『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『暗がりの中で』
今までの人生は、終わりが見えない、始まりすらも見失った暗闇のようだった。
何もかもを失って、でも、失ったことに気づけなくて。ただひたすらに焦りと寂しさを抱いていた。
そんな日々だったから、突然差し込んだ光にだって、卑屈になって手を伸ばすことができなかった。
でもどんどん光が大きくなって、近づいてきて、いつの間にか俺の方からその光を求めるようになって。ずっと拒み続けたその光に手を伸ばしたとき、あなたは世界の美しいものを全て詰め込んだみたいな表情で笑った。
そんなあなたが、どうしようもなく愛おしかったんだ。
永遠に続くような暗がりの中で見つけたたったひとつの光のようなあなたを失くさないように、俺があなたにとっての光になれるように、あなたの手を握りしめた。
暗がりの中で
辺りは真っ暗で、周囲の様子は分からない。
近くに人のいる気配がするため、声をかけた。
返事はあるが、何を言っているのかよく分からない。
言葉の意味は分かるが、話が噛み合っていない。
諦めて一人で周囲を探ろうと、手を前に出しゆっくりと歩く。
すぐに後ろから衝撃があり、倒れた。
背中に強い痛みを感じる。
誰かが私の上に乗り騒いでいる。
逃げようともがくが、力が入らなくなり意識が薄れていく。
状況が分からず医学知識がなくとも、ここで終わりだという事が分かるのだなと、最期に学んだ。
#暗がりの中で
手探りでも見つけられるかな
まだ会えてないキミを
香りだけでわかるかな
触れなくても感じる温度だけで
運命の人ってわかっちゃうのかな
今 どん底でさ
今 孤独のど真ん中で
何も見えない 誰もが嫌い
自分だって大嫌い
そんなアタシだけどさ
いつか見つけてみせる
みつけられるってそんな気がする
こんな暗闇の中にもいつか光が…
ぼんやりと見える
小さな明かり
彼を呼んでみる
やっぱり声は聞こえない
聞こえるのは
星の囁き
月の嘆き
石の諦念
私は此処から動けない…
の、だろうか?
私はそれを幸せだと思っている
………
ランタンの灯りを頼りに
小高い丘を登る
ちらちらと揺れる
小さな明かりは
暗がりを少しだけ照らす
少しの明かりが心地よい
何もしたくない夜に
ただ、明かりだけが動く
暗がりの中で、
私だけが、
呼吸をしている
風が吹いて
私を追い抜く
追いかけっこは嫌いだ
星が光って
私に話しかける
おしゃべりは嫌いだ
なんだか寂しくて
彼の名前を呼んだ
もっと、寂しくなった
誰も助けてくれない暗がりの中で唯一、貴方だけが私に手を差しのべてくれた
死神と呼ばれた私と関わることを恐れずに
それはまるでこの暗闇の中を照らしてくれるランプのように
貴方との関係を築くのは時間がかかってしまいましたが、、、、
それでも貴方は待ってくれた、一人の普通の友人としてみてくれた
貴方だけが私の暗がりの中を照らしてくれた
貴方と一緒に人生を歩んでいきたいそう思えました
ありがとうございますね相棒
そしてこれからもよろしくお願いしますね
話したいのに
上手く話せない
混ざりたいのに
相手と自分を
比べてしまう
たとえ話せても
自分をだせない
なんでだろ
ああ
人生ってこんなもか
ボクは1人泣く
暗がりの中で
パキパキ
割れる、割れる
こわさないで
花びらが舞う
くるくる、くるり
あわく光る瞳
おいで、おいで
浮遊する熱
【暗がりの中で】
暗い部屋の中でマッチでロウソクをつける。
ライターでも良かったのだかその時はマッチがいいと
何故か思った。案外、自分はロマンチスト?なのか...
馬鹿みたいなことばかり頭に浮かんでしまう。
でもロウソクの火は眩く輝いていて
目を離せないほどに美しい
誕生日ケーキにロウソクをつける家庭が多いと思う
その光は特別で何度見ても飽きない
でも、ずっと見ていると目が痛くなる...結構痛い
でも心が落ち着くから僕は好きだけど
そのロウソクの火が照らす部屋で紅茶を飲むのも
また味があって好きだ
真っ暗で、救いようがないくらいの絶望に満ちた俺の世界に、手を差し伸べてくれた人がいた。
ただ、俺はその人を手にかけた。
差し伸べられた手にあった同情も救いもそのときの自分には必要ないと思っていたし、単純に邪魔だったから。
鉄格子のはめられた小さな窓の外は黒い。
それを見て、また同じ道にいるんだな、と気づく。
明日出所して、何かしら優しい感情を持った誰かが俺の前に現れて、………。
全ては絶望の中でループし続ける。
真っ暗な世界の中で。
#暗い鉄格子の中
僕は、猫だ。前世が猫だったのではないか、というほど。猫派だし、狭い所が好きだし、暗がりも好き。
……体は柔らかくないけれど。
勿論、僕は前世など信じない。というと面白くない奴と思われそう。なので、前世は猫、ということにしておこう(何を言っているんでしょう)。暗がりの中で、猫は何をしているんだろう。大体の動物は夜に周りを見ることができない。ただ、猫科の動物は目の中に反射板みたいなのがあって、夜でも周りが見える。僕は周りが見えない。だから、猫ではない。暗がりの中で貴方は何をしている?
僕のしていることも貴方には見えない。猫じゃあないから。僕達のしていることは猫には筒抜けなんだろうなぁ。
暗がりの中できみの濡れた頬にキスをする。
幸せになってね。
もぞもぞ動く
時々蹴られる
でも嫌じゃない
我が子の動き
帰宅途中の水たまりを踏んだら
そのまま沈んで世界から私がいなくなり
暗がりの中でただ遠くなってゆく信号の揺らぎをみている。
「暗がりの中で」白米おこめ
愛の想い出に
桜は散り
牡丹は崩れた
冬の暖房の中で
ゆっくりゆっくり
糸を紡ぎながら
あなたは
蝋燭を立てながら
甘い香りを残した
暗がりの中で
もし、暗がりの中で貴方が閉じ込められていたら、私が手を引っ張ったり、灯りで照らすからーー。
…だから、貴方も私が暗がりの中で閉じ込められてたら、どうにかして…助けてね?笑
「暗がりの中で」とかけまして
「健康診断」と解きます。
その心は「闇/病み」は怖いです。
ー成長ー
「あんな先輩にはなりたくない」
そう言ってた君が今では、あんな先輩になっている
でも僕はちゃんと見ているよ
君が苦労していることも
君が頭を抱えて悩んでいることも
君が努力して上がっていることも
今では先輩の気持ちを理解していることも
それが愛だったってことも
その立場にならないと気づけないことって必ずある
後輩には見せない葛藤や焦り、不安
君は本当に頑張ってるよ
本当に頑張ってる
考えや思いが逆のことを言う時、
それはそれだけ人の気持ちを理解できるようになった証拠
成長してるよ
大丈夫
頑張りたいだけ頑張ればいいよ
僕がちゃんと見てるから
お題「暗がりの中で」
オレが歩んでいた道は、まるでブラックホールのように終わりのない、暗闇に続いていた。
何も見えない真っ暗な道を、一歩でも進もうものなら、もう後戻りは出来ない。
なぜなら、後ろを振り返っても、来た道は見えなくなっているのだから。
だから、たとえ足を一歩を踏み出すのが怖くとも、前に進むしかなかった。
どこに続いているのかも分からない道をたったひとりで歩き続ける。
後ろを振り返らず、ただ真っ直ぐに。
だけど、ある日。闇に包まれていた視界に、ひとつの星が瞬いた。
その星の導きで、オレは迷わず前を向いて歩くことが出来た。
道の先は相変わらず分からないままだったけれど、その強い輝きで足元が照らされたおかげで、前に進むのに躊躇が無くなった。
暗がりの中で、オレは君という一等星を見つけたんだ。
【志摩悠朔(しまゆうさく)×望月香恋(もちづきかれん)】
真っ暗な部屋に一筋の明かりがさす。
誰かが部屋の開くことのなかったドアを開けたのだろう。
『誰か』が香恋の瞳にうつる。
香恋は『誰か』に話しかける。怯えるように
「誰ですか、なんで、ここに来たんですか?」『誰か』を見上げる。座ったままの香恋にはまるで巨人のように見える。立てばきっとそれなりの身長差だろう。
「香恋の救世主!」
「?」
暗がりの中で貴女が零す涙に
気づきたい、貴女から目を離したくない