『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《月に願いを》
月に願った願いは叶うらしい
ツキだけに
月があるから地球にぶつかる隕石が少ないんだって。だから地球から見えない月の裏面はボコボコなんだって。別に月が意思をもって地球の肩代わりをしてくれてるわけじゃないだろうけど、ありがたいなって思う。
乱視の気があるから、じっと月を見つめると二重に見えちゃうんだ
いや、別に涙で滲んでるわけじゃないよ
でも、こんな気持ちのときに、ひとりで月なんか眺めるもんじゃないな
君はどうしているんだろう
君も今、この月を見ているかな
えっ、まさかあいつと二人でとかはやめてよね
ホントに涙が出そうになる
ロマンチックなことは、正直照れ臭い。
嫌いじゃないが、性に合わないと言うか、何と言うか。
そうは言っても、どうせなら、喜んで欲しくて。
結局、照れ臭さより優先することがある。
星に願いを込める姿に、そっと”月に願いを”込めてみる。
星が聞いてくれるなら、月に誓うのも悪くない。
月に願いを
お題:月に願いを
「届きましたよ」
狩りから帰ってくると、配達員から受け取った文は外界に出ている同僚からの定期連絡。
礼を言って家に戻り、封をあけると飾り気のない便箋にお決まりの挨拶から始まり、近況が淡々と綴られている。
なんとも、同僚らしいと思わず笑った。
同僚が外界に出て2年が経過する。
同僚のように各地を転々とできる者が少ない故に、外界の情報を知りたい者からかなり重宝されているようで、行く先々で何かしらを頼まれているようだった。
元来、一つの場所にあまり長居したがらない気質であるので、同僚にとっては苦ではなく、寧ろ楽しんでいるようだった。
そのため、いつ同僚が帰ってくるかもさたかではない。
手紙が届くまでにタイムラグがあるので、未だ送ってきた先に滞在しているかも分からず、結果としてこちらから返事を返せた試しがない。
同僚としては生存確認のためのもので、もとより返事を期待してのものではないので全く気にしていないようだが。
読み終わった手紙を机の引出にしまい、空を見る。
家に帰ってきたときより高い位置に月が見えた。
本日は見事な満月だ。
同僚いわく、行く先々で気候はもちろん、空に見える星座の位置や、そもそも見えるかどうかも変わるが、太陽と月はどこへ行っても変わらないのだという。
それを聞いたのは随分と昔の話で、それからというもの、月に対して同僚の無事を願うことが日課になっていた。
神や仏を信じるような質ではないけれど、願わずにはいられなかった。
それと同時に、同僚がどこへ行っても帰る場所はここであると定めたこの地を、必ず守り、そして「おかえり」と必ず迎えるのだと、誓う。
月は年々少しずつ、地球から離れているのだと言う。古い絵画に描かれた月輪が大きく光輝いているのも誇張ではなく、当時の月は確かに今より大きくて明るかったのとか。
もしもそれが本当ならば、何万年か、何百万年か後には、誰かが夜空を見上げたとしてもそこに月の姿はもうないのだ。人類は月というものをはるか古代の記録で知るしかない。もっとも、それまで人類が存続していたとしての話だけど。
月はゆっくりと時間をかけて、だけど確実に地球から遁走できる。私は月を、堪らなく羨ましいと思う。孤独を好む個体は、生物としてどうしようもなく出来損ないだ。命は他の命なくして存在し得ない。人間ならば尚更、どれほど他者を疎み独りを愛そうとも、社会というインフラがなくては生きていけない。孤高で在れない自分を、私自身がどれほど蔑んでいることか。
月に願うことがあるのなら、私の孤独を一緒に連れて行って欲しい。そうして地球から何万光年も離れた先で、何もない虚空に放り出して欲しい。私の魂はそこでようやく安らぎを得るだろう。
遠く離れた青い星を見留めたその時には、故郷を懐かしく思うこともできるかもしれない。永久の孤独に微睡みながら。
Title 今日も君と見た月の奇跡を待っている
月を見ると、いつもあの日の懐かしい記憶が蘇ってくる。
そう、今日は26日目“有明の月”だ。
〜10年前〜
当時の私は5歳だった。中学生くらいの近所のお兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんと見る月はもっと好きだった。
近所のお兄ちゃん「明里見える?あれが“有明の月”だよ」
明里「キレイ…」
あの今にも消えてしまいそうな月に私は釘付けだった。
明里「なんで有明の月っていうなまえなの?」
明里「明かりはあんまし無くない?」
近所のお兄ちゃん「ふふっ、明かりが強く有るから“有明の月”ってわけじゃな いんだよ。」
近所のお兄ちゃん「この月はね朝まで消えないんだ。明かりは小さいかもだけど、朝までじっと有るんだ」
明里「他の星は消えて、お月さまは寂しくないのかな?」
近所のお兄ちゃん「きっと寂しいと思うよ。だから願おう」
“また逢えるように”
〜現在〜
懐かしいな。お兄ちゃん今どこにいるんだろ、元気かな。
近所のお兄ちゃんは高校生になって東京の都会へ引っ越していった。
ここは田舎だし夜は真っ暗、だから月と一緒に夜を迎える。
明里「やっぱ、小さな明かり」
主張の小さい光は目印にもなれずただ、朝をじっと待つしかできない。
明里「ん…朝か」
夜があけた。月の光もだんだん薄く弱まってきた。
明里「夜が明けても上空に残っているなんて…私みたいな月ね笑」
いつか逢えるだろう。今日も星に願った。
私の目の前に純白のワンピースを着た天使が現れた。
素敵な笑顔を見せて私の手を引く。
「ほら、早く、、、、」
そう急かすは透き通った静かな小鳥の囀りの様だ。
君には羽が有るのにどうして急かすのかい?
可愛らしい声で誘われても、
私には君と違って羽が生えていないんだよ。
君と違って私は軽やかな足付きでは無いんだよ。
君の身体に君の足に合わせることは私には難しい事だ
本当は出来るならば空中で
二人ワルツでも踊り明かしたいのに……
どうもその手はすり抜けていく。
分かっているよ、
これは 、、、、
私が創り出した幻覚なんだろう?
君 は 3年前 に 亡くなった 筈だ ___
嗚呼 、 幻覚でも良い 。
幸せだった夢でもいい 。
この夢みたいな時間が
永遠に永久に続く事を月へと願って
私は触れることが出来ない君を見詰め続けて微笑む。
「嗚呼、私も早く其方に行きたいよ愛しい妻よ _ 」
〆
月はあなたの内なる世界、秘められた想い、
潜在意識を映し出します。
あなたが月に語りかけるとき、
月は優しくあなたを包み込むでしょう。
あなたが微笑みかけるとき、
母性のような大きな愛で、
あなたを包み込んでくれるでしょう。
あなたの体は、多くの惑星からパワーを受け取ります。
月からも大いなるパワーを得られます。
そのエネルギーはあなたのDNAに浸透し、急速に充満するでしょう。
生命の力を存分に受け取りましょう。
月は地球の周りを回る衛星。
明るく輝くけど、その光は太陽の光を受けた反射したもの。
太陽と地球と月の位置で光る部分が満ち欠けする。
人類が降り立った天体でもある。
遠いようで身近な月。
昔から見られたから人々は月を色んなものに重ねて表現し、願いを込めていた。
それが私は好きである。
潮汐のはざまに、私はあなたをみつけた。
まるで宝物のように、あなたは白い砂のうえに横たわっていたのだ。
あなたは人間じゃない。真珠のような肌や冷たい瞳は夕空に透けて消えてしまいそうに、淡いきらめきを秘めている。
あれからも潮はひいては満ちていくけれど、あなたの姿をみたのはあれきりだ。あなたは今でも、私の瞼の裏に潜んでいる。
あなたは、水中都市の忘れ物だったのだろうか。
青い海に沈んでゆく街を、ずっとひとりで眺めていたんだろうか。たゆたえども沈むこともなく、あなたは孤独の海をさ迷っているのか。
自然はいくつもの神秘を可能にする。
月の引力は太陽や地球と複雑に絡みあい、あなたの姿を露にした。
だから月に願いをかけてみる。
あなたが私の幻でないことをいまいちど証明してほしい。
満月に祈ると願いが叶うと言う伝説。きっと狼も何かを願って吠えていたのだろう。あの嗚咽に似た鳴き声は家族のいない淋しさか。
甲羅
私が重力に負けたのを見て、
あなたは悲しそうな顔をした。
あなたが引力に誘われたのを見て、
私は悲しそうな顔をした。
その時に見たあなたの顔が、とても美しかったので
私は自分の
のろまを呪った
※月に願いを
~満月への願い事~(韓ドラの二次創作_ボイス/NL)
・時系列はソンウン(S1)からプンサン(S2~S3)へ行く前です。
・グァンティナです。
ティナ「…………」
グァンス「何見てる?」
ティナ「えっ……あ……」
1人で外を見ていたのに、急に俺が来たからなのか離れた。
グァンス「ごめん……さっきから何見てるか気になって……」
ティナ「月……あれを、見てた」
ティナは外国人。
地下鉄で出会い、結婚した。
韓国語はまだ言い慣れてないみたいで、ゆっくり喋っている。(たまに間違えてる)
ティナ「願い……お願い……事?」
グァンス「あぁ、願い事?……月に願い事してたのか?」
ティナ「ええ……」
今日は満月。
ティナが月を見ている横顔は綺麗だ。
ティナ「グァンスさんも……願い、事……したら?」
グァンス「そうだな」
月を見て願い事をする。
グァンス「……叶えるといいな」
ティナ「…………」
グァンス「ティナは?」
ティナ「私……言うの?……願い事、叶えられなく、なる……」
確かにそうだ。
俺は自分の願い事をティナに言ってないのに、ティナの願い事聞いたら……ティナの願いが叶えられなくなるだろう。
グァンス「ヒントは?」
ティナ「ん……ヒント?……私は……『子供』……」
グァンス「ティナ………」
ティナも……俺と同じ願い事なんだな。
ティナ「グァンスさんは?……自分だけ……私の願い事を、聞こうとするのは……ズルい」
グァンス「俺の願い事は……ヒントを言うなら『幸せ』」
俺は月にこう願った。
「これからもティナと幸せになりたい」「子供が出来たら、3人で幸せになりたい」と。
ティナ「…………」
グァンス「もう遅いから寝よう」
ティナ「うん……寝る……」
愛する妻の願い事が俺と同じなら、幸せになれる。
これからも、ずっと……。
どうか__
組んだ手を解いて顔を上げる
あのお姫様は何を思って帰っていったのだろう
わかってる
あれは御伽噺だ
ただ眺めていると吸い込まれそうな気がして
でも目を離すことはできなくて
なんだか不思議だ
*月に願いを
月を見ると月が大好きだった
君を思い出す。
だから、僕は月に
また、〝君とまた笑い合えますように〟と
願いを込める。
【月に願いを】
#31
月に願いを。
そう言えば、入院時は、
仲間内で月ばかりを探して
見つけると嬉しくて、
私が一緒にみてくれる人を
いつも探していたっけ……。
途中から、誰も一緒に
見てくれなくなって
寂しくて
一人で見るようになってた
冷たい月。
月にかける願いがかなうなら
あのときに知り合った方々と
今度は違う形で
また会いたいなぁ。
珍しいものであればあるほど、天に近ければ近いほど、願いは叶いやすい。そんな気がしている。だけど、急いで叶えたい願いは、流れ星や神様に届ける頃には遅すぎてしまう。だから月に願いを届けようとした。
叶えたい願いはきっとはたから見たらしょうもないものだった。
どうしても、学年末テストの点数を上げて欲しかったのだ。理由は一定の点数を超えないと推しのライブに行かせないと親に言われてしまったからだ。せっかく当たった抽選チケット。しかも席は最前列のアリーナ席。逃すわけにはいかなかった。
だが、肝心のテストの出来はイマイチだった。苦手だった理系科目では思っていたほど、空欄を埋められなかった。得意科目である文系科目ですら、点数を伸ばせれたかどうか危うい。
お願いします。どうか、どうか推しのライブに行かせてくださいとひたすら祈って、祈って、祈って、祈り続けた。
そして、それが通じたのか、自信なんて微塵もなかったのに過去最高点を叩き出していた。だが、よくよくみるとそれは先生の採点ミスだったり、計算間違いよる点数であることがわかった。正直に言おうかどうか悩んだ。言わなければこのまま私の点数になっていい成績にも繋がって、推しのライブにも行くことができる。悩んだ。正直になったところでメリットはない。だけど、このまま嘘をつくのも心が痛む。
悩んだ私は推しのライブを諦めた。せっかくの最前列を逃したくはなかったが、今回が最後ではない。また、次の機会に会おうと思って全ての先生に答案用紙を返して、正してもらった。ライブに行きたかったなという気持ちは捨てきれなかったが、後悔はなかった。
だが、なぜか次の日に母はライブのチケットを渡してきた。素直に理由を聞いてみると、先生から電話があって私が点数が下がるのに採点ミスを指摘してくれたことが立派だったと話していたらしい。
母は「正しく生きるとね、いつか巡り巡って自分のためになるのよ」と言った。
だが、そんなことはどうでもよくて私の目には最前列で見られる推しの姿が目の前に浮かんでいた。
銀が藍を彩る刻
梟の聲ひとつ
塔は未だ片付かぬ儘
本だけが積み重なってゆく
鍵は光の先に
──月に願いを
お月さまへ
えほんにでてきた
おじいちゃんとおばあちゃんに
おひめさまをかえしてあげてください
さみしくて、かわいそうです
あたしがかわりに、月にいきたいです
うさぎさんとおもちつきをしたいです