ゆばたろう

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 下る坂道、消失点のその先。
 大きくてまんまるな月がひとつ。
 薄銅色に輝いていた。

 そのとき自分がどこへ行こうとしていたかは思い出せない。
 ただ薄寒い空気を切り裂いて、ペダルを漕いでいた。
 
 月はいつまでもその先にあった。

<月夜>

3/7/2026, 10:41:43 PM