宮平和実

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「暗がりの中で」

 暗がりの中で私は怯えていた。
 理由は、怖い夢を見たから。
 現実では起きていない事だけれど、凄くリアルだったから、現実で起きたらどうしようと不安になり、怯え、布団にくるまった。
 帰宅した時は、まだ外は明るく、部屋の照明をつけなくても明るかったからそのままにしていた。いつの間にかベッドで疲れて寝ていたみたいだった。
 起きたら、部屋が真っ暗で怖いと思った。
 そして、怖かった夢の内容を思い出し、布団にくるまって今、現在に至る。
 私と君のふたりでこの家に暮らしている。
 「ごはん出来たよー!」
 君の声がした。
 少し待っても反応がないと判断したのだろう。
 ドアをノックをする音がする。
 私を呼びに来てくれたみたいだった。
「開けるよー」
「どうしたの?また怖い夢でも見たの?」
 私の様子を見て、君が言った。
 私が頷いた。
 君は私の頭を撫でてくれた。
「あんしんする。ありがとう」
 私は呟いた。
「うん!」
 私は、君に助けられてばかりだから、君に何かあったら助けたい。私と君、支え合いながら暮らせていけたらいいなと君と晩ごはんを食べながら私は思った。

10/28/2024, 11:59:27 AM