『月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月夜
明るい月夜に
雲間から漏れる明かりの下で
踊り明かそうよ、お姫様
見上げた夜空に燦然と輝く満月を見て、シェイクスピアの有名な台詞回しが脳裏を過ぎる。
形が日々変わるとはいえ、あれが不実だとは私は思わない。太陽だって随分気まぐれだ。
文句を言うのは容易いが、代替案を提案するのは難しい。
私にそんな台詞を投げかけてくる人がいるわけでもなし…と特に何の実も結ばない思考をぐるぐる回しながら、いつも通り家路を歩く。
『月夜』
ひっそりと輝く月に願いを込めて。
「ひとめでも逢いたい」
一心に、貴方の姿を想い浮かべて。
本当の気持ちに気づいてる
けど、それを認めてしまうと
君に失礼だとか
申し訳ないとか
もったいないとか
ややこしいこと考えさせないでほしい
ベランダに干したタオルを
取り込もうとして
ふとまた彼のことを思う
感情は忙しい
何も知らない君は呑気に見える
それがなんとなく腹立たしかった
タオルはまだ濡れていた
こんな都会からも月が見えた
目が悪い私でも存在だけは確認できた
ぼやけて何重にもなった光が
わだかまりを募らせるようで
耐えきれず部屋に戻る
頼むから私に構わないでほしい
また明日は無いんだ
#月夜
今日も世界は回っている。
自分はその歯車の一部でしかなくて、何なら、なくなったことにさえ気づいてもらえないくらい、ちっぽけな存在なのかもしれない。
そんなことを思いながら、一口。
美味しくも不味くもないそれを好んで飲むようになったのは、いつからだっけ。
飲み始めた頃は味に慣れなくて吐き出しかけたくせに、今ではすっかりお友達のひとりだ。
このお友達は、正直増やしたくはなかったけど、今さら嘆いても仕方ない。
まだまだ中身の詰まったそれを片手に、手すりに凭れて街を見下ろした。
上手くいかない訳じゃない。何なら、それなりに生活もできているし、仕事も趣味もちゃんとある。
それでも、ここに来ることを止められないのは、何かしら溜め込んでいるからで。
それが解らないからさらにモヤモヤして、の悪循環。
本当は、解っているんだと思う。
解っているくせに解らない振りをして、空を仰ぐ。
月夜にしか素直になれない性分は、今宵も健在らしい。
月夜
月夜の日
窓辺から光が射し込む
こんな夜はいつも
少しの不安と
焦燥感が混じり合う
ふと寂しさを覚え
世の中で自分はひとりぼっちな気分になる
特段なにかあった訳では無いのに
気持ちが繊細になり
月夜の影に沈んでいくような
取り残された気持ちになる
そんな気持ちを取り除くかのように
朝陽が登るのを
ただ目を瞑り
夢の中で少しでも幸せな気分を味わいながら
待っている
そしてまた朝陽の光で目が覚め
少しの安堵を感じながら
今日が始まる
『月夜』
This moon is beautiful.
私はこの言葉を見た時、すごいと思った。
直訳すると「この月は綺麗」だけど、言い換えてみると すごくロマンチックな言葉になる。
「月が綺麗ですね。」
日本独特の言い回しをそのまま英語にすることで、気づいた時の感動がとてもデカい。
今やすっかり有名になっているこの言葉を、こうやって言い換えるだけでまた違ったイメージが浮かび上がる。
やっぱり、言語は面白いなと感じる。
他にも「星が綺麗ですね」など派生した言葉も作られていて、調べてみると奥が深くて面白い。
1度調べてみてはどうでしょう。言葉遊びに深みが出てくると思います。
こんなまんまる満月の夜は
誰も居ない山の頂上に登って
本能のままに叫んだら
狼になっちゃうかも
なんてね
「月夜」
二人で一緒に見上げた月夜
君の方が綺麗 なんて言えるはずもなく
今日は明るい月夜の日、少し悲しい気分で外を見る、そこには綺麗な星が流れていて、僕の悩みまで流してくれるんだ
きれいな満月だねと誰かの声が聞こえて周囲の幾人かがつられたように夜空を見上げる瞬間が好きだ
お題「月夜」
バイトをやめて初めてのネイルをした。
ストレスで無意識に爪を噛む癖、皮をめくる癖があって逆剥けが酷かった。指がコンプレックスだった。けど、初めてネイルをしてモチベが上がった。これからも自分磨き頑張る✨
月を見て、私が「綺麗だな」って呟いても
その意味なんか知らずに「きれいだねー」って、
むしろあんまり興味無さそうに返答して。
そういうとこも全部好きで。
夜に2人で寒いねーって言いながらくっついて歩いたね。
あなたの手は薄くて指が長くて綺麗。
いつも冷え冷えなあなたの手を握り、「つめたーい」って私が言う。
そしてあなたが、温かい私の手を握り「手が温かい人は心が冷たいんだよー!」って意地悪を言う。
何回もしたやりとり。懐かしいな。
私と全く違うあなたが私には眩しい。
暗闇に輝く月よりも眩しくて、
月みたいに到底手の届くものではなくて、
隣にいるあなたが本当に美しく見えるんだ。
こんなこと言われてもあなたは反応に困るだろうから
私の一人言。
今日は三日月。
「この三日月は上弦の月って言うんだよ」って私が言うと
「そうなんだぁ」って興味無さそうに返す。
そんなとこも好きだよ。
今日の月も綺麗です。
ふと空を見上げて月を探す事がある
見えない日もあれば、半月の日も、満月の日も、三日月の日も
って何かを語り出そうとしたのだけれどトイレ行ったら全部忘れました!
すごい関係ない話になるけど星の王子さまという本に出てくる言葉で「本当に大切な物は目には見えない」って言うのがあるんだけど人は知らず知らずのうちにきっと何かを大切にしていて、それを産まれた頃から当たり前のように過ごしてきたから気付けずに見えないのかな、なんて思う今日この頃でした。
ほら、そこのあなたも
気をつけてくださいね、
油断していると引っ張られてしまいますよ、
私たちに見えない、ふしぎな力をつかって
彼等は私たちを引き寄せる、
-あちらの世界へ-
皆さんも経験ありませんか?
暗闇の中で煌々と光る丸い月に
目を奪われ、心奪われる
クラっとくるその瞬間、
それがあちらの合図です
満月が人々を誘い惑わせる
あっ!ほら、また一人
満月に魅了され、あちらの世界へ旅立ちました
こちらの世界にいたいなら、
どうぞお気をつけください
特に今日のような月夜には、
ゆめゆめ忘れることなかれ
月夜
『月夜』
タイミングの良いことに、今夜はとても明るい月夜だ。
月光には安眠効果があるらしいので、少しだけカーテンを開けて寝ようと思う。
きっと、美しい夢が見られる気がする。
それでは、みなさん、おやすみなさい★
いつの間に眠っていたんだろう?
本を読んでいた時は、暖かな日が差し込んで、このお部屋いっぱいに温もりが溢れていたのに、カーテンも閉めずにいたこの部屋は、ちょっぴり肌寒く、ソファーの背に掛けてあったカーディガンを思わず羽織った。
電気も点けずにいたから、お部屋は真っ暗な筈なのに、ベランダに続く大きな掃き出しの窓に掛かったレースのカーテンは白く煌々とした明るさで、暗い天井まで、仄かにその白さが判る程に明るかった。
手に持ったままの読みかけの本を閉じると、それをテーブルの上に置き、その明るさに惹かれる様に、カーテンの向こうを覗き込む。
何も見えない……。
座っていたソファーからお尻を上げ、白く輝くレースカーテンの方に歩み寄る。ほんの少しカーテンを開き、ベランダの方を眺める。ベランダの手摺りが鈍い光を放っているのが見える。
サーッとレースカーテンを大きく開け、外に並べて置いてあるサンダルを履き、ベランダに出る。
水平に視線をぐるりとするけれど、それらしきものは見えず……。
ふと、空高くを見上げると、そこにはお月様。
こんなにお月様が明るいなんて、知らなかった。
「良い歳をしたおばさんが笑っちゃうよね」
と独り言。
目を凝らして見ると、月の模様が見える。何十年か前に、あそこに人が立ったのよね、と思う。ただ、平凡な日常を過ごしているだけなのに、月を見ていると、別の世界に誘《いざな》ってくれる様な感覚になる。
今、この時、何人の人が同じ月を眺めているのかな? みんな何を想っているのかな? そんな事、ふと考えてしまう。
寝起きの頬に、夜風が心地好い。
# 月夜
「はぁ、はぁ」
立ち止まって、息を整える。
薄暗い路地裏は、わたしの乱れた呼吸の音以外には、満月の光がひんやりと降り注いでいるだけだった。
「なんとか巻いたかな・・・」
懐を探ると、出てきたのは控えめな装飾が施された短剣。
王宮からこれを盗み出して二日が経った。
後は亡命の手筈さえ整えば、というところまで来た。
「これさえあれば・・・この剣の力さえあれば」
この剣は、ただの短剣ではない。
知る者こそ少ないが、この剣は遥か昔、この王国の王が神々から与えられた、魔剣だ。
王国の千年をこえる歴史が紡いできた叡智が魔式としてこの小さな剣に刻み込まれているのだ。
この剣さえあれば、幾億の星々を支配することも、巨万の富も思うがままだ。
でも、わたしにはそのどれも興味がない。
わたしはただ、もう一度妹や、母さんたちと一緒に暮らせるようになりたい。
「この世界は間違ってる・・・突然隣国が介入してきたせいで、内乱まで起きて・・・国が分裂して、突然母さんや、シャーニア・・・妹にも会えなくなって・・・この世界は呪われてるんだわ」
愛する家族と共に笑って暮らせないのなら、そんなものが平和と言うのなら、わたしは、たとえ化け物に成り果てたとしても家族を守りたかった。
「お願い、剣よ、所有者の命に応えよ」
短剣で切りつけた親指から血が滴る。
その血液が一滴、また一滴と落ちると、突然夜闇を切り裂くような光にあたり一帯が包まれる。
「わ!」
“誰だ 我を呼び起こす 理知らずの愚か者は”
男とも女ともつかない声。
目の前に現れたのは、月夜に照らされ輝く白金色の髪、短剣と同じ斑模様が編まれた長い聖衣をまとった存在だった。
神、というよりは医者のように見える。
仮面をかぶっているため、顔は窺い知れないが、もし顔が見えたとしても、その心中を推し量ることはできないだろう。
そう思わせる、人間のような感情を持たない別種の生き物の雰囲気が漂っている。
なるほど、神というのは案外、人間より欠けた存在なのかもしれない。
月夜
月夜の夜は必ず手を振る
いつも見守っていてくれていると感じられる
体も心もあたたかい優しい光に包まれる
【月夜】
スマホで推しの動画を見るのが毎日の楽しみだ。
いつも面白いのだが、なぜだろうか。時々どうしても、つまらなさが拭えなくて、動画を閉じることがある。
気分転換に大好きな曲を流してみるが、どうにもヒマを持て余している感が埋めきれなくて……まだ再生中にも関わらず、曲を止めた。
ならば、他の事をしようと、スマホをいじってみるが、これといって、特に何もすることは思い浮かばない。
こうなってしまうと仕方がないので、いつもより早めの時間だけど眠りにつこうと、ふとんの中にもぐる。ただ眠ろうと思っても、案の定すぐには眠れない。ならば、このヒマな時間を有効に活用してやろうという野心で、ありとあらゆる妄想をひねり出すが全く続かない。
時々ハマってしまう、この"味気なさ"しか感じられない負のループは何なのだろうか?
いつもは、ループにハマってしまうと、無気力になり、テンションは急速に低下し、心がへこんでしまう。
しかし、今日は、窓際に淡く照らし出された月夜の光に目を向けたからか、なんとも言葉では表しにくい感傷に浸ることができた。別に気力は増さないし、テンションが高まるわけでもないのだが、"いつもの"とは違うだけで感じる謎の高揚感は……一体、何なのだろうか?