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「月に願いを」

 あなたが好きなものなら、いくらでも答えられる。
 食べることが好きで、特にチョコレートには目がない。ゲームも好きで、よく一緒に遊ぶよね。外出するときはいつもお気に入りの鞄を持っている。月のモチーフが綺麗で、大人っぽいあなたにぴったりだといつも思う。

 あなたは月が何より好きだ。
 夜が更けるとずっと空を見上げて、淡く光る月に魅了されているね。雨の日はとても寂しそうに空を見ているけれど、どこか遠くで輝いている月を心で感じ取っているのだろう、たまに穏やかに微笑む。

 私はそんなあなたに、ずっと見惚れている。あなたが月を眺めて嬉しそうにしているとき、私はその姿を見て、ずっと願っている。

 「どうか、この想いがいつか月よりも輝きますように。どうか、あなたに見てもらえますように」


 月はずっとライバルだった。
 しかし、願いを叶えてくれたのもまた、月だったようだ。あなたは月を背にして、私をじっと見つめている。なんて甘美な光景なのだろうか。
 月が祝福をしてくれているようだ。私は感謝と新たな願いを込める。

「ありがとう。どうかこれからも私たちの幸せを照らしてくれますように。静かな夜の輝きであり続けてください」

5/26/2024, 11:43:32 AM