『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いいね、この角度
君が友達と談笑しているのが、斜め45度から見える講義開始前の階段教室
教授、うんと遅れてくればいいのに
時間よ止まれ
このままずっと君を見ていたい
「時間よ止まれ」
人生でたった一度だけ
時間を止めることができたら
どう使いますか
誰かのために使うか
自分のために使うか
邪な囁きが聞こえてきませんか?
現在時刻は21時ぴったり。
(間に合った〜)
今日もめんどうなお風呂とドライヤーを無事に終えて、
ベッドにダイブ。先に寝ていた愛猫が迷惑そうな顔を向けてくる。
ベッドの足元に投げ出されていたタブレットに気がついて
ちゃんとミニテーブルに戻し、急いでYoutubeを開く。
「今日の配信も楽しみ〜」
「待ってました!!」
「わくわくっ」
すぐに表示されたコメントたちをさっと確認して、
ひとまず冷蔵庫に直行。
アイスかプリンか、それとも職場の方からいただいた
ドーナツを食べてしまおうか…。
少しの間考えて、プリンを手に取り冷蔵庫を閉める。バムッ
(ドーナツは明日のお楽しみだな)
小さなミニテーブルに
プリンとスプーンとタブレットが並んで準備OK!
お気に入りの毛布にくるまりながら、
ひえたプリンをひとくちほおばる。(うん、元気出る♪)
今日仕事であった嫌なことは、消えないけど、
プリンと毛布が上書きしてくれたような気がした。
「みんな〜!今日も1日お疲れ様〜!」
しばらくして配信者さんの元気な声が、
小さな部屋に響き渡った。
今日も私だけの至福の時間が始まる。
「このまま夜が明けなければいいのにねぇ」
つぶやいて、隣で寝ていた猫のはなをちょんと触った。
時間よ止まれ。ああ、今のこの時が終わることなくずっと続いたならば。
私は異国の街中を自転車タクシー、いわば自転車版人力車に乗って走っている。隣には将来を誓い合った女性。
私たちは先ほどこの国の空港に着いたところだ。彼女の家族に結婚に向けての挨拶をするため、やって来たのだ。
タクシーで家に向かうのかと思いきや、彼女が呼び止めたのはこの自転車タクシー。
「コノホウガ安イノヨ」
初めてこういうものに乗る私は興味津々だ。いや、この国を訪れること自体初めてだから、目にする風景全てがもの珍しい。
天気は快晴、吹く風は心地良い。胸の片隅に居座っている緊張を、ひととき忘れられる。
「◯□※△√#%〜!」
私にはわからないこの国の言葉で、彼女が車夫に話しかける。私たちのことを伝えたのだろうか。
「✳✓@§∬♪!」
車夫が何か答える。二人は揃って笑った。つられて私も笑う。
ふいにはらはらと何かが降って来た。花、だろうか。街路樹に細かい花がたくさん咲いており、それが散って降り注いでいる。私たちの前途を祝福しているかのようだ、と勝手に思う。
時間よ止まれ、あらためて願う。それが叶わぬならせめて、今日のことを決して忘れずにいよう。
9/19「時間よ止まれ」
肘に何かがぶつかった。嫌な予感が一瞬で駆け抜ける。振り向いた瞬間目に入ったのは、母が大切にしている15万円の花瓶が、傾いてテーブルから落ちていくところだった。
「ストーーーーーーップ!!!!」
思わず叫んだ。
―――宇宙の何らかの力は、それを聞き届けた。
床に落下する直前の花瓶がぴたりと止まる。
それに手を伸ばしていた少年もぴたりと止まる。
風にそよいでいたカーテンも、窓の外で鳴いていた鳥も、全てが止まっている。動くものは何もない。
15万円の花瓶のために、宇宙は全ての動きを止めた。―――永遠に。
(所要時間:7分)
貴女と共に、
夜景の綺麗なホテルのバルコニーへ出て、
目の前に広がる景色をゆったりと楽しむ。
街の光がほわほわと煌めいて、
貴女の顔も美しく輝いて。
……このまま時間が止まったら、どれほど良い事か。
〜夜景〜
〜時間よ止まれ〜
時間よ止まれ
些細な願いだった。
永遠は残酷だけれど、時にそれは痛みを先延ばしにすることができる。ただその一瞬を先延ばしにするために、願った些細なものだったのだ。
しかし、世界は決して優しくはないから。
止まった時は、動き方を忘れてしまったかのように動くことをやめ、永遠となった。
ああ、違うんだ。願ったのは、きっと、そういうことじゃないんだよ。
出逢ってしまった
この瞬間
瞬きもできず
身動きすら取れず
どうすればいいのか
まるで分からない
思考回路が
完全に
止まった
誰か…
助けて…
一体私は
どうしたら
この状況から抜け出せるのだろうか
魔法が使えるなら
時を止めたい
何とかしたいけど
時は止められない
逢ってはいけない
出逢いだった
それは
「G」
そして
「G」の
向こう側に
殺虫剤…
私はどうすれば…
誰か…
教えて…
#90【時間よ止まれ】
時間を止めたいと思う瞬間は
当たり前に止まらないし
あばあばしている間に
笑っちゃって遠ざかる。
そんな風に過ごせるのが
なんやかんや幸せなんだと
君に出会って知ったんだよ。
そうです。ハイ、ええ、そう。今です。ここです。今ここです。あなたは彼らを憎んでいて、もう随分長いこと憎んでいて、疲れていて、悲しむことにも飽いている。解消されないままです。愛も同様に。慈しみもおそらく。複雑ないのちは複雑なまま。あなたは過去形で話すこともままならず、未来を語るにも機能させることができるのはその意志だけです。明日の天気は晴れでしょうか。気になりますか。仕方がありませんね。ええ、そう。そうです。今です。ここで、今ここで、あなたと。
時間よ止まれ
止まったら何も思えないよ
時間に囚われずに生きられない
血液が止まったら死ぬよね
もしかしたら一瞬くらいなら平気?
外部の時間よ止まれってことだろうけど
自分は歳を取るし老化するよ
成長とも言うね
私は時間が止まれと思ったことはない
余裕がないのか発想がないのか
どちらもかもしれない
時間が仮に止まっても失うものはある
時間が止まっているもの
時間が進んでいるもの
この時間は失われているんだよ
時間の価値は失われて養われる
そんな価値観なんじゃない
だからこそ時間よ止まれなのかもね
時間だけが止まっても仕方がない
記憶をなくして
また読みたい作品みたいなもん
でもどうせ読まないと忘れてもいくから
何回でも読めばいいと思うよ
知っているからこそ
楽しめる面白さもあるんだからさ
過ぎ去ってしまうからこそ
ちょっと思ってしまったんだろうね
仮に時間を止められても
おおよそは手遅れなんじゃないかな
既にもうその瞬間ではないから
あぁ、時間よ止まれ!
藁にもすがる思いで神様にお願いしてみた。
俺は、時間を止める能力を持っていたのだろうか?
目の前でバットを振るっていた男がピタリと止まり、風によってひらめいていた服もその瞬間に止まった。
これは現実なのか?
だが、ちょうどいい。
この隙に逃げ出そう。
ぐりぐりと動いて……あ、れ、身体が動かない。
まて。俺はすごい勘違いをしていたのでは無いか?
時間が止まったからと言って、俺が動ける訳じゃない。
あぁ、神様。あまりにも非情ではないか?
現実はそう上手くは行かない。神様、早く人生を終わらせてくれ。
もう、時間はとめないから。
その瞬間、目の前は赤色に染まった。
#時間よ止まれ
もう人生も後半で
あなたと出逢ったのも
そう前ではなく
傍に居られる今は
とても貴重な時間だと思う
今までよりも身体が言うことを
効かなくなってきて
益々感じる衰えは
大切な人々との
お別れが近付いているサインなのか
こわい
今のこの瞬間
いっそ時間が止まってしまえば
永遠に幸せが続くのか
いや、共に老いてゆこう
次の希望まで
時間よ止まれ(フェイク)
あの時時間が止まってくれていれば……
またよるが来たまたぼくは不安になった
昔ぼくはいじめられていた
でもある日ぼくは爆発した
あの日もあの人に引っ張れられながら蹴られるその時ぼくが爆発した…
右手を彼女の首にきゅっとしてしまった
ころしてしまったあの時時間が止まっていれば、、、、ぼくは今少年院にはいっている、、
君が落ちていく。嫌だ。行かないでくれ、時間よ止まれ
時間は驚くほどあっという間に過ぎてゆく。
寝てるときの時間ほど短いものはない。
もっと寝たいという欲が朝から部屋に充満している。
もっと寝たい。
もっと家族と過ごしたい。
もっと友達と話していたい。
もっと愛犬を愛でていたい。
もっともっと、生きていたい。
時間よ、止まってくれ。
もしも時間が止まるなら
今、この時間を写してほしい
▶時間よ止まれ #13
『時よ止まれ』2023.09.19
「Verweile doch,du,bist so schoen」
「へー、アナタでもそんなロマンチックな言葉言えるんですね」
いい雰囲気だったので、そんなシャレた事を言っても彼は本気としてとらえない。
それはそうかもしれない。世間が考えるような甘酸っぱい関係でない俺たちに、愛の言葉など不要だ。
「お返事は聞かせてくれねぇの?」
「どうして」
「どうしてって……一応、付き合ってっからなぁ」
改めて聞かれると困るが、なにかしらの良い反応は欲しかった。
「ちゅーか、よくわかったね」
「分かりますよ」
外国語に明るいのは少し意外だった。しかし、彼の友人に関西人の英国人がいるから、別に意外ではないのかもしれない。
「読んだことありますから」
俺の言葉というより、その言葉の載っている本のことを指しているようだった。
「先輩に勧められた本の中にあったんです」
「えっ……そっちを勧められたわけ?」
変わった先輩だ。普通は和訳したものを勧めるはずなのに。
「アナタはなにをもってそんな言葉を吐いたんです? 一番縁遠そうなのに」
「失礼だな。俺ぐらいになると他国の著書の知識も必要になってくんの!」
「ウザっ」
「ウザくない!」
鮮やかな紫の彼は、心底嫌そうに吐き捨てる。反論すると、余計に眉間のシワが深くなり表情も険しくなった。
彼に言った言葉は実は本心だ。時さえ止まれば、永遠に今の関係のままいられる。
彼の美しさもそのままに。
だから、願わずにはいられない。
――時よ止まれ、キミは美しい。
『時間の魔術師』
別に時を越えたって なんとなく見える未来 違う時間軸 世界線で白昼夢 魔法を手に入れた切なさ 共感できる人 未だ見つからず 教室の隅の宇宙で異次元ごっこを繰り返す ああ、結局は何も知らない方が良かったんだな 想像するって素敵だ 未来と過去が手を取り合って 私の記憶を消してくれる これで良かったんだ まだ見ぬ世界 まだ見ぬ友達
『時間よ止まれ』
(いじめなどが題材として出てきます。微閲覧注意!)
劣化したフェンスの音が鳴る。
目を瞑り、耳を傾ける。
どこかのクラスの歌声が聞こえる。
いつも通りの日常の風景。
でもそこに、私はいない。
明日からはきっと、この光景も見れなくなることだろう。
深く息を吸い、上をむく。
見上げた空は雲一つない晴天だった。
きっかけは、特になかった。
仲良くしていた人達とだんだん亀裂が入り始め、雑用を押し付けられるくらいだったのがちょっとずつ悪化して。
1度反抗してから急激に悪化していったから言い返したりするのはやめた。
周りは見て見ぬふり。
いじめって本当に助けてくれる人がいないんだと、身をもって知った。
体のアザは増えていくばかりで、隠せなくなってからはずっと長袖を着ている。
今ではすっかり傷だらけになってしまった腕を見つめる。
こんなに、身も、心も傷ついているのに。
この世界は無情だ。
世界が滲む。
張り裂けそうなほどの心の痛みに、その場に蹲る。
そろそろ、旅立ってしまおうか。
その時、キィという高い音がした。
驚いて振り返ると、そこにはクラスメイトの...男子がいた。
「...こっち側に戻る気は?」
「ない。」
「...そっか。」
無言の時間が続く。
「...そろそろ、いきたいから。」
じゃあね、そう言おうとすると、
「あ、待って!」
「今までずっと、見て見ぬふりして、ごめん。
頑張ってたよね。色々と。
上手く、言えないけど。言い訳でしかない、かもだけど。
実、は。僕もね。死ぬために、ここに来たんだ。」
そういって、腕を見せてくれた。
「このアザはね。別にいじめじゃ、ないんだけど...
家庭の環境が、良くないんだよ。」
それに、疲れちゃってさ。もういいかなって思ってここに来たら君がいたって訳。
そこでさ、と言いながら、フェンスを軽々と越え、隣までやってくる。
𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄僕たち、一緒に心中しようよ。
それに何となく面白そうだと思い同意して少し会話を交わした。
話の区切りがつき、下を見下ろす。
「...そろそろ、いこうか」
でも、それももう終わりなんだ。
刹那の夢のような、幸せな時間。
足を踏み出す。
最期くらい、幸せなまま、終わってもいいじゃないか。
「僕は、君が好きだったよ。」
...時間よ、止まれ。