『月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月夜
特に月見とかは関係がないお題なのかな。それとも知らないだけで今日は月に関連するイベントでもあるのか。
どうにも記念日とかそういうのにはうといから正月とクリスマス以外はいつやるのかさっぱりだ。
月か。見たくても今の季節は花粉で極力外には出たくないな。
夜勤のバイトしてるからその時に見れるっちゃ見れるけど、バイト前にわざわざ月を見るような気分にはなれない。
今の時代はどこも光にあふれてるから外が明るい、今日は月が出てるのか。なんてことにもならないし。風情のない時代なのか、俺に風情がないだけか。
ただのホットプレート
昨日の夜、長年もったホットプレートが壊れた。
私がまだ引っ越す前に使っていたから、たぶん十年以上使っていた。
まだ覚えている。
家族仲良く食卓を囲んだこと。
夫婦喧嘩で気まずい空気に包まれたこと。
私もお肉を焼きたいとせがんだこと。
周りからしたら、ただの一つのホットプレート。
でも私たちにとっては、
思い出の詰まった大切なホットプレート。
今までありがとう。名残惜しいけど、さようなら。
(月夜)
月のような貴方の眼が好きだ。
射抜くような鋭い眼。
月光を弾く真白い肌や、
少し赤みがかった鴉のような黒髪。
憂いているような柳眉も、通った鼻筋も、
少しムッとして見える小ぶりな口も可愛い。
陳腐なポエムみたいで、そんな事言ったら
ゴミを見るような目で見るだろうけど。
ちょっとくらい照れてくれないかなぁって……、
……あれ、もしかして照れてる?
いてッ!そんな照れ隠しに叩かなくたっていいだろ…
……フ、でも、かわいいね。
…………こっちまで照れてきた。
なぁ、ポエムついでに答えてくれる?
……月が綺麗ですね?
遠くで獣の遠吠えが聞こえる。
それまで薄雲が空を覆い、陰鬱な夜の世界だったのに。ごうと上空の風が一際強く吹くと一気に雲が開いた。辺りが白銀色に染め上がっていく。
魔力の高まる夜の世界と誰が言ったんだろう。昼も夜も関係ない。
衣服は破れ、髪も乱れ、ただ1人空に手を伸ばす小さな魔族は、この世界の均衡を正そうと生命を削っている。風が吹いてまた夜が明るくなる。
街の子供は寝ただろうか。このように明るくて、人々は不気味に思うかもしれない。
私だけは綺麗だと思った。あの人の背中は必死に鍛えた跡があるけど、まだ小さくていじらしい。守ることが出来ないだろうか。そう思った瞬間、仲間の声を振り切り、私は石畳をはしりだした。
電流のような抵抗を感じながら、彼に近づく。風に揺らぐ身体を抱きとめて、覚悟を決めた。
「一緒に背負うから」
たぶん気配に気付いていたんだろう。優しい面差しはゆるりと振り返る。
何を怖がっていたんだろう、小さな頃と何も変わらない。私があなたを守ってあげなきゃいけない。だってあなたの2個お姉さんなんだからね。
月夜
書く習慣:本日のお題「月夜」
月夜に出歩くのが好きな子どもだった。
今思えば普通に危ないから親が叱る気持ちもよくわかるが、当時はどうしても月明かりを頼りに散歩したかった。
それくらい、夜中の私には娯楽がなかった。
今ならスマホ1台あれば手のひらのなかで世界と繋がれるけれど、平成一桁生まれが小学生だった頃はようやくiPodが生まれた時代だった。
そして当時の私は携帯音楽プレイヤーの存在を知らず、知らないものは欲しがれないので当然持っておらず、親のお古のCDラジカセでシングルのCDに入っている4曲をヘビロテ鬼リピするしかなかった。
夜更けに本を読もうと部屋の灯りを点ければ親が飛んできて「早く寝なさい」と言うし(当たり前)、夜中に音楽を流したら近所迷惑即村八分だ(ウォークマンどころかイヤホンさえ持っていなかった)。
賢明な両親は寝室にパソコンを設置しており、夜中に子どもがネットにかじりつくのを防いでいた。
そんなわけで、夜中に何かしたければ物音を立てずに家を抜け出して散歩するしかなかったのだ。
そもそも、なぜ子どもが夜更かししているのか。
私だって、学校でのいい子や、家族の長女としての時間じゃなくて、私が私になれる時間がほしかったのだ。
地元で結婚した両親には、同じく地元で家庭を持った学生時代の友人がほぼそのまま残っていた。
両親は同窓会に参加するだけでなく友達を家に招いたり遊びに行ったりして、「子どもの親」や「配偶者」になる前の自分に戻っているように見えた。お酒を飲んで騒いでリビングでいびきをかいて寝るなど、気心知れた友人の家は我が家同然といったくつろぎ方をしていた。
とても羨ましかった。
あまりにお行儀が悪いと「あの子とは遊んではいけません」と親から禁止令を出されるのがリアルキッズである。
それに、我が家では子どもの門限が夕方5時だったため、シンデレラでさえ羨ましかった。12時の鐘で魔法が解けるにしろ、彼女の場合は門限ではない。
月明かりと街灯が照らす深夜に外を歩くのが、私が私になれる時間だった。
お行儀以前に安全面に問題がある行動だ。事故や犯罪被害などに遭わなかったのは、本当に幸運だった。
もっとも、両親をして「性別不明年齢不詳オタク」と言わしめる容姿だったから、もし誰かに見られていても子どもとは思われていなかった可能性がある。
ちなみに月がないと次の街灯までの間が真っ暗でとても出歩けず、深夜徘徊は満月付近の夜に限られた。
本当に危険なので絶対にやるべきではないが、月明かりを頼りに水路へ近づいてせせらぎを聴いたり、カラオケの裏手から漏れ聞こえてくる誰かの歌に耳を澄ませたりしていた。知っている曲が聞こえると嬉しくなったし、何回か聞いているうちにサビのワンフレーズを覚えた曲もあった。音楽番組で原曲を聞いて「全然違うじゃん!」と内心で突っ込むほど個性的な歌声もあった。
大人になってから伊坂幸太郎の『死神の精度』を読み、ミュージック大好きな主人公の死神にひとしきり笑ったあと、子どもの頃の自分も同じようなものだったと思い出した。
散歩は楽しいが、新聞配達の前には家に戻っていないと親に抜け出したことがバレる。夜中にバイクでやってくる新聞配達屋さんは、砂利敷きの庭に荒っぽく乗りつけてポストに新聞を突っ込むなどしてかなり物音を立てるのだ。親はよく新聞が届く時間に目を覚ましていた。
丑三つ時には家に戻り、お腹が空いていたら袋ラーメンなどを作って食べ、ほどよい疲労感と満腹感をかかえてベッドに潜り込むとようやく眠気が訪れる。
10代の私は、月夜にだけ自分になれる逆狼人間だった。
【月の夜は】
月が見える夜は、好奇心が止まらない。
月が見える夜は、高鳴る鼓動が抑えられない。
まあるい月が見える夜は、私の身体は変わりゆく。
雪と桜が舞い散る狂いし季節の満月夜。
先に天へと行きし友を想い、我が身を獣へと貶めよう。
月夜
暗闇色のビロードの中に一際明るい月が輝く夜は不思議な事が起きそうな気がする。
冬がそろそろ今年も眠りについて春が目を覚ますそんな夜、夜空灯る大きな満月がこちらの心も照らしてくれる様だった。
3月の月はworm moon
春の気配に目を覚ました命たちが温かく始める世界にひょっこり顔を出す。そんな夜。
私は手にしたパワーストーンをベランダに出す。
月の光に導かれ、新しい世界が開けるように。
一際月の光が当たる場所に願いを込める。
『どうしたの?』
不思議そうな顔をしてこちらを見ながらかかる声に内緒話をするように小さな声で返す。
『月がとても綺麗だから』
真っ黒ではない、真っ暗な空に明るく明るく輝くお月様。あんな風になれたらいいなと。
『知ってる?今年の3月5日って特別な日なんだよ。』
『あぁ…』
同じ様にベランダに出て空を見上げる顔は今朝のテレビを思い出しているのだろう。
天赦日と一粒万倍日と大安と虎の日が啓蟄の日に重なる。何かを始めるのに相応しい日
『次は68年後らしいよ』
凄いよねぇ、と話せばあぁ、だから新しく財布買ったんだね、と返される。この関係が心地よかった。
何かを始めるのにこんなに相応しい日はない。
何か趣味を始めても良い。
新しい勉強でもしてみようか。
仕事を辞めて新しく始めるのもいい。
新しく始めたら終わりに出来るものが
何かの糧にできないだろうか。
お互い黙って空を見上げる。
月光はとても穏やかだった。
沈黙は好きだけど、何か言ってくれないか。
ふと、隣にいる顔を覗き込むとじっとこちらを見ているのに気がついた。
居心地が悪いじゃないか。
戸惑いを隠して笑いかける。どうしたの、と。
『いや…』
視線を逸らされると逆に気になる。
『なに、どうしたの?』
身体の向きを空から彼に振り返ると室内のライトが赤くなっている耳を照らす。
『ごめん、まだ寒かったよね。部屋に戻ろうよ』
慌ててサンダルを脱いで部屋に戻ろうとする手を捕まえられた。
『違う違う、そうじゃなくて。』
歯切れの悪い珍しい姿に今度はこちらが疑問を抱く。
『どうしたの?』
最初と逆になった構図に返ってきた答えはまた同じだった。
『月がとても綺麗だったから』
その意味を知るのは月と、月の光に照らされたパワーストーンだけかもしれない
あ ごめんね
い 何?
あ いつも…
い 散歩好きだし
あ でもさ
い 食べてく?
あ …うん…
『月夜』
「月夜」
月夜は私にとって特別なものです。
暗い夜の下、誰も居ない冷たい地面の上
みえない迷路の中で迷子になった私を
唯一みつけて照らしてくれるのです。
「あなたは迷子ではない。」と
このような考えは、
都合の良い妄想に思えるだろう。
でも、月夜は特別なのです。
𖧷月夜𖧷
何が見えるかなって
兎探して
クレーター見つめて
なんで光ってんだろ?って考えて
そんな月夜
今日も仕事でバタバタと1日が終わってしまった。
帰り運転していると、ふっと月が目に入った。
穏やかなひかりを出して、優しくわたしを見ているみたい。
月からお疲れ様!今日も頑張ったね。って褒められた気分。
疲れた気分が素敵な1日にかわり、何か素敵なことが起こりそうな気がして帰宅。
家族が笑顔でおかえりなさい〜!って私の帰宅を待ってくれていた。
ありがとう
月夜
「月夜」 #299
あなたの光に包まれて
あなたのあたたかさに触れて
あなたの存在を感じながら
眠りにつく。
幸せとは、そんな夜なことを言うのでしょう。
[月夜]
私の人生という道には月夜がない。
だからいつも間違った道に進んでしまう。
月がわざわざ私の為に満月になって照らしてくれようとしたら
雲に邪魔されて結局照らされない。
どうして私の人生の道のりはまっくらなの?
たまには正しい道を照らしてくれたっていいじゃん!
暗いとなにも見えなくて気づけるはずの物も気づけないよ
そのまま進むのは嫌だよ。だから私は人が持っているはずのものがたくさん欠けてる。雲許せねぇ。てか曇って何?
なんで照らすのを邪魔してくるの?
もしかして私が生み出してるのかな?
だとしたら私は超バカだ。自分の道を自分で暗くしてる
お月様ですら照らせないんだよ
誰が照らせるの、自分でなんで無理だよ。。
お願い、誰か私を照らして、、、、
思い切って君を誘った休日
今日の出来事を反芻しては
にやける月夜の帰り道
下る坂道、消失点のその先。
大きくてまんまるな月がひとつ。
薄銅色に輝いていた。
そのとき自分がどこへ行こうとしていたかは思い出せない。
ただ薄寒い空気を切り裂いて、ペダルを漕いでいた。
月はいつまでもその先にあった。
<月夜>
あなたには、月の光がよく似合う。
太陽よりも優しくて、されど冷たい光に浮かぶあなたの横顔はいっとう綺麗なんだろう。
月夜の下、海は満干を繰り返す。
追いかけてくるくせ、掴めないものの例え。
〈月夜〉
書きたいことがありすぎてまとまらなかった。
お題に月モチーフ多くないですか。
Lunatic、って言葉には「狂っている」なんて意味があるんですが、月によって影響されて、みたいな語源らしいですよ。入れたかった。
月夜という語は作られた美を感じてしまう。
私の中で夜空に主役はいない。
月も星もその輝きではなく、
月を隠す雲さえも存在を以て全て美しい。
人は平安の世から変わらない事を憂う
ねぇ、見ていますか
お願いだかこっちに来て
嬉しいから私をずっと見てよ
私を見て見て見て見て見見見てる?
今日は黄ばんだ月の夜
まんまるな大きい月に
私は狂わずには居られない
吐き出さずには居られない
見て見見見見見てる?
何だか特別な気がする
月は至極遠いからこそ
無責任に何投げても届かず
全て受け止めてくれそうで
お月様私を見て下さい
今夜は私に付き合って
全てを遠くまで運び去って
今夜はずっと私を見ていて
題材【月夜】より
「月夜」
菜の花と朧月夜の散歩道君と並んでのんびり歩く
黄金色の大きな満月が出る月夜の中秋の名月。
私はこの日をとても毎年楽しみしている。
なぜなら、この日だけは、天へと旅立ってしまったペットの兎達と再び会えるからだ。
今年も、ススキと団子を準備をして、家の縁側で今か今かと胸を膨らませて待っていた。
すると、眩しい程の輝かしい月光が、こちらに降り注ぎ、その中を五羽の兎達が飛び跳ねながら、やってきて私の周りに降り立った。
「みんな、久しぶり! 元気だった?」
そう話しかけると、兎達は声を揃えて『元気だったよ!』と応えてくれた。
それから、兎達と一緒に団子を食べ、ススキで遊び、色んな話をして楽しい月見の時間を過ごしていた。けれども、楽しい時間はあっという間に過ぎ⋯。
『そろそろ帰らなきゃ』
『そうだね』
『時間だもんね』
兎達の言葉に、スマホで時計を見ると深夜0時を回っていた。
名残惜しいが、兎達を困らせたくはない。
私は、笑顔で「またね、みんな」と送り出す。すると、兎達は、
『うん。またね!』『元気でね!』『バイバイ!』
と返事をして、元気よく月光のカーテンをくぐり帰って行った。
私は、その姿を見えなくなるまで見送った。
淋しさはない。悲しさもない。
だって、また来年もこうして会えるのだから。