「──時間なんて、止まってしまえばいいのに。」
これがいつもの僕の口癖である。
進みも戻りもしなくていい。
ただ、止まって欲しいのだ。
永遠に何も感じず、何も考えず、何も感じさせず、何も考えさせず。
それだけでいい。
そう、それでいいんだ。
もう僕は、誰にも迷惑をかけたくないし、誰も傷つけたくない。
時間さえ止まってくれれば、僕は楽になれるのに。
「…ははっ。そんな事を妄想して何になる?どうせ、止まりやしないのに。」
「はぁ。…疲れた。」
いつもの睡眠薬を飲み、僕は静かに眠りについた。
9/19/2024, 1:07:20 PM