月に願いを』の作文集

Open App

月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/26/2023, 3:26:25 PM

月に願いを?
なんで?
ありゃ宇宙に浮いてるでっかい岩だぞ
地球の周りをぐるぐる回ってるでかい岩
太陽は真空で核融合起こしてる水素の塊
星はみんな燃えてるガスとか飛び散る霧とか
まあそんなところだぞ
なんで頼み事なんかする?
よしんば
天体に
俺たちの運命をどうこうするちからがあったとして
聞いてくれると思うか?
この濡れた土くれの表面で
ウジャウジャ蠢いてる小さい生き物たちが
「これはいやだ、こうしてくれ」
「それは気に入らない、ああしてくれ」
口々に何か言ってきたその声を聞き取れたとしてだよ
何かしてやろうって気になるものだろうか
それをまあ五百万年ばかり聞かされてだよ
うんざりしそうなもんだがなあ
まあ
月に訊いてみなきゃ分からないが
たとえ
俺がどんなにていねいに
腰を低くして話しかけても
月は返事をしてくれないだろう
なにしろ俺も
地球の表面にウジャウジャへばりついている
小さな人間の一人に過ぎないから
月は相変わらず
俺のことなど気にもかけずに
澄みきった宇宙の闇に
ぽっかりと青白く浮かんでいるよ
きれいなもんだ

5/26/2023, 3:25:30 PM

「実は私、月から来たんだ」
星一つ輝かない暗闇のベランダ、彼女はいかにも深刻そうな顔を作ってそう言った。
空には唯一、普段よりも色の濃い月だけが不自然なほど綺麗に上っている。
「随分突飛な冗談だね、かぐや姫様?」
わたしは手すりに身を預け、肺を濁す煙を一つ吐いては彼女をからかって目を細める。白く浮かんだ曖昧な模様は、ささやかな風に吹かれて消えた。
何にもない、たった二人の狭い空間。ちかちかと明滅する都市の光はどこか遠い世界のようだった。背後で透けるカーテンの向こう、室内に置いてきた温白色の光がこちらを名残惜しそうに照らしている。
彼女はわたしの顔をしばしじっと見つめると、「流石に信じないか」と目を伏せて笑った。
「そりゃそうだろう。酔ってるのかと思ったけど」
「お酒飲めないの知ってるでしょ」
「ああ」
「……なんとなく。何となく言ってみただけだよ」
その言葉が本物だとしても、偽物であったとしても、どちらが真実なのかをこちらに悟らせない彼女の雰囲気は、わたしにとっての杞憂の原因であり、同時に彼女を魅力的に思わせる一面だった。
夜は好きだ。日中の苦悩を放り出して二人で寄り添い合える夜なら。彼女が居れば充分だと、半分も減っていない煙草を灰皿の水に押し込んだ。
「もういいの?」
「きみが月に帰るまでは生きてたいなと思って」
「そっか」
それが遠い未来だと信じている。そうであって欲しい。決して有意義とは呼べないこの時間を出来るだけ続けたいと願うのは、きっと自分だけではないと。
だからいつ帰るのかは聞かなかった。
簡単な好意の伝え方さえ素直に実行できない代わりに、遠回しな月並みの言葉を零す。
彼女が本当に宇宙人なら、秘められた意味に気が付かないでいてくれるだろうか。純粋な賞賛に聞こえるだろうか。いつか別れる運命ならば、その方がいい。
ふふ、と笑う彼女が可愛らしくて、わたしは照れ隠しのように目を逸らした。

『きみの故郷は綺麗だね』


【月に願う】

5/26/2023, 3:24:34 PM

月に願いを


会いたいけど会えない人がいたら
月に願いをかけたでしょう。
あの人が元気でいますように。
私のことを想ってくれていますように。


会いたい人がいないので
月に願いをかけましょう。


想うだけで元気が出るような
生きていてくれればそれでいい
そんな人が心にいたら
そしてその人がそのことを
よしとしてくれていたら

月に
今日もこの世界が平和であるように
願いをかけましょう。

5/26/2023, 3:23:34 PM

【月に願いを】#4

満月かしら。
ふと見上げると、そこには大きなおせんべいみたいなまんまるお月様がありました。

懐かしいな…

私は昔、あそこに住んでいたことがあります。
そこはとても美しい宮殿があって、みんな歌ったり踊ったり、それはもう楽しい日々を過ごしていました。
あの日々を懐かしみながら、今日もまた日課である日記をつけます。
この日記は、私がこちらで暮らし始めた日から書き始めました。
ここにきてすぐの時は色々な苦労がありました。

みんなができることができないのは悪いことだ。
みんなと同じが1番いい。

初めはそう言われていました。
しかし、少し時が経つと…

個性を大切にしろ。
自分らしくいるべきだ。

そんなことを言われ始めたのです。
私はどうして良いかわかりませんでした。
みんなと同じを強要されていたのに、突然に自分らしさを強要され始めるのです。
自分らしさとはなんでしょう?
個性とはなんでしょう?
もうわからなくなってきてしまいました。
こんなこともわからない私は、きっとお月様から来たのです。
きっとこの星の人間ではないのです。
月で毎日楽しく過ごしすぎたバチが当たったのだわ。

だからね、お月様。

どうか、私を元いた場所に返してはくれませんか?

5/26/2023, 3:15:01 PM

雲一つない真っ青な空の天辺に月が浮かんでいた。

白殺し色の昼の月。

 私の一番好きな月だ。

こんなに美しいのに、誰も見向きもしない。

皆忙しなく目的地に向かう、無感情に機械的に。

 誰も見向きもしない、真っ青な空から降り注ぐ無数の隕石を。

輝きもしない朧げな彼の月は、地上を蠢く人々の仕舞を静観している様に見えた。

テーマ「月に願いを」

5/26/2023, 3:12:12 PM

【月に願いを】

僕は満月の夜に、外に出ることを禁じられていた。
「いいかい。私達狼人間はね、満月を見ると完全な狼になってしまうんだ。そうしたら理性が働かなくなって、お友達だとか関係なく食べてしまおうとするんだ。それに、このことが人間に知られれば、私達はここで生きていくことは出来なくなってしまうんだよ。」
父はそう言っていた。
僕は誰も傷つけたくなかった。だから、今までずっと満月の夜には家の中で過ごしていた。
そして今日、僕は生まれて初めて満月の夜に外に出たのだった。

ある日僕は図書館でこんな本を見つけた。
『狼王子と月の姫』
この本は狼人間であった王子が姫を助けて結婚した後、満月を見て狼になってしまった王子を助けるために姫は月に願い事をして、最後には光の粒になって消えてしまうというお話だ。
最後に残るのは狼王子だけ。
姫が消えてしまった原因は王子だというのに。
僕はこの本が嫌いだった。
王子は結婚の記念として満月の夜に輝くという月光石を贈ろうとした。それが満月を見ることにつながったのだ。
なんと軽率な行動だと、僕は子供ながらに思った。

月日は経ち、僕は町の農家の娘と結婚した。
彼女はとても優しい人間だった。誰にでも親切で、彼女を慕う人はたくさんいた。
どうして僕と結婚してくれたんだと聞くと
「あなたの誠実さに惹かれた」
と言った。
誠実なものか。僕は自分が狼人間であることを未だに彼女に話していない。もし僕が狼人間だと知られたら、きっと彼女とは一緒に居られなくなってしまう。
それが怖かった。

ある満月の夜のことであった。
「あなた。今日は良い月ですよ。見なくていいのですか?」
彼女は優しく僕に話しかけた。
「僕はいいよ。月を見るとなんだか哀しくなるから。」
「そうでしたか。」
彼女はそれ以上何も言わず、1人月を眺めていた。
共に月を眺められたのならどれほど良かっただろうか。月明かりに照らされた彼女の横顔を見て、僕はそう思った。

結婚をして何年か経った頃。僕は仕事である手紙の配達にも慣れてきた。彼女も農家としての仕事をそつなくこなしていた。
その日は配達する手紙が多く、帰りが遅くなってしまった。
「今日は満月だから、月が出る前に帰れて良かった。」
そう言いながら家に帰った僕は驚いた。
彼女がいなくなっていた。
いつもであれば家に居る時間である。
家の中は荒らされ、床には彼女の作ったであろう野菜が転がっていた。
僕は数日前、配達の時に聞いた話を思い出した。
「配達員さん。ご苦労さま。最近ここらで人さらいが起きたって噂を聞いたんだよ。あんたも気をつけてね。」
僕のせいだ。僕があの時対策を講じていれば。
その日は結婚記念日だった。僕は彼女に新しい鍬を買った。ただ彼女が喜ぶ姿を見たかった。その姿を見た時、僕は人さらいのことなんて忘れてしまっていた。
彼女のいなくなった家の中で、僕は不安と恐怖に襲われた。
「助けに行かなきゃ。」
そう呟いたと同時に、僕は家を飛び出した。
幸い、狼人間は嗅覚が鋭い。僕は彼女の匂いを辿って行くことができた。
鬱蒼とした森を抜けると、そこには数台の馬車と数人の男がいた。どうやら彼女はその馬車のなかにいるようであった。
僕は彼女の名前を叫ぶと、その馬車に走った。
「なんだこいつは。俺たちの商売の邪魔をしようってか。そうはさせねぇ。お前らこいつをやっちまえ。」
そう1人の男が言うと、周りの数人の男が僕に襲いかかってきた。
今の僕はただ鼻の良い人間に過ぎなかった。男たちに蹴られ、殴られ、そしてその場に倒れると、男たちは再び歩き始めた。
「今日は満月だったな。お月様。僕はどうなってもいい。だけど、彼女だけは助けたいんだ。」
悔しくて目の前はぼやけていた。僕は目をこすると満月を直視した。
「あ、あが……ぐ…」
僕はみるみるうちに狼へと変身した。
「あ、なんだ。こんな場所に狼だと。おいお前ら、商品を傷つけるなよ。見たところ1匹みたいだ。やっちまえ。」
もう僕に意識はなかった。ただ目の前の肉に噛みつき、食い破った。
「ひぃ。なんだこの狼。」
男たちは1人、またひとりと動かなくなっていった。
そして、全ての男たちを食い殺したあと、僕は馬車を見ていた。
やめ…僕は…彼女を…。
僕は馬車の屋根を破壊した。
目の前には怯えた様子の彼女がいた。
「あ、あなたなの。」
彼女は震える声で確かにそう言った。
しかし僕はそんな彼女に飛びかかった。
「きゃ。」
彼女はすんでのところで避けたが、その拍子に彼女の顔を僕の爪が引っ掻いた。
やめてくれ……僕は彼女を殺したくない。
僕の心とは裏腹に、僕は再び飛びかかる体勢になった。
「あなた、正気に戻って。私は傷つくあなたを見たくない。」
何を言っているんだ。傷ついているのは君の方だ。
あぁ、お月様。僕は彼女だけでも助けたいのに。
そんな想いも虚しく、僕は再び彼女に飛びかかった。
ガシッ
僕の牙は彼女を貫いたはずであった。
「またあなたに…助けられた……わね。」
彼女の手には僕の贈った鍬が握られていた。
どうやら人さらいの男が、まだ新品の鍬だったため金になると思い盗んだようであった。
しかし、いくら農作業で鍛えていたとはいえ、狼の力に耐え続けられるわけもない。
「お月様。彼を狼にしたのはあなた…なのでしょう…。お願い…します…。どうか…彼を元に…戻して…。」
その時であった。
満月を隠すように雲が空を覆い始めた。
僕はみるみるうちに人間へと戻り、そのまま倒れたのだった。

僕が目を覚ますと、そこは彼女と暮らす家であった。
しかし、誰もいない。
僕は慌てて家中を探し回った。けれど、彼女を見つけることは出来なかった。
昨夜のことを思い返してみる。僕は彼女を襲った。
その後、彼女がどうなったのかは見ていない。
そうであった、あの場には別の女性もいた。恐らくこの村の娘達であろう。彼女達は走り去るのを見た気がした。
「もうこの町には居られないな。」
僕はそう呟くと荷造りを始めた。
ガチャ
「ただいま。あ、あなた起きたのね。身体は大丈夫。」
彼女であった。
「僕は…君を…。いや、僕は狼人間で…。」
昨夜の出来事があったからか、僕は彼女を見ることが出来なかった。
「何となくわかってた。あなた、満月の日の夜はずっと月明かりの届かない場所にいるから。」
僕は驚いた。
「お、狼人間だと知っていてなんで一緒に暮らしてくれたんだ。」
「言ったでしょ。あなたの誠実さに惹かれたって。」
そう言うと彼女は微笑んだ。
「でも、あの場所には他の娘さん達もいただろう。僕はもうこの町には居られない。」
僕はもう狼人間だと知られた。それはつまり、町を出ることと同義であった。
「皆あなたに感謝していたわ。少なくとも、彼女たちはあなたが町を出ることを止めるでしょうね。もちろん私も。」
「いいのかい。僕がこの町に居ても。」
ガチャ
「奥さん。ご主人は起きましたか。起きたなら、そろそろご主人への感謝会を始めましょう。あ、ご主人昨晩は助けていただきありがとうございました。」
僕の目からは涙が零れていた。
僕はこの日、初めて本当の町民になれた気がした。
「行きましょうあなた。」
僕は彼女の手を取り、玄関を出た。
そこでは、たくさんの町民が僕を迎えてくれていたのだった。

5/26/2023, 3:06:18 PM

新月は、
地球で唯一月が太陽に照らされない日。
さながら月の有給日。
そりゃ、月だって休みたいよな。
まあ太陽はほぼ毎日仕事だけど。
あ〜土日出勤無理〜〜〜〜

5/26/2023, 3:04:57 PM

※月に願いを
お月様 ねぇ もし願いを叶えるて言ってくれたら
私1つだけあるんだ タルパと現実で
デートがしたい
手を繋いで 映画見て とか
みんながしてるデートしたい

絶対彼は振り向かれる 私なんか似合わないて思われる
でも私の推しみんな見せたい

5/26/2023, 3:00:17 PM

月に願いを

願いが叶うなら 月に行きたい
私は自分が障害があるとわかった時もそうだけど
私は、宇宙人だと思う時があった
色々重なった 生きずらさは
なんとなく私を不思議ちゃんにした

5/26/2023, 2:59:06 PM

『月に願いを』

パートナーと
息子と息子の奥さんとが幸せであれますように
私の分の幸せ分を
パートナーと息子と息子の奥さんにまわせますように
月が聞き届けてくれるなら全力で願おう

5/26/2023, 2:56:43 PM

#月に願いを


一人孤独な夜の下
月に願いを
あの子は祈る
涙流さぬ安寧を
遥か常世に果の中
願いは叶い
光差し込む
そっと微笑む月の下

5/26/2023, 2:53:25 PM

月に願いを
山の端に薄っすら残る夕陽の上で、明るく輝く三日月…光のグラデーションに、はっと息を飲む。もし叶うなら、もう一度だけ彼女と逢えますように…

5/26/2023, 2:53:02 PM

もし、"今"一つだけ願いが叶うのなら、
母を自由にさせて欲しい。

みすぼらしい父の姿を正直俺自身もうんざりだ。
毎日キレる父を見ていいと思うわけがない。
母を呼ぶ時は「おい」と呼ぶ始末。
ゲームをしてはすぐにキレる。
ゲームの中の人物にもキレるし、
もはや救いようがない。
母が不満を垂らす中で、俺が、
「早く一人暮らししたいなぁ」
そう言うと、母は顔を下にしながら、
「いいなぁ...」っと言った。
この言葉にどれだけの思いが乗っているのだろう。
考えただけで心が痛くなる。
母の心の声が聞こえた気がしてかける言葉が見つからなかった。
父という牢獄に閉じ込められて、
別れたくても別れられないこの状況を、
母はどう思っているのだろうか。
自由がない人生なんて楽しくないだろうに。

本当に母は優しすぎる。
母を自由にさせて欲しい。
母を楽しませてあげたい。
そのためには俺が成功しないといけない。




#月に願いを

5/26/2023, 2:50:49 PM

一昨日みた映画を見返すようにいつかのあなたを思い出して泣いていたら、すうとひとすじ、こめかみをくすぐるものがあった、みるみるかなしみが肥大化して、それが両のまぶたのすき間に溢れていく、生きているだけでともなう痛みを、今は、少しだけでいいから、月あかりの、ひんやりしたとこに、置いておいて

5/26/2023, 2:44:43 PM

寂しい夜は月に願いをおくる。その願いが叶った試しはない。

5/26/2023, 2:44:27 PM

「星に願いをかけることはあっても、月に願いをかけることはないよねぇ」
 べろべろに酔っぱらったまーやちゃんは、がははと大口を開けて笑った。
 深夜の公園には私達以外、誰もいない。
 缶チューハイ一本で出来上がった安上がりな酔っ払いは、ブランコをきいきい揺らしながら饒舌に喋る。
「月のほうが願い事を叶えてくれそうな気がしない? わたしはする。だって、月って大きいし、ぴかぴかだし、目立つしさぁ」
 缶チューハイを煽って飲み干してから、まーやちゃんはわざとらしい大きなため息をついた。
「そーだよ、そーだよ。月は目立つのにわたしは全然だめ。地味の地味子は今日もだーれにも話しかけられませんでしたぁ!」
 まーやちゃんが大学に入学してから一ヶ月。大学デビューすると意気込んで頑張っていたのが空回り。人見知りの性格は直せず、未だに友達が誰もいない。
 彼女の頑張りを私はよく知っている。それこそ、小さな頃から一緒にいるんだもの。
 励ましの言葉を投げかけると、まーやちゃんは屈託笑った。その笑顔を他の人に見せられたらいいのにね。
 私達はお互いの匂いを嗅けば、それでだいたいのことは終わるのだけれど。
 人間の友達づくりとやらは、とても面倒臭そうだ。
「話を聞いてくれてありがとうね。行こ」
 まーやちゃんは私を抱えて帰路につく。一匹で歩かせられないからって、首輪とリードをつけて抱えて散歩するのはちょっと不満。犬じゃないんだから。
「わたしの友達はあなただけなんだよねぇ」
 まーやちゃんの腕の中から見た月に、私は「にゃあ」ととびきり可愛らしく鳴いて、彼女に人間の友達ができるよう願いをかけてみたのだった。


お題「月に願いを」

5/26/2023, 2:42:55 PM

好きな子が、いた。
僕は、幾千もの星が輝く夜空の下で恋心を失った。
心臓を高鳴らせながら、震える声で言葉を紡ぐ。
「今日は、月が綺麗ですね」
少し考えた後、君は小さな声で呟いた。
「星の方が綺麗ですよ」
「..そっか」
溢れ出そうになる涙を必死に堪えながら返した。
月に込めた願いは、星に砕かれた。

「月に願いを」

5/26/2023, 2:36:02 PM

「月に願いを」

新月。三日月。半月。満月。時間が流れると同時に
月も変化する。


どの月でも輝く姿を見て、明日も頑張ろう。そう呟く。

天国のおばぁちゃん。明日も何事もなく過ごせますように。

まるで月は私のおばぁちゃんの輝かしい笑顔に近い。

今日も月をおばぁちゃんと照らしながら願い事をする。

明日も上手くいきますように…と。

5/26/2023, 2:34:04 PM

『月に願いを』


「月って人間に例えると腹黒っすよね」

「……それはどうして?」

「表側は綺麗でも裏側は汚いらしいっすよ、月って。
腹黒っぽくないっすか?」

「でも月は暗い夜に光を届けてくれるわ」

「それだって自分で輝いているように見えるっすけど、実際は太陽の光を借りてるだけっすよね?
それで綺麗だの美しいだの言ってもらえるんすから、人でいうなら嘘吐きの偽善者みたいなもんっすよ」

「それでも良いじゃない。
"やらない善よりやる偽善"
私達からしたら裏側なんて見えないし、その輝きの違いも分からないわ。
私達が知っている月は、綺麗で美しくて夜空を照らしてくれる素敵な存在よ」

「確かにそうかもしれないすけど……っていうか会長、机に寝転がってマンガ読むの辞めてくださいよ。
誰かに見られたらどうするんっすか……!」

「大丈夫よ。
生徒会室の鍵なら閉めてあるし、仮に見られたとしても適当に取り繕って微笑みかければ一発で誤魔化せるわ」

「はぁぁ……お願いしますよ、ホントに。
会長に憧れてる生徒も多いんすから」

「心配症ね。
なら私は裏の顔がバレないように、大先輩の月にでもお願いしておこうかしら?」

「……あたしも憧れてたんだけどなぁ(小声)」

「何か言った?」

「……なんもないっす」

5/26/2023, 2:28:08 PM

月…月は綺麗だなぁ…

ふと、引き寄せられるように
眺めてしまう事がある。

もう直ぐで、家に着くところだけど
こんな日があっても良いかとも思えた。

それほどに、美しい月だ。
ぼんやりと眺めながら、今日1日の
出来事が…ゆるく巻き戻ってゆく。

ふとある女性が、チラついた。
なんの気もなく接していた同僚だった。
たった、数秒前までは。

驚きと、自覚してしまった感情に
月を眺めるどころではなくなった俺は
言葉にならない気恥ずかしさに
足早に、家に急いだ。

月には、人の心を開かせる
不思議な力があるのかもしれない。


【お題:月に願いを】

Next