『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
多くの枯葉は木枯らしに巻かれて落ちるのに、新しい葉が出てくるまで落ちない枯葉がある事をつい最近知った。
柏の葉だ。
家には昔から柏の木があったのにそれに気づかなかったのは、毎年晩秋身内が木の葉をのこぎりで落として丸坊主にしてしまっていたからだった。お陰で私は、柏の葉も秋に落葉するものだとばかり思っていた。
今度、一度でいいから葉をそのままにした冬の柏の木を見てみたい。
でも、雪で埋もれる地域だから無理かな。
木の葉としての大役を終えてもなお、自然のために生きるその姿はとても綺麗で美しい。
『枯葉』
枯葉。
それは「かれは」とも読むが、「こよう」と読むこともある。
意味を辞書で調べてみると、「枯れた木の葉や草の葉」と出てくる。
枯れるには、
「・草木が衰えて命が終わる。
・自然に乾いて材木の水分がぬける。
・多年の修練などの結果、なまなましい鋭気がとれ、
深みのある味をもつようになる。」という意味がある。
人間も草木のように枯れていけばとてもカッコイイのに。
病気や寿命は仕方のないことかもしれない。
しかし、事故や自殺はどうなんだろうか
私も何度も何度も考えたことはあるが、
結局実行出来ずじまいだ。
草木のように真っ当に生きていけるように。
生きることがカッコイイことと胸を張れるように。
枯葉になるまでがんばっていきたい。
『決意』
自分は何に対しても3日続けばいい方なのだが、大抵はその日(始めた日)で終わってしまう。
それの克服と自己表現の練習にと「書く習慣」を始めたが…やはり例に外れなかった。悔しい。
それでも続けたい気持ちはずっと保っている。まずは書きたいと思った時でいい、書く習慣をつけていこう__
枯葉みたいだと思った
最初は青くて、満たされていた
雨の日ですら輝いて
でも最初のそれは長くは続かなくて
どんどん軽くなっていって
最後は粉々になった
君のこと、好きだったよ。
君も同じだったでしょ
枯葉みたいに終わった僕たちの
#枯葉
あなたは人の死に触れたことがあるだろうか。
私が初めて〝死”を目の当たりにしたのは、6歳。
小学校に上がったばかりの時だった。
紅葉舞い散る秋季。祖母の死期が近いという知らせを受け、母と共に田舎の実家に行った。大人が何か深刻そうな顔で話している間、私は祖母が横たわっている部屋にこっそり入った。
祖母はまるで、枯葉のようだった。夏に遊びに来た時は、あんなに元気そうだったのに。人間、こんな短期間でここまで弱々しくなれるのかと思うと、変な気分になった。
人の命は、木のようだと思う。初めは若葉から、やがて幹は太くなり、葉をつけ、花を咲かせる。そしてひっそりと散っていく。
どんなに美しい花を咲かせても散る時はどの木も同じ容貌になるのと等しく、人間もどんなに栄光ある生を送っても、死ぬ時は人間として儚く散るのだ。
これを人の尊さというべきなのか、はたまた愚かさというべきなのか。その結論に至るのはきっと、私が枯葉になる時だろう。
枯葉
私は今日失恋した。ずっと片思いした人にだ。
やっと思いを伝えようとした日彼は隣のクラスのかわいいと噂される子七瀬さんに告白していた、実際二人は前から仲良しだった。
それなのにどうして私はバカなことをしようとしたんだろう?分からなくなった。
辛い好きな人の告白を見ていると苦しかった。
どうして気づかなかったんだろう。最初から分かっていたはずなのになぁ。
私は涙が止まらなかった。そのとき枯葉がヒラリと落ちた。枯葉も同じ気持ちなのかなぁ?
でもなんだか少し楽になってきた。「 大丈夫だよ 」とどこからか声がした。
なんだかその声を聞いて楽になった。
枝から舞い落ちた葉っぱ。
青々しさは無くなり、人に踏まれ、
あるいは雨に濡れ、あるいは再び風に舞い…。
色変わりした葉っぱは、なぜか寂しく
見えてしまう。
私は、秋の穏やかな日差しが苦手だ。
これも、なぜだか寂しく感じてしまう。
これからやって来る冬に、憂いを感じて
いるからだろうか。
枯葉の花言葉は「憂鬱」。
まさに自分と同じだ。
「枯葉」
君と過ごす初めての秋。
落ち葉がいい感じだからお散歩デートしよ!なんて無邪気な君からの誘いで外に出た。
もう秋も終わりだからか、陽が出ていても外は寒くて、時折吹く風が僕の憂鬱な心をさらに冷たくしていく。
秋が終わって、冬が過ぎて、春になれば僕と君は離れ離れになってしまう。
遠距離恋愛なんて初めてだから、上手くいかなかったらどうしようと不安になってしまう。
自分の気持ちや君の気持ちを疑っているわけじゃなくて、むしろ好きすぎるから、離れた場所で1人で過ごせる自信が無いんだ。
…嫌だな。心が、寒いよ。
「見てこれ!」
急に視界に入ってきた黄色と君の声に、ハッとして顔を上げる。そこにはイチョウの葉っぱを手にもって楽しそうに笑う君の姿があった。
「すっごい綺麗だねぇ!だから私秋が大好きなの!」
そう言って落ち葉の中を楽しそうに進む君の姿は、僕のちっぽけな不安なんて吹き飛ばしてしまうほど眩しかった。
「私もちょっぴり不安だけど、きっと大丈夫だよ。枯葉の花言葉はロマンチックなんだって。こんなに素敵な花言葉を持ってる落ち葉の中にいる私達は、そう簡単に離れたりしないよ。」
…数年前の出来事をゆっくりと思い出して、僕は閉じていた目を開けた。僕は今日、あの日と同じこの場所で君にプロポーズをする。
色付いて風に舞う枯葉たち、どうか思いっきり祝福して。
ロマンチック、なんでしょう?
雨上がり
夕暮れ時の少し前
雲の切れ間に天使の梯子
神様どうか明日の君が
いつもの笑顔でいられますように
波がきらきら風に揺れた
いつもの通勤路。歩道の傍らに雑草が生えている。
雑草の名前は分からない。
名前も分からない草は白茶けてかさかさと乾いている。
記憶にあるちょっと前の姿はもっと緑だったと思うけど、それがいつのことで、いつの間にこんなに変わってしまったのか――なんて、ずっとそこに生えていたのに『これ』の変化に私がただ気づかなかっただけだ。
興味がないものにはそんなものなんだろう。
草でも、人でも、そして自分自身でも……。
また次に同じ形の草が青々と生えたとしても、多分私はまたそれの名前を調べない。
枯れ果てて
雪降ってます
こないだまで綺麗に色づいていたの
話しかけた好きって伝えられた
もうるんるんでね
でも最近話しかけるのやめちゃった
最近と言っても度のつくほど最近ね
疲れてるかな話しかけすぎてうざいかな
もうからからだね
ちょっとさみしいかも
うそすごいさみしいかも
落ち葉には、
緑色でまだ元気なのだが、風で飛ばされたりしてやむなく落ちたものと、
もう元気がなく、枯れてしまったものがある。
人の夢もそれに似ている。
夢に向かう元気があり、まだ諦めきれていないが、時間とお金とが折り合いつかずに逃してしまった夢と、
圧倒的にこれは無理だと諦めて、または目を背けた夢。
植物の枯葉は、枯れたり変色したらもう戻ることはない。
でも、夢の枯葉は、いつの日か再び芽吹くことだってある。
社長になりたい、メジャーデビューしたい、お店を出したい。いつの日か夢見て枯れてしまったものでも、もしかしたら、枯れ果てていない葉っぱだとしたら。
神様はその枯葉を拾い上げてくれるかもしれませんね。
【枯葉】
はらはらと舞い散る。
「そっか、もうこんな季節か」
「、、、時が過ぎるのはあっという間だな」
今年の秋。
貴方は隣にいない。
「今年も来たんだよ」
覚えてる?
あの日の約束。
私は覚えてるよ。
忘れられない、忘れたくない。
そんな思い出と一緒に。
風に吹かれる度、枯葉が散っていく。
夕日に照らされながら、はらはらと。
枯れてもなお美しい。
貴方が枯れるなんてこと無いのだろうけど、
貴方もきっと、そうなのだろう。
『いくつになっても、此処で一緒に祝おうね!』
おめでとう。
最愛の人。
おめでとう。
傍にいたかった人。
生きててくれてありがとう。
産まれてきてくれてありがとう。
「ばいばい」
私が枯葉のように朽ちても、貴方は変わらないで。
枯葉
枯れて、散りゆく姿も綺麗だなんて、ずるいよなぁ。
君は静かにそう呟いた。終わっていく姿も終わった後ですら美しさのある風景に君は目を細めて、ただ羨ましそうに見ていた。
ひらひらと頭上から落ちてきた枯葉を掴みとって、そっと指を離す。枯葉はゆったりと、ひらひらと舞って地面へと落ちていった。
来年も来れたら来ようね、なんて来る気もないような言葉をかけられる。
うん、そうだね。なんてことないように返事を返せば、君は優しく微笑んだ。終わりが来るよりも先にまたこの季節が巡ってきますように、そう祈りながら微笑み返した。
枯葉のように
いつかは朽ちる
綺麗なままなんて
存在しない
枯葉
学生の頃、学校の正門に続くまっすぐな道は、イチヨウ並木でした。
秋になると枯葉が舞い落ち、道にはたくさんの枯葉が広がってました。
銀杏を踏まないように、枯葉を踏むサクサクとした音を聞きながら、
学校に向かって歩いたあのひと時。
何でもないけど大切な時だったと、今になってわかりました。
テーマ:枯葉 #99
あの枯葉が落ちる頃には、私の命はないかもしれない。
どこかで聞いたことのあるフレーズ。
今の私にぴったりのフレーズだ。窓を眺めながら思っていた。
ーーコンコン
ドアをノックする音が聞こえる。私は
「はい」
短く答えるとドアが開く。
私は視線を今にも落ちそうな枯葉に向けられたまま。ドアが開く音がして、足音が近づいてくる。
相手は無言だったが、私のベッドの近くまで来ると言った。
「体調はどう?」
低い声が静かな病室に響く。
いいわけないでしょ。私はそう言いたかった。でも、言葉に詰まった。短い言葉なのに言えなかった。
「何がいるの?」
その人は私と同じ窓の外を見ているのだろうか。
いや、関係ない。
「なんで来るの?」
私は冷たくいった。
「なんでって、君に会いたいから」
「別れようって言ったよね」
私はぐっと奥歯を噛んだ。
その人は…彼は何も言わない。
「君は…本当に僕と別れたいの?」
私は視線を下に落とした。白くなった肌と細くなった手が私の目に映る。怖い。今でも現実が受け止められない。でも時間は刻一刻と過ぎていく。
私の残りの時間が少ないことを表すように、私の体がどんどん力なくなる。
それを見せたくないから。他の相手を見つけてほしいから。別れを告げたのに彼はわかってくれない。
「もう来ないで」
ここで泣いたら、別れたくないことがわかってしまうから。本当は別れたくないに決まってる。
もっと生きて、2人で色んな思い出を作っていくつもりだったのに。もっと彼と幸せな時間を刻みたかったのに。そんな後悔が残ってしまうから。
「無理だよ」
彼は言った。どうして? そういう前に私は、彼の腕の中に包まれていた。
「離して」
鼻がツンとなって、目に涙がじわっと溜まった感覚がした。
「離さない」
どうしてあなたは私を……。
「僕はどんな姿になっても君が好き。辛いんだったら言ってほしい。僕の前では素直になっていいんだ。思っていること全部、ぶつけてほしい。」
私を抱く力が強くなった。
「……生きたい」
私は呟く。言うつもりがなかった言葉まで、まるでせき止めていたダムが壊れてしまったように流れてくる。
「生きていたい! 貴方と一緒にいたい。なんで私なの? なんで私がこんなに辛い目に合わないといけないの? 私は幸せになっちゃだめなの? 夜眠るのが怖い。朝起きるのが怖い。いつ、死ぬかわからない…そんな恐怖にいつもいつも隣り合わせになっていることが怖い……」
いつの間にか彼の腕に涙を溢していた。吐き出す言葉の間には、嗚咽が交じる。彼は何も言わずに私を抱きしめていた。でも、なにか言ってくれなくていい。聞いていてくれればそれでいい。
そう思っている自分がどこかにいた。
「あの枯葉がね。落ちたら私も死ぬんじゃないかって怖くなったの」
私は少し落ち着いたときに言った。もう涙は出なかった。彼は私の指差す枯葉を見た。そして何か考えて話し始めた。
「枯葉って、木から落ちたら死んじゃうって思っているんでしょ」
私は頷く。だってそうでしょう?
「それは違うよ」
彼の言っていることに理解ができなかった。
「枯葉はいつか木から落ちる。そして土に落ちる。それで終わりじゃないんだ。そのまま虫や風に吹かれて、ちぎれて小さくなって、土の栄養になるんだ。そしたら、木が土から栄養をもらう。そしてまた葉をつけて花を咲かせる。それの繰り返しなんだ」
彼は枯葉に視線を向けたままいった。
「だから死ぬことはないんだよ」
振り向く彼は自慢げにいった。その姿が、ドヤ顔が面白くて笑ってしまった。
「やっと笑った」
彼はへにゃっと笑っていった。そうだ、私最近笑っていなかった。辛いとか苦しいとか、ネガティブなことばかり考えてた。
「人間だって諦めなければ、生きる時を伸ばすことくらいできると思う。ていうか、簡単には死なせないから」
彼は根拠のない言葉を並べていった。
なのになぜだろう。
こんなにも根拠のない言葉に励まされている。
私は精一杯生きようと思う。
あの枯葉よりは短い時かもしれないけれど。
枯葉のようにシワシワなおばあちゃんの手が大好き
新緑を迎え そして散っても尚
魅了させてくれる
木々たちのように
その手はすべてを物語っている
色んなものを生み出し
支え、苦しみ
その手がおばあちゃんの生き様を語ってる
私は、おばあちゃんが大好き
彼女がが産んだ小さな植物は、
3日のうちに枯れ葉となった。
ふたりはそれを嘆き悲しみ、
手でこすり合わせ粉々にして
小さな庭に撒いた。