『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時間は驚くほどあっという間に過ぎてゆく。
寝てるときの時間ほど短いものはない。
もっと寝たいという欲が朝から部屋に充満している。
もっと寝たい。
もっと家族と過ごしたい。
もっと友達と話していたい。
もっと愛犬を愛でていたい。
もっともっと、生きていたい。
時間よ、止まってくれ。
もしも時間が止まるなら
今、この時間を写してほしい
▶時間よ止まれ #13
『時よ止まれ』2023.09.19
「Verweile doch,du,bist so schoen」
「へー、アナタでもそんなロマンチックな言葉言えるんですね」
いい雰囲気だったので、そんなシャレた事を言っても彼は本気としてとらえない。
それはそうかもしれない。世間が考えるような甘酸っぱい関係でない俺たちに、愛の言葉など不要だ。
「お返事は聞かせてくれねぇの?」
「どうして」
「どうしてって……一応、付き合ってっからなぁ」
改めて聞かれると困るが、なにかしらの良い反応は欲しかった。
「ちゅーか、よくわかったね」
「分かりますよ」
外国語に明るいのは少し意外だった。しかし、彼の友人に関西人の英国人がいるから、別に意外ではないのかもしれない。
「読んだことありますから」
俺の言葉というより、その言葉の載っている本のことを指しているようだった。
「先輩に勧められた本の中にあったんです」
「えっ……そっちを勧められたわけ?」
変わった先輩だ。普通は和訳したものを勧めるはずなのに。
「アナタはなにをもってそんな言葉を吐いたんです? 一番縁遠そうなのに」
「失礼だな。俺ぐらいになると他国の著書の知識も必要になってくんの!」
「ウザっ」
「ウザくない!」
鮮やかな紫の彼は、心底嫌そうに吐き捨てる。反論すると、余計に眉間のシワが深くなり表情も険しくなった。
彼に言った言葉は実は本心だ。時さえ止まれば、永遠に今の関係のままいられる。
彼の美しさもそのままに。
だから、願わずにはいられない。
――時よ止まれ、キミは美しい。
『時間の魔術師』
別に時を越えたって なんとなく見える未来 違う時間軸 世界線で白昼夢 魔法を手に入れた切なさ 共感できる人 未だ見つからず 教室の隅の宇宙で異次元ごっこを繰り返す ああ、結局は何も知らない方が良かったんだな 想像するって素敵だ 未来と過去が手を取り合って 私の記憶を消してくれる これで良かったんだ まだ見ぬ世界 まだ見ぬ友達
『時間よ止まれ』
(いじめなどが題材として出てきます。微閲覧注意!)
劣化したフェンスの音が鳴る。
目を瞑り、耳を傾ける。
どこかのクラスの歌声が聞こえる。
いつも通りの日常の風景。
でもそこに、私はいない。
明日からはきっと、この光景も見れなくなることだろう。
深く息を吸い、上をむく。
見上げた空は雲一つない晴天だった。
きっかけは、特になかった。
仲良くしていた人達とだんだん亀裂が入り始め、雑用を押し付けられるくらいだったのがちょっとずつ悪化して。
1度反抗してから急激に悪化していったから言い返したりするのはやめた。
周りは見て見ぬふり。
いじめって本当に助けてくれる人がいないんだと、身をもって知った。
体のアザは増えていくばかりで、隠せなくなってからはずっと長袖を着ている。
今ではすっかり傷だらけになってしまった腕を見つめる。
こんなに、身も、心も傷ついているのに。
この世界は無情だ。
世界が滲む。
張り裂けそうなほどの心の痛みに、その場に蹲る。
そろそろ、旅立ってしまおうか。
その時、キィという高い音がした。
驚いて振り返ると、そこにはクラスメイトの...男子がいた。
「...こっち側に戻る気は?」
「ない。」
「...そっか。」
無言の時間が続く。
「...そろそろ、いきたいから。」
じゃあね、そう言おうとすると、
「あ、待って!」
「今までずっと、見て見ぬふりして、ごめん。
頑張ってたよね。色々と。
上手く、言えないけど。言い訳でしかない、かもだけど。
実、は。僕もね。死ぬために、ここに来たんだ。」
そういって、腕を見せてくれた。
「このアザはね。別にいじめじゃ、ないんだけど...
家庭の環境が、良くないんだよ。」
それに、疲れちゃってさ。もういいかなって思ってここに来たら君がいたって訳。
そこでさ、と言いながら、フェンスを軽々と越え、隣までやってくる。
𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄僕たち、一緒に心中しようよ。
それに何となく面白そうだと思い同意して少し会話を交わした。
話の区切りがつき、下を見下ろす。
「...そろそろ、いこうか」
でも、それももう終わりなんだ。
刹那の夢のような、幸せな時間。
足を踏み出す。
最期くらい、幸せなまま、終わってもいいじゃないか。
「僕は、君が好きだったよ。」
...時間よ、止まれ。
君との時間…
頻繁に会える訳ぢゃない。
僕はこの時間を大切にしたくて
何度も時間よ止まれと思った事か…
会った瞬間、君は僕に抱きついてきて
僕も君を抱きしめる。
そして2人で布団に潜り込んで
何度も何度もキスをする。
甘い甘い時間…
僕はね、君を離さないよ。
愛してるんだ。
君を笑顔にしたい。
その気持ちが伝わったのか
君は笑顔で溢れてる。
あぁ…可愛い。
ほんとにほんとに時間が止まるといいのにな。
tonare北広島
北広島駅西口の再開発ビルに入る商業施設の名称が決まった。
『tonarie北広島』だそうだ。2025年春の開業。
たしかオープンは2024年の秋と聞いていたが延びたようですね。
駅付近では初めての大型複合商業施設になるようだ。
14階建ての建物で1階から3階までが様々なテナントが入居する商業エリアだ。
北広島の中心市街地には圧倒的に飲食店やアパレル店が少ない。この穴を埋めてくれるのか期待している。
9月19日に発表されたプレスリリースによるとコンセプトの概要はは下記のようになる。
『tonarie 北広島』のコンセプトは「KITAHIRO“The GOOD”BASE」とする。地元産の食材や製品、地域食材の味覚が楽しめる飲食店、そして市内で行われるエンターテイメントを提供します。北広島の「良いもの」が集まり、地域の魅力を体感できる拠点として、
1階は「キタヒロフードマルシェ・ファクトリー」、
2 階は「キタヒロフードホールヨコチョウ及びライブパーク」、
3 階は「キタヒロセルフプロデュースフロア」とする予定です。
当施設は「食・居・楽・美・医」のあらゆる分野の店舗、空間を備え、「北広島」を愉しんでいただける施設開発を目指してまいります。
「ふぃ〜」
ようやく座れた。拍子に変な声が出た。オヤジくさいな、と自分でも思うけど今は1人だし気にしない。
「さて、と」
駅前のマック。学校帰りに寄り道して、そんなところに居るのには理由がある。本日は私の推し、“INFINITY MELODY”のボーカル、榊󠄀原リヒト様の誕生日なのだ。朝からSNSをくまなくチェックして、登校中はリヒト様の曲を聴き、一旦学校ではお祝いモードがお預けになった。授業早く終われとウズウズしながらようやく放課後になり、駅ビルの中にあるTSUTAYAで予約していたバースデー記念の写真集をゲットし、もうその時は居ても立ってもいられなくなってしまった。このままでは危うい。家に着くまでに一旦リヒト様を充電しなければ、と本能的に思ってマックに駆け込んだのである。
「うわぁ〜」
袋から半分ほど出して写真集をこそこそ眺める。まるでエロ本を初めて買った中学生みたい。でも、1番端のカウンター席だから左右を気にする必要はない。気をつけるとするならば、私の真後ろだけ。
「わー。俺だ」
え。
う
そ
で
し
ょ。
人影が写真集にかかって。リヒト様の麗しい顔が見づらいじゃんいったい誰よこんな迷惑なことするやつは。って思って振り向いたら。
「リヒト……さま」
「うん。俺。写真集買ってくれたんだ。ありがとー」
待って私の頭おかしいの?後ろから声がして、リヒト様の写真集を死守しようとしたらなぜかホンモノが居て。なんてことなく私の右隣座ってるよ?なんで?
「ねぇ、これ食べないの?」
「あ、」
リヒト様は私の前にあるナゲットの箱を指差す。写真集眺めるのに食べてたら絶対汚すから、ひと通り拝み終わってから食べようとしていた。いや、ていうか待って、ほんとにホンモノ?本人?
「食べていい?」
「え、あ、はい、どーぞっ」
わけがわからないままなのに私は返事をしてる。リヒト様(仮)は、ありがとう、と言ってナゲットを食べ始める。俺バーベキューソース派だから嬉しい、と言いながら、幸せそうに、食べるその横顔は――
「リヒト様だぁ…………」
間違いない、ホンモノだ。ニット帽を被って伊達メガネをかけてるから一見分かりづらいけど、ちゃんとこめかみのホクロも口元のエクボもある。これはもう、正真正銘ご本人様です。眩しすぎる。やばすぎる。私、語彙力無さすぎる。
「ああああああの、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう」
「写真集、ステキでした」
「ほんと?良かった」
信じられないよ。リヒト様と会話してるじゃん私。目が合ってるじゃん。ナゲット、食べさせてもらってるじゃん。え?食べさせて、も、らっ……?!?!
「はむむ!?」
「キミも食べなよ。ていうかキミのナゲットなんだけどね」
リヒト様が私の口にナゲットを入れる。その瞬間にその細くて長い指が唇に触れた。あぁ、もう、だめかもしれない。もし、時間が止まる魔法が使えるならまさしくここだと思う。この瞬間を永遠にしたい。でも私の心臓もつかな。多分無理だと思う。貴方が好きすぎて、尊すぎて、
「死、ぬ……」
「え?何?」
「……はっ、いえ、何でもありません。あの、いつも応援してます。これからもがんばってください、ずっとずっと大好きです!」
「ありがとう」
死んでる場合じゃないのよ私。取りあえず、伝えたいことは言えた。力の限り伝えた私の言葉を聞いて、リヒト様はありがとう、ともう一度行って(ただし2度目はウインク付き)、マックを去っていった。こんなミラクルが起こるものでしょうか。私は暫く動けなかった。1個だけ残っていたナゲットを食べる。うん、美味しい。やっぱり夢じゃない。ナゲットで夢か現実かをはかるのもおかしな話だけど。
私の恋はバーベキュー味。
もうこの先、マックナゲットはバーベキュー1択。
そう心に誓ったのだった。
私のせいで彼がこんなことになるなんて。
言う通り、私が彼に触れていなければ、起こっていないことだった。
全部、私のせいだ。
そう考えると冷や汗が止まらなくなった。
手が震えた。
時間なんか止まってしまえ!
そう心に叫んだ途端。
「ふー…なんとかセーフ…元の位置に戻さないと」
時間が進んだ。
「…あれ?僕のメガネ、落ちてなかった…?」
「何言ってんですか先輩、ちゃんとここにあるじゃないですか。見間違いでしょう」
「えー…そうかなあ」
_2023.9.19「時間よ止まれ」
時間よ止まれ
絶対 止まらない
願っても
時間は止まらないからこそ 全ての人に平等なんだと思う これは素晴らしいこと
楽しいとき 嬉しいとき
このときが止まってくれたら良いのにって数知れず思ったことか…
でも止まらないってわかってる
だからいつからか とにかく大切な瞬間は見逃さないように 心するように
そうしないと ときは裏腹にすぐに過ぎてしまうって知ってるから
「このまま眠りにつきたい」
本当は行かなければならない場所がある。
だけど、このまま眠れば……私は幸せになる?
私の内に囁かれる。
(これで楽になれる、頑張ったね。)
(寝てはダメ、それは本当に楽になるの?)
(さぁ起きて、針時計が私を呼んでるよ。)
(聞いて私、目覚めの時だよ…。 )
目が覚めると、新しい朝が迎えられる。
あぁ…良い夢を見てた気がするのに、イヤな気持ちになるのは何故だろう?
(それはね、まだあなたには起きなければならないことだからだよ…。)
そんな内で、言われたような気がした。
【時間よ止まれ⏱ ̖́】
生まれて初めて、時間が止まって欲しいって願った。
夜景を眺めながら少し歩くと、
私達はヴィンテージ風のシックな雰囲気で、どことなく
大人っぽいと感じるレストランに着いた。
「此処で良いかな?」
彼は私の方を振り向き、首を少し傾げた。
私は頷いて、彼は微笑み、入口にエスコートしてくれる。
〔ありがとう。〕
彼はどういたしまして、と笑っている。やっぱり、いつもと違う雰囲気の彼にも、ドキドキとする。
店に入ると、ジャズの様な音楽が流れている。何と言うか洗練されている。私は少し緊張をして俯くと、彼は、
「大丈夫だよ。席はテラスでも良い?」
と言い、私に優しく話し掛けてくれる。
彼の声にホッとする。
〔うん、テラス席、楽しみ。夜景が観えるかな?〕
彼の方を向いて、笑う。
彼も笑い、うん、観えると思うよ。と言って、手を引いてくれる。
先程のエスコートや、こういったさり気ない気遣いに、
緊張は解けていくのに、ドキドキがすごくなる。
案内をしてもらい、テラスに出る。夜景は、良く観える席になった。ラッキーだ。
お互いに席に着き、メニューを広げる。洋食がメインで、ブラウン、ホワイトシチュー、パスタ、ハンバーグ…
かなりのメニュー数で、迷ってしまう。
まず、シェアが出来る料理を頼むと、
彼はパスタ、私はブラウンシチューを頼んだ。
料理を待っている間に、ふと
「ねぇ、夜景をバックに一緒に写真撮らない?
お店の看板に撮影OKって書いてあったからさ。」
と言って、彼はカメラをセットする。
周りにお客さんも見当たらないし、
私は良いよ、と言って席の横に立った。
「…うん、良し。タイマーは十秒ね。
じゃあ、撮るよ!」
彼は私の後ろに回り込み、一言ごめんね、とだけ言って、
鎖骨の下の辺りに、手を回してくる。
俗に言う、バックハグの状態だ。
〔え?〕
驚いて振り向きざまに、パシャ!と音がした。
彼を見ると、ニコッと笑っている。
「さっきのお礼。ありがとね。」
彼はそう言って、回した手を解き、カメラの確認に戻った
「良い写真が撮れたよ!」
私の方を向いて、彼は満面の笑みを浮かべる。
自分の顔が熱い。どうしよう。
戸惑っていると、またシャッターの音がした。
「…ごめん、すごい可愛かったから。消した方が良い?」
彼は申し訳無さそうに言う。私は、大丈夫。とだけ伝え、席に座った。彼も席に戻り、ありがと、と言って座る。
私をじっと見つめて彼は、時間が止まればいいのに。と、
小さく一言だけ呟いた。
私は、どんな顔をしていたのだろう。
輝く石
漱がれていく───
代謝する、代謝する、する、する。
清い水を産む石たちが、わたしを
代謝する。
『時間よ止まれ』
やあやあ、わたくしはそこらへんの変人系(?)中学生だ。
実はこう見えて、クラスでは誰とも喋っていない。
そりゃ、みんな話しかけても、フリーズしたパソコンみたいな反応をするんだもん。
で、朝、自分の教室に行った時、見事に皆動かなくなっちゃったから、
「えぇ!?私って時間止められたの!?」
って、思わず言っちゃってさぁ。
それ以降、教室に入る時、『おはよう』じゃなくて、
「ザ・ワールド!!時よ止まれ!!」
って言うようになっちゃった。
「時間よ止まれ」 夏休みほんのちょっと 休みたいな~そう思った。8月31日やつはやってくる 夏休みほんのちょっと休みたいな~でもやつはやってきた やつはなんだって?そりゃあどっさり宿題 怒る先生 友達気まずい学校 テストやりますよーという掛け声さ 時間よ止まって どうか止まっておくれよ
きみのくちびるをわたしが甘噛みして、きみはそのくすぐったさに、ほおをほころばせる。わたしの髪をきみがそうっと指で梳き、ふたりのあいだでおそろしいほどにたくさんの時間が共有されていく。こうやって、半永久的な時間を、うっとりときみと愛せたらよかった。
【時間よ止まれ】
「時間よ止まれ」
なんて言っても時間なんて止まるはずもなく一秒一秒過ぎ去っていく
今この時間も僕らは明日へと進んでいる
足を止めている人なんていない
みんな今同じ時で
そして
違う道を歩いている
時間よ止まれ。
このまま。幸せなまま。楽しいまま。
誰も何も欠けることなく。
あの人達に、愚かだと言われようと、嫌われようと、かまわないから。その方が、ずっとましだから。
お願いだから、時間よ止まれ。
悲しい、辛い瞬間よりも
ほっこりする瞬間
幸せな瞬間
楽しい瞬間
嬉しい瞬間
心温かくなる瞬間
気持ちがホッと安らぐ瞬間に
ポチッと止めて過ごしたい
【 #時間よ止まれ 】2023.09.19
時間よ止まれ
もしこの世界の時間が止まったら
私はどのような行動をとるのだろう
いたずらに使う?犯罪に使う?それとも誰かを助けるために使う?
どの選択肢を取ったとしても
時間は自分の中で進み続ける
"私"という存在の中では時が止まることはない
今もそしてこれからも永遠に