『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#月に願いを…
月に願う清らかな乙女…
物語の中に出てくる
守りたくなるような美少女に
生まれてきたかった…
とは思わないといえば嘘になる( *´艸`)クスッ
でもそんなこと月に祈ってなんになる
願わくば…
互いに尊敬し合える
互いに愛し合える
互いに慈しみ合える
そんなふたりにこれからでも
なれるでしょうか……
お寿司の玉子の甘さが好きです😳
完
月に願いを
5さいの時の
約束を
あなたは
「月に『誓う』のはやめてくれ、ってセリフは、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』で登場してたな。『月は形を変える気まぐれ者だから』って」
で、「月ではなく、あなた自身に誓って」、って続くんだったっけ?某所在住物書きは昔々の記憶を頼りながら、ネット検索の結果をなぞった。
昔々の大学での講義内容である。教授の語り方が特徴的であったため、妙に覚えていた。
「逆にスピリチュアル方面では、『新月に願い事をすれば叶う』なんてのもあるのか」
形を変える不誠実の気まぐれか、願い事を叶えてくれる新月か。タロットでは確か不安定や暗中模索、一筋の光等々。天体ひとつにしても解釈は多種多様なのだと再認識した物書きは、ポテチをかじり、ぽつり。
「お題がエモ過ぎてゼロエモで対抗したくなる定期」
――――――
「先輩お花詳しいじゃん。月っぽい花知らない?」
「は?」
「ネットでさ。『新月に願い事をすると叶うって太古の昔から信じられてる』って」
「聞いたことないが。それで?」
「『ウチの職場のクソ上司ども全員訴えられろ』ってお願いしたら叶うかなって」
「お前の『新月』は私ではなく労基じゃないか?」
ウチの職場の新人ちゃんが、クソ上司にいじめられた心の傷のせいで、今月末で辞めるらしい。
金曜日に退職届持ってきて、課長と話をして、特に引き継ぎが必要な仕事も無いからって、希望通り、5月31日を最後にサヨナラが決定した。
最後の週は有休で全休の予定。ということで、付き合いが長い私のコネとチカラで、新人ちゃんが密かに恋してた先輩本人を誘って、ささやかなお疲れ様会を、某スイーツがおいしい回転寿司で開いた。
新人ちゃん、結局最後まで先輩に告白しないままだったけど、良い思い出にはなったみたい。
愚痴って、共感し合って、悩みを吐き出して泣いて。
「短い間本当にありがとうございました」で、お疲れ様会は終わった。
その帰り道。先輩と私の、ふたりっきりの道中。
「そもそも、『新月』に願い事だろう」
ポン、ポン。律儀にスマホで何か調べ始めた先輩。
「何故そこから『花』に飛躍した?」
そもそも私が知っているのは、私の田舎に咲いている野草だの花だの程度だが?なんて、つらつらつら。
「だって新月じゃスマホのホームに使えないし。花ならキレイだし」
って率直に答えると、先輩は別に、あきれるでもため息つくでもなく、ただ淡々と、数度頷いた。
「月下美人。検索してみろ。綺麗だぞ」
「違うの先輩が撮った画像が欲しいの」
「無い」
「じゃあ花言葉。何か、今月で辞める新人ちゃんに贈れるカンジの元気が出るやつ」
「それが理由か」
「それも、理由」
また数度、小さく頷く先輩。視線をチラチラ滑らせて、ライブラリから画像を選んでタップして。
ピロン、ピロン、ピロン。たて続けに、私のスマホがメッセ到着の通知を鳴らした。
「『喜びも悲しみもあなたを救う』、『星への願い』、『幸せを祈る』」
個チャの画面を見ると、白い星型のキレイな花2種類と、紫の少し差す薄桃色の花が1種類。
綺麗に、ハッキリと、力強く写ってた。
「何の花?」
私が聞くと、
「新人には、内緒にしておけよ」
先輩は淡々と、至極淡々と、答えた。
「ソバとニラとアサツキ」
「……他無い?」
「キンポウゲの『到来する幸福』、キバナノアマナの『開運』、ミズアオイの『前途洋々』」
「開運良いじゃん。新人ちゃんと共有していい?」
「どうぞ。お好きに」
どうせこの世の中って
悉く解脱に失敗した奴らで形成されてるから
世間様なんてたかが知れてるのよ
柔い月明かりは
向こうを見つめても手の届かない壁に射す
氷のように冷たく触りたくても触れない
檻の木は暖かく私を受け入れるのに
どれだけ強く手を結んでも
どれだけ崇め奉っても
ただ、かれは微笑むだけ
のばしてものばしても掴めない望みは
掌(たなごころ)にとどまるだけ
#月に願いを
猪口に波波と酒を注ぎ、じっと見つめる。暫く猪口の中で揺れていた酒は、溢れることなく直ぐに静まった。
酒に映るのは、欠け一つない満月だった。
くいと飲み干した千景は、そっと猪口を置き、徳利を手にした。
何してるんですか。
盆を手にした茜を一瞥し、鼻で笑った。誤解されやすい人だが、今のは小馬鹿にしたわけではない。見られていたことを恥じている、この人にもそんな人並みの感情を持っていることに茜が気づいたのはここ数年だった。
再び猪口に目を戻した千景は、それを手に取り口にした。
「……ある地域、私が昔神官として赴任していた村で伝わる満月の日の慣習だ」
月鏡酒。その村ではそう評していた。
徳利から猪口に注ぐ際に、満月が酒面で揺れないように映るようにする。それを徳利一杯分飲み干すまで繰り返す。それだけだ。
もう酒がなくなったらしい。空の徳利を盆に返し、その隣の新しい徳利を手に取った。
「…………その村では、子供の成長や自立を祝う時にそうやって飲むんだが、元々の成り立ちは……」
……国試を受ける子供の受験祈願なんだ。
重そうな口調で紡いだ千景の言葉に茜は目を丸くした。バツの悪そうな顔で猪口をいじる千景は、小さな村だし受験するような子供なんて滅多にいないからいつの間にか子供の成長だとか漠然としたものに変わったのだろうなどと呟いている。
「あの子も、麗華ちゃんも慶士君も皆受かると良いですね」
「どうだかな。二人はともかくあいつは無理なんじゃないか」
「またそんなことおっしゃって……」
相変わらず突き放した言い方だが、それだけじゃないことはそのお酒の儀式を見れば一目瞭然だ。
「落ちたら宮城内に入らなくて良いんだ。あいつは受からない方が」
千景は途中で言葉を止めた。もう何度もその話はしてきたし、最終的に都に送り出すと決めた。しかし、いくら母親似だからといって、目の届かない場所、しかも城内にある学校で過ごすことに対して、未だに不安は拭えなかった。
「大丈夫ですよ、見た目は私似。千景様曰く性格は似ても似つかないのでしょう?」
顔も性格も全く似ていない。最初から奴が存在していなかったかのように。
それでも、場所が場所だけに眉を顰めざるを得ず。
新しい徳利から注いだ酒は波打ち、ぐにゃりと月を歪ませた。
夜空の月には最早願いを託せない。
太古、私達の遠い遠い祖先が既に
月へ願いを告げたのだ。
「伸ばした指先さえ見えぬ真っ暗な
夜を生き延びるための光が欲しい」
その願いに応えて今も地上を照らす
月の優しさにこれ以上何を求める?
身勝手な望みは白い光を燻ませる。
卑小な欲はあの輝きに釣り合わぬ。
私達はただ祈るのみ。
美しい白銀の月光よ、永遠なれと。
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月に願いを
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所感:
我勝ちに飛んでくる80億の願いを聞くなんて
どれほどの慈悲深さと忍耐力かと。
月は優しく照らしてくれる。君はいつもがんばってるねって。だから無理しなくて良いんだよ。
私たちは大きな何かに包まれて優しい世界にいるんだって月は教えてくれている。
だって暗闇でもあんなに美しい世界があるんだって月は言っているようでしょ。
泣いてばかりでもいいの。
弱くてもいいの。
きっと心がどんどん優しくなって、人の気持ちに寄り添えるような素敵な女性になれる。
私は、今の自分が好きだよ。それは月のおかげでもある。月に願っても叶わないよ。そんな風に思っていたって月は優しく私を照らしてくれていた。
大丈夫。無理しなくても。
笑えなくてイライラしちゃったり、臆病でずっと布団から出られなくても。
泣き出して、一人だって思っていたって。
私はそんな自分がそんな過去が、今の私のこんなに好きな私に繋がっているって、思っています。
そして、月は、そんな私に私らしく生きていいよって言ってくれた。
月の願いは、優しく叶う。
月のまわりには何かふわふわした命が私たちを見守ってくれている。
大丈夫だよ。月に願ってみよう。やってみよう。信じれなくても、怖くても、月は私たちの味方だよ。
今日のテーマ
《月に願いを》
「知ってる? お月さまに願いごとを紙に書くと、その願いが叶うんだって」
「流れ星じゃなくてお月さまなの?」
「うん、お母さんが言ってた」
「紙に書くだけでいいの?」
「書くだけでいいけど、書き方にコツがあるんだって」
彼は得意そうな、でもどこか真剣な目をして、お母さんから教わったというおまじないを丁寧に教えてくれた。
半信半疑だったわたしも、だんだんつられて真剣になってきて、彼の話を忘れないようにメモ帳に記す。
新月の日に行うこと。
書く願いごとは叶えるための意思表示であること。
願いごとは複数、十個以内で書くこと。
満月の日には叶った感謝を書くこと。
「ほんとにこれで願いが叶うの?」
「うん……ぼくは、そう信じてる」
「願いごと、叶ったの?」
あまりに神妙な顔で言うものだから、わたしは好奇心に駆られて聞いてしまう。
彼は少し迷うように視線を落とし、微かに頷いた。
「半分くらい、叶ったと思う」
「そうなんだ! すごいね!」
「でも、まだ完全じゃなくて……」
「そっか、じゃあちゃんと完全に叶うといいね」
こんなに真剣に願ってることなら、ちゃんと全部叶ってほしい。
願いごとを書くために必要なのは叶えるための意思表示。
それならわたしも少しは手伝えるかもしれない。
だって、彼には願いごとを叶えてほしい。
だからわたしは自分の願いごとの内の1つを彼のために使うことにした。
宿題を忘れて怒られないようにとか、お小遣いが上がるようお母さんのお手伝いを頑張るとか。
お兄ちゃんと喧嘩しても泣かないとか、欲しいゲームを買ってもらうとか。
他人から見たら他愛ない、だけどわたしにとっては切実な願いごと。
その沢山の願いの最後に記したのは「彼のねがいごとのおてつだいをしてよろこんだかおを見る」。
他の願いごとよりよほど丁寧に記したのは、幼い恋心の為せる業だった。
子供の頃、わたしはささやかな魔法を教わった。
魔法というのは大袈裟かもしれない。
願いが叶えるためのおまじないのようなもの。
叶うか叶わないかはさして重要ではない。
その思い出そのものが、わたしにとっては何よりの宝物。
今わたしの隣で笑う彼の笑顔と共に、大事な大事な宝物なのだ。
「月に願いを」
この秘めたる願いは
さえざえと冷えた月明かりに祈る
【月に願いを】
ようやく、願いを叶えるときが来たのだ。
私は万感の思いをこめて、最初の一歩を踏みしめた。
月に第二の足跡を刻む、これは人類の悲願だった。
かの有名なアポロ11号計画から、すでに四百年。衰退していた宇宙開発への情熱をもう一度奮い立たせ、人類は再び月への有人飛行を叶えたのだ。
「人間にとっては小さき一歩でありますが、人類は再び大きな飛躍を遂げました。これまで私たちが重ねてきた一歩一歩の歩みが、この地に刻まれた一歩によって、力強い羽ばたきへと変わるのです」
予め考えていたスピーチを、月の映像とともに地球へ送り届ける。司令室がわっと湧いてるのが聞こえる。
ん? 司令室の音声が急に怒号に変わったような……そう思った瞬間、視界は闇に包まれた。
ようやく、願いを叶えるときが来たのだ。
我々は万感の思いをこめて、最初の一歩を踏みしめた。
この小さき星に第一の足跡を刻む、それが我々の悲願だった。
活動停止した母星を捨て、苦節四百ヌート。新たな惑星へ移住するための第一歩として、我々はついに、目当ての惑星を周回する衛星への着陸に成功したのだ。
ここまで来れば、惑星の占領には半ヌートもかからない。
我々はさっそく、この星の邪魔な生命体を排除した。
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リアルが急に忙しくなったため、しばらく書く習慣をお休みしていました。まだ忙しさが続くため、不定期更新になります。これまでいただいた“いいね”はすべてやる気に繋がっております。ありがとうございます。
──彼の有名な文豪が愛の告白を「月が綺麗ですね」と訳したお話は、ご存知でしょう?
──私? 私だったら、そうはしないかしら。
──なぜって、雲に覆われたくらいで隠れるような気持ちなら、そもそも伝えようと思わないもの。それに満ち欠けする月を持ち出すなんて、不実な娘だと思われてしまうじゃない。
──日本人なら、というお話だというのはもちろん承知の上で言ってるのよ。けれどね、私なら、もっとはっきり云うわ。あなたにはもう、お分かりなんじゃない?
──まあ、意地悪なひと。いいわ、言って差し上げる。今のあなた、月さえ霞むほどに、何よりも誰よりもいちばん綺麗よ。
(月に願いを)
ܾ︎︎☁︎︎*. •*。 ꙳ •. 月に願いを ・ ☪︎ * 。 ꙳ •*. •.
どうしたものかの〜…
コチラのアヤとやらは『カズナリさんと結ばれるように』と願われとるが…
そのカズナリとやらは『アヤさんのお姉さんと自分が良い仲になれますように』と願いを書いておる
( `・ω・) ウーム…アッチをたてればコッチがたたず…
どっちがいいのかの~…思案のしどころじゃの〜…
難しいの~…ウーム…
よし!こうなったら…いつもの…
メンドイから ポォ〜イ ( ̳- ·̫ - ̳ )੭ ⌒ - ̗̀ 🕳 ̖́-
ところで…
おい、そこのお前!
そうお前じゃ…お前の願いは『月に願い事をして本当に願い事を叶えられるなら、そういう事が出来る存在の仕事を覗かせろ』じゃったの〜…
どうじゃ?ワシの仕事ぶりは<( ¯﹀¯ )>エヘン
何?そんなに適当でいいのか?じゃと?
お主…よく目の前を見ろ…願いの書かれた紙が目の前に積まれすぎて白い壁になっとるし頂きすら見えん…文字どおり山ほど白い紙束が積まれとる…富士山並に積まれとるかもしれん…これ全部叶えとったら、いつ終わると思う?
………
ウム…お主の言うとおりじゃ…願い事を叶えて処理する速さよりも紙の山は増える増える…そのうちチョモランマも超えるじゃろう…
人の願いは多いのじゃ、ワシ1人でこの富士山どうやって攻略すりゃいいんじゃろうな?
コリャ!まてまてまてまて、まてと言うとるに!
逃げるな…何もお主にバイト代 払って手伝わせるとか、そんな事はせん…
まあ、願い事が『仕事をお手伝いさせて下さい』じゃったら、させとったかもしれんがの~(笑)
さて話に戻るのじゃが…
ワシの仕事は『願い事を叶える事』じゃ…
しかし、全部叶える気なんぞ、ありゃせん…
ワシの気になる願いを、この中から、たまに叶えるだけじゃ…
お主は 、その、たまにの中にハマった運のいい者じゃ…そしてココに来る人間は珍しい…褒美に何でも一つ質問に答えてやるぞい?
なになに『たまにしか願い事叶えないのでは私たち人間は月に願いをする意味がないのでは』か……。
それは『その人の思い次第』じゃな…
願い事をするという事は頭の中に意識として大小、大きさは違うんじゃが残るものじゃ…大概の願い事は小さなものじゃが物凄く大きい夢を叶える願い事をする者が稀におる…
ワシはそれほど大きい夢を望む者が、どんな人間か注目する、そして夢を叶える為どう行動するのか見ておる、ワシが願いを叶えるに値するか値踏みする訳じゃ…まあその値踏みしとる期間は後ろの紙の仕事は、ほったらかし じゃがの(笑)
そ〜してワシのメガネに叶った人間に手を貸す…そして願い事は叶うという訳じゃ…
もし先程の大きい夢を持った人間が月に願いをしなかったらワシがその者を知る事もなかった…そう考えたら意味はあるじゃろう?
じゃが、この大きい夢を願った者にワシが手を貸さなかったとしても夢は叶っておったと思う…そういう意味では意味がないのかもしれんの~ …
『月に願いを』する事は
ワシにとっては願い事を叶える、きっかけでしかない…
じゃが願い事する側からすれば 自分の心に目標を焼き付ける、きっかけになるんじゃろう…
その行いに意味があるかないかは
お主達、人間が決める事じゃ…
まあ、ワシはタダ 願い事の紙を見て、その紙を書いた者の人生を覗き見し…面白おかしく時々スパイスを加えて物語を楽しんでるようなものじゃ…
おっと…もう、そろそろ時間じゃの…
何?もう一つ聞きたいじゃと?
ワガママじゃの〜…まあいいサービスじゃ
もう1つ答えてやろう…
なになに『何故お主の願い事を叶えたのか』じゃと?
そんなの決まっとるじゃろ…
『面白いから』じゃ!!!
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そうして私は夢から覚めた…願いを叶える存在って、とても人間臭く娯楽に飢えた存在だと分かった…
私も本気で夢中になれる事 探してみようかな?
#月に願いを
「明日が上弦の月か」
夜空を見上げて、満月になるまで遠いなと独り言を呟く。日没が遅くなり夜に虫の声が聞こえれば、夏が来るんだとすぐにわかる。
メイドも執事ももう寝静まっているのかとても静かだ。しかし城下の町を見ればまだ煌々と明るい酒場が点々とある。
「神様、月に住まわれる女神様」
月に向かって手を組み、祈りを捧げる。
「昨年は冷夏であり、十分な作物を取ることができませんでした。どうか今年こそは、良い夏をお恵みくださいませ……」
組んだ手を強く握り、女神様に届くように何度も何度も祈る。
今年こそは、民が憂いなく過ごせますように。
月に願いを
月に願いを
星に祈りを
あの人の穏やかな優しさが
静謐なまなざしが
眩しい太陽の光に灼かれてなくなってしまわぬよう
闇を照らす静かな輝きが見えなくなってしまわぬよう
『ムーンダンス』
浮かぶナイロン袋を月と例えて 小刻みにステップ踏んで 同居人の可笑しな噺に耳を傾け ツボに入って笑い転げて いつのまにか球体になる このままじっとこのままずっとせめて夜の間だけ其れを続けていたいんだ
皆既月食
月が地球の影に隠れて『かくれんぼ』
瞬く間
奥手な彼が初めて私の手を繋ぎ、
キスをした。
淡い月を見上げると
「また隠れてくれないかなぁ」て
ほんの少しの欲が出る。
#月に願いを
やば、民度が低いわ、着るものも垢抜けしてないし、今だマスク神話から抜けきらない従順な奴ら、変な所で意識過剰、こいつ等救いよう無いよ、と、言って今の俺は江東市民。
「お星さまにお願いごとすれば叶うんだよ」と保育園の先生に言われてからもう数十年経つが、未だに七夕に書いたあのくだらないお願いごとは健康でいられますように以外はまったく叶っていない。
そう言う話を同窓会でしたときに隣にいた子が言った。
「月にすれば叶うんじゃない?」
確かにあり得るなあって思って、家に帰ってから酔った勢いで願いを叫んだんだけど、
月も星も一緒みたいだ。ひとっつも叶わない。
それともあの月が三日月だったから?