好きな子が、いた。僕は、幾千もの星が輝く夜空の下で恋心を失った。心臓を高鳴らせながら、震える声で言葉を紡ぐ。「今日は、月が綺麗ですね」少し考えた後、君は小さな声で呟いた。「星の方が綺麗ですよ」「..そっか」溢れ出そうになる涙を必死に堪えながら返した。月に込めた願いは、星に砕かれた。「月に願いを」
5/26/2023, 2:42:55 PM