『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時間よ止まれと
思うことは いろいろあるが
私の場合 ドラマの
一時停止は時々押す
主人公がこの後
不幸が不幸を呼び
泥沼に堕ちてしまうと
伏線が語っているからだ
とても怖い
長い間生きていると
どのような主人公も
私に近しい
私は深呼吸して
再生を押す
たしか このドラマは
ハッピーエンドだったはずと
思い返して
来月、好きなバンドのライブに行く。誕生日にもライブに行って聴きたかった曲たくさん聴けたけれど、その日唯一聴けなかった大好きな一曲が今度こそ生で聴けるとあって、楽しみ度100%だ。
その曲が始まったら、あの時と同じように思うんだろうな。終わらないでほしい、ずっととどまっていたいって。
現在の亡霊なんて、クリスマス・イブの深夜にしか出ないと思ってた。
緑のマントを纏った精悍な巨人の亡霊が、豊穣のツノを象ったグラスを握ってそこに立っていた。
いったい、こんな平日の真っ昼間に何をしに来たのだろうか。
小説の中の現在の亡霊は、祝日の、たくさんの祝福と幸せな気持ちを、行く人行く人に振り撒いていたはずなのだが。
なぜこんな平日の街中で、灼熱の空気がぐらぐらと揺れるアスファルトの中で、僅かな緑地帯の公園の方をじっと見て棒立ちしているのか、全く分からない。
何より不思議なのは、道行く人たちが、その亡霊を気にしないばかりか、動きをぴたりと止めて、まるで時間が止まったかのように静止していることだった。
空を見上げると、羽ばたいていたカラスや電線へ舞い降りようとするハトまで、一時停止ボタンを押されたように空中で静止していた。
街中は不自然に静まり返って、何もかもが停止していた。
その静かなコンクリートの街中に、出し抜けに笑い声が響いた。
ゲラゲラ、と、騒々しくてわざとらしくて、とても大きな笑い声だった。
目線を動かすと、やはり、緑のマントに身を包んだ現在の亡霊が、背を僅かに反らせて、腹式呼吸で笑っていた。
「時間よ止まれ!と望んでみたが、やはりそうだよなあ。…そんなことをしたって、何にもならない」
そう言ってまた、ゲラゲラと笑う。
その笑い声には、亡霊の、自身に向けた嘲笑と、諦観と深い悲しみが色濃く滲んでいることに気づいた。
気づいた途端、無性に、亡霊の視線の先が気になった。
私は、恐る恐る、ゆっくりと亡霊の背中から回り込んで、視線の先を覗いた。
背中を汗が滴り落ちた。
私は息を呑んで、立ち尽くす。
…視線の先では、あの子が蹲っていた。
いくつもの無碍な足蹴りと、乱暴な拳と爪と、泥に晒されて。
「時間を止めたところで、救えるわけでもないのになあ」
背後から、亡霊の重たく低い声が響いた。
…そこで目が覚めた。
背中を汗が伝っていた。
枕はぐっしょりと濡れていた。
頭が痛い。目が腫れぼったかった。
私には分かっている。
あの日の夢だ。あの時の…
あの、あの子がまだ子供だった頃の…
私があの子のために、「時間よ止まれ!」と、ただ祈ってしまった時の、あの瞬間の。
私は自分から動けなかった。
私はあの子を救えなかった。
私はあれを止められなかった。
許せないと思っていたのに、私が実際にしたことは、祈ることだけだった。
私は、あの子も、あの子を虐めていた子も、救えなかった。
ぬるく熱を持った湿ったタオルが、額から布団の上にずり落ちた。
昨夜の熱が下がらなくて、私は今日、休みを取って眠っていたのだった。
…昨夜、あの子が死んだことを遠い遠い知り合いのSNSから人伝に知った時からの、この熱を下げるために。
あの瞬間は、私の中では今も今のことだ。
紛れもない現在の出来事だ。
「時間よ止まれ」と祈った時から、私の心の片隅で、あの一瞬の時間は永遠に止まったままなのだ。
頭が重たくて、痛かった。
目も四肢の節々も、ぐったりと怠く項垂れていた。
タオルを掴む。喉がひりつくような渇きを感じた。
時計の分針が、カチリ、となった。
のろのろと掛け布団を剥ぐ。
蛇口から水が一滴、シンクに落ちた。
ボトリ、重たい水の音が、一人の手狭な部屋いっぱいに響いた。
人生で何度かは「時間よ止まれ」と
感じた事はあると思うのだが…
その瞬間が止まって欲しい位に
嬉しかったり、楽しかったり
幸せな時間だからこそ、
ずっとそのままでって思うんだろうし
なのに、無情にもワクワクな時間は
瞬きのごとくすぐに終わってしまう
けれど、私たちには記憶の
引き出しがかなり沢山あるから
時間は流れても、目を閉じると
忘れたくない幸せな時は
記憶の引き出しから自由自在に
持って来られるからありがたい事だ
ただ、この思い出し作業は
1人、部屋にこもってやらないと
間違って、外出先とかで思い出し
始めると、ニヤニヤしながら最悪
独り言を発する危ない人になりかねない
だから、場所と時間はくれぐれも注意が
必要だ…
【時間よ止まれ】
「時間よ止まれ!」
これまでそう思ったことは何度あっただろうか。恋人と幸せな時間を過ごしている時。仲間たちと楽しく馬鹿笑いをしている時。または身の危険を感じた時。老いを感じた時もかな。そこは「止まれ」ではなく「戻れ」か。
時間は絶えず動き続ける。至極当たり前のことだが、だからこそ、その一瞬一瞬を大切にするのだろう。もう二度と訪れないかもしれないという不安や寂しさを抱えているからこそ、その幸せな時間を心の奥に刻もうとするのだと思う。人生は動画のように都合のいい速さで進めたり止めたりは出来ないのだから。
#18 【時間よ止まれ】
もしあの人が、私のことを考えている時間があるのなら
そのまま時間が止まって欲しい
あの人の頭の中に
少しでも私がいる瞬間があるのなら
それを薄いガラスに彫り込んで
額に入れてしまいたい
それを抱いて生きる
月明かりがレースカーテンをすり抜けた先で、人差し指の先と人差し指の先が重なる。琴線が張るような緊張がその面いっぱいに広がり、簡単に離れるはずなのにもう一生離すことができないような気がする。実はもう繋がってしまっているのかもしれない。この指先が離れたらこの世界が終わってしまうかもしれない。僕がこの小さな居場所について真剣に考えていると、彼女の指が意志をもって動き出して指先が離れた。僕の夢が一瞬はらはらと夜の暗闇に溶けて、その隙に君は僕の手を握り締めた。心臓がぎゅっと痛くなり、僕も強く握り返す。閉め切った窓からは、車の走行音が途切れ途切れに聞こえるし、時折り男や女の声も聞こえた。でも僕はこの世界に、僕と彼女しかいないような、他のものなんて何もないような気がしていた。違う、多分これは願いだ。僕の欲張りな願い。僕と君以外のものが全てなくなって欲しいんだ。君以外なんにもいらないって、ほんとうの意味で言えたらどんなにしあわせなんだろう。いや、いまだってしあわせなんだ。僕はしあわせで、しあわせで、たまらなくしあわせで、この時間が終わることが怖いんだ。ずっとしあわせでいたい。だから、はやく死ななくちゃって、君といるときは薄ら、ずっと思ってしまうんだ。
【時間よとまれ】
君と出会ってからは、早く大人になりたい。
そう思うことのほうが多くなった。
早く大人になって、自立をして。
そうすればきっと、君との将来を誓い合えると思ったから。
そう思っていたはずなのに。
「しばらく、会えなくなるね」
まさか自分達の将来のために、君が海を越えてしまうなんて。
いや、君の夢のことを知っていたのだから、薄々分かってはいたけれど。それでも、やっぱり、寂しい気持ちは変わらない。
あぁ。
子供のままでいいから、ずっとこのまま君のそばにいられたらいいのに。今だけ、時間が止まってくれたら。
にこりと微笑む君がゲートの向こうで小さく手を振る姿を見つめながら、覚悟を決めきれない幼い僕はぎこちない笑顔を向けることしか出来なかった。
「時間よ止まれ」
いつも通りの帰り道。
ふと君の住んでるマンションを見る。
よく見ると君の部屋の近くの部屋で誰かがベランダに立っている。
特に何も考えず、その人を見つめる。
その人は縁に登ろうとしていた。
ちょっと考えてみた。
こんな高い階のベランダに立って何をする気なのだろう。
嫌な予感が頭をよぎった。
自殺
その人をもう一回、よくみてみた。
ベランダに立っていたのはやっぱり君だった。
嗚呼、間に合わない。
リュックを投げ捨て、君に何度も電話を掛けて走る。
時間よ止まれっ
お願いだから止まってよ、
遅くて鈍い足を今までにないくらい動かす。
階段を駆け上がり君の元に急ぐ。
やっとの思いで部屋に辿り着いた。
鍵は空いており、無我夢中で部屋に入った。
窓から入る風でカーテンが揺れた、
それと同時に君の後ろ姿が見えた
まって
まって
お願いだから
今にも落ちそうな君を引っ張ろうと手を伸ばした。
その瞬間、君の姿が消えた。
漫画みたいに手なんか掴めないよ、
そのまま
グチャッ
鈍い音がした。
時間なんか要らない。
時間なんて苦しいだけだ________。
〖 時間よ止まれ 〗
こころ、ボロボロになっちゃった。
いきるかち、なくなっちゃった。
もりににげたの。
わたしのちいさなあしで、
なんじかんもはしったの。
もりのふかくおくに
すごくとおくについたとき、
おおきなきがあって、
そのきにはようせいさんがいたの。
ようせいさんとおはなししたの
すごくたのしかったよ
でも、ようせいさんはもういなくなっちゃうんだって、
かなしいよ。
このままじかんがとまればいいのにな…
空中に漂う量子が止まれば、
私は動けず。
あなたの心臓が止まれば、
私は進めず。
あなたが生きる今の時間が、
動き続けることを願って。
終わらないことを祈って。
「──時間なんて、止まってしまえばいいのに。」
これがいつもの僕の口癖である。
進みも戻りもしなくていい。
ただ、止まって欲しいのだ。
永遠に何も感じず、何も考えず、何も感じさせず、何も考えさせず。
それだけでいい。
そう、それでいいんだ。
もう僕は、誰にも迷惑をかけたくないし、誰も傷つけたくない。
時間さえ止まってくれれば、僕は楽になれるのに。
「…ははっ。そんな事を妄想して何になる?どうせ、止まりやしないのに。」
「はぁ。…疲れた。」
いつもの睡眠薬を飲み、僕は静かに眠りについた。
「時間よ止まれ」
そういうのは、もういいんだ。
叶った事ないから。
いつも通りの毎日、変わらない毎日、だから早く終わらないかなとか思う毎日
けどもその中に、友達と毎日会って笑い合う日々、帰り道に大はしゃぎする日々、部活を全力で頑張る日々、好きな人がいる日々、色んな尊い日々があって、そんな時にふと思ってしまう
時間がこのまま止まってしまえばいいのにな
「時間よ止まれ」
私一人居なかったら。
娘は生まれてなかった。
あの日助けた男の人は生きていなかった。
親友は泣いていた。
私が生きている意味って何?
【#87】
過去 現在 未来
止まることなく流れゆく時
時だけは万物に平等に訪れる
どんなに願っても過去には戻れず
今この瞬間ももう既に過去となる
当たり前のように在ると思っている
一秒先の未来は
何事も無ければ実は幸運なこと
当たり前が当たり前では無いことを
決して忘れてはならない
だからこそ
この平和な瞬間を
永遠に留めたいと願って止まない
「時間よ止まれ」
私の秒針は、あの日からずっと動かないままだ。
*
「このまま時間が止まっちゃえばいいのに」
私は思わずそんな事を呟いた。目頭の熱い私とは対照的に、目の前の優梨は優しく微笑んだ。
「そんな顔しないでよ、明莉。俺はまだ大丈夫」
頰に伝った涙を、彼は右手でそっと拭う。その手を握ると、骨張って少し硬かったけど、ちゃんと温かかった。
生きている。死を目の前にした時にそれを一番実感するのは、なんとも皮肉な事だろう。
優梨は現代医療では治すことのできない病を患っていた。少し前から体調を崩していた彼を、風邪でも引いたのだろうと思って、病院を勧める事はなかった。
もし、あの時病院に行っていたら。変えられない過去が、私の心をがんじがらめにしていた。
その日の夜、彼の体調は急変し、そのまま二度と目を覚ましてくれなかった。
*
もう優梨が亡くなった時間だ。時計を確認すると、秒針はゆっくりと、しかし確実に進んでいる。今、私だけがあの日言った通り、時が止まっていた。
棚の上に置かれた彼の写真に、目を閉じ手を合わせる。彼は前と変わらず微笑んでいるが、瞬きをする事も、髪がふわふわと揺れる事もないだろう。
目を開けると、写真の横に置かれた手紙が目に飛び込んだ。これは彼が亡くなる前に渡してくれたものだったが、読んでしまうと彼との日々が本当に終わってしまう気がして、今まで中を見ていなかった。しかし、このまま彼の死を引きずり続けていては、彼も悲しむだろう。勇気を出して、封筒を開いた。
『明莉へ。
元気にしてる?いや、明莉のことだから悲しんでくれているかな。ちゃんとご飯食べて、沢山眠れてる?俺が明莉の立場だったら、きっと何も手につかないとおもうから。
たまには俺の事思い出してほしいけど、明莉が体調を崩すのは嫌だから、元気に過ごしていてください。
俺が明莉のそばにいられないのは悔しいし辛いけど、ちゃんと見守っているよ。
優梨より。』
優梨は全部お見通しだ。私がこ半年間ろくに食べていないし、眠れていなかった。きっと彼を心配させてしまっていただろう。
元の生活に戻るのはまだまだ先だと思うけど、見守ってくれている彼に元気なところを見せたい。私はゆっくり伸びをして、涙の乾いた頰を叩いた。
テーマ:時間よ止まれ
時間よとまれ
夏休みの宿題が、大学のレポートが、友だちとの約束が、
間に合わない時
ちちんぷいぷい、時間よ、とまれ!!
明日が不安だ憂鬱だ。時を止めてしまおう。明日が来なければ、不安も何も無い。ああ、明日が不安だ憂鬱だ。
このまま時が止まれば、きみとずっと一緒にいられるのかな?
変わらない世界、変わらないきみのままで。
そんな、叶うはずのないことを願ってしまう。
どんなに願っても、時間は残酷に僕たちをさらっていく。
わかっているよ、永遠なんてないこと。
だけど、せめて今、この瞬間だけは永遠を願わせて。
『時間よ止まれ』