『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カープの矢﨑拓也投手が、現役ドラフトでスワローズヘ移籍してしまった。九里投手のFA移籍よりショックだった。
慶大卒のドラフト1位。入団1年目にあわやノーヒットノーランの好投で初登板初勝利。今の投手には珍しいずんぐり体型で、ピンチにも表情を変えないふてぶてしさと投げっぷりが好きだった。
“我が道をゆく”ってタイプだと思ってたが、同い年の床田投手との良い関係性を窺わせる降板後のやりとりを聴いて、更に好きになった。
彼の応援グッズのタオルは矢沢永吉のあのYAZAWAタオルをデザインはそのまま?で、名前をYASAKIに変えたもの。登場曲は矢沢永吉の「止まらないha~ha」。スワローズでも引き継がれたらいいな。
#時間よ止まれ
お題「時間よ止まれ」
学校で私は好きな人の話しをする。
すると友達が呆れ顔で言う。
「時間を止めれる力があれば良いのね。そしたら好きな人の顔をずっと見ていられるのに」
私はその言葉に苦笑いをする。
好きな人が居ないから、何とも言えなかった。
友達が私を羨ましそうに見て言う。
「良いよね。あんたは友達が居なくて」
そんな事を言われても、恋は自然に出来るものだから仕方ない。
私も好きな人が欲しいな。
すると友達が冗談交じりに言う。
「時間よ、止まれ!」
すると授業のチャイムが鳴る。
「やっと授業の時間だね」
え?どういう事?
やっとて...まだ今の時間よ止まれで、まるで合図かのようにチャイムが鳴ったのに。
時間よ止まれ
時間が止まればずっと貴方といれるのかな
ずっと貴方とだけの時間を過ごしたい
時間よ止まれ私と貴方だけの空間を味わせて
その瞬間に貴方とのキスを交わす
時間よ止まれ、と願ったことはない。
大抵の創作では、時間が止まると物事の動きも止まるけども、時間が止まったからといってなぜ「動き」まで止まるのか理解できなかった。いや、今でもできていない。
時の流れと運動は別なのではないか。第一全てが止まってしまうなら、原子の運動も止まるのであるから、その瞬間に私たちの生命活動は終わりを迎えるはずだ。
もしかしたら、こうしている間にも時間は止まっているのかもしれない。そして、私たちはそれに気が付かないだけなのかもしれない。それを確かめる術など、私たちにはないのだ。
「時間よ止まれ」
日が沈むのが遅くなったから、十六時半、外に出る。
歩くようになったころはルートが定まらなくて色んな道を歩いていた。ずっと暮らしてきた街なのに初めて見る景色ばかりで、一時間があっという間に過ぎていった。特に話しながら歩いていると足の痛みも風の冷たさも忘れてしまって、日が落ちてからも街灯を頼りに歩き続けた。夜の街は静かなんだねと言った彼女の言葉を聞いて初めて、ぽつりぽつりと街灯の灯る、中央線のない真っ直ぐな道が少し寂しく感じられた。だから一人で歩くときは明るいうちに帰るようにしている。
緩やかな坂を上がりきると、川を跨ぐ大きな橋に辿り着く。片側しかない歩道を歩きながら、腰の位置までしかない手すりから橋の下を覗く。凪いだ水面がわずかに揺れている。時折白く光る水面が鱗みたいだと言った彼女の言葉に共感ができなくて、あれから通るたびに川を見るけどいまだに分からない。端の両脇につけられたアーチ状の柱を見て、ここをスケボーで走るなんて怖くてできないねという言葉には共感できたから、見上げて、スケボーに乗る自分の姿を想像してみたりする。
商店街に新しくできた店には、焼き立てのパンが並んでいる。今朝ショーウィンドウに並んでいたパンは数えられるほどに減っており、店内の客足もまばらなようだった。バレンタインの時期にはチョコをたくさん使ったパンを、クリスマスにはシュトーレンを、たまになんでもない日に。焼き立ての匂いに誘われてついつい購入して、お風呂から上がった後にパンを食べながらテレビでも見てゆっくりしよう。
きっと彼女だったら喜んでくれるだろうと思うけれど、ふと思い出して、彼女が出て行ったことを思い出して、でも僕の頭からは出て行ってくれなくて、彼女との散歩道を歩く度に君が言ったことを思い出していると伝えたら、戻ってきてくれたりしないだろうか、なんてことを考えてしまう。パン屋だって、前に人気のパン屋に行った時に、「こんなに美味しかったら毎日通っちゃうかもしれないから、バレンタインとか誕生日とかクリスマスと、特別な時にだけって決めないといけないね」って言ったからで、それがなければ、パン屋ができたことすら気づかなかった。
今、ここ、わたし、そのすべて
瞬間冷凍したかった
ささくれだった青春と
待ち焦がれていた5限の終わり
[時間よ止まれ]
二体の鹿たくわえし雪ほどきゆき春は愛の日より開始せり
『時間よ止まれ』
彼女は毎朝、7時15分発の電車の3両目に乗る。
さらさらな黒髪のロングヘアに黒縁メガネ、スカートは長めでいつも本を読んでいる真面目そうな子だった。
電車がホームに入る風で彼女のうさぎのストラップが揺れる。
僕が彼女を知ったのは夏のある日。
彼女が落としたうさぎのストラップを僕が拾ったのがきっかけだった。
男子校で女の子に慣れない僕は、彼女の微笑みに一目惚れをした。
それからの数ヶ月。
夏の暑さが和らぎ、蝉の声が遠くになって、
葉っぱが鮮やかに色付いて青空を彩り、
曇り空からハラハラと雪が舞うようになっても、僕は彼女に声をかけることすらできずにいた。
今日は朝から雪がしんしんと降っていた。
積雪の影響でダイヤは乱れていた。
いつものように彼女は3両目にいて、僕はいつものように彼女の後ろに並ぶ。
しかし、今日は何かがおかしかった。
何かが違った。
いつもと同じバッグ、靴、セーラー服、艶やかな黒髪、黒縁メガネ、
…そうだ、いつものストラップがない。うさぎのストラップが。
電車が来る。
遅延のせいでいつもよりスピードを出してホームに入ってくる。
彼女が一歩前に出た。
待って、だめだ。
彼女がふらっとバランスを崩しスカートが風になびく。
僕は彼女に手を伸ばす。
黒髪が僕の手を虚しくすり抜ける。
お願い、時間よ止まれ。
2025/02/16
2
時よ止まってくれ。
もし…あの日に戻れるのなら、救えたのなら
もう一度あの人に会いたい救いたい救われたい
もう声も顔も記憶も消えかけている今
貴方に会って話したい。お願いだから…
もう何もかも失いたくないの…
時間よ止まれ
あなたは時間が止まって欲しいと祈ったことはある?
私はもちろんある。
例えばテストの時間が足りなくて考える時間をつくりたい!と思って時間を止めようと思ったり、またはピンチに陥った時。
それ以外に私は見つからない。
あなたは、どんな時にそうおもう?
'25年2月16日 時間よ止まれ
本を読むのは通勤の電車やバスの中が多いかな。
夜寝る前に読むと続きが気になって、途中で止めるのが難しいから寝不足になりがち。
電車の中で読んでいて盛り上がってきたところで降りる駅が近付いてくると、時間よ止まれ、と思っちゃうよね。
特に朝だと続きは帰りまで読めないから余計に気になる。
だから本の終わりが近付いてきた時だけは家で読むようにしてるの。
電車の中で読んでいて感動の涙なんて恥ずかしいし、何より読後の余韻に浸るには家で読む方がいいよね。
時間よ止まれ、と思うくらい夢中になれる本と出会えた時は読み終わるのが惜しくなるよね。
今年はすでに一冊、そんな本に出会えました。
【時間よ止まれ】
“大人にならなければ良いのに”
一度は考えたこと
大人なんかにならずにずっと子供のまま
責任からも逃げ続けられれば良い
時間が止まればいい
そうすれば、ずっと楽しいまま
先に進まなくて良いから
だから“時間よ止まれ”
そうしたら、本当に止まったんだ
僕の時間が
成長することなく、ずっと子供のまま
神様からの祝福かな?なんて思った
だから、沢山、子供らしいことをやった
ゲームにかくれんぼ、水切りも
楽しかった、最初の頃は
だんだん、周りが大人に近づいていくにつれて
1人成長できない僕はひとりぼっちになっていった
これは神様からの祝福なんかじゃない
神の悪戯、祝福という名の呪い
時間よ進め、進んでくれ!
もう、時間が止まれば良いなんて言わないから
だから、僕を置いて行かないで
ひとりぼっちにしないで!
途中書きです。すみません。
私は腕時計の針が動かなくなったことに気づいた時、別に特に意味はないけど、その腕時計の止まった時間に何をしていたかがとても気になって、思い出そうとする習性があります。
皆さんもそういうついやってしまう癖みたいなのありますか?
今回はそれにまつわる話を書こうと思います。
「時間よ止まれ」
私は不思議なボタンを手に入れた
綺麗な今、嬉しい今、楽しい今
色んな今を見つけた時
私はボタンをポチっと押すの
そしたらカシャって音がして
色んな今をとっちゃうの
とってきた過去の時間
それは止まって動かない
けれど頭の中では動き出す
不思議な不思議な紙になる
時間よ止まれ
汗をかいたグラスの 冷えたジンより
光る肌の香りが 酔わせる
幻でかまわない 時間よ止まれ
生命のめまいの なかで
都会の匂いを忘れかけた
ただの 男と女
想い出の恋になると 西風が笑うけど
幻でかまわない 時間よ止まれ…
「時間よ止まれ」 替え歌
やっぱ、「時間よ止まれ」って言ったら、これしか思い浮かばない。良い詞だよね、好きとか嫌いとかズブズブの直接的な言葉はひとつも出て来ないけど、煌めく夏の熱い想いがさらりと描かれている。
「モンロー・ウォーク」 作詞 来生えつこ
爪先立てて海へ モンロー・ウォークして行く
いかした娘は誰 ジャマイカあたりのステップで
目で追う男たちを 無視して腰をひねり
ブロンズ色の肌 光受けなまめく
昼下がりの ざわめく浜辺
噂のうず 巻き込む潮風
胸元の汗キラリ 目のやり場にも困る
口説き落としたいのに 隙もないね君は…♪
やっぱ、プロは違うよね、これぞプロの神表現の嵐は、この一節だけで、彼女がどれほど魅力的で主人公の心を惑わせるのか、読み手(聞き手)に其々の女神、モンロー・ウォークの彼女の姿を有り有りとイメージさせる。最早文芸小説の出だしのようだ。これなんですよ、これ、素人が逆立ちしたって乗せられないフレーズをサラサラと書く、それが作家の作品の創作ってやつ。憧れるよねぇwww 憧れるのは勝手だけど厨ニの日記じゃあ、いや、逆に厨ニの日記を四十、五十で書けたらある意味天才?かも知れんがwww けれど、やっぱり俗っぽい形容詞の羅列じゃあ、詩でも物語でもないし、書きっぷりは書きっぷりで創作意欲の創作者が日記でも嗚呼、やっぱりここなんだわなと分かるよねぇ素人は素人なんよな、自称はそれこそ自画自賛伯爵だろうが芥川賞作家だろうが、日本が誇る最後の語部だろうが、優しくありたい繊細さんだろうが、天才・秀才・バカだろーが勝手にしやがれだけど、謙虚さは大事だよなとしみじみ思うのであったぁ〜。
厨ニ病は、拗らせるとやっかいだ。
世界が灰色に何時も見えて、好き嫌いが善悪の基本で、自分が嫌えば世界中がそれを嫌いだと思っている。そうでなければ駄々をこねる、自分の好きなものに対しても同じ執着を示すだからストーカー気質。自分の好き嫌いが通らないとなると、他者が悪者に見えて、自分がか弱き被害者になる。灰色の悪魔に追いかけられた可哀想な自分を助けてってなる、君のことだよ。日記だか短編だか創作意欲がないのに態々書きに来る君、文学賞にでも応募したまえ、そして、落選したら選考者が悪者なんだろ?君たちみたいな人って、おお、恐ろし。やっぱ、思った通りの馬鹿だwww「とどまれ」は「止まれ」のカナ表記 どちらも「とどまれ」とも読めます。カナにすると曖昧になり、古文ぽくなるから賢そう?www らしいですねwww バカと天才は紙一重www
わたしは、今夜も神々の作品を愛でるように模倣するだけ。自分が生きて来た現実も結構気に入っているから、それもいい。夫と子供たちと孫と、細やかなわたしの仲間家族とつくりあげたこれこそが、わたしの創作の作品なので、十五の夜のじゃなかった方の夢は夢で玉手箱の中で眠らせておいて、いや、5番街に預けておいて、たまに酒の肴にあれば良い。それはそれで、とても幸せだ。記憶が曖昧だと思う程忙しく走りまわっていた1990年代終から2000年代始め。今ようやく、古い日記の中にある先のことなど考えず、刹那に今だけにと粋がって今を生きるとか格好つけて、支え続けてくれた人の心を気遣わず寄り添わず、若さを無駄にして都会の隅で雨の日は雨に濡れ、熱い夏には日陰探して自由に生きていた、自分のことにただ忙しく生きていた青春の日々も、それはそれで馬鹿で可愛くも輝いた私たちの日々だからと、その日があるから、変わらない十五の夜の夢を笑って語れるのだろうと思う。そして、支え続けてくれた人達に心から感謝出来るようになって、道は開けたのだと思う。今ようやくゆっくりと周りの景色を楽しみながら歩ける時が来たのだ。
「時間よ止まれ〜千光年のお伽噺」
心助は、何時ものように巨大望遠鏡を覗く。
どうやら、千光年先の青い星を、今しがた心助が丁度反転させた場所は真夏のようであった。東の空が白む頃ズームを合わせた先には二人の少年がいた。朝帰りか、二人の家は向かい合わせのようで、まだ静かなうちに互いの家に戻ろうとしていたら、奥から戸を開ける音が静かな朝のまだ温まりはじめたばかりの少しひんやりとした空気を切るように響いたガラガラガラと同時に二人の母親らしき女が、同じ格好で出て来た。やおら互いの息子に気づくとカミナリがはじまって、二人は母親と取っ組み合いの喧嘩になり、母親達は互いの息子の頬にビンタした。それもそのはず、どうやらぷらぷらとして今朝も朝帰りこれから部屋に帰って また、日が西に傾く頃まで一休み一休みだとさっき二人で相談している様子で、今夜もまた、丑の刻参りの予定を二人で組んでいたのだった。心助は不思議な儀式でも見るようにその丑の刻参りを見物していた。月を読んで何時やら見た妖怪使いにでもなるのか?それなら働いてほしかろうに、二人の母親は、先ほど引っ叩いた息子たちを放り出して、朝から野良仕事に出掛けて行った。
二人は、大層な怒りようで、暫く二人で母親の悪口でも言っていたのだろうか、話込んで、やがておのおの家に入ったかと思うと、荷造りをして旅姿で出て来た。脇にはちゃっかり母親の拵えた握り飯を抱えて、頬張りながらまだ鶏が鳴き始める前に家を出て行く様子であった。
これが、世に言う家出と云うやつか!心助は興味津々見つめていた。
どれくらい歩いたのだろう、えらく大きな燃える星は歩く二人の真上に差し掛かるところだ、二人が行く路は白く埃を巻き上げ、地下からも熱が噴き上げる様で、息を吐く口は、水を貰えぬ犬さながらにハァハァと言っていることが千光年先の心助にも分かった。すると、一転にわかに掻き曇り、黒い空を連れてきてその黒を割くかのごとく稲妻が走った。さっきまで空一面我が物顔で燃え滾っていた朱色の大きい奴は、その燃え滾っている奴が吐いた息の塊が爆弾抱えて突っ込み返したみたいな奴に追いやられている、やがて黒が支配する頃、勢いよく天が破れたように水が落ち嵐がやって来た。二人は遠くに追いやられた燃える星が差す光目がけ走った。そこには、そう大きくはないサーカスのテントらしきものが見えて、青い空に赤や黄色のアドバルーンをあげていた。二人は光目指して走った。やっとの思いで嵐を駆け抜け、青い空と燃える星の下に出た。「ヤレヤレ」二人が顔を見合わせた時、サーカスのテントから男が出て来た。「おまえたち何処から来たんだ?ずぶ濡れじゃないか」そんなことでも言っているのだろうか?二人に大きな布っきれを手渡すと話し込み始めて、一人の少年をテントの中に手を引いて消えた。もう一人は、テントの方を見つめていたが踵を返し、来た道を嵐目がけて飛び込んで行った、後から一人の少年を連れて行った男が追いかけていたが、少年の足は速く嵐の中へと吸い込まれて、やがて嵐を追い越しまた燃える星の下へ出た。空は一面オレンジ色になっていて、鴉が寝床へ向け飛んでいた。少年は野良仕事を一日終えて帰って来た母親たちに、急いでもう一人の少年を向かいに行かなければ
いけないと促し、二人の母親も行こうとしたが村の男衆に止められた、見上げると空は水しぶきと風稲妻でゴォーゴォーと音を立てて荒れ狂い始めていた。明日嵐が止んたら帰って来るだろうから、もし嵐が止んでも帰って来なければ迎えに行こう、そんな話になったのだろう。その日、村の家々の戸は早々と閉ざされた。気づけば、時間が止まったように嵐は三日三晩おさまらずに、ようやく燃える星がその村に昇ったのは四日目の朝だった。けれど、あの少年は帰って来ない。村人総出で、もう一人の少年の案内で、サーカスの場所をあたるも見つからない、そもそもサーカスが来ていた噂さえない。
少年の母親は心配そうに泣き崩れ、村の男衆達は、家出だから、そのうち帰って来るだろと言い合っているようだ、そのうちに二ヶ月が経ち三ヵ月が経ち、相変わらず無し
の礫に心配を募らせる母親に、いつもと変わらぬ真夏の燃える星は頭の上を過ぎ、時間は決して止まらず季節は変わり、母親は日々の暮らしと追いかけて来る仕事に追われ季節をやり過ごしている。何処からか「あんなどら息子、いい歳してんだ、ほっときなよ」てな声まで聞こえて来そうなほど、村の暮らしぶりは時間が止まっているように変わらなかった。変わったのは
もう一人の少年、少年はあの日空で燃える星と黒い嵐が喧嘩して黒ぐろしい嵐が燃える星を端に追いやり月からの矢のような青い稲妻を地上に降らせた晩から目に見えて変わった。実に黙々とよく働く青年になった。「あの日が二人の分岐点だったのか、その場の気分感情に流れ
今だけに自分だけに生きた少年と 背中に感じるもの嵐の来る家に心寄せた少年との違いかな」心助は呟いてコーヒーを入れ替える。
「時間よ止まれ」は、決して時間は止まらないから止まれと願う人の情なのだ。けれど時間は止まらないから私たちは悲しみも苦しみも憎しみも時に委ねて生きて行ける。
「時間は止まらない」生きている限り。
いつかへ続く
令和7年2月16日
心幸
『時間よ止まれ』
時間よ止まれ!!!
宿題が終わらないんだよぉぉ!
時間よ止まれ
時間よ止まれ!そう叫びたくなる。
いったいわたし、今までどんな有意義なことしてきた?
時間を止めて、自分の人生振り返ってみたくなる。
でも、時間は止まらない。ハラハラと指の間を砂が落ちるように、時間もサラサラと流れていくの。
昨日から今日、そして明日へ。
止まれないなら、今を味わうしかないね‥スマホで誰かの幸せ覗き見なんかしてないで。
大人
──────
「ひぃ、さむ…」
「そりゃそうでしょこんな時期に海とか」
私の一言で始まった今日のドライブデート。
ドラマで見た夜の海がどうしても印象的で、でも一人で行くのはなんだか寂しくて。彼氏に懇願したところ渋々了承してくれた。
本当はお昼から出かけたかったけど、お互いの予定が夜しか開けられなかったということで夜デートとなったのだ。なんだか新鮮な気持ちで、少し浮かれてしまう。
「砂浜やっぱり冷たいね」
「冬の夜に暖かかったらびっくりだよ」
「それもそうか」
中学生みたいな会話をしつつ、海辺に行ってみる。
月の光を反射してキラキラとした海は、テレビで見ていた以上に息を飲むほど綺麗だった。
すると突然、びゅんと吹いた風に体が押されてバランスを崩した。
うわ、ちょっと、待っ──────
「…大丈夫?」
「びっ、くりした」
海水が足に浸かる一歩手前で彼が私を支えてくれたようだ。こんな風に抱きしめて貰ったことって最近あったっけ…最近お互い忙しかったからな…と思考を巡らせていると、体がぐるんと回された。
耳に入ってきた音は、波の音ではなく私のものでは無い心臓の音だった。
「どうしたの」
「最近こうしてなかったなって」
「さっきそれ私も思った」
「…ごめんね」
「何が?」
「ここずっと、きちんと顔合わせられてなくて」
「しょうがないでしょ」
同棲もできていない私たち。
準備すらもできる余裕がなくて、連絡できる時もぼちぼち。気の迷いが相手にできてたら…と考えてしまうのは私だけかもしれないけど。
というか、夜も更けてきた頃だし明日の仕事に響くのは嫌だ、という彼の口癖を思い出した私は優しく彼から離れようと試みる。…が、更に力を強くされた。
「ん…どうしたの、そろそろ帰らなきゃいけないんじゃないの」
「もう少し、このままでいさせて」
…仕方ない。
彼の言葉を免罪符に、頭を彼の胸元にぐりぐりしながら身を委ねた。
20250216 【時間よ止まれ】
時間よ止まれ。
そう思っている時も時間は進んでる。
時間はもう戻らないみんな平等だから。
今を生きる大切さを知ろう。
楽しかった青春(いま)を楽しもう!
令和7年2月16日日曜日
時間が止まったところでアンタは俺を救えるか?
って感じの文脈で行くと必ず死ネタ直行になってしまうのでどうにかしてハピハピにしたい所存
毎度毎度こんなので申し訳ない