『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
暗がりの中で、君と。
いつまでもいられたらいいのに。
暗がりのなかで
誰にも助けて貰えない、誰も助けてくれない
逃げ道もない、逃げ道を塞がれる
自分が分からなくなる、自分を見失う
そんな暗がりの中で
誰かが手を差し伸べて、絶対に離さず繋いでてくれるのを
ずっと、ずっと、
待っている
誰か、この暗闇から、鎖から、
「助けて」
暗がりの中で求めた光
ほんのわずか小さな光でも
足元を照らしてくれる
この暗く前も後ろも横も分からぬ世界で
私に前に進む勇気をくれるもの
光はなんだっていい
物でも人でも言葉でも
自分の空想で創り出した存在しないものでも
私が前に進むきっかけになるのなら
それは素敵な宝物
私を私でいさせてくれるもの
ろうそくの火がほんの小さな風で消えるみたいに
光もそっと急に消えるかもしれない
目の前に崖があって、光がないと越えられない時
その瞬間かもしれない
光がいつまでも自分を照らしてくれてるとは限らない
光が照らしてくれているうちに少しでも前へ進む
貴方の世界に暗闇の世界が訪れたとき
きっと一筋の光があなたの元へ舞い降りて来てくれる
自分はずっと暗闇の中にいて、光なんて存在しない
と思っていても、よく周りを見て欲しい
ちっぽけだけど必ず貴方を照らしてくれる光があるはずだから
暗闇だけど世界を広げてみたらどこか遠くかもしれないけれど小さな光が見つかるかもしれない
世界を狭めていたら見つかる光も見つからない
こちらから目を塞ぎ込んでいたら照らしてくれているのにも気付かない
結局自分から行動しなければ何も変わらないのだ
暗い世界で前に進めない人が
光を見つけて前に進み出せますように
暗がりの中で
怖いと怖いとずっと
怯えています。
誰か私を認識して。
人間の形が保てないんです、
暗い暗い影は
暗闇が嫌いだった。
おやすみなさいと挨拶したあとで
湿布をし忘れたことに気づき
暗がりの中冷蔵庫まで辿り着いた
目が完全に闇に慣れてから
湿布貼るのに電気つけないと意味ないことに気づき
今度はまぶしいと思いながら
湿布をして
自室に帰って寝るところです
みなさん、良い夢を
暗がり中で
〜はてしない物語の後に〜
バスチャンは虚無との戦いに敗れたのか、アトレーユもその白馬も憂いの沼に生きるモーラもファンタージェンも虚無によりバラバラに破壊されてしまったようだ、沈黙が支配した。子供たちは夢を見なくなった物語を馬鹿にして笑うようになった、バスチャンはそんな中で、ひとり屋根裏部屋で黴臭く分厚い古書を広げ夢想の世界を旅する孤高の少年であった、だから選ばれたアトレーユと旅をしファンタージェンを守り想像する、おわりのはじまりになる少年として、今バスチャンは砕け飛んだファンタージェンがあった場所で虚無に包まれ暗がりの中で涙をふいていた。
遠くに光が見えた、バスチャンは光に吸い寄せられた、どれくらい時間が流れたろうバスチャンは暗がりの向こうに小さな光の塔を見つけた、そして「バスチャン、バスチャン」と名を呼ばれたバスチャンは光の塔へと歩み、そこでファンタージェンの王女幼心の君に出会う、「どうして、僕なんかを選ばれたのです」
「僕はなにも出来ずに、ファンタージェンを虚無に奪われてしまいました」肩を震わすバスチャンに幼心の君は言った、「いいえ、あなたがいるじゃないですか」「誰もが見捨てる、埃のかぶった古書を開き私たちと旅したあなたが」「あなたが、はじまりの子供になってください、どうか私に名を、そこから新しい物語がはじまるのです」バスチャンは幼心の君に母の名を贈った、そこからまた新しい物語がはじまるのです、暗がりの中に誰かが光る名前の種を蒔く種はやがて芽吹き花をつけ実をつけ、その花の名前が広がって行く、物語はそうしてはじまりました。
あなたの物語を描きましょう。
バスチャンはファルコンに乗り、子供のふりをした独居老人と悪魔が住む森に飛び、今まさに虚無と手を結び世界を闇と暴徒と自分本意な多様性とか寄り添うとか優しくありたいとか言いながら実は画一的独裁で、自由な夢想や物語を禁じて魔女狩りのような子供たちをつくろうとする、独裁独居の子供のふりをした老人と悪魔に竜巻を送りました、老人と悪魔はバスチャンが起こした竜巻とファンタージェンの新しい朝の光に吹き飛ばされ十字架の刻印を胸に受け消滅してしまう、その最後の命の瞬きに、バスチャンはまた新しい名を与えました、独居老人の最後の命の光の瞬きは、まだ微かに灯っており、また新しい名を与えられて光はじめるのでした。
子供のふり若者ぶっても分かります、下手な若者言葉身についてません、背中は人生を語り、あなたの歳を伝えます、伝える力がある背中を持ちたいです、その時こそ子供時代は良かったよねと、ファンタージェンは素晴らしかったねと語ってください、私は今こそ語りたいと思います、「大人こそ夢を語れ!」
寂しい独居老人バレバレでは悲しいです、大人は子供のふりは出来ません、拗ねてみても、時間は待ってくれません、扉を開けるのはあなたです。
はてしない物語の後に…
令和6年10月28日
心幸
暗がりの中で、息を潜める。天井から垂れ下がったカーテンと草の隙間から、通路をうかがう。
通路の向こうから、男女の2人組がやってきた。カップルだろうか。やりがいのある相手だ。
彼らが私の目の前を通り過ぎようとしたその瞬間――
「おいてけぇ〜〜腕おいてけぇ〜〜〜!!」
叫びながら通路へ上半身を乗り出す。
「キャーーーーーーーーーーッ!!」
2人は怯えて身を寄せ合い、女子の方は甲高い悲鳴を上げてくれた。
私の右腕は今、ズタズタに切り刻まれている(ように見えるよう絵の具で描いた)し、顔は墓場から出てきたような土まみれ(に見えるメイク)で、我ながらかなりおどろおどろしい格好だ。そう、私は今、文化祭のお化け屋敷でお化け役を演っているのだ。
クラスメイトから“片腕おいてけ婆婆”と名づけられたこの役を、私はかなり楽しんでいた。
私が何かすれば、客が即リアクションを返してくれて、実に痛快だ。ここはお化け屋敷ゆえ、客も驚いたり怖がったりすることを前提で入ってきてるので、どんなリアクションが返ってきても罪悪感がないのもいい。客は、カップルだったり友達だったり兄弟姉妹だったり、バラエティーに富んでいて、それぞれ表情も少しずつ違って全然飽きない。
また通路に現れた客を虎視眈々と狙いながら、天職見つけちゃったかも、なんてアホなことを考えてしまう私だった。
観客のまばらな映画館だった。
古い映画のリバイバル上映。
公開当時はかなり人を集めた映画だったが、日々新しい作品は作られる。
撮影技術や演出も古臭くなり、出演している俳優もその名前を知る人は少なくなり、それでも名作とされているが故に何度目かのリバイバルとなる。
私はシートに身を沈め、聞き覚えのあるセリフ達を、聞くともなしに聞いている。
…いつの間にか眠ってしまったようだ。
映画は続いている。
このシーンもよく覚えている。
主役の少年の恩師でもある高校時代の担任が、校舎の屋上から大きく手を振るシーン。
大声を張り上げて、校庭の生徒達に別れを告げている…はずだが、声が聞こえない。
あれ?音響設備の不具合かな。
客が少ないからって、このまま上映を続けるつもりじゃないだろうな。
そう思って周りを見回すと、観客は誰もいない。
数人はいたはずだが…眠ってる間に出ていったのか?
スクリーンに目を戻すと、件の担任教師が、校舎の屋上から飛び降りるところだった。
…いや待て。こんなシーンは無かったぞ?
もう何度もこの映画は観てる。
こんなショッキングなシーンがあったら忘れるはずがない。
卒業してゆく生徒達に向かって、担任の先生が「頑張れよ!」とエールを送る感動的な場面のはずだ。
カメラは、落下してゆく教師を追いかけ、耳を塞ぎたくなるような音を立てて、地面に叩きつけられる瞬間を映していた。
「こんな映画じゃなかったですよね」
突然、背後から声をかけられ、慌てて振り返る。
さっきまで誰もいなかったはずの真後ろの席に、男が座っている。
暗がりの中で目を凝らすと、それは、スクリーンの中で校舎から飛び降りた担任教師だった。
いや…教師役の俳優と言うべきか。
「私も反対したんですがね。こんな脚本は良くないと。監督がどうしても聞き入れてくれなくてね」
状況が分からない。
何が起きているのか…この暗がりの中で…スクリーンにはエンドロール。
「この中に、私の名前、見つけられますか?」
この役者の名前…確かに、覚えていない。
「どんどん忘れ去られてゆくんですよ、私達は。単なるお芝居の中の登場人物として、存在していないものとして」
何の…話だ?闇が濃くなってゆく。
出口は…どこだ?
エンドロールが終わり、暗転。
しばらくして、照明が灯る。
後ろの席には、誰もいない。
だが、周りの席にはちらほらと観客が座っている。
元に…戻った。
何だったんだ、今のは。
映画の途中で眠ってしまって、夢を見たのだろうか。
それ以外に考えられない。
あの教師が地面に叩きつけられる音が、耳に残されている。
そんなシーンは無かったはずなのに。
映画館を出て、スマホであの役者を調べる。
…数年前に亡くなっていた。
そして、今日が命日だという。
死因は明かされていなかったが、あの音が耳から離れない。
そういえば、こんな名前の役者だったな。
「名前、覚えたよ…いや、待てよ」
映画のタイトルで検索して、彼が演じた教師の役名を調べる。
「覚えておいて欲しかったのは、こっちの名前なのかもしれないな」
あの、全身全霊で演じた、彼の代表作。
また、リバイバル上映されることがあるなら、きっと観に来るだろう。
彼の熱演が、忘れ去られることのないように。
人々の記憶の中で、葬り去られることのないように。
暗がりな中で
叫び続ける
なんで!どうして!なぜ私!?
誰もわかってくれない理解してくれない
心が明るくなれないずっと閉ざしてるから暗い
作り笑いも疲れた
スマホで気晴らし
我に返るのが怖い
ずっと探してる光の明るさを
私の光はどこにあるのかな…
誰かに聞けばわかるのかな…
何処かに行けば見つかるのかな…
無い無い無い無い無い
暗がりにいる自分を救い出せるのは私しかいない
待ってて、時間はかかりそうだけど絶対救い出せるから
暗がりな自分の中の私
暗がりの中で
人生を歩くって
未来に向かって歩くって
暗がりの中を歩いている様である
不安という暗がりの中で
いかに自分を信用することができ
自分の考える通りに行動できるのか
試されている
暗がりの中の行動は怖い
けれど行動できた人にはきっと答えがくる
私もあなたも人生の答えに向き合う為に
怖いけど暗がりの中を行動していく勇気を
明日からは持って生き抜きたいものである
こっそりと押し入れに
懐中電灯とお菓子と漫画持ち込んで私だけの秘密基地。
親に見つかり叱られるも、これもまた良き思い出。
暗がりの中で
・暗がりの中で
自身の手さえ見えないほどの闇の中、どれがボクでどれがボクじゃないのか何も分からない夜の中、潜むように静かに歩いているキミを見つけた。
闇夜に消えてしまいそうな、それでいて何よりも暖かく輝いてるキミが僕にとってどうしようもなく眩しかったんだ。
いつかその輝きを手にすることが出来たなら、きっとボクもキミのようになれるのかな。
希望と夢はなくすな
暗闇のなかで
たとえ光が見えそうになくても。
しんと静まり返った夜の住宅街。バイトを終え、家路を辿っていた。昼までずっと雨が降っていたので、ジメジメした空気がまとわりつく。街灯が100メートルに2、3個だけの道をトボトボ歩いていた。高校を卒業した後、地元を離れ一人暮らしを始めた。親も地元の友達とも離れた生活の中、大学では趣味で天文サークルに入り、広く浅い交友関係を築いてきた。
はぁ、と無気力なため息をつく。最近始めたコンビニのバイトはなかなかやることも多くて、仕事が覚えられず怒られてばかりだ。
「俺、ダメだなぁ」
こうして怒られてばかりでは、どうしても弱気になっていく。高校生の頃は、星の博士になるんだ、と意気込んで受験勉強にも学校の誰にも負けないくらい励んでいた。成績はいつも1番だったし、周りからも褒めて貰えた。きっと自分は成功していくんだと、これから歩んでいく道は明るいと確信していた。しかし大学に入り、自分よりも優秀な人は山のようにいて、井の中の蛙であったことを知った。明るい道など自分には用意されていなかった。そう思い知らされてからは、勉強にも昔ほど取り組まなくなっていた。
ガサガサッ。暗がりの中、物音がした。驚いて振り返ると、草むらからキツネが2匹出てきていた。きっと親子であろう。わるい菌が移るのも嫌なので、追い払おうと、足で地面を叩き威嚇した。今まではこうすれば、カラスも野良猫も野良犬も決まって逃げた。しかし、キツネは逃げなかった。親ギツネであろう、子ギツネを後ろに隠れさせて、こちらを睨みつけている。鬼気迫る目つきに、怯む。吐き出せない何かを胸に感じたが、再び歩き出すことにした。10数歩歩いてから後ろを振り返ると、キツネの親子は居なくなっていた。
親ギツネは子ギツネを守ろうと必死だったに違いない。だから威嚇にも怯まず、こちらを睨み続けていたのだろう。夢に必死だった高校生の自分を思い返す。キツネと目的は違えど、自分は必死だった。周りの人々を圧倒し自分は正しい道を進んでいるのだと自分に証したかった。今はどうだろうか。周りに圧倒され、正しい道どころか、道を進むことさえ諦めている。情けない。まずは思い出すところから始めよう。なぜ自分はあんなに必死だったのか。きっかけは夜空に浮かぶ月を綺麗だと思ったことだ。
空を見上げる。10月の上旬、午後9時。東の空にオリオン座を見つけた。夜になって、空は晴れていたのか。それから、空全体を見渡して、次々と星座を見つけていく。大切な思いを取り戻すように、いちばん明るい星を、つまんで、胸にしまっておいた。
暗がりの中で
「ずっと一緒にいよう」
「うん」
花火大会の帰り道、約束した。
次の年、その次の年も一緒に見た花火。
4回目。私はベッドの側に座って、大きな窓から一緒に見た。
「……来年も見れるかな」
「きっと見られるよ……」
初めて一緒に見た場所にひとり。
見上げた花火は滲んで見えた。
「暗がりの中で」
暗がりの中で私は怯えていた。
理由は、怖い夢を見たから。
現実では起きていない事だけれど、凄くリアルだったから、現実で起きたらどうしようと不安になり、怯え、布団にくるまった。
帰宅した時は、まだ外は明るく、部屋の照明をつけなくても明るかったからそのままにしていた。いつの間にかベッドで疲れて寝ていたみたいだった。
起きたら、部屋が真っ暗で怖いと思った。
そして、怖かった夢の内容を思い出し、布団にくるまって今、現在に至る。
私と君のふたりでこの家に暮らしている。
「ごはん出来たよー!」
君の声がした。
少し待っても反応がないと判断したのだろう。
ドアをノックをする音がする。
私を呼びに来てくれたみたいだった。
「開けるよー」
「どうしたの?また怖い夢でも見たの?」
私の様子を見て、君が言った。
私が頷いた。
君は私の頭を撫でてくれた。
「あんしんする。ありがとう」
私は呟いた。
「うん!」
私は、君に助けられてばかりだから、君に何かあったら助けたい。私と君、支え合いながら暮らせていけたらいいなと君と晩ごはんを食べながら私は思った。
※10/24のお題「行かないで」加筆しました。
──君だけを照らすことができたなら。
輝く金髪、深い紫の瞳。どちらも貴族によく見られる見目だ。自分は下町で育った、ただの庶民だというのに。
実のところ、貴族の血は入っている……らしい。自分を一人で育ててくれた母が昔言っていた。普段はきはき話す姿と違って、言葉に詰まりながら。
『お前の父親は貴族だけど……もう、いないから。気にしないで』
母は、父だという男のことを夫とは呼ばなかった。それはつまり、そういうことなのだろう。自分の家族は母ひとり。それだけのことだ。
***
「君の金髪、きらきらしてて綺麗だよねえ。遠くから探しててもすぐ見つけられる」
「……そう?」
「うん。太陽みたい」
(暗がりの中で)
後日加筆します。
「此処が暗いというならば」
「君は光の中にいたのさ」
「此処が明るいというならば」
「君は闇の中にいたのさ」
「この薄明が安心するなら」
「この薄闇が心地良いなら」
「それは否定されることでもないさ」
「生きやすい場所で息をするのさ」
‹暗がりの中で›
暗がりの中で
集めた光
歩いた道
暗いから怖いし
何も見えないから何もわからないし
何をしてるか分からないし
お先真っ暗って嫌だな!
暗がりの中で見つけたものは
誰からもらったものでもなく
自分の中にあるものだった
誰かに求めるだけの自分には見つけられなかった
手放さないと見つけられないものがあると知った
傷ついて辛くて悲しくて寂しい中に
私というたったひとつの光があったんだ