月夜』の作文集

Open App

月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/8/2023, 5:19:25 AM

あの日の夜も、月が出ていたと思う。寒い夕方、ところどころ凍っているアスファルト。そんな悪条件の中を、俺は自転車をこいで恋する相手が住む家に向かっていた。
 相手の名前は、今井裕子。教育実習で中学校に来た、先生の卵だ。
 ただ…。『犯罪者の娘』という、オマケが付く。小学校の校長をしていた父親の貞夫が、汚職事件で世間を騒がせたのだ。
 悪いヤツのところには、悪いヤツが集まるのか。それとも…。甘い汁を吸わせて貰った連中からの、御礼なのか。保釈金が支払われたらしく、すぐに娑婆に出てきた。
 もちろん…。そんなことは、どうでも良かった。…という以前に、忘れていた。
 しかし…。俺は、その犯罪者の血筋を思い知らされることになる。

 裕子の家に着いたのは、辺りが暗くなったころ。ハンドルを握っていた手が、かなり冷たくなっていた。それでも…。勇気を出して、ドアチャイムを鳴らした。

 小さな和室に通され、ふたりきり。アポ無しの訪問だったから、慌てて暖房を入れてくれたが、暖かいとは言い難く、コタツの中で懸命に両手を擦り合わせる。
「今井先生が…、好きなんです」
 年頃の女に対して、こちらはまだガキだ。叶わね恋と分かっていても、それでも…と、精一杯自分の想いを訴えた。
「憧れなのかな?」
 諦めの言葉を俺に言わせようと言うのか、そんな言葉ではぐらかしに掛かる裕子。
 同じ言葉しか言えず、同じ言葉しか返さず、ムダな時間だけが過ぎる。
 しばらくして、裕子の母親が顔を覗かせた。冬の夜道だから、これ以上遅くなると危ない…とのことだ。
 今度会ったら、ちゃんと言わなきゃ! そう自分を奮い立たせ、あちらこちら凍っているアスファルトに注意しながら、自転車をこいで家に帰る。

 帰宅すると…。予想外のことが、待っていた。
「どこへ、行っていた? 父さん、謝ってこなきゃいけないじゃないか!」
 裕子の父親の貞夫は、俺の父親の恩師に当たるらしい。それで、お叱りの電話があったというのだ。
 俺と裕子の問題だ! そんなに、自分の顔が大事か?
 そう訴えたくても出来ずに、これでもか…というくらい、俺は殴られ続けた。

 初恋なんて、上手く叶うモノだとは思っていない。それでも、俺は勇気を出して告白した。その見返りが、この仕打ちとは…な。何故、自分の口で言ってくれない? 
 犯罪者の娘も、所詮は犯罪者なんだな。人の思いを、何の躊躇もなく踏みにじる。それも、姑息な手で。自分に都合の良い人間の言葉にしか、耳を貸してはくれない。そんな悪いヤツが教師になれるって、本当に思っているのかな?

3/8/2023, 4:53:11 AM

眩しさに目が覚める。
窓の向こうに白く輝く丸い月が見えた。
少しだけ眠るつもりが、寝入ってしまったようだ。
そのままぼんやり月を見ているとさっきまで見ていた夢の断片が頭をよぎる。
(ラノベみたいな夢だったな。)
銀の狼、迷宮、魔剣、そして月の化身のような女性。
(月明かりのせいだったのか…?)
身体を起こし、ビールでも飲もうと冷蔵庫を開けようとして、昨日の夜に最後の一本を開けたことを思い出す。
外は風もない月夜だ。俺は財布を手に取る。
(公園で月見酒と洒落込むか。)

コンビニで気が変わり、俺は日本酒のワンカップを2本持ちながら公園に向かっていた。
(月と呑む、みたいな漢詩があったんだよなぁ。)
公園には誰もいなかったが、月に明るく照らされているせいか近寄りがたい雰囲気はまるでなかった。
俺は目の前に月が見えるベンチに腰掛けると、ワンカップの蓋を開け、こっそりと月に献杯した。

あまり飲み慣れない日本酒をちびちびと舐めるように飲んでいると、公園に人影が現れた。
影の大きさからして男のようだが、ずいぶん足取りが乱れている。
関わり合いになる前に立ち去りたいところだが、酔っ払いのような人物がいるのは公園の出入り口だ。
下手に動いて存在を悟られるよりじっとしているのが得策と、俺は男の動向を見守ることにした。

「でっさぁ、付き合ってるわけれもないしぃ…」
やはり男だった酔っ払いは俺の隣りに座り、もう一本のカップ酒を飲みながら、女友達に怒られて部屋から追い出された経緯を呂律の回らない舌で語っている。
「その子君のこと好きなんだって! 絶対そう!」
俺は慣れない日本酒でかなり楽しい気分になっていたので、全く知らないその男と普通に話していた。
「いや好きはいいんすよぉでも夢で見た女の子がかあいかったっていっただけでそんな怒りますぅ?」
「夢の子って、どんな子だったの?」
男はちょっと迷って「引かないでくださいよぉ」と前置きをすると「月の女神みたいな子だったんすよぉ。」と恥ずかしそうに言った。
俺は思わず「え?」と男を見つめる。
「それも、その子ってオレなんです。オレがその月の女神ちゃんなんですけど、実はフェンリルっていうでかい狼で。」
「うん、それで?」
「あ、こういう話好きなんすかー。引かれなくてよかった。」と男は話を続ける。真っ暗な場所で苦しかったこと、目の前が開けて男が来たこと、食べようとしたこと、そして女性の姿に変わったこと。
男はふにゃふにゃと話を続けているが、俺は冷水をぶっかけられたように酔いから醒めていた。
「どしたんすか、顔色おかしい色ですけど?」
「夢だ。」
「はい、夢の話って言ったじゃないすか。」
「これも夢だ。」
「え? これ夢なんすか?」
じゃあこれから自分ち帰るのメンドいんでお兄さんち行っていいすかと男が腕を掴んでくる。
そうだ、全部、月夜の夢だ。
そうして俺は公園の酔っ払い男と肩を組み、月の女神について熱く語り合いながら帰路についたのだった。

3/8/2023, 4:34:37 AM

#月夜

満月は少し気怠い狼に
     成る人あるもウサギになろう

3/8/2023, 4:16:25 AM

ウサギ飼いにとって、月は特別。
虹の橋を渡った子たちの、安らかな楽園であって欲しいと思う。
うちの先代白ウサちゃんも、仲間と会って、のんびりしてるんじゃないかな。
と思ったら、
「みんな集まれ〜って言われてね、お餅つき大会があったの。なんかおもしろくって、ぴょんぴょんしてたら、あなたが優勝でーす、って、いい紙もらったよ。これをお舟にして、隣の青い丸に行けるって」
そんな電話があった。


【月夜】

3/8/2023, 4:15:12 AM

冬の夜に空に浮かんだ
街を照らす白い月
闇に隠しておきたい秘密も
此処では必ず明かされて

夜道を歩く私の前で
自慢気に笑みを浮かべる君も
それはどうせ誰かに借りた
偽の光でしかないんだろ?

「−月夜−」

3/8/2023, 4:05:38 AM

会社帰りに綺麗な月だと得した気持ちになれるんだ。「同じ月をあの人も〜」なんてよくあるセリフ、誰が見てよが月は月だし白くて綺麗、独占できていいじゃんねー!

3/8/2023, 3:23:22 AM

月夜。夜の月。夜神月か。しかしかっけー名前だな。

 そういやデスノートって全部読んだことないや。ある程度は読んだことあるんだけどな。なんかネットでネタバレ見すぎて全部知っている感じだったわ。

 デスノ作者繋がりでバクマンも全部は読んだことない。これもある程度読んであとはってパターンだ。

 ま、どんなものであれ飽きて読まなくなるってのはよくあるよな。特に俺は飽きっぽいから。

 月といえば月見ってやったことないんだよな。なんか餅とか積んだやつ置いて月を見ながら時間を過ごす。かっこいいね。実際にやったら1分持たずに飽きる自信がある。

 最後に月と言われたらこれは外せないうさぎ。これは月の模様がうさぎに見えるからだっけ。外国じゃ蟹とかもあるらしいけど。化物語で知った。

 月のうさぎは創作物でよくネタにされる。ドラコンボールでも初期に触った相手を人参にできるやつがいて、如意棒で月まで連れてくなんてあったし。

3/8/2023, 3:12:20 AM

月夜

帰り道に月が綺麗だと、つい何度も眺めてしまう。

昨夜は月の周りにほんわりと光の輪ができていて、なんとも神秘的だった。

月は見るたび表情を変えてくれるので面白い。
同じ満月でも静かに佇んでいたり、美しいのにどこか異様な感じがしたり。

月が大きいとうさぎを探したくなってしまうけれど目を凝らしても月の模様まではよく視えない。

目がよかった小さな頃に眺めておけばよかったと少し後悔した。

3/8/2023, 3:11:58 AM

毎日、繰り返すように
朝が来て、夜が来る。

でも同じような日なんてない。

今日は月が綺麗だ。

嫌なことは、一旦忘れよう。

3/8/2023, 3:04:48 AM

月夜のたけのこ
足を生やして
たけばやしを
駆け回る
柔らかい穂先
伸びた
若草色のあしおと

3/8/2023, 2:45:47 AM

眠れない…カーテンの隙間で月が横切るのを
見届けてから起き上がったオレ、怪物末っ子。
 真夜中2時か…姉と兄(弟)は夜勤である。
 簡単にいえば、村の警備で。正確にいえば、
ゾンビ熊討伐だけど、それを出すとこの物語の
基本路線[アットホームなブラコメ☆]から遠ざかる
ので、そこは伏せよう、目指せサザ○さん。
 テイちゃん(兄)はオレが、普通の人間の生活を
送る事を望んでる、学生だから夜は寝る…、でも
一人じゃ寝れない夜もある。…というわけで。
 レッツ社会科見学!姉さんとテイちゃんの
お仕事を見に来ちゃいました~♪︎
 うん、夜の山は、ほぼ肝試しの景色!
 「ふふふ…へふ~…ふふ~♡……」
 姉さんの笑い声だ、位置的には…この木の上
…意外と月の影でよく見えない…。
 「テイちゃんっ…今日は~ハムハムしてまぉ
かな~♡あっ…じゃめぇ…ずっとすて!…」
 ええ~、ハムハムって何~?良いなぁ…オレも
テイちゃんにハムハム(?)した~い。
 「つゅ~ぎ~はぁ♡ペロペロしゅるび!…」
 ペロペロはダメだ!何だこれは!社会科見学じゃねぇ!保健体育科見学(?)になってんぞ!!
 まずい、テイちゃんを助けないと、コソコソ
してる場合じゃない。木を揺らしてみる。
 ……ガサガサガサ…
 「…すあげは…吸っちゃうじょ~♡」
 やめろぉ~っテイちゃんはお吸い物じゃねぇ!
 もはや半泣きで木を激しく揺するオレ…の頭を
誰かがポンとした、…その手を頭に乗せたまま
振り向くと…苦笑いのテイちゃんがいた。
 「テイちゃ…?いつから……?」
 「をざまむすぃ~っめいったかぁ~っ」
 上で姉さんが何か言ってる、どうやら姉さんに
遊ばれたみたいだ…。テイちゃんはしばらく、 
オレの頭を、優しくポンポンしてくれた…。
 夜、出歩いた事…ゴメンなさい。

3/8/2023, 2:43:36 AM

今夜は月が、綺麗ですよ。
たまには夜空を散歩してみましょう。
怖くないですよ。
だって、
お月様が守ってくれますから。

お題
月夜

3/8/2023, 2:40:11 AM

(月夜)

星を見て 星座のことを考えてたら

月が目の中に映った

月も星だから繋げたら星座になるのかしら

3/8/2023, 2:30:29 AM

╴月夜 ╴

月明かりが反射してキラキラと輝く穏やかな海が、ちゃぷちゃぷ、と心地の良い波の音を響かせる。その浜辺にはポツンと小さな影。小さな影は浜辺に横たわり、波音を聞きながら満月を見上げてこんなことを考えていた。

「あのお月さんが大きな卵だったらいいのにな〜」

月明かりに照らされた小さな影の正体は、お腹を好かせた子狸だ。お腹の鳴る音はさざ波に掻き消され、意識が薄らぐ中、満月の中に離ればなれになってしまった母狸が見えた気がした。
こんな月夜はお腹も減るし、孤独で海底に沈んだかのような気持ちになる。

ねぇ母さん、僕はここだよ。

3/8/2023, 2:00:36 AM

月と あたしだけ が
いるような 海辺で

恋が始まった あの日のことを
よく思い出すの

今は その温もりも 何も恋しくは無いけど

この月夜と
光る海だけは
永遠に
私には美しい



#月夜

3/8/2023, 1:51:39 AM

「月夜にあなたを迎えに行こう」

昔読んだ絵本に書いてあった
黒いマントを被った男の人が迎えにきてくれる
当時は今日かな?明日かな?なんて痛いこと考えたなぁ

ねぇ、黒マントさん
私もう30になっちゃった
今日も月がとても綺麗だけど、やっぱりお迎えは来ないみたい
お気に入りのハンカチも無くすしもう最悪……

「すっ!すみませんおねぇさん!」

ぜはぜはと肩で息をする真っ黒な男の子。膝についた手には私のハンカチが握られていた。

3/8/2023, 1:41:35 AM

3年前、僕が初めてエミリアと出会った頃のお話です。
僕は朝日高校に入学した。入学式が終わり、教室に
戻った。ホームルームが終わり帰ろうとしたとき
後ろが騒がしいと思い、ぱっと後ろを振り向いた。
そしたら、後ろで女の子が、同級生らしき男3人組
に、話しかけらていた。
女の子は嫌がっていた。
俺はとっさに、こう言った。(やめろよ嫌がってだろ)
言った。男3人組は(陰キャが舐めやがって)と言ってきた。
そこで先生が来た男子3人組は(ちっ)と言って。
その場を離れた。
エミリアは僕に言った(助けてくれてありがとうございました。)
僕はこう言った。(あれはたまたま先生がきたからだよ)と言った。
エミリアは、(それでは帰りますと言って)帰ろうとした。
僕はとっさにこう言った。(よかったら一緒に帰らない?)と言った。
エミリアは迷っていた
僕はこう言った。(友達があまりいなくて)

エミリアは、嬉しそうな顔をして(いいですよ)と答えた。
午前が終わりエミリアを待っていた。
3分後エミリアが下駄箱に到着して
一緒に、出た。 
歩きながら話していた。
そして家について(じゃまた明日。)と言って家に帰っていた。

2、 クラス
僕はいつも通り恥で座っていた。
話しかけてくれるのはエミリアだけ
僕はスマホ開いて、音ゲーを開いてやっていると
エミリアがこっちに来た。
(あれ、そのゲーム)とエミリアが嬉しそうに話しかけてきた。
(エミリアさん知ってるの?)と僕は言った。
エミリアはうなずいてこう話した。(私もやってるんだ〜)と言った。

3/8/2023, 1:34:41 AM

絶えず鳴り続ける町を彼は止めた。それが大体一年前のこと

3/8/2023, 12:55:15 AM

月夜

晴れた日は綺麗な月
曇った日は寂しげな月
雨の日なんかは姿さえも現してくれない。
だから私は雨の日は嫌いだ。

3/8/2023, 12:41:23 AM

月夜ばかりが微笑んでいる。この、春の日和に。/『月夜』

Next