眠れない…カーテンの隙間で月が横切るのを
見届けてから起き上がったオレ、怪物末っ子。
真夜中2時か…姉と兄(弟)は夜勤である。
簡単にいえば、村の警備で。正確にいえば、
ゾンビ熊討伐だけど、それを出すとこの物語の
基本路線[アットホームなブラコメ☆]から遠ざかる
ので、そこは伏せよう、目指せサザ○さん。
テイちゃん(兄)はオレが、普通の人間の生活を
送る事を望んでる、学生だから夜は寝る…、でも
一人じゃ寝れない夜もある。…というわけで。
レッツ社会科見学!姉さんとテイちゃんの
お仕事を見に来ちゃいました~♪︎
うん、夜の山は、ほぼ肝試しの景色!
「ふふふ…へふ~…ふふ~♡……」
姉さんの笑い声だ、位置的には…この木の上
…意外と月の影でよく見えない…。
「テイちゃんっ…今日は~ハムハムしてまぉ
かな~♡あっ…じゃめぇ…ずっとすて!…」
ええ~、ハムハムって何~?良いなぁ…オレも
テイちゃんにハムハム(?)した~い。
「つゅ~ぎ~はぁ♡ペロペロしゅるび!…」
ペロペロはダメだ!何だこれは!社会科見学じゃねぇ!保健体育科見学(?)になってんぞ!!
まずい、テイちゃんを助けないと、コソコソ
してる場合じゃない。木を揺らしてみる。
……ガサガサガサ…
「…すあげは…吸っちゃうじょ~♡」
やめろぉ~っテイちゃんはお吸い物じゃねぇ!
もはや半泣きで木を激しく揺するオレ…の頭を
誰かがポンとした、…その手を頭に乗せたまま
振り向くと…苦笑いのテイちゃんがいた。
「テイちゃ…?いつから……?」
「をざまむすぃ~っめいったかぁ~っ」
上で姉さんが何か言ってる、どうやら姉さんに
遊ばれたみたいだ…。テイちゃんはしばらく、
オレの頭を、優しくポンポンしてくれた…。
夜、出歩いた事…ゴメンなさい。
3/8/2023, 2:45:47 AM