汚水 藻野

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私のせいで彼がこんなことになるなんて。

言う通り、私が彼に触れていなければ、起こっていないことだった。

全部、私のせいだ。

そう考えると冷や汗が止まらなくなった。

手が震えた。

時間なんか止まってしまえ!

そう心に叫んだ途端。

「ふー…なんとかセーフ…元の位置に戻さないと」

時間が進んだ。

「…あれ?僕のメガネ、落ちてなかった…?」

「何言ってんですか先輩、ちゃんとここにあるじゃないですか。見間違いでしょう」

「えー…そうかなあ」

_2023.9.19「時間よ止まれ」

9/19/2023, 12:49:15 PM