『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
暗がりの中で
悪夢に、目が覚める
内容は思い出せない
ただ、全身汗びっしょりで
心臓がバクバクいっている
今何時だろう
思ったが時計は見ない
部屋は暗く
朝には程遠いことはわかるし
時間を見てしまうと
翌日も同じ時間に起きてしまうって
何かで見た
暗がりの中
電気もつけずに用を足し
軽く汗を拭く
水を飲むために開けた冷蔵庫の明かりが
やたらと眩しく感じられる
ベッドに戻るが
なかなか寝付けそうにない
こんな日は君のこと
考えながら過ごしてもいいかな
暗がりの中で
暗がりの中で、出口が見えない。
どうしたら出られる?どうしたら終わる?
自分自身のせいではない暗がりから出るには
どうしたらいいのか。
逃げるか。
じっとして終わりが来るのを待つのか。
正解はわからない。
逃げてもいいし、
じっとしていても良いのだ。
ただ、絶望しないこと。
必ず光は見えてくる。
だから、どうか絶望しないで。
paki
親に隠れてゲームしたり
先生に隠れて夜更かししたり。
暗いがドキドキで
楽しい時期があったのに
何もないのが怖くて
何か考えるのが怖くて。
いつからこんなに
暗いのが怖くなったんだ。
先が見えない毎日が
暗くて真っ暗で怖い。
光が欲しいって
ずっと思ってる
–暗がりの中で–
僕たちが出会ったのは暗がりの中。僕以外誰も知らないはずだった廃ビルの屋上。仕事でうまくいかなかった時、何もかもを忘れてしまいたい時、僕は自然とここに足が向いていた。
暗がりの中から空を見上げると、都会の喧騒を突き抜けて大空に満天の星が広がっている。僕は三角座りで小さな光たちを眺めて時すらも忘れる。明日はちょうど休日だから僕は時計を見なかった。
星も消え始め遠くの空が白み出した時、後ろでガタンと大きな音がして、僕は振り返る。僕の予想に反して小さな黒い生き物と目が合った。夜に取り残されてしまったのかと疑うほど暗い毛並み。それを呆然と眺めていると、その生き物は僕のとなりにぴょんと飛んだ。優雅に足をぺたんとつけて、クイっと凛々しく顎を上げる。生き物につられるように、僕も空を見上げる。空が淡い青に染まっていくのを見守った。
しばらくして生き物を撫でてやろうと、下を向くと生き物はまるで最初からいなかったかのように消えていた。
1人で見るはずだった僕の夜明けはあの生き物と共有されたのに、その心が浮くような歓びを共有せぬまま消えるなんて。気まぐれな夜明けの侵入者だ。
『暗がりの中で』
明るい生活から暗い生活へ入り、それで暗さに慣れていない故に見えないのか、あるいは暗闇から白日のもとへ出たので、あまりの明るさのために目がくらんでいるのか
前者は蔑まれ、嘲笑を受けるだろう
一方で後者は憐憫を買われ、過度に同情されるだろう
「スモール・アドベンチャー」
ここは、都市から少し外れた小さな街。この街唯一の駅の目の前には、古き良き商店街が、今もなお地域に根付いて栄えています。
太陽が沈み、人々はみんなそれぞれの家へと帰っていきます。昼間はあんなに盛り上がっていた商店街も、店仕舞いを終えた人々が帰路に着けば、すっかり静かになってしまいます。蛍光灯で照らされて駅前を少し離れると、田んぼや畑が現れ、暗闇の中からカエルやコオロギの鳴き声が聞こえてきます。
おや?すっかり日も落ち、真っ暗なはずの田んぼの隅が少し光って見えますね。何かいるのでしょうか?バレないようにのぞいてみましょう。
「みんなー!前の満月の日に捕らえた、ぬめぬめ怪獣ゲコゲコの肉がついに尽きてしまった!新たな食料をとりに行かないといけないよ!」
「王子様!今日は新月です!この大きな湖を越えた先にある、くねくねの森の地面を掘れば、あま〜い紫色の宝石を手に入れられるはずです!」
どうやら小人たちが暮らしているようですね。湖は田んぼでしょうか?くねくねの森や、紫色の宝石はなんのことなんでしょう?もう少し観察してみましょう!
「では、湖をこえ、森へ向かおう!みんなー、行くぞー!」
「「「おー!」」」
「湖には、水上を高速で進む糸使いや、ぬめぬめ怪獣がいる!気をつけて進めー!」
「「「おー!」」」
糸使いはアメンボのことですね。見てください、彼らが田んぼを進んでいるのが見えますよ!10人くらいでしょうか、2列になってまっすぐ田んぼを進んでいますね。あと少しでくねくねの森の正体もわかりそうですね!
「湖を抜けたぞー!みんな、よくやった!さあ、この山を越えれば、くねくねの森だ。行くぞー!」
どうやらくねくねの森はさつまいも畑のことのようです。さつまいものツルが、くねくね曲がった木ということでしょうか。彼にとって、田んぼと畑の間の土手を越えることさえ、長い山登りに感じるようですね。
「王子様、あれはなんでしょう!森の向こうに巨大な影が見えます!」
「あ、あれは、巨人だ!みんな、山の麓に戻って隠れろ!」
あ、私の魔法が切れてしまって、彼らに姿を見られてしまいました。彼らの邪魔になってはいけません、すぐに離れましょう!
こんなに近くに小人が住んでいるなんて、驚きましたね。彼らが無事にさつまいもを手に入れられると良いのですが。
え、私ですか?私はしがない魔法使いですよ。時々この街へ遊びに来てるのですよ。いつもは誰もいない夜中に、駅から離れて歩いていくあなたが気になって声をかけてしまいました、すみません。でも、私のおかげで良いものを見られたでしょう?私の魔法がなければ、たぶん小さすぎる彼らの声は聞こえなかったと思いますよ?
すみません、すっかり長話してしまいました。いつかまたこの街に遊びに来たときには、ぜひこの街を案内してくださいね!それでは!
不思議な魔法使いは暗がりの奥へ消えていってしまったようだ。
#37 暗がりの中で
額にキスを落とすと、
寝ながらはにかむ貴方が愛おしい
2023/10/29
暗がりの中で
たまには
違う遊びをしよう
暗闇かくれんぼ
明るい場所なら
簡単に見つかるけれど
暗い、ただそれだけで
なかなか見付けられない
ひと味違う
その刺激に
大人も子供も
大満足──!
けど、足元には注意してね?
ママ、隠れながら転がってたりするんで
(2023.10.28/暗がりの中で…)
何も見えない。暗い。誰もいない。そんな中にいる私は何を思うのだろうか。
「そうか、ここは夢か。」そう思い込まなければおかしくなってしまうと思った。
今まで人に強く当たってきた。支えてくれていた人にも手を差し伸べてくれた人にも。「私が1番わかってるから。」そう思って感謝の気持ちも生まれなかった。
だからだ。バチが当たったんだ。1人ぼっちが辛くて、寂しくて、。だけど甘えれない。
そんな私が行き着いた先は暗やみ。
そこで思うことはただ1つ。
「もっと周りの人を大切にし、感謝の気持ちを忘れずに過ごすことができていたなら。」と。
ずっと、こうしたかった。
でも、ダメなんだって、思ってた。
だから、ずっと代わりを探してた。
そんなことしても、無駄だったのにね。
”暗がりの中で”君を思う。
なんて、ロマンチックでもなんでもなかったんだ。
暗がりの中で
こんな所、来るんじゃなかった。
好奇心で入り込んだ廃墟の地下洞窟は、歩いてる間に崩れてきて、轟音と共に元来た道が塞がれてしまった。
スマホは圏外、バッテリー残量もわずか2%。時刻は21:41。
涙が出てくるが、泣いてる場合ではない。
ふと、LINE音がなり、すがる思いで、スマホを見る。
アヤからだ。
残量は1%。
そのスマホ画面の光が、細く険しい道の先をかすかに照らしてくれた。
…扉が見える…!
扉を開くと、そこには泣いてるアヤがいた。
混乱しながらも、LINEの文面が脳裏をよぎる。
アヤ {たすけて} 21:32
{崩れた でられない} 21:33
暗がりの中で群れている彼らは、潰れた百貨店のショーウィンドウを横目に進んでいく。その無言の雑踏を、誰のものでもない夜さえ拒むのは、彼らのふざけた思想が一般に共感されるものではないからだろう。
先の革命で街灯は壊れてしまった。真っ暗闇で彼らは隣にある顔も見えていない。それでも歩く。まもなく始まる自己満足は、あの日、断頭台の上でも笑い続けた彼女へ向けて捧げられる。
暗がりの中で╱10月28日 土曜日
私は、ものすごくネガティブ思考だと自覚してる。
だいたい杞憂で終わる不安でいっぱいだし、何かあるとすぐ嫌われたと思って凹む。人の何気ない言葉でも傷ついてしまう。
そんな私が、暗がりの中で見つけた光は貴方だった。
いつも優しく話を聞いてくれて、傷つけないように話してくれる。たくさん共感してくれる。
貴方のことを知れば知るほど、私は貴方を好きになっていった。
だから、今更貴方がいなくなってしまったら、私は何を光にしていいのかわからない。
暗がりの中で、1人で泣かなければいけなくなってしまう。そんなに辛いことは無いだろう。
どうかお願い。私の傍からいなくならないで。
私と一緒にいてほしい。
「暗がりの中で」
暗がりの中で
光ばかり愛される世の中には
もうお腹いっぱい
暗闇があるから、光は愛されるのに
暗闇だけ愛されないのはおかしいでしょう
光のような貴方は愛されていたけれど
暗闇のような私は愛されない
でも、私は私で居続ける
誰かが必要としてくれるまで
#暗がりの中で
欲しいものはたくさんある
書き連ねれば
呆れるほどに…
それを全て手に入れた自分は
さぞ至福の喜びなのだろうと
薄ぼんやりした
幸せの中で見失った大切なもの
本当はすでにこの手の中にあるのに
ある日突然訪れる
何も見えない世界
それは誰にでも訪れる
気づきの時…
思い出せるだろうか
見つけ出せるだろうか
今ある自分の姿には
何が要らないのか
何が必要なのかを…
光は自分の中にある
暗がりの中で
何かが光った。
息を詰めて目を凝らすと
「にゃあ」
真っ黒な猫がいた。
[リハビリ]
「暗がりの中の奇跡」
暗がりだらけの人生。
なにやっても上手くいかない。
そう思ったことはない?
今まで生きてて暗がりだらけの人生なら凄い良い
ことがこれから起こるんだとおもう。
神様はその子が超えられないような壁なんか作らない
し、人生は絶対平等にできてるんだから
だから、人生暗がりばかりの人はこれから奇跡、、
良いことが絶対起こるから、これからの人生を信じよ
う。
-暗がりの中で-
ぐすっ…ぐすっ…
暗闇で誰かが泣いている声がした
どうしたの、泣かないで…
目を開けるとほんの微かに泣いている声が聴こえた。
夢、じゃなかった。時計を見ると深夜3時。
寝室からそっと出るとリビングも、彼のいる別室も真っ暗だ。
ふっ……うっ…ぐすっ…
彼のいる部屋から聴こえる声に段々目が冴えてくる。
ぼんやり優しいルームライトを付けて、お湯を沸かした。
お湯をティーポットに入れて容器を温め、茶葉を取り出す。
落ち着く匂いは…この匂いかな…と、アッサムを選んだ。
茶葉を多めに取り、コップに少量お湯を注ぎ茶葉を浸す。
牛乳と水を2:1で注ぎ沸騰しないように混ぜながら鍋で温める
ふつふつし始めたら火を止め、茶葉を合わせ抽出。
確か…5分くらい?だったはず
その間にお茶菓子を漁り、この間お土産でもらったフィナンシェを取り出す。
あとは…
『創造ーー』
やおももちゃんの能力のコピー。
この能力は本当に凄いと思う。ふわふわ素材のぬいぐるみを創造し大きすぎるクマのぬいぐるみを作った。
リビングに私の部屋に彼によって置かれた花を持ち出し飾る。
綺麗にティーセットを並べた。
抽出した紅茶をティーポットに淹れ、準備はok
クマのぬいぐるみを抱えながらアモンの部屋へ向かった。
コンコンっ
と控えめにノックをすると泣き声がピタッと止まる。
狸寝入りをするつもりかな…勿論、そんなことは私が許さない。
そっとドアを開けて
『真夜中のお茶会でもどう?頑張って準備したんだ。…待ってるよ』
そっと呟いてリビングに戻った。
彼はきっと来てくれるだろう。
数分と経たずに、彼がリビングに来た。いつものような明るい笑顔は無く、表情は暗かった。
『おいでアモン、教えてもらった紅茶の淹れ方で用意したんだ。』
立ち上がるとビクッと彼の肩が揺れた。
それを見て、なるべく刺激しないよう、アモンに座ってもらうために椅子を引く
『今日は私がおもてなし。さぁ、どうぞ』
「……」
静かにアモンは近づき、椅子に座った。
紅茶を注ぐと、彼の前髪が揺れる。
決して開けてはならない扉があった。いつからそこにあるのか、何故開けてはならないのか、一切の疑問をものともせず、その扉は静かに佇んでいる。
ただ時折、漏れ聞こえる声が僕の心のなにかを揺らす。かすかに聞こえてくる嗚咽は時が経つごとに少しずつ、少しずつ大きくなっていく。
そうしてその声が鮮明になっていくにつれ、それがまとう感情が見えてくる。
胸を刺すような切なさと、凍りつくような寂寥の響き。身を切るような叫びは、聞く側の心さえも引き裂くような痛みを感じさせた。
差し出した手が冷たく、無機質な縁へと触れる。吸い付くような木の感触に少しだけ心が戸惑う。
―――開けて、いいのだろうか?
声はまだ言葉で届かない。けれど哀切を訴えるその声が、本当にそれだけを訴えているのだろうか。
扉に触れて張りついたように離れない手は、自らの意思で扉を開けることを待っている。ほんの少し力を入れるだけで、扉はいとも簡単に開くだろう。
開けてしまえ。という誘惑に、
開けないで。と何かが引き止める。
時間の経過がわからないまま、どのくらいをそのままでいただろう。いつの間にか嗚咽は消えてなくなり、しんと静まった暗闇に扉とともに残された。それでも僕はその場を離れられず、扉に手を捕らわれたまま立ち尽くしていた。
ぽろりと、頬に一雫の涙が落ちる。
そして次の瞬間に僕はその涙の意味を知った。
認めて欲しかったのだ。目を背けず向かい合って欲しかった。たとえ自ら閉じ込めたものだとしても、自分の本当の想いを無かったことにしてほしくなかった。
認めたくなかったのだ。自分の中にある醜い感情を知りたくなかったんだ。君に抱くこの想いが君にばれないように、僕は必死にそれを隠していたのだから。
この扉は僕の心。そして聞こえた嗚咽は僕の泣き声。
心の奥底に閉じ込めた、君への想い。それは決して日の目を見せぬと誓った―――恋心。
決して開けてはならない扉があった。
暗がりの中で静かに佇む僕の心の禁足域。
君へと溢れる想いを留めて、いつでも僕はその扉の手の届くところから離れられない。
開けてしまえと言う本能に、開けないでと理性が抗う。それは永遠に続くのだろう。
僕が君を愛する限り…。
【暗がりの中で】
暗がりの中で
もうずいぶんと前のことだけど、
遅くまで遊んでいて、暗い森で迷子になった。
風で木がざわめいたり、近くに獣の気配を感じたり、
当時はほんとうに、そんなことが怖かった。
大きな木の下でうずくまり、泣き続けていた時、
遠くに見えたライトの明かり。
続けて聞こえる、名前を呼ぶ声。
この時ほど、安心した時はなかった。
ーもし、暗がりの中で、うずくまったままだったら。
私は今、どうなっていたのだろうか。