時間よ止まれ』の作文集

Open App

時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/16/2025, 1:11:46 PM

「時間よ止まれ」
「……もう少し良い言い方はない?」
「それってどんな?」
「ファウストが言った台詞があるんだけど、それがさ、私の読んだ訳では『時よとどまれ、お前は実に美しい』ってなってた、確か。そんな感じの」
「誰だっけそれ?」
「よく憶えてないけど、表紙の絵はバッハみたいな顔してた気がする」
「音楽家なら時も止めたくなるよね」
「止まった時間のなかでも音は奏でられる?」
「バッハなら、ね」

2/16/2025, 1:10:45 PM

「時間よ止まれ」

***

「止まれっ!!!」
 しかしその叫び虚しく、無情にも球は狙いの一つ先のポケットに落ちた。ルーレットで10万円負けが決まった瞬間だった。
「祐樹ほんとツイてねーな」
隣で笑いながら和彦が言う。和彦は3万勝っているらしく、機嫌が良かった。
「俺らトータルでみたら負けてんだぞ?これじゃ飯にもありつけないぞ」
「なんでトータルでみてんだよ。自分で負けた分は自分で取り返せよ」
「和彦って案外冷たいよな」
「時間を止められたらな、ポーカーもルーレットも百戦百勝なのにな」
「馬鹿、なんで俺らだけ動けるんだよ。真面目に取り戻す術を考えてくれ」
そう話しながら俺は既に次の賭けのことを考えていた。

***

 結局、負けを取り戻そうと闇雲になった結果、俺はさらに5万負け、和彦も欲を出したのが運の尽き、終わってみれば3万の負けになっていた。2人して肩を落として店を後にしたが、バカをするのは2人の常だった。1週間もすれば笑い話になっていた。
 しかし和彦はもういない。突然、「俺は幸せを見つけた。お前も、お前自身の幸せを探してくれ」とメールが来て、それから連絡がつかなくなったのだ。前触れは何もなかった。いや、俺が気づいてなかっただけなのかもしれない。彼女でもできたんだろうか。あるいは、もともと彼女がいて婚約したんだろうか。よく思い返してみると、俺には和彦の知らないことがたくさんあった。
「あの頃に戻りてえな」
カジノの勝ち負けなんかどうでもいい。もし今の自分があの時に戻れるなら、和彦の言ったことを肯定していたかもしれない。
「ああ、時間、止めてぇな」
「俺、あの頃の友情を取り戻してぇよ」
そっと目を閉じると、ロープの強度を確認し、首にかけていた手を離した。そして、そうしなければならない衝動に駆られて少し背筋を伸ばした後、乗っていた椅子を勢いよく蹴り倒した。
「俺、幸せを見つけられなかったよ」
心の中でそう言いながら、意識が遠のくのを感じた。

2/16/2025, 1:07:54 PM

題 時間よ止まれ

時間よ止まれ。

そう言って時間が止まったら私は何をしたいのかな。
ちょっと考えてみた。

学校でみんな勉強している所を1人で抜け出して、誰も動かないグラウンドの真ん中で寝てしまう。

うん、いい感じ。

そんなことをしてみてもいいかも。

それとも他の場所に行こうか?

大きなお店に入って皆を観察しちゃうとか。

デパートやスーパーの止まっている人を見つめる。

あ、空港に行ってもいいな。

止まってる飛行機の近くに行って、中に入ったりしちゃうの。

水族館に行ってもいいかも。

止まったお魚を見たり、それを楽しそうに見つめる人を見つめるのも楽しそう。

どんな雑踏に行ってもうるさくないのは有り難すぎる。

渋谷の雑踏を歩いて静寂を楽しむのもいいな。

うん、やりたいこと沢山思いついた。

でも、でもずっとは嫌だよ。

みんなとずっと話せないのは寂しいよ。

私は1人でずっと生きられる自信がないから。


1人は楽だけどね。でも独りじゃ何も出来ない。

移動も楽じゃない。

お母さんにご飯も作って貰えない。

水道もガスも使えない。

私は1人だけで生きてる訳じゃないんだな、ってこう考えると気付かされる。

時間を止まれ!はやってみたいけど、せいぜい1時間くらいでいいかな、って私は結論づけたんだ。

2/16/2025, 1:07:54 PM

男の子の夢
大抵が叡智なことをするために思うこと

(“時間よ止まれ”)

2/16/2025, 1:06:29 PM

酷い寒さで目を覚ました。
 大凡(おおよそ)私の住んでいる地域ではあり得ないほどの⋯⋯文字通り凍える寒さで目覚め、そして部屋の異変に驚愕する。

 天井や壁には霜の様なモノが降りていて、家具は霜なのか凍っているのか分からない程薄っすらと氷に覆われていた。
 とりあえず私はダメ元で暖房をつけようとしたが、やはり付かず⋯⋯ともすれば寒さを凌ぐ為にタンスかクローゼットを開けて厚着するしかない。
 私は霜焼けしないように今まで掛けていた毛布を使ってタンスを開けようと試みるも、完全に凍っていて開かなかった。ハンマーか何かで氷を砕ければ開けられるかもしれないけど、家にあったか思い出せない。

 次はクローゼットに挑戦する。とりあえず少し叩いてから取手を毛布越しに掴み、心持ち強めに引っ張ってみた。取っ手は見事に壊れたけど、何とか開けることが出来て私はその中から着れそうな服で、なるべく暖かいモノを選び重ね着する。
 何とか暖を取れたので今度は部屋から出ようと扉を少し叩いて氷にひびを入れてから、ノブを回して体当りしつつ扉を開けた。
 結果クローゼットの時よりも酷い壊れ方したけど仕方がない。そのまま両親の寝室に向かい、同じ方法で扉を開けて中に入るも⋯⋯2人は安らかな顔で眠ったまま氷漬けになっており、手遅れであるとすぐに分かった。

 それから玄関のドアを開けようと頑張ったけど、ここはびくともせず開けることは出来なかった。とはいえ窓を割って外に出るわけにもいかず、私は途方に暮れることとなる。しかし、そんな非常時の中でも、身体は素直なもので―――お腹が空いたと腹を鳴らした。
 私はキッチンへと向かうと食べられそうなモノを探し、何とか凍っていないモノを見つけて食べ、ついでにかなり冷たいが飲み物も確保して部屋へと戻る。

 昨日まで普通に生活していた筈なのに、なぜこんな事になってしまったのか。
 確かに幸せな時間が長く続けば良いなと思った事はあるけど、こういう意味じゃない。そもそも人が死ぬような永久凍土なんて誰が好き好んで望むというのか。
 一応食べ物と飲み物を摂取してから色々と考えてみたが、私のような小娘如きでこの事象がなんなのかなんて分かるはずもなく⋯⋯結局、やることもないので寝ることにした。

 何もかもが氷漬けにされた世界で、何故か生き残ってしまった私に出来ることなんてこれ以上何も無いから―――明日は目覚めない様にと祈りつつ、少し凍り始めているベッドに毛布を敷いて包まり眠る。
 そうして次の朝が来ないようにと、切に願いながら⋯⋯私は酷い寒さの中で意識を手放した。

2/16/2025, 1:04:19 PM

時間よ止まれ

君がくれたチョコレートはカバンの中。
バレンタインに「勉強の休み時間にでも食べて。」
授業終わりにこっそりくれたチョコレート。
俺が食べた事ないような高そうなやつ。
俺ん家、貧乏だから公立しか無理って言われてるし、
中学の制服も近所の兄ちゃんのお下がりだし、アパートだし。
貧乏は嫌だ。
ただそれだけで、何をしていいかわからなくてがむしゃらに勉強してきた。
私立の合格はもらえたけれど、通わせてもらえないから嬉しくもない。
あと少し、高校生になったらバイトだってできるし、奨学金借りて大学行けば貧乏な暮らしじゃなくなるよな?
君がくれたチョコレートだって、自分で買えるようになるよ。
さぁ、詰め込んだ知識の放出だ。
「はじめ」
の声と同時にカリカリと皆がペンを走らせる音がする。
俺も負けじとペンを走らせる。
残り15分。
見直しの時間だ。
途端に不安が押し寄せる。この紙切れに俺の人生がかかっているんだ。
勉強していた時、金持ちの家の奴を羨んだ時、家が貧乏で悲しかった時。君がくれた見た事ないような綺麗なチョコレートを貰った時。
フラッシュバックみたいな走馬灯みたいな記憶と焦燥感で吐きそうになる。腹も痛くなる。
お願いだから。
頼むから。
時間よ止まれ。

2/16/2025, 1:02:14 PM

あーいやだ
明日から月曜日じゃん
「時間よ とまれ」って言ったって
意味ないのにね

でももしかしたら気づかない間に止まったりして

2/16/2025, 1:00:49 PM

何十年後の私をのぞいたら
 蒸発してる?この苦しみは

いい体験 時よ止まれと願うほど
 積んでかなきゃと思うんだけど


♯時間よ止まれ

2/16/2025, 12:57:20 PM

カーテンの隙間から差し込む朝日に
気がついて目を開いた

目覚まし時計を見る
仕事が始まる時間だった



『時間よ止まれ』

2/16/2025, 12:57:17 PM

【時間よ止まれ】


絶対見た事あるって

このお題

遡って探してみようと思ったけど

気付けば結構な数が積み上がってる

自分のだけでも良いから

検索機能欲しい.......


時間は止まらない


あ、でも

自動ドアの前では止まったような

あの時は

逆に早く過ぎ去って欲しかったけど


時間は止まらない


ここに来るようになってから

まだ1年も経ってないけど

既に検索機能を欲しがるくらいには

過ぎた時間の足跡が残ってる


時間は止まらない


きっと

後戻りしないように

出来てるんだろう


時間は止まらない


それならもう少し

背中を押してくれればいいのに


時間は止まらない


だから

俺の箸も止まらない


時間は止まらない


だから

離れていく君を止められなかったのか


時間は止まらない


だから

留まる事も出来ない


時間は止まらない


きっと直ぐに新しい時間がやって来る


時間は止まらない


たまには止まってもいいんだぜ?

2/16/2025, 12:56:33 PM

自分のことを好きな人は好き

自分のこと嫌いな人は嫌い

2/16/2025, 12:56:29 PM

仕事
家のこと
勉強
人付き合い

全部がいっぺんに押し寄せてきて
なかなか片付かない
ゆっくりする暇もない

時間よ止まれ

2/16/2025, 12:55:49 PM

何度、願っただろう。
恨み、憎み、信じてもいない、大嫌いな『神様』に。
自分でも、虫のいい話だって分かってる。
それでもひたすらに願った。
…時は残酷だ。
……時間は止まってくれない、どれだけ後悔したところで過去には戻れない、やり直せない。
だったら、未来なんて来なければいい。明日なんて、いらないから、【時間よ止まれ】

2/16/2025, 12:53:12 PM

お題『時よ止まれ』
あなたの手を繋いだその瞬間
本当に時が止まって欲しいと思う
この幸せな時間が続いてほしいな

2/16/2025, 12:51:34 PM

「時よ止まれ、お前はいかにも美しいから」
 ファウストが求めた悪魔的な願望だ。神さえも止められない時間の流れに、必死に立ちはだかった彼の姿こそが、儚げで美しいだろうよ。
 ただ、その美しさは現代でもう見られない。その言葉を言うのは、大人になれない子どもだけだ。地団駄踏んで、幼い頃、両親に愛情を受けられなかったことに死ぬまで悔やみ憎み狂い、大人になれなかった責任を親に求めて、自ら心の成長の時間だけを止めている。
 幼心を抱えた大人の希少性を自慢したいだろうが、やはり時間の流れを止めた者は醜い。時移ろい衰えていく身体と時止めて幼稚にしかならない心は、実に見ていて不愉快だ。
 少子化だと言うのに、子どもが増える矛盾した世界で、私は仕方なく大人になるしかないと腹を括った。子供騙しに妖精の羽を背中にしょって、目の覚める針の粉を子どもらにばら撒いてやろう。その針を目に突き刺して、内なる大人を叩き起こせ。さあ、もう新しい朝だぞ。
「時よ流れよ、お前はいかにも美しいから」
              (250216 時間よ止まれ)

2/16/2025, 12:50:16 PM

花びらが落ちて話は終わる 君を春の風ごと永遠に綴じて

題-時間よ止まれ

2/16/2025, 12:49:42 PM

「時間よ止まれ」

もしも時間を止められるのなら

8時間くらい時を止めてその時間を睡眠時間に充てたい

2/16/2025, 12:48:33 PM

時間よ止まれ


何回そういうきもちを経験できるんだろう。

そう思えるほど
幸せを噛み締めることができたら
こんなに特別な事はないかな

時間も経ってしまえばいつか
あの頃は楽しかった 
と思う時がくるかもしれないけど

その感情だけにとらわれずに
自然の摂理にさえも抗いたいほどの
強い感情に揺さぶられる瞬間を
見つけたいものだよね

2/16/2025, 12:48:02 PM

時間よ止まれ


時間が止まればいいなんて、本当にそうかな?
でも、もし──止まってほしいと切実に願っている過去の自分がいたら、迎えに行ってあげたい。

こんなに楽しい未来が待ってるのに止まってていいの?

時間が止まれば、その先の未来が捨てられるのと同じ。
時間が進んでしまうのを恐れなくていいよ。
私達には進んでいく時間を、未来を楽しむ才能がある。

限られた時間の中で生きていると、取り戻せない失敗をすることもある。迎えたくない未来を知ってしまうこともある。怖くて立ちすくむこともある。それを許して貰えない理不尽にも会う。

でも、最高の瞬間が更新されていくこともある。
止まるなんて、もったいないよ。
今この瞬間だって変わっていく自分をもっと楽しもう。

時間よ、止まってくれるな。

私達をさらなる未来へ連れて行ってくれ───

2/16/2025, 12:47:53 PM

「時間よ止まれ」

この瞬間を逃さぬように
記憶に残るようにシャッターを切る
いつかフィルムに焼き付けられるように


「時間よ止まれ」

大切な人が目の前から消えないように
あなたを置いて行かないように
わたしを置いて行かないように


大切な人・大切な物が壊れてしまわないように
時間が止まればいいのに。


それでも私は今日を生きている。
あなたと今を生きている。
時間に立ち向かう準備は出来ている。

Next