田畑を耕す

土のいい匂いがする

日本の一年がようやく始まった

4/17/2023, 12:56:28 PM

下を向きよろよろ歩く人間さえ

必死に喜ばそうと地面に散る花びら

花というものは散ってなお

人の心を誇ろばせてくれる

「桜散る」

4/17/2023, 12:55:18 PM

『斉一性桜(せいいつせいざくら)』

「さくら」
「なぁに?」

僕には幼なじみがいる。さくらと言う可愛らしい名前の女の子だ。
少しぐらいしか会えないけれど、会える期間は毎日話している。
学校のことや家族のこと、相談なんかも聞いてくれている。

「ねぇ、さくら」
「なぁに?」
「僕、もうすぐで死ぬかもしれない。」

さくらは何も言わず、ただ、静かに虚空を見つめていた。
「僕、いじめられてるんだよね。」
最近周りの皆が冷たくって全然僕と話してくれないの。
「なんかしちゃったかなぁ」

窓の縁に座り、満月を眺めていた。

「ねぇ、さくら」
「なぁに?」
「僕、今年は一緒にいけるかもしれない」


「ねぇ、あの子」
「あー死んだんだっけ?」
「え、誰?」
「何か花に向かって喋ってて気味悪かった」
「なんそれキモw」

君が居てくれた時は毎回楽しかった。
僕、話す相手っていなくってさ。
君だけは何も言わず、ただ聞いてくれるだけだから心地よかった。

毎年春が過ぎると寂しくなるけど、今年は一緒に逝けるね。
人間は散る時美しいのなんてごく少数だけどさ、花はいつも美しいよね。
僕も来世ではもう少し美しく散ってみたい。


お題『桜散る』

※斉一性(せいいつせい)=物事が一様であること。ととのっていること。
※虚空(こくう)=何もない空間、大空。

4/17/2023, 12:53:41 PM

お題《桜散る》



美しい夢が終わる。  


散ってしまうこともひとつの、舞台。


哀しいことじゃない。


寂しいことじゃない。



そこからまた、新しい夢が咲いて、また散る。



いつだって舞台は魅せるものだ。

4/17/2023, 12:50:39 PM

〜桜散る〜

春になると、また桜が満開に咲きまして、
季節が変わろうとする頃にはまた桜が美しく散りました。

春になると、また恋を初めまして、
色が消える頃にはまた切なく恋が散りました。



夏になると、桜木の色が見えず、
散っても色を変え、葉が咲き誇っています。

夏になると、奥にある恋音は聞こえず、
散っても色を変え経験が咲き誇っています。



秋になると、葉が散り、桜木の色が切なく見えます。

秋になると、寂しくなり、人肌が恋しくなります。



冬になると、桜木は静かに生き、春を待っています。

冬になると、私の恋音は静かに落ち着き、春を待っています。



そしてまた春になり、夏になり、秋になり、冬になり…
私達はいつも何かを繰り返している。

4/17/2023, 12:46:54 PM

桜散る
ふうっと溜息一つ。薄曇りの道を俯きながら、一人歩いている。時折やはらかな春風が吹いて、並木の桜が小さく揺れる。不図立ち止まると、視界の端で薄紅色の花片がそよいだ。そして、少し強い風が吹き、はらはら桜が溢れる。思わず顔を上げると、長い髪のあのひとの横顔が遠く見えた氣がした。

4/17/2023, 12:46:24 PM

二人揃って歩く桜並木。
珍しく日本に訪れた兄は、不思議そうにその光景を眺めていた。僕とは違うサラサラな金髪に青い瞳を持つ兄は、この花見スポットと言われる桜並木では浮いて見える。
「日本人は、皆サクラが好きなのか?」
こちらに目を向けず、桜に釘付けになりながら兄は問う。
僕ら兄弟はバラバラに住んでいたこともあり、兄は桜というものがどれ程日本で愛されているか知らない。昔会った時に説明すると、たかが花に何故そこまで必死になる?と純粋に首を傾げていた。
確かにそうだなと思ってしまった自分は、かなり日本の考えが染み付いていたようだ。
「皆かは分からないけど、好きな人は多いと思う。」
ザーっと音を立てて吹く風に、誘われるように散る花びら。ふわふわと舞う桃色が兄の色白の肌と色素の薄い髪を際立たせ、美しい絵を見ているような錯覚に陥るほど綺麗だった。
「…確かに、君が言う通り綺麗だな。」
今まで桜に向いていた青がこちらに向き、兄は少しだけ口角を上げて笑う。
久しぶりに見た兄の笑顔に、ぴしりと固まってしまった体で、目だけがその美しい光景を焼き付けようと動く。僕の黒髪と濡羽色とは正反対な容姿を持つ兄を、密かに誇らしく思う。昔はそれがコンプレックスになったこともあったけど、兄が褒めてくれた瞳の色は今では僕の自慢だ。

突然、今までで一番強い風が低い音を立てて吹いてきた。思わず目を瞑り、強い桜の香りが僕の鼻を刺激する。風も強いし、そろそろ帰ろう。そう言おうとして薄目で兄を見た。けど、
「に、さ…」
声は掠れた。ふわりと舞った地面の桜と振り落とされた花びらに、兄は隠されたように姿を桜の吹雪の中へと消した。
目の前が桃色に染って、ふと昔の記憶を引っ張り出した。
『美しい人は、桜に攫われるんだねぇ。』
近所のおじいさんが優しく微笑んで言った言葉。
美しい人、兄にピッタリだ。
「兄さん!」
思わず桜の中に伸ばした腕が、空を切る。なんてことはなく、がっしりと誰かに掴まれた。風が止み、目の前に兄は現れた。なんとなく今まで考えていたことが恥ずかしくなってきて、誤魔化そうと頭の中に言葉を浮かべる。何を言おうか迷っていると、兄の方が先に言葉を紡いだ。

「桜の中に消えそうだったな。」

どうやら兄弟、同じことを考えていたようだ。
少しおかしくなって、笑ってしまった。

4/17/2023, 12:44:29 PM

桜が咲いたから見に行こう

そう言ったのに

すれ違いが続いた

やっと行けたのは満開が過ぎた頃

ところどころ緑の葉をつけた桜並木を

2人で歩く

少し肌寒い4月の夜

冷たい風が吹き抜けた

薄桃色の花びらが君の周りを彩る

桜の妖精になったみたい

そう言ってはにかむ君の笑顔は

なによりも綺麗だった

4/17/2023, 12:44:18 PM

ひらひらと、桜が散る。


散る姿まで綺麗だ。

私もこんな風に、美しく散りたいな。

4/17/2023, 12:44:09 PM

【桜散る】

 重たい曇天から打ちつける雨が、満開に咲き誇る桜の花を散らしていく。道行く人々が残念そうに息を漏らすのを聞きながら、僕はビニール傘の向こうにべったりと貼りついた薄紅色の花びらを見上げた。
「何でそんな憂鬱そうな顔してるの?」
 不思議そうに首を傾げた君が、僕の横でくるりと自身の差した空色の傘を回す。その足取りは、天候に似合わず軽やかだ。まるで君の周りにだけ、晴れた青空が覗いているかのように。
「もったいないなって思ってさ。せっかく咲いたのに、雨なんかで散っちゃって」
 溜息混じりに応えれば、君は不意に足を止めた。傘を少しだけ持ち上げて、雨に打たれる花々を瞳を細めて眺める。
「でも、私は好きだなぁ。だってさ、雨が頑張ったねって言って、桜の花を包み込んであげてるみたいじゃない?」
 その横顔に浮かんだ笑みの朗らかさに、息が止まるかと思った。天からこぼれ落ちる雨粒が君の笑顔を、満開の桜の花びらを、美しく飾り立てる。
 ――ああ。いつだって君の語る世界は、どうしようもなく優しく鮮やかだ。君の隣に立っていると、つられたように僕の世界までキラキラと輝いていく。
「……そうだね。桜雨も悪くない」
 微笑んでくるりと、僕も自分の傘を回す。ビニール傘の向こうには、桜の花びらが雨の雫に包まれて、柔らかく透けていた。

4/17/2023, 12:43:40 PM

今年は雨降りの時期に重なって、すぐ散ってしまった気がする。
桜は散る時、舞う時が美しいとされていて、
言わんとしていることはわかる。
でも、私は散り切って緑の葉をつけている、今の桜の樹の方が生き生きしていると思う。
生命力がみなぎっている、というか。桜の薄桃色の花びらは、あまりに儚くて見ているうちに不安になる。

散って根元に落ちた花びらたちは、すっかり茶色く変色していた。
桜は散る時が綺麗、と言った人は、終わった後の姿なんて見向きもしてないんだろうな。
自分だってその中の1人に過ぎないことは、うすうすわかっているけれど、見えないふりをして。

残酷だなあ、と思った。

『桜散る』

4/17/2023, 12:40:33 PM

桜散る

あなたと観た桜は
毎年観る桜とは格別に違う景色だった

歳を取る幸せをあなたと噛み締めたい
桜散る景色すらもあなたと観たら美しい

4/17/2023, 12:39:51 PM

【桜散る】

「桜の樹の下には死体が埋まっている、って……よく言うじゃない?」
「……それが、どうかしたのか?」
「どうして、わざわざ死体なんて埋めたのかな? それに誰が埋めたの? どんな得があるわけ?」
「知るかよ。だいたい、それは文豪が書いた短編の有名な一文であって、本当に死体が埋まってるわけじゃない」
「そうなの?」
「そうだよ。短編の内容だって、ほとんど主人公の妄想だし」
「ふーん……すごい想像力だね。その主人公は」
「美しく咲き誇る桜に不安を感じて、そんなことを考えたらしい」
「……あぁ、それなら少し分かるかも」
「なにが分かるんだ?」
「だって完璧なものって、見ていて憂鬱にならない?」
「…………」
「まあ本当に埋まってたら、それはそれで感動的だと思うけど」
「そうか?」
「うん。ほら見てよ、あの桜」



「散ってる」

4/17/2023, 12:39:14 PM

花筏が流れていく。
 三枚、四枚、寄り集まった薄紅色。
 あんな小さく儚い舟に、わたしは乗れない。
 だからただ、そうっと祈る。
 わたしのこの気持ちを連れていって。
 散った想いと、未練の種を乗せていって。
 それとも、涙のひと粒くらいなら、一緒に旅立てる?


 #桜散る

4/17/2023, 12:35:57 PM

―桜散る―

さよならと手を振って

繰り返す季節に別れを告げる

来年また会いましょう

小さな花びらたちは

瑠璃色の空に消えていった

4/17/2023, 12:32:46 PM

#桜散る

桜が咲けば春が来る。
新しい人との出会い、お世話になった人との別れの季節。

桜の雨が降る。
まるで優しく降る雪のように。

桜の花びらが散れば、夏への準備が始まる。
葉桜から、夏の太陽に輝く美しい深緑の木へ。


桜が散ると、なぜだか悲しくなる。
私たちの心と似ている、そう思えなくもない。

年に一回しか見せない、''桜''からのメッセージ。
それはきっと、あなたの背中を押すメッセージだろう。

4/17/2023, 12:27:22 PM

『桜散る』

 サクラチル。
 滑り止めの大学からの不合格通知を手に、僕はため息を付いた。
 本命の国公立より少し偏差値の高い大学とはいえ、滑り止めに落ちていては話にならない。
 奮起して机に向かう――という気にもなれず、ベッドに体を投げ出したところにスマホに着信が来た。
「はいはい〜」
『よぉ、どうだった』
 相手は一つ年上の幼馴染。僕は起き上がらぬままに答えた。
「だめだったー」
『まじか。あー、まぁ、今年はあそこ倍率上がったって話あったしなぁ』
「やめてよー僕が行く年に上がんなくてもいいじゃんー」
 模試の結果で倍率はある程度わかっては居たが、実際上がったらしく僕はぼやいた。
『他の大学で受かってるとこはあるんだろ? 気楽にいけよ』
「あるけど、都内だもん。そっちに行くには国立かここしかないのにさ」
 僕が拗ねた声を出すと、電話の向こうで笑う気配がした。
『そんなに俺に会いたい?』
「会いたいよ。…………その、今まで毎日顔合わせてたのに、半年に一回しか会ってないしさ」
 即答して、すこし恥ずかしくなって、言い訳がましくごにょごにょと言葉を続ける。
『はは、嬉しいよ。俺も、いつお前が来てもいいように部屋引っ越したんだから、ちゃんと合格しろよ』
「え、なにそれ聞いてないんだけど」
『俺と一緒に住むならっておふくろさん折れたんだけど、知らなかった?』
「そんな事一言も聞いてないんだけど!? だから急にOK出たの!?」
『俺、めちゃくちゃお前のおふくろさんに信頼されてるからな』
 最初、家から通えるところでいいだろうと反対されていたのが、急にOKが出たのはそういうことだったのか。
『親公認で同棲出来るんだから頑張れよ』
「……ん、頑張る」
 それから少し雑談してから通話を切って、僕は机に向かった。現金なもので、勉強するやる気が出てきた。
 4月、桜咲く中で幼馴染と一緒に歩くために、頑張ろう。
 サクラチルのはこれが最後だ。

2023.04.17

付き合ってます。

4/17/2023, 12:27:11 PM

桜散る

桜散る
美しく

またね

来年も
ここで
会おう

4/17/2023, 12:27:03 PM

力強い反面、とても繊細で。
破天荒なくせに、温かな優しさがあって。
無茶ばかり仕出かすくせに、誰よりも気遣ってくれる人。

そう言えば、よく花に例えられる人だった。
纏う色からそう呼ばれるようになっていたけれど、こちらも似合うんじゃないかなぁ、なんて。

”桜散る”中で振り返ったあの人は。

誰よりも力強くて、誰よりも繊細な、桜のような人だと思った。



桜散る

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