木枯らし』の作文集

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木枯らし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/17/2024, 2:47:54 PM

「え〜、恥ずかしいよ……」
「いいじゃんかよぉ」

不貞腐れた顔で、ぶっきらぼうに「好き」と君に言われた日から数ヶ月。気温はグッと下がったが、誰かさんのおかげか、心はやけにポカポカ暖かい日が続く。

「ちょっとくらいいいじゃん、誰も見てないんだし。な?」
「でも、周りに人いるよ?やだぁ…」
「つべこべうっせーな、」

拒否していたのに半ば強引に手を繋がれた。

「あーもう、恥ずかしい!!」

手を振りほどこうとした時、突然強い風が視界を遮る。

「うわっ、風つよ……」
「ちょwwおまえスーパーサイヤ人かよ‪w‪w‪」

そう言われ、近くの湖の水面を見る。水面に映った自分の髪は、ガチガチにワックスを塗ったように逆立っていた。
恥ずかしくて、おかしくて、2人して笑い合う。

木枯らしが絶え間なく吹き荒ぶ。
それでも、2人の手と心は暖かかった。

1/17/2024, 2:44:16 PM

寒さを感じる木枯らしよりも、心に木枯らしが吹いたときの方が肉体的にも精神的にもダメージが大きい。

1/17/2024, 2:37:50 PM

『木枯らし』

木枯らしが吹くころ
言葉を交わす事なく
君は去っていった

やがて寒さが和らぎ
陽気な日々が続く

秋風が枯れ葉を落し
寂しさと孤独を抱かせる
枝を揺らす音に
僕は耳を澄ます

END-名も無き小説家-

1/17/2024, 2:36:17 PM

木枯らし
枯れ木を揺らす風…冷たく乾いて、肌を刺す…ポケットに突っ込んだ手が、なかなか暖かくならない…寒々しい景色と、時折吹く突風に心が折れそうになる…道沿いのコンビニや建物の陰で休み乍ら、車で移動していたら、だの、こんな日に出掛けなきゃ、なんて思いつつ、一歩一歩、歩むしかない…早く家に辿り着いて、炬燵に潜りたい…そう思い、冷たい木枯らしに抗い乍ら、歩いて…

1/17/2024, 2:34:35 PM

小学生の頃は大好きだった教室。
今は苦手どころか大嫌いな場所。

昼休みの鐘がなる。
わっと重い空気が通り過ぎる。
ろうかに響く喧騒を横目に
唯一の居場所へ向かう。

ゆでたまごふたつと水筒。
グラウンドの喧騒。
教室の重たい空気。
上手く生きられない僕。

木枯らしが吹き飛ばしてくれたらいいのに。

また馬鹿なことを考える。

『木枯らし』

1/17/2024, 2:33:02 PM

《木枯らし》 ポエムぽい。
最近は肌寒いより冷たい風が頬を撫でるように通り去ってゆく程寒い
体の芯まで凍りそうだ

ある日彼氏との帰り道
「最近どんどん寒くなっているから」と
そっと優しくまるで凍ったような冷たい私の首に太陽のように温もるマフラーをかけてくれた

そっとマフラーをかける彼を見て心もまた氷のような冷たさから解放された

“そろそろ冬だね”

1/17/2024, 2:28:43 PM

#木枯らし

木枯らしが吹く。
寒い寒い冬の訪れを感じさせるこの音が俺は嫌いじゃぁなかった。

草木も動物も眠り、誰も彼らの眠りを妨げない。

俺も、冬眠してぇなぁ…。なんて、な

1/17/2024, 2:27:47 PM

木枯らし

子供達が、寒くなると「北風小僧の寒太郎」の歌をよく歌ってた。この歌を聞くと「あー冬だなー」って思う… 「ヒュルルン♪」が上手に言えなくて…それが可愛くて、何度も一緒に歌ったなー

1/17/2024, 2:23:44 PM

「木枯らし」


日本語には多くの気象用語がある

わたしも死ぬまでに覚えたい


わたしの好きな詩人は

茨木のり子

詩は読み手に

少し考えさせるくらいの表現で

と言う人もいるが

彼女の詩は明確だ

ズバリ表現するので

権力者には厳しい言葉


そして彼女は 日本語に

とても感謝している


日本人なら一年にひとつは

詩でも書かなくちゃ

と言っている


木枯らし 風花 狐の嫁入り

ね 日本語には それだけで

隠喩のような 詩的な言葉がある



かの子

1/17/2024, 2:22:07 PM

木枯らしがひどく身にしみる、疲れた体を引きずってさっさと家路につく。寒いと感じる感覚をなんとなく味わいながら道をゆく。今日は少しだけ気分がマシだと感じながらその理由がこれと行って浮かばない。意味もなく落ち込むよりはマシだろうと思いながらも、いまいち自分の感情が腑に落ちない。風が冷たく肌をなでていく唇が乾燥しているのを感じる。ガサガサと音を立てて木の葉が道路を這うのを横目にしながら風から逃げるように駅に入る。ぼんやりと駅のホームで待つ間なんとなくのいい気分を楽しんでみる、段々と落ち着いてきたのかどこかへと去ってゆくのを感じて残念に思う。一時の楽しみの余韻を感じながら滑り込んで来た電車に乗り込んだ。

1/17/2024, 2:13:14 PM

木枯らし
風が頬を撫でて
通り過ぎてゆく
風は冷たく、かじかんでしまいそうなほどで
心さえも凍てつかせてしまう
そんな夜
星々が笑うよ
静かな夜に
笑い声が絶えなく響いている

1/17/2024, 2:13:08 PM

【木枯らし】

今日は風が強い。木枯らしでも吹いてきているのだろうか。
暑かった夏も終わってもう冬に到来か。なんだか残暑が続いて秋が来たって感じがしなかったな。
そう思って私は空を仰いだ。
頭上には綺麗な黄色に染ったイチョウが見える。
体感では気づかなかったが、秋は確かに来ていたんだな、と思う。
その時、ひときわ強い風が吹いてきた。
一瞬目を細めたが次の瞬間、目の前が黄色く染った。イチョウが風に乗って宙を染め、地面に黄色いカーペットを作る。
綺麗だな、と私はその光景を眺めていた。
さて、そろそろ冬物の服も準備しておかないとな。

1/17/2024, 2:01:42 PM

君が好きなんだ

でも私の片思いのまま終わりそうだね

君は優しいから勘違いしそうだよ

1/17/2024, 2:00:32 PM

木枯らしが吹いて

私は思い出す

小さな頃

母が台所に立って

料理を作ってくれていた

時間を

私は待ち人で

台所の音がほっとしたことを

1/17/2024, 1:56:57 PM

たんたん、たぬきが出たぞ。
こんこん、きつねが出たぞ。

気をつけ気をつけや、
化けて騙されぬよう、気を付けや。

こんこん、たぬきさん、
たんたん、きつねさん、

木枯らしが吹く今宵は我らの姿も
風が木の葉で此を身を隠す。

えんやこらえんやこら、宴や宴、
宝や宝や、馳走や馳走。

歌えや歌え、

たんたん、たぬきよ化けろ。
こんこん、きつねよ惑わせ。

人の子人の子、
今宵は宴。

1/17/2024, 1:56:08 PM

暑さが抜けて
風が強く吹くと木の葉が落ちる。
春は桜が舞って可愛らしいけれど
秋の終わりを告げる落ち着いた雰囲気もいい。
葉が全部抜け落ちる頃には
本格的に寒さ対策。

1/17/2024, 1:54:47 PM

木枯らしに吹かれて、ギリギリ枝にぶら下がっていた枯葉がはらりと舞い落ちた。落ち葉は排水の溝に吹き溜まる。

 季節は巡る。容赦なく。

 病室から見えるつい先日までは逞しかった木。今では青々とした葉は殆ど落ちてしまって、やけに貧相に見える。まるで木まで病にかかったみたいだった。しかし、これは生命の循環に必要なプロセスなのだ。彼らは無慈悲に総て剥ぎ取られ、そしてまた自分で再生を果たす。逞しく、生きている。

 だが、人間はいくら努力したって再生はできない。一度壊れたら後は悪くなる一方なのだ。私の身体も、もう随分悪くなった。次の春を迎えられるかも怪しいという。

 仕方ないことなのだ。私が人として生きる以上。それに、私の死だって、もしかすると大いなる循環の一部であるかもしれないのだから。抗わずに、受け入れよう。

 あの木の最後の一葉が散ったら……そんなロマンチックな、どこぞのナルシストが呟いた戯言を私も心の中で反芻して感傷に浸ってみる。

 しかし、名残惜しむ気持ちとは裏腹に、喜びもあった。自分が自然の環にかえる日はもう直ぐだ。あと少しで、私は元いた場所にかえることができるのだ。

 早く散らないかしら。

 窓の外の景色をうっとりと眺める。

1/17/2024, 1:54:24 PM

木枯らしの吹く秋の日のこと。

寒そうにコートに首をすぼめてこちらを見たあなたの上目遣いに、胸の高鳴りを感じてしまった。



あの日から3ヶ月が経ち、関係性も変わった。

あなたへの胸の高鳴りは未だとどまることを知らない。

僕があなたに惚れたきっかけを知っているからか、嬉々として上目遣いをしてくる。

…あなたのする行動や存在自体が僕のツボになっていることは、癪だから教えてやらない。





240117 木枯らし

1/17/2024, 1:51:42 PM

~木枯らし~

ショパンのピアノエチュードに、木枯らしという曲がある。

音大のころ、友人が先に弾き、弾いてみて~と言われた。


木枯らしを初見では弾けないけど、未だにちゃんと弾いてない。

木枯らしのエチュード

今からちゃんとやってみるか。

1/17/2024, 1:44:35 PM

終わらなかった連鎖。

全てが終わった日。

今まで語り継がれてきた呪いは、今日で決着を打つことに成功したのだ。

人々もその事には皆感激したのだ。

だけど、その代わりに俺の大切な親友が死んでしまったのだ。

「終わったよ…、お疲れ様。」

彼奴は呪いの連鎖の犠牲となってしまった。

救いの手も見つからなかった、本当に俺はその事を後悔した。

何か方法があったんじゃなかったのかって、今でもそう考え続けている。

血まみれになった俺の左腕には、彼奴がいつも身につけていたスカーフがまるで一生終わらない呪いのように

            縛りついていたのだ。

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