『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時計の針が進む
愛情いっぱいの子供の頃から
時計の針が進む
壊れていく家庭をなすすべもなく見送り
時計の針が進む
生きることの幸せを一人静かに問う
時計の針が進む
答えを見つけるために
時計の針は今日も時を刻む
時計の針の音って
ちょっと不思議。
一定のリズムに
耳を澄ますと
ある時は、
鬱陶しく感じたり
ある時は、
心地よく感じて微睡んだり。
夜に聞こえると
ちょっと怖い時も。
音だけじゃなくて
形にも
なんだか
惹かれるものがあるのって
なんでだろう。
自分は、いつも何をしているのかがわからなくなる。どうしていいのかも。全てがわからなくなる。何が正解なのか何が不正解なのかどうしたら良かったのか全部全部わからなくなる。見失いそうになる。それが何よりも怖い。
ちくたく ちくたく
その音を意識しだしたのは、いつからだっただろう。
子供ながらにずっと眺めては、何かを考えたり考えなかったりした。
チクタクチクタク
その音はやがて苦痛になった。
大人になって仕事に追われる日々……
いつしかその音すら耳に入らなくなった。
…………ちく、タク、チク、たく、
嗚呼、久しぶりに聞いたなぁ
あれ?今って…………
何時だ?
2024/02/06_時計の針
時計の針が
その時を刻んだ時
静寂が訪れ暗闇が
僕らを飲み込んで
それは…始まる
怖がらなくていい
僕は…決して
君の手を離したりはしない
時計の針が
その時を刻んだ時
僕らは躰も心もひとつになって
同じ時を刻んでいく
目を閉じてごらん
二人の時計の針が
時を刻んでいる音が
今…聞こえる
時計の針は戻らないわかっているけど後悔ばかりが針が進むたびにのしかかるこうしていればああしていれば悩んだところで変わるはずもなくただひたすらに苦しみの中にいる。その間にも針は進むさっさと切り替えればいいものをどうしょうもなくただただ自分の無駄を積み上げるどうしょうもないのはわかっているがそれでも泥のような後悔はどこまでもどこまでも積み上がる。いい加減に諦めてしまえばいいものを諦めかたがわからないどう生きたって後悔ばかりの人生。死ぬに死ねない残り物のように生きるただ何もない人生。
「時計の針」
時計の針が動く音が好き。
時を刻む「カチッカチッ」という音。
聞いてて心地良い。
でもたまに秒針の動く音が気になって、
寝れないっていう時もあるけどね。
時計の針で時間を確認するのが好き。
デジタルで確認するのは
分かりやすくていいんだけど、
針で確認する方が
より”時“を感じる事ができるから。
「明日こそ」一体何度言っただろう
僕は進まず時だけ進む
時計の針
ふと時計を見たときに
秒針が1秒ぶんだけ
戻って
すぐに元に戻る
時計が壊れたのかと思って
じっと見ていても
その後の秒針は問題なくてね
なんとなく
下の方の30秒前後のあたり
これは本当に時計がおかしいのか
自分の目がおかしいのか
錯覚なのか
たぶんわからないままで
いいか
寂しいときは腕時計に耳を当てた。
秒針の振動があなたの鼓動のように思えた。
#時計の針
テーマ『時計の針』
時計の秒針が、ヤケに耳に響いて仕方がない。
早く寝なきゃなんて思うのに、そういう時に限って頭は冴える。
そうすると不思議なことに、楽しいと思える出来事なんかより不安なことや怖いことが頭の中で思い浮かんできてしまうのだ。
皆はそんな経験、ないだろうか。
たとえば会社の飲み会が憂鬱でちょっと気落ちしたり、学生だったら友人関係の縺れにため息出たり、はたまたホラー映画や動画なんて見た日には眠れない日に限って鮮明にその映像を思い出す。
そういうとき程、時計の秒針は音を鳴らす訳だ。
カチコチ、カチコチ。
決まったリズムで一定に。
ああ、早く寝なきゃ!この音がまた、わたしの眠気を遠のかせる!
目が冴えている。全くもって眠れない。
寝なきゃ寝なきゃと思うほど、頭は冴えて別のことを考える。
そうして結局、暗いなかで枕元に置いてあるスマホを手に取り現実逃避してしまうのだ。
私の叔父は時計の修理屋さん。
私はものを修理するのを見るのが大好きで、
よく叔父の仕事場を見せてもらっていた。
そんなある日私も時計の修理をさせてもらった。
その時私は気持ちが落ち込んでいて、
時計の針を見ながら、「時間が止まればいいのに」
そう思った。
子供の頃もよく「時間が止まればいいのに」
なんて思ってたけど、それは楽しかったから、
この時間がいつまでも続いて欲しかったから。
でも今は時間が止まってもう最悪な時間が、
これからも続いて欲しくなかったから。
大人になっていくとこんなにガラッと変わるのね。
#『時計の針』
No.36
時計の針の音と、彼の心地よい寝息だけが部屋の空気を揺らしている。
それらをBGMに読書をすること。なんとなく眠れない夜のちょっとした楽しみだ。
次に読む時間のため読み進めたページの間にしおりを挟み、ぱたんと本を閉じた。
ベット横の机になるべく音を立てないように優しく本を置き、スタンドライトの明かりを消した。
暗くなった部屋で静かな月明かりが彼の銀色の髪をきらきらと輝かせる。
目を瞑り前髪の上からおでこにキスをした。枕に頭を預け目を瞑る。
「口にはしてくれないのか?」
まだ眠そうな彼の声が聞こえて目を開くと、枕から起き上がった朧気な瞳で僕を見つめる彼と目が合った。
彼はぽすっと枕に頭を落とす。そしてもう1度目を閉じ口角を上げて、ん。と唇へのキスを促す。
僕は、はぁ。と花を少し揺らす程度の小さいため息をつく。体を起こし、軽くキスをした。
「おやすみ」
耳元でそう囁いた後ゆっくりと体を元の位置に戻す。
「おやすみ」
『おやすみ』の次に彼は僕の名前を呼んだ。そのしばらく後、また寝息をたて始めた。
月が真南に昇った頃、かち。かち。という規則的な時計の針の回る音と、2人の寝息だけが部屋の空気を揺らしていた。
──時計の針
時計の針
机には淹れたてのミルクティーとクッキー、そして読みかけの本が一冊。
ガヤガヤと騒ぐテレビを消すと、部屋の中がしんと静まる。しかし、しばらくすると耳に秒針が動く音が届き始めた。カチコチと鳴るそれは、まるで時計の心臓の音のようで私は好きだった。
カチリと秒針よりも少し重みのある音が鳴る。顔を上げて確かめると、針は一五時を示していた。待ちに待ったご褒美タイムだ。
私は椅子に座り、ミルクティーを一口飲んでから自分の時間に入っていった。
日々家
外が曇りの天気の時
時計の音が気になる
家の部屋全部に
1つずつ置いてるから
パタパタ…パタパタ…
ってズレて聞こえて
雨の音に似てるの
だから、雨に敏感になるんだ
明日は晴れて雪も溶けるといいね
「時計の針」
チクタク チクタク 時を刻む
だんだん時間が狂ってきて
そして最後は止まる
電池を変えたら
また動き出す 時計の針
ドクドク ドクドク 命を刻む
だんだん身体も弱ってきて
そして最後は止まる
何をやっても
もう動かない 私の心臓
【時計の針】
それは突然の出来事だった。
私はあまりにも急な出来事だったから、一瞬時間が止まったかの様に動けなくなった。
でも、人々の騒ぐ声、何処かが壊れたのか水が入る音、そして、、赤いランプが回る警報。
『っまずい、、』
私はシーザールルス船の船員。
主にお客様の健康状態を把握する医者の位置ではあるが、これでも一端の海兵だ。
すぐさま白衣を翻し、客の誘導に向かう。
『落ち着いてください!今状況を確認次第避難誘導を開始しますので!!』
パニックになる客達を落ち着け、最上階のレストランに集める。
『船長。』
私は難しい顔をしている船長に駆け寄る。
『うむ、、動力部分が何かで壊れてしまった。避難しなければ、あと1時間後には沈没するだろう。』
現代の技術が進んだ航海ならば、安全だとたかを括っていた。
私が船に乗り続けて初めての事故。
私は1人でに、唾をごくりと飲み込んだ。
動けない者、怪我をしている者の処置をしながら、足腰が悪い老人達から順番に誘導していく。
『大丈夫ですよ。さぁ、みなさん助かりますからね。』
優しく笑いかけながら、あくまで落ち着きを見せる。
『あの、、あの!息子が、、私の息子がいないの!』
誘導していた列の中に、1人の女性が割り入ってくる。
『、、わかりました。息子さんの服装と年齢を教えて
ください。』
情報を教えてもらい、もう水がかなり上がってきている下の階へと降りていく。
『ナシェット君ー!!返事をしてー!』
壊れたところから入ってくる水の音で、何にも聞こえない。
『、、、』
海水も膝まで使って白衣が濡れる。
何とか白衣を庇いながら、客室へ向かう。
『ナシェット君ー!!返事してー!』
『うっ、うぅ、、助けて!』
鳴き声と共に、子どもの声が聞こえた。
耳に意識を集中させると、その声はクローゼットの中から聞こえている。
水の水圧で開かなくなってるので、力技で壊してナシェット君を抱える。
彼の巻き毛っぽい金髪がキラキラと照明に反射して、彼はまるで海の王子トリトンの様だった。
『さぁ、、行こう。』
濡れてない白衣を彼に着せて、腰まで来ている海水から逃れようともがく。
『お、、お姉ちゃん、、僕達、死んじゃうのかな、、』
『だい、じょうぶ、、だよ、きっと、助かる。』
男の子を抱えながらの水中移動だからか、いつもの倍疲れる。
『っはぁ、、、はぁ、、』
やっとレストランに着いた頃には、もう甲板にもうっすらと水が浮かんでいる状態だった。
そして、どんどん船尾の方から沈んで行く。
『上に行こう。きっとお母さんもそこにいる。』
男の子をしっかり背負い直し、上を目指す。
でもそこに、彼の母親はいなかった。
先にボートに乗ってしまったのだ。
幸い、乗客のみんなはボートに乗っている。
残っているのは私と男の子と今出ようとしている最後のボート。
『、、、すみません、私はいいのでこの子を乗せてもらえませんか?お願いします!!』
上半身を折りたたむ勢いで頭を下げて、男の子を預ける。
『え、、?お姉ちゃんは、?』
『私は大丈夫。さぁ、行きな。』
泣きじゃくる男の子を促し、ボートを強制的に落とす。
『最期も一緒だ。シーザールルス。』
私が子どもの時、この客船、シーザールルスが航海を始めた。
初めて見た時、シーザールルスはとても凄みがあった。
圧倒されるほどの大きさ、そして何より、一室一室に拘った部屋。
私は一気にトリコになってしまい、さらにはこの船に船員として乗りたいと願う様になった。
願いは叶った。
シーザールルスの始まりと同時に、私の時計も動き出したのだ。
そして今、シーザールルスは終わろうとしている。
船長が何かを叫んでいる。
私は船長及び船員達に敬礼をした。
思い切り、心からの敬礼を。
『船長!今までお世話になりました!私はこの船が大好きです!この船と共に、私の人生は始まり、この船と共に今!人生を終えます!』
そして船は暗い暗い海底へと、沈んで行く。
海底は暗く、光を通さない。
船は時が止まったかの様にずっと海へ眠っているだろう。
私はシーザールルスが寂しくない様、一緒に沈んでいこうと思う。
『さぁ、、一緒に逝けば、怖くないよ。』
木製の甲板を撫で、私の時計の針も止まった。
引き上げられるその時まで。
私はシーザールルスと共に。
時計の針とはどことなく
死を連想させるものだろうか
大きな時計塔の針に挟まれたりして死ぬ
そんなお話をいくつか知っている
それとも昔はそんな事故が本当にあったのだろうか
なんとなく古めかしくて浪漫ある死に方だねえ なんて
不謹慎なことを思う
どうにかこのデジタルな数字の隙間にも挟まれないものか
スマホを見つめながらぼんやりと思う朝
『時計の針』
時計の針
忙しなく回り回っている。
休む時間もなく
今でさえも耳位を澄ますとほら、
チクタクチクタク
何年も休みなく
チクタクと
なっている
テーマ『時計の針』
人生のタイムリミットは誰にでも決められている
いつそれが来るか分からない
終わりは誰にも知らされず、突然やってくる
…はずなのに、なぜか私は
『将来のために』という漠然とした言葉で正当化して
明日やりたいと思ったことを、諦めようとしている
シンプルに言おう。インドカレーが食べたい
でもウェブサイトを見たら、物価高の影響か
前よりも数100円高くなっていて、食べたい欲を
抑え込もうとする自分がいる
『明後日死ぬかもしれないから、食べたいものは食べておけ』
極論だと思う
これまでの経験で言えば、死なない
なぜなら、今日まで生きてきているから
子供の頃、食べたいものがあっても「高いから」と一蹴されて
食べられなかった記憶が何度もある
その悔しさが、大人になった今でも胸の中でくすぶっていて
食べたい気持ちを『高いから』と抑え込もうとすると
『なんで!?私はあれが食べたいのに、なんでダメって言うの!?』
子供の頃の自分が、駄々っ子みたいに暴れまわって
今の自分が「高いから」と言った母親に見えてしまう
家族5人で外食に行けば、全員が本気で食べれば軽く1万円を超える
けれど今、私がやろうとしているのは
自分一人分の食事代であって、家族全員分じゃない
小遣い程度の収入だが、なんとか賄える金額は稼いでいる
私は自分の中の欲求を満たしてやらないと
『なんのために仕事をしているんだろう?』と考え始め
結果的に無気力になる
心の中に、とても頑固でわがままで強欲な
子供がひとり住み着いているようなものだと、私は感じている
欲求は、満たしてあげれば手放せる
なら、このインドカレーが食べたいという欲求も
私の人生にとっては必然なのだと解釈できる
なんとなく、自分の欲を(できる範囲内だが)全て叶えてあげることは
ダメなことだと思っていた
だけど、意外と私の本心はそうではないらしい
仮◯ライダーオー◯の鴻◯さんじゃないけど
欲というのは人が生きる意味であり
明日を作るための大切なエネルギーだと思ってる
むしろ、欲望があるということは当たり前じゃない
なぜなら、数年前の私は自分の欲望がよく分からなかったからだ
欲望を抑えつけすぎて、無気力になって
1日中寝て過ごす時間が何日もあった
だから欲望のサイクルが回せない人生の苦しさを、私は知っている
ここにこうして書くということは、それでも高いランチを食べることに
葛藤があったからに、他ならないのだけれど
現状生活は親に頼ってるし、自分のことだけ考えられる時間なんて
そう長くはないのだから
今のうちに、やりたいことは悔いなくやっていこうと思う
ランチに1600円くらいかかるとか、母親に言ったら
ありえないって言われると思う(絶対母親に言わないけど)
私がどうしてそこまで、美味しいものに対する欲が強いのかわからない
けれど、これまで何度も欲求を解消してきた結果
欲を手放すためには、物理的に無理な現実にぶち当たるか
欲を満たして解消するしかないというのが持論だ
こんな、匿名で書いてる場所で宣言することではない…
いや、匿名の場所だからこそ宣言できるのかもしれないが
明日気が変わっていなければ、私はインドカレーを食べに行こうと思う
前に食べたバターチキンカレーのとても美味しかった記憶が
頭から離れないのだ