『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ねえ、時間を操ることができたらどうする?」
あなたは瞳の奥にいたずらっ子のようなを光を覗かせながら尋ねる。教室に残っているのは私達2人だけだった。
「ええっと〜まずは1日を48時間にして…」
「いっぱい寝られそう!」
「そうなんよ。割と真面目に48時間欲しい…今度またテストあるしね」
「あ〜!テスト!耳が痛い!……今度一緒に勉強しよ?」
「前もそう言ってたけど来なかったじゃん」
「反省してます…今度は絶対行くよ〜よろしくお願いします!」
「わかった、じゃあ約束だよ?」
こうしてふざけていられるのもあともう少し。
巻き戻したいわけじゃない。早送りしたいわけでもない。
飴色に染まるあなたの澄んだ瞳。
小指と小指。
私の好きな、ずっと変わらないあなたの笑顔。
ただ一瞬を、この一瞬を切り取れたら。
春の足音は、もうすぐそこまで来ている。
言うほど馬鹿でもなければさ、人付き合いも悪くないんだよ。それが自分の自己評価。
「自分の自己評価って頭悪い日本語だな。」
言われなくても気づいてたよ。口からスルスル出るままに喋ってんだから、仕方ないだろ。
「も少し頭使ったらどうだ。」
使ってこれだよ。
「頭、悪いな。」
「あれ、」
「つまるところはさ、お前はお前、って。言ってほしいんだろ?」
「……言うなよ、それを。」
あーあ。
時間よ止まれ。
死なないで
連れていかないで
あぁどうか、
_時間よ止まれ
時間よ止まれ
やりたいことがある。
やるべきこともある。
時間は有限だけど道草を食う時間がほしい。
だから、時間よ止まれ。
現在25時42分
明日の朝提出の課題が終わらない
時間よ、止まってはくれまいか。
『時間よ止まれ』
「私、先輩の事好きなんだ。内緒だよ?」
そう言って、いつもクールな彼女は、私に乙女の顔を見せた。
彼女の家は母子家庭で、母親は要介護者だ。彼女は所謂ヤングケアラーというやつで、高校に行き、部活動をし、終わったらすぐ帰る人間だった。
部活に入っているのは、内申が少しでも良くなるように、との事らしい。また、コロナ禍で、彼女が中学の時の部活はそんなに活動出来ていなかった。青春っぽい事をしたい、というのもあるのだと思う。
彼女は非力で、体力を付けたいという理由で今の部活に入った。先輩は1人を除いて全員女子。彼女が体力を付けようとしているのを知った異性の先輩は、「俺で良ければ」と協力してくれるようになった。
きっと、そこから好きになっていったのだろう。
私は彼女の幼馴染だ。だからずっと彼女を見てきているし、これからも1番傍で彼女の事を見ていたい。
だから、先輩にはこの座を譲りたくない。
私と彼女が幼馴染かつ信頼出来る仲間として過ごしているこの時が、永遠に止まってくれれば良いのに。
彼女は明日先輩に告白すると言う。私は只一言、「応援してる」とだけ言った。
今日だ。今日、彼女は先輩に告白する。
嫌とは言えない。けれど、嫉妬と憎悪で胸が張り裂けそうになる。
私が1番彼女を傍で見てきたのに、私が1番彼女の事を理解してきたのに、私が1番彼女に手を差し伸べてきたのに。
どうして、どうして、どうして。
「じゃあ、行ってくるね!」
恋する乙女の顔をした彼女を見た瞬間、ぷつりと何かが切れて。
私は__俺は、咄嗟に彼女の腕を掴んだ。
「__御免、行かないで」
時間よ止まれ。
時間よ止まれ
自然な流れ…を
止めることができるなら
幸せを感じた瞬間で…
時間よ止まれ
愛の言葉
『 時間よ止まれ 』
眠い目を擦りながら時計を見ると、目覚ましが鳴る10分前に起きた。
いつもなら彼が先に起きてるのに
「めずらしい」
彼が起きる前に歯磨きとか身支度済ませようと思ったけど
寝息を立てて寝る君の姿が愛おしくて、愛おしくて
じっと見つめた。
「あ」
こんなところにホクロある、まつ毛意外と長いなぁ、肌気にしてからどんどん綺麗になってるし
私が教えたスキンケアちゃんとしてて偉い
あぁ、ほんとは君の第一声が聞きたいのだけれど
このまま君の顔を見つめるお仕事もありだな
時間よ止まれなんて時計に願っても針は動き続ける。
もうちょっとだけ、君の横楽しませてね。
近年の春秋に必ず思うこと、
それが「時間よ止まれ」である。
理由は既にお察しであろう。夏が暑すぎる。
活動のコスパが悪化の一途である。
私が子供の頃も暑くなかった訳ではない。
最高気温が35℃ある日はそこそこあった。
しかし近年の実家周辺は40℃弱が普通だ。
毎日、だいぶ年老いた両親の疲弊の声が聞こえる。
一応、今週末には最高気温も30℃を切り、
比較的楽に過ごせる秋が来る予定である。
熱中症にならないように気を配ったり、
寒さで体調を崩さないよう服を着込んだりすることはない。
身軽で、体力の浪費も少ないから、
毎年どこかへ出掛けたくなる。
故に思う。気候だけでも「時間よ止まれ」。
肩が触れるような距離で話していたい。
膝の上を当然のように座ってみたい。
当たり前のように抱きつきたい。
人気者の彼は、何時だって周りを友達で囲む。
息がかかるほどの距離で笑い合うことに、
飛び付いても受け止めてもらえることに、
どれほど憧れ羨んだことか。
頬を赤らめながら手を繋ぎたい。
強く出張った喉仏に噛みつきたい。
乾燥気味の薄い唇に口付けをしたい。
ふと、誰かの肩越しに目が合う。
時間よ止まれ。
今はただ、この視線を独り占めしていたい。
「自分はこう思ってたのに、全く違う話で__
って事だったんですよ〜」
スタッフ達の笑い声がスタジオ内に響く。
良かった、ウケたみたいだ。
初めての番組で酷く緊張している。
ピン芸人というものは、一人でベラベラ喋って観客を笑わせなければならない。
スベッてもどうにかして助け合えるコンビやトリオより、よっぽど大変なのだ。
例え元の話がクソつまらない物だったとしても、脚色に脚色を重ね、笑える話に変えなければいけない。
他の演者の顔色を伺いながら話を盛り上げていく。
「あ、あはは……そうなんですね」
人気女子アナウンサーが愛想笑いをする。
不味い。何かやらかしてしまったのか、よく見ると他の演者にも愛想笑いしている人がいる。
こんな時、いつも思うのだ。
『自分以外の時間が止まってしまえばいいのに』と。
【時間よ止まれ】
以下
青羅紗の独り言
私の話をいつも読んでくださっている方々、ありがとうございます。
何となく始めてみた、書く習慣。
毎日少しずつ、創作短編小説のようなものが書けているので満足しています。
つまらない自己満足短編小説ですが、読んでくださる画面の前の貴方が存在することで書き上げる事が出来ています。本当にありがとうございます。
これからも青羅紗をよろしくお願い致します。
今日は、友達とカラオケをした後、倉庫のバイト。センターはとても広く、休憩の際、出口を探して彷徨った。刻一刻と休憩時間はなくなっていくのに、一向に出口は見つからない。時間よ止まれ。何度も願うが、その度に自分も止まってしまう副作用を思い出して時を再始動させた。
結局、出口が見つかってから30分休憩を取れるようになり、一安心。もう時間を止めなくていい。
快適な部屋でのんびり過ごしている時間
このまま好きなことをして過ごしたい
時間よ止まれ
とまれとまれとまれとまれ
あとすこしであの人は姿を消してしまう
あの日にならないように
とまれとまれとまれ
全てを受け入れているような顔で
そんな顔しないで
いかないでどうか、
わたしが時間を越えるから
越えてみせるから
【時間を止まれ】
やっぱりそう思ってしまうのは
この時間以外は地獄だと知っているから
この時間の貴重さを理解しているから
ちゃんと言語化出来るくらいに解ってるから
どうかきみといる時に時間を止めてくれ
2024-09-19
【時間よ止まれ】
仮に時間よ止まれと願ったとして。
その願った本人の時間だけが止まらずに動き続けるなんて、都合が良すぎるのではないだろうか。
本当に全ての時間が止まってしまったら。
時間が止まったということを認識する者は誰もいない。
つまり、たとえ時間が止まっても、その止まっていたという事実は証明できず、何も起こらず何も変わらず。そんなの、何もなかったのと同じじゃないか。
だから、もしかしたら。
過去に本当に時間が止まったことがあったかもしれないよね。
なんど、時間よ止まれと思ったことか。
もう戻れない あの時間。
忘れ去られた時間。
私だけがその時に居て、間に挟まれて今にも泣きそうな顔してる君。
泣いた私のことなんて知りもしないだろう。
あの場所で笑いあって帰った道 皆で買い物したスーパー
おやつを食べたあのベンチ。
全部、きえたの。
呆気なく終わりなら、私はあの場所にも 君にもまだ未練ある。
ただ、私は皆で笑いあって、一緒に帰りたいだけなのに
あしたって言える幸せ またねって言える希望。
これ以上の幸せを誰にもあげない。
時間もあっという間に過ぎるから、その過ごす時間は
貴重で重要だから、私は時間よ止まれって時に思う。
死にたい死にたい。
そんなことを一晩中考えたって、死ぬ勇気は湧いてこない。
そのくせ、ごくたまにくる、楽しい嬉しいという感情を恥だと感じる。
それはおよそ死にたいやつが持っていていい感情じゃない。
相反する気持ちがぶつかり合って、私の情緒は萎んでいく。
死にたいも、生きたいも、楽しいも、悲しいも、何も感じたくない。その事柄について考えることは酷く疲れる。体力を奪われる。
部屋に引きこもって、そんなことばかり呟いていると、動いてないくせになにを馬鹿なことを、と私の頭に罵倒が流れる。
誰かにはっきり言われたわけじゃない。他の誰でもない、私自身がそう感じるのだ。
いっそ誰かに罵倒されたかった。
そうしたら、私のこの語彙を尽くして、百倍にして言い返してやれる。
けれど、実際私の中に言葉は生まれても、口から出ていくことはないのだろう。
私の言葉は、他の誰でもない、私自身にだけ響く。外に出る必要はない。もし、ここから出ていくことがあるとすれば、それは、私を理解してくれようとする人へ。私が理解して欲しいと思う人にだけ、届くのかもしれない。
本当に欲しいのは罵倒じゃない。
ただ、聞いて欲しいだけ。
私が今までどんなことを考えて、苦しんで来たのか。
どうして人は傷つけあうのか。
理解し合わないのか。
たったそれだけのことを、ひたすら悩み続けた。
小さなことだと笑うだろうか。
芽吹いた雑草の下、その地面に、幾重にも枝分かれした根がビッシリと張っている。若い芽を引き抜けば、簡単にちぎれてしまう細い細い根っこ。地面から完全には抜けていないことを、分からないとは言わせない。
けれど、みんな、見て見ぬふりをする。
雑草はまた生えてくる。引きちぎって解決?
いいえ、私はもう二度と、ここに雑草を生やしたくない。
そんな無駄な願いを、人はわがままだと呆れるだろう。
雑草だって命だなんて嘯いて。そのくせその靴裏で踏み潰していくくせに。私が大切に育てた花の苗との区別もつかぬのだろう。
私がそのことばかり考えている間に、ひとはみな幸せそうに笑って生きている。
羨ましいと思うこともあるけれど、ふと、考える。
幸せそうな笑顔の裏には、不幸はないのだろうか?
死にたいと考えてばかりの不幸な私でさえ、たまにみつける喜びについ口元が綻んでしまうというのに。
笑っている自覚をした瞬間、自戒する。
けれど、笑うことが許されないのは果たして私だけだろうか。
私を傷つけた人々は、まるで私の存在などなかったかのように笑っている。
彼らは自戒しない。
忘れた振りをしているのか、はたまた自分の記憶を改善しているのか。自分を許しているとは思えない。きっと彼等は地獄に落ちる。
では、私は?
死んだ先が地獄であると思わずに、私は死にたいと口にする。
死んだ先に地獄があると、疑っていないくせに。
自分はそこには行かないと思っている?
いいえ、地獄に落ちる可能性があるから、私は死にたくても死ぬ勇気が持てない。
けれど、地獄に落ちるだろう彼らと違って、自戒ができている私は、なぜ地獄に落ちるだろう。
喜びも受け入れられないこの世界こそが、もはや地獄であるはずで、それを理解出来てない彼らこそ、憐れに見える。
そうして、また無がやってくる。
ああ、死にたい。
私には時間を止める力があるらしい。
なんとはなしに世間話をしていた人にそう告げられた。下っ腹にぐぐっと力をこめて意識するだけでほんの数秒、時間が止まっているらしい。らしいというのは私には知覚できないからだ。
話しを聞いていると、その人はどうやら知覚はできるが止まった時間内を動けるわけではないらしく、その数秒間、動けなくなるそうだ。知覚できる人々にとっては、はた迷惑な能力である。気づかないうちに、時を止めていたりしないだろうか。心配である。
まあ、いきなり「時を止めるんじゃねぇ!」と怒られたら誠実に対応しとこう。
#58 時間よ止まれ
[楽しい時間]
今日は、滅多に来ない研修タイム。
普段なら接することの無い諸先輩方から
話を聞く大チャンス。
右耳からも左耳からも有益な情報ばかり。
なんて楽しい時間だろう。
あっという間に時間が過ぎる。
あと少しだけ時間が止まらないかな?
知識欲は止まるところを知らない。