『月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月夜
月が綺麗に耀く日には横にいる君の手を握りしめ、
照れる横顔をただ見つめていたい。それだけで十分だ。
短い小説 『月夜』
残業で帰るのが深夜1時になってしまった。
このくらいの時間になると、いつも歩き慣れてる道も何だか怖い。人一人いないのでまるで人のいない世界に迷い込んだような気持ちだ。
でも、真っ暗ではなかった。なぜなら、月が真上で輝いているからだ。真夜中を綺麗な紫色に染めている。真夜中の空がこんな綺麗だとは思わなかった。
帰り道の途中、丘の上で人を二人見かけた。仕事帰りだろうか、二人ともスーツ姿だ。二人は椅子ぐらいの大きさの石に腰掛けているが、何だか一人が落ち込み、一人が慰めているようだった。
少しだけだが、二人の会話が聞こえた。
「もう…自分は何をやっても上手くいかない。自分には才能がないんだ…」
「そんなことない。上手くなれるまでの経験がまだ足りてないだけなんだ。」
「…」
「…辛いな。今は誰もいない。今なら思いっきり泣けるよ」
「…」
一人はむせび泣いた。何か嫌なことでもあったのだろう。
「…月、綺麗だね。空も綺麗だ。今日は良い日になれそうだよ」
「…なれるかな」
「なれるよ!空を眺めてたら気持ち落ち着くし、絶対良い日になるよ!」
皆、毎日を一生懸命生きている。月の光は真夜中の暗さを和らいでいる。同時に未来への不安など、空の下で生きる者たちの心の闇も和らいでいるのか。そうだとしたらこの月を見た人たちは絶対に幸せになると思う。
この人たちも私も幸せになることを祈って、ゆっくりと家へと向かった。
🍀月夜
月夜の下では私の流す涙は見えないでしょう。
気づかれないように鼻水は啜っていけません。
真ん丸なお月様が、夜の街を照らし出す。
それはまるで君を照らすスポットライトのように。
ビルの屋上で空を見上げた君には、月は全てを見透かしている昼には見えない監視カメラみたいで、恐ろしく見えたのかな。だから、君の瞳は月に吸い込まれて動けなくて、ずっと見続けて、
君の死体は首が上を向いて、瞳は泣いていたのかな。
「ごめんね」
僕がそう言わなければ、泣きそう顔をした君に気付いて追いかけていれば。あぁ、''ごめんね。''そうやって人は過ちを繰り返すのだろう。
今日もまた、ベランダから月を見る。気付いた時には、僕の瞳は月から動けなくて、自分の下に地面がないことなんて知る由もなかった。
僕は今もまだ、月を見ている。
#月夜
4-去年の夏
「ばいばい」
去年の夏に貴方は、亡くなった。
「夏になると思い出すの、貴方のこと。」
窓越しを見つめ、そう呟いた。
「ずっと、一緒にいよう。」
素敵な言葉を言ってくれたじゃない。
ずっと、貴方のことを待ち続けた。
なのに、貴方は帰ってこなかった。
「交通事故だなんて、ね。」
貴方以外は、考えられないの。
私の隣は、貴方じゃないと駄目。
何で、何で私があのとき、一緒に行ってれば。
攻めたときだって、何度もあった。
だけど写真が嫌いな貴方が、唯一2人で撮った写真。
貴方はもう、いないけど、私のなかではいる。
「しっかり、見ててね。」
そっと、貴方に触れた__。
✉️こんばんは☺️🌙
久しぶりの投稿で、真夜中です💭
書きたい欲が凄かったので、文が変なところ(つねに)とかあるかもしれませんが、暖かい目で見てほしいです😂
夏、苦手な季節だったんですけど、段々と好きになりました💭
特に夏の夕日が、1番大好きなので、たくさん写真を撮っちゃいます😌
夜更かしもあまり良くないので、ここまで😶
おやすみです。
昔はよく夜空を見上げて遠い彼方へ思いを馳せました。
今はもう、傍らで寝息をたてています。
鼓動が止まるその時まで寄り添いましょう。
そしてどちらかをお迎えに。
その時までしっかり手を繋ぎましょう。
「今日は月が綺麗だね」
「あぁ、そうだな」
今日は満月の日。なんにも欠けていない、まん丸の月。空にはいくつもの星が瞬いている。そんな中、僕達はベランダに出て、ぼんやりと見上げていた。数文字の会話をして、静かな雰囲気になった時。ふと、彼の方を見た。彼のアメジストのような瞳は、光を受け、艶やかに輝いて見えた。希望に満ち溢れている目、と言えばいいのか。そんな様子を見て、無意識のうちに、口からこぼれる。
「君も、すごく綺麗だよ」
「なっ……!?おい、それはどういう意味――」
「こういうことだよ」
真っ赤になって僕を見つめている恋人の顎を軽く持ち上げる。そしてそのまま唇を重ね合わせた。
「お、おい……!急に……!!」
「あまりにも君が美しかったからさ」
なんて微笑んで言うと、彼はぷいっとそっぽを向いた。だが、今度は耳まで真っ赤に染まりきっている。僕はそれを見て、つい笑ってしまった。可愛いなぁ。だが、それとは対に、ある不安も過ぎる。
「……ねぇ、君は急にどこか遠いところに行かないよね。僕の手の届かないような、ところ」
そう言って、あの月に手を伸ばす。あの月だって、ずっと満ち足りている訳では無い。いつかは、いや、時間が経つにつれて、どんどん欠けていく。この関係もずっと続くかは――
「お前は急に何を言い出すんだ」
彼の声に、僕ははっと我に返る。手すりを掴んでいる僕の手に、そっと彼の手が添えられている。
「行くわけないだろう、そんなところ……だいたい、お前は俺をなんだと思ってるんだ。俺はここにいたくて、いる。お前の近くにな」
「……本当?」
「あぁ。本当だ」
優しく慰めるような声に、僕は思わず抱きついていた。彼の、愛おしい恋人の存在を確かめるように。強く、強く。そんな彼は、何も言わずに、ただ僕の背中をさすり続けてくれた。
〜月夜〜
月夜
「月が綺麗だね」
…なんて、呟いてみる。
いつか、あの人と一緒に見ることができたらな…
熱った体を撫でる夜風が少し心地良かった。
月夜の晩
窓枠は凍りつき
音は無く
星も無く
月と向かいあって
瞬きもせず
手は窓枠に引っついて
足は空気になるまで
ふと
月面にぎゅいんと吸い込まれた
灰の月の山
灰の月の湖
そこに真っ直ぐ
マッハのはやさで
落ちていく
いや、もう落ちたのかも?
月夜
明るい月夜に
雲間から漏れる明かりの下で
踊り明かそうよ、お姫様
見上げた夜空に燦然と輝く満月を見て、シェイクスピアの有名な台詞回しが脳裏を過ぎる。
形が日々変わるとはいえ、あれが不実だとは私は思わない。太陽だって随分気まぐれだ。
文句を言うのは容易いが、代替案を提案するのは難しい。
私にそんな台詞を投げかけてくる人がいるわけでもなし…と特に何の実も結ばない思考をぐるぐる回しながら、いつも通り家路を歩く。
『月夜』
ひっそりと輝く月に願いを込めて。
「ひとめでも逢いたい」
一心に、貴方の姿を想い浮かべて。
本当の気持ちに気づいてる
けど、それを認めてしまうと
君に失礼だとか
申し訳ないとか
もったいないとか
ややこしいこと考えさせないでほしい
ベランダに干したタオルを
取り込もうとして
ふとまた彼のことを思う
感情は忙しい
何も知らない君は呑気に見える
それがなんとなく腹立たしかった
タオルはまだ濡れていた
こんな都会からも月が見えた
目が悪い私でも存在だけは確認できた
ぼやけて何重にもなった光が
わだかまりを募らせるようで
耐えきれず部屋に戻る
頼むから私に構わないでほしい
また明日は無いんだ
#月夜
今日も世界は回っている。
自分はその歯車の一部でしかなくて、何なら、なくなったことにさえ気づいてもらえないくらい、ちっぽけな存在なのかもしれない。
そんなことを思いながら、一口。
美味しくも不味くもないそれを好んで飲むようになったのは、いつからだっけ。
飲み始めた頃は味に慣れなくて吐き出しかけたくせに、今ではすっかりお友達のひとりだ。
このお友達は、正直増やしたくはなかったけど、今さら嘆いても仕方ない。
まだまだ中身の詰まったそれを片手に、手すりに凭れて街を見下ろした。
上手くいかない訳じゃない。何なら、それなりに生活もできているし、仕事も趣味もちゃんとある。
それでも、ここに来ることを止められないのは、何かしら溜め込んでいるからで。
それが解らないからさらにモヤモヤして、の悪循環。
本当は、解っているんだと思う。
解っているくせに解らない振りをして、空を仰ぐ。
月夜にしか素直になれない性分は、今宵も健在らしい。
月夜
月夜の日
窓辺から光が射し込む
こんな夜はいつも
少しの不安と
焦燥感が混じり合う
ふと寂しさを覚え
世の中で自分はひとりぼっちな気分になる
特段なにかあった訳では無いのに
気持ちが繊細になり
月夜の影に沈んでいくような
取り残された気持ちになる
そんな気持ちを取り除くかのように
朝陽が登るのを
ただ目を瞑り
夢の中で少しでも幸せな気分を味わいながら
待っている
そしてまた朝陽の光で目が覚め
少しの安堵を感じながら
今日が始まる
『月夜』
This moon is beautiful.
私はこの言葉を見た時、すごいと思った。
直訳すると「この月は綺麗」だけど、言い換えてみると すごくロマンチックな言葉になる。
「月が綺麗ですね。」
日本独特の言い回しをそのまま英語にすることで、気づいた時の感動がとてもデカい。
今やすっかり有名になっているこの言葉を、こうやって言い換えるだけでまた違ったイメージが浮かび上がる。
やっぱり、言語は面白いなと感じる。
他にも「星が綺麗ですね」など派生した言葉も作られていて、調べてみると奥が深くて面白い。
1度調べてみてはどうでしょう。言葉遊びに深みが出てくると思います。
こんなまんまる満月の夜は
誰も居ない山の頂上に登って
本能のままに叫んだら
狼になっちゃうかも
なんてね
「月夜」
二人で一緒に見上げた月夜
君の方が綺麗 なんて言えるはずもなく
今日は明るい月夜の日、少し悲しい気分で外を見る、そこには綺麗な星が流れていて、僕の悩みまで流してくれるんだ
きれいな満月だねと誰かの声が聞こえて周囲の幾人かがつられたように夜空を見上げる瞬間が好きだ
お題「月夜」