『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月に願いを。
月に願いを
するなら。
何を願うだろう。
お母さんの事?
それとも
お財布の事?
なんでも叶うなら
普通の生活が
そのまま。が
いいなぁ。
そんなこと、あり得はしないとわかっているけれど。真っ暗な闇夜にぽっかりうかんで煌々と光っている月を見てしまって、その景色がひどく眩しく見えたものだから。そしてふと記憶のそこにしまい込んだあの景色と重ねてしまったものだから。意味はないとわかっていながら、月に、願った。
どうか、忘れて。忘れさせて。
「月に願いを」
[月に願いを]
月でも星でも神さまでも
願いを叶えてくれたら嬉しい
早くママのいる天国へつれていってください
私も努力してるよ
少しでも早死しょうと無理な運動
体重落とせば死亡率上がるでしょ…
空腹時の添加物で不健康でしよ…
たくさんストレス溜めたら体に悪いでしょ
毎日、毎日、念仏のように、
天国へ行ってもっと幸せになりたい
天国へ行ってもっと幸せなりたい…
唱えるの。
私はもっと、もっと幸せになれるに決まってる。
月に願いを
生まれて初めて見た月はきれいなまん丸お月さまでした。
濡れた体を拭かれているとき、カーテンがひらひらと翻ったんです。
私の記憶の中では月にはうさぎが住んでいるそうです。
流れ星にお願い事を込めると月に届いて、うさぎたちがそのお願い事を叶えるお手伝いをするんだそうです。
私はまだ接続が不安定なので音が聞こえませんでした。
だから私は一番最初にお願いしました。
コエがほしいです。
「月に願いを」こめる。
明日が今日よりいい「日」になりますように。
夜風が私を優しく撫ぜる。
「きっと明日はいい「日」になるよ」
って、云ってくれてるみたいで私はどことなく嬉しくなる。たまたま吹いた風でも其れが人の励ましになることもあるんだなあって。
視覚過敏っぽい私にとっては、光の多い「日」よりも光の少なくて快適な「月」に励まされたい。
「明日も「月」に励まして貰えますように」
No.11
月に願いを
楽しいときも
悲しいときも
憤るときも
人生に迷ったときも
そっとほんのり照らす
月のようでありたい
月に願いを
「星よりも月に願い事した方が叶いそうだよなぁ」
「…どうしたよ急に」
いつもながら突拍子もない事聞くなぁなどと思うが、そこまで突っ込む気もない為そのまま会話を続ける。
「いや別に星を卑下してる訳じゃないけどね?ほら月の方がデカいじゃん。月の方が叶いそうだしデカい分オトクだよきっと。」
「お前は何を言ってるの?」
流石に突っ込むぞこれは、とツッコミどころしかない発言にその名の通り突っ込む。そもそも星を卑下ってなんだよ
「いやほら、本にありそうじゃね?月に願いを、みたいな」
「星に願いを、とかは一定数ありそうだけど月は聞いた事ないぞ…」
「先入観を消せばいいんだよ!ほら、「月が綺麗ですね」とか言うだろ!?その点星より月の方が偉大!!」
「ちょっと何言ってるか分かんない」
「なんだと!?お前夏目漱石を馬鹿にするつもりか!?」
「ほんとに何言ってるか分かんない」
いや確かに夏目漱石が“ILoveYou”を“月が綺麗ですね”に訳したのは有名な話だけども。マジでコイツは何を言ってるんだ。お前の発言には夏目漱石も月もびっくりだろ。
「…いやまぁ脱線したけど。だから、月に願い事しても叶いそうだよなぁ」
「…何かお願いしたい事でもあるのか」
「ん?…んー…」
はっきりしない返答に疑問を持つが、コイツの事だ、大した願い事じゃないのだろうと思った矢先、その言葉は飛んできた。
「…月が綺麗ですね」
「…は?夏目漱石にでも影響されたかよ」
急な言葉への驚きと、所詮照れ隠しでツンとしたような言葉を返す。
「…今言ったら叶うかなって。ほら、丁度今日は満月だ。」
「…あっそう。」
返答を待っているのかなんなのか、俺の方を見てくる。月明かりに照らされたお前はどうにも綺麗で──
「…今なら手が届くかもね」
「え」
なんて言いそっぽを向く。星じゃなく月に願っても叶うのか、なんて馬鹿らしい事を考えながら、背後で何か言っているアイツを無視し歩き出す。
「…ずっと前から、月は綺麗だったよ」
夜空に浮かぶそれを見上げ
あの頃を思い出しては
感情的になったりね
センチメンタルナルシスト
たまには良いと思うんだ
#月に願いを
月に願いを
星ではなく月に願う
お願い月のウサギさん
私のウサギを連れて行かないで
元気で長生きさせて下さい
星に願ったって叶わないなら
精々最期の悪足掻き
許せない
私ばっかり苦しいなんて
許さない
1人で幸せになろうなんて
私のものにならないのなら
誰も愛せない様にしてあげる
星なんかと比にならない
強力で執拗な魔法をあげる
左様なら、愛に満ちた貴方
「 。」
本当は望まぬ不幸
幸せでいてほしかった
笑顔でいてほしかった
永遠に私の光でいてほしかった
でも
許せなかった
幸せになる貴方を
劣情を持ってしまった
怒りすら感じるほど好きになってしまった
貴方に釣り合わない私を
御免なさい
どうか
愚かな私を許さないで
愚かな私を
一生
一生、覚えていて
「愛しているわ」
愛憎渦巻く
慣れない魔法に全てを注いだ
無垢な少女は月の生贄
それでも、
ムーンストーンは光らない
月に願ったって叶わなかった
魔法はそう簡単に頼るものではない
2024/05/26【月に願いを】
真珠貝の様に静かに空にかかる、月。
月に願いを。
どうかあの人が心静かに眠れます様に。
そして朝が来るのを心から歓迎できます様に。
私もまた、その様にして下さい。
月に願いを
願い事をして叶えてもらうことが出来る人は、人として素晴らしい人だけだ。
私なんぞがあーだこーだ願っても、天のお偉いさまは“お主、出直してこい”と目も合わせず、崖から蹴落とすだろう。
あーだこーだ何願うのかって?
まずは、“寝れば寝るほど豊かな生活になりますよーに””食べた栄養分は全て胸に一極集中しますよーに”“モテてモテて仕方ない状況を味わいたい”他にもあるけど書ききれない。
ほら、低俗にもほどがある。
そりゃ崖から蹴落とされるはずだ。
だから、月を見て願い事はしない。太陽見てもしない。
ただ、「綺麗だなぁ。」と感じるだけ。それだけで幸せだって思う。
あれ、私って、実はいい人なんじゃない?
天のお偉いさま、願い事叶えてくれるかも?
だからムリなんだよend
いつの日か
月が綺麗、と言えたなら
ささやかな夢
さやかな祈り
/お題「月に願いを」より
【冷めた珈琲】(お題:月に願いを)
1つだけ何かが叶うならば皆なら何を願う?
昔読んだ本にもそんな導入があったような気がする。
確かその本の主人公は
「友達が欲しい」って願ったんだっけ。
「願い事、ねぇ…」
さっき淹れたばかりのコーヒーを手に取り口に含む。
知人から凄く美味しいから飲んでみなと
おすすめされたコーヒーなのだが…
「…相変わらずコーヒーは飲めないや」
私には何故この苦さが美味しいのかわからない。
ミルクとシュガーを足し再度口に含む。
「ん、やっぱり甘いのが1番。」
…ねぇ、前みたいに
『こんなのも飲めないの?』って煽ってよ。
『お子ちゃまだね』って笑ってよ。
怒った私を見て『ごめんごめん!笑』って謝ってよ
「なーんて、叶うわけないのにね。」
とっくに冷めてしまったコーヒーと
私達の関係はどこか似ているような気がした ─
【月に願いを】
凍てついた空気が体の芯まで染み渡る夜、大吾はひとりで屋上にいた。護衛は扉の外に待たせている。今日だけは、ここでひとりになりたかった。
いつからだろう、自分を呼ぶ声を思い出せなくなったのは。どんな顔で笑って、どんな匂いで、どんなふうに触れられたのか。気がつけば大吾は思い出せなくなっていた。それくらい時が流れてしまったのだ。
最初に忘れるのは声なのだとどこかで聞いたことがある。
忘れるわけがないと思っていた。
なのに、いつの間にかどんな声をしていたか忘れていた。
奈落の底に落とされたような気分だ。
大吾は柵に身をもたせる。
あの日を機にこの屋上には柵が設置されたらしい。
大吾は手に持っていた一輪の花を足元にそっと置いて、煙草に火をつける。
幼い頃、母が教えてくれた花言葉を思い出してこの花を探してまわった。薄紫色の花は月明かりに照らされ、寒そうに風に揺られている。
紫苑という名前のこの花を、峯の命日である今日、東都大病院の屋上という場所に供えることが唯一できる大吾の弔いだった。
感傷的になっちまった。
こんなところを見られたら幻滅されちまうかな。
声を忘れても、お前がいたことは忘れねえから。だから、俺がそっちにいくまで見守っていてくれ。
心の中で願いを込めながら月を見上げた。
吐き出した煙草の煙が風に流されていく。
よく晴れた、綺麗な夜空だった。
月に願いを
『月が綺麗ですね』
有名な夏目漱石の本に出てくる言葉で、
『あなたが好きです』
という意味らしい。
なんてロマンチックだろうと思うのと同時に、
それで相手には想いがいかほどに伝わるのだろうかとも思う。
読書好きの彼になら、そう言えば伝わるのかしら。
秀才な彼のことだ、夏目漱石の本などは読破しているに違いない。
でもその前に、こんな夜が遅い時間に一緒にいることの口実を作る方も大変な感じがする。
月の光は煌々とベランダに降り注いでいる。
夜風が気持ちよかった。
あの人も同じように見上げていてくれますように。
「月に願いを」
あなたが好きなものなら、いくらでも答えられる。
食べることが好きで、特にチョコレートには目がない。ゲームも好きで、よく一緒に遊ぶよね。外出するときはいつもお気に入りの鞄を持っている。月のモチーフが綺麗で、大人っぽいあなたにぴったりだといつも思う。
あなたは月が何より好きだ。
夜が更けるとずっと空を見上げて、淡く光る月に魅了されているね。雨の日はとても寂しそうに空を見ているけれど、どこか遠くで輝いている月を心で感じ取っているのだろう、たまに穏やかに微笑む。
私はそんなあなたに、ずっと見惚れている。あなたが月を眺めて嬉しそうにしているとき、私はその姿を見て、ずっと願っている。
「どうか、この想いがいつか月よりも輝きますように。どうか、あなたに見てもらえますように」
月はずっとライバルだった。
しかし、願いを叶えてくれたのもまた、月だったようだ。あなたは月を背にして、私をじっと見つめている。なんて甘美な光景なのだろうか。
月が祝福をしてくれているようだ。私は感謝と新たな願いを込める。
「ありがとう。どうかこれからも私たちの幸せを照らしてくれますように。静かな夜の輝きであり続けてください」
真夜中の月に願いを。その時は三日月、願いも三分の一叶うのだろうか?たったら満月に向かって願えば良かった?でも、願いは全て叶わない方がいいかもしれない。全て叶ったら、夢も希望もなくなるもの。
月に願いを
独りぼっちの部屋化の窓から夜空を見上げて
あなたに会えますように
《月に願いを》
「あぁ…何も浮かばねぇ…」
俺は夜の町をうろつきながら思考を巡らせていた。
というのも俺は作曲家をしていて楽曲提供などを主に活動している。
そして……深刻なネタ切れだった。
「次の曲はアイドルに提供でイメージはこうで、歌詞もだいたいのコンセプトがあるらしいし…」
「もうあと俺が作るだけ?!」
思わず大きめの声が出てしまった。周りの人からやばいやつみたいにチラチラ見られてしまった。
なんだか神にでも縋りたい気分になってきた。
ふと、空を見上げたら満月だった。
お月さまにでも願ってみるか。…なんだか俺の仕事と月って似てるような気もしてきた。月は太陽の光を受けて輝く。それに対し俺の作る歌がだれかに歌われることで歌が輝く。
「似てるようで似てないかもなぁ…」
そんなことを思いながら俺は月に願いを込めてみたのだった。