いつもの通勤路。歩道の傍らに雑草が生えている。
雑草の名前は分からない。
名前も分からない草は白茶けてかさかさと乾いている。
記憶にあるちょっと前の姿はもっと緑だったと思うけど、それがいつのことで、いつの間にこんなに変わってしまったのか――なんて、ずっとそこに生えていたのに『これ』の変化に私がただ気づかなかっただけだ。
興味がないものにはそんなものなんだろう。
草でも、人でも、そして自分自身でも……。
また次に同じ形の草が青々と生えたとしても、多分私はまたそれの名前を調べない。
2/19/2023, 12:46:29 PM