『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題《時計の針》
留まることも戻ることもなく。
紡ぎ続けるあなたの物語。
いつか地上から忘れ去られてもだいじょうぶ。
あなたの物語は永遠だから。
後悔さえもそれは物語の音となる。
あ! あのノラの犬。捨てられた、時計の針を、食った! ああ、ああまずい。アイツは時間となって死んじまった。今、アイツが食っていた時針は俺の方を向いている。ああイヤだイヤだ、さようなら。
世の中の時計全部ぶっ壊れて時間て概念が消えたらいいのにね
時計の針
時計の針はずっと動き続ける。
止まることはない。
人は今何をしているのだろうか。
笑ってるのか泣いているのか。
考えているだけで時間は過ぎていく。
時計の針
たまにすごい速さで回り出す
狂ったように同じところを永遠と
人間の規則に抗いたいと言ってます
「時計の針」
時計の針がカチカチと動いている、今は時間が回っていいる、駆け廻っている…
こうして当たり前の日々を人類は過ごしている。
…それものうのうと、
時計の針を、巻き戻すように。
眠ったままの、君に会いに行く。
長い長い旅を、今終わらせよう。
君と言う名の、家に帰るWay Back Home。
「もう一度…生きたかったなぁ…笑」
時計の針うごく1日が終わる時卒業式が近く感じて寂しい楽しかった時間が針が動くから
明日に近づいていく
[時計の針]
僕の時計の針は止まったまま
あの日から
あの、事件の日から
去年、自室の時計が壊れたので新調した。
黒い縁に白盤のアナログ時計。
部屋の時計は、昔からアナログ時計だ。
やっぱり、ぱっと見での時間が分かりやすい。
視力も悪いので、寝起きや裸眼の時など、
ぼんやりとでも分かるのがいい。
チッチッチッチッ…
秒針の音が鳴るタイプは苦手だけど不思議だ、
一秒たりとも狂わず時を刻み、
人はそれで生活を営んでいる。
昨日も、今日も、これからもずっと、
人は時計とともに日々を過ごして行く。
「時計の針」
「はい、喜んで」
いつの間にか午後11時をとっくに回っていた。この幸せに包まれた時間もこれで終わり。ぼくは、彼女になったばかりの少女の華奢な手をそっと握って、不器用にも精一杯の愛情を伝えた。チッチッと時を刻む音がする。ありがとうと、涙ながらに口にした彼女の顔は、"この1年"で最も美しく愛おしい表情だ。
そして、時計が12時を告げた。日が変わる、その瞬間にぼくと彼女で紡いだ魔法が解かれていく。
そして最も残酷な瞬間。
「どちら様ですか……?」
ぼくは、引き裂かれるような胸の痛みを必死に堪えて平静を装った。血が滲む程強く唇を噛んで答える。
「初めまして───」
彼女にかけられた呪いは、1年後のこの日、再び彼女の記憶を奪いに来る。前にだけしか進まない時計の針。ぼくが何度憎もうと時間の針は戻らない。だから、せめてもの抵抗としてぼくは赤の他人である少女に自己紹介をする。
「───ぼくは、1年後の彼氏です」
その困った表情も、やっぱり可愛らしい。
屋根裏部屋で見つけた懐中時計はすっかり古ぼけていて、蓋はガバガバだし、どの針も微動だにしない。
蓋の表面は少し錆びていて、ザラザラとした感触がある。何やら文字が書かれているのは分かるのだが、読み方が分からない。
もうかれこれ10時間以上は調べているのだが、現存する言語に当てはまりそうなものは見あたらない。だとすると、ここに書かれているのはすでに世界から失われた言語で、この文字を読むと金銀財宝を隠した場所が分かり、たちまち大金持ちに……だなんて都合が良すぎる想像だろうか。
10年前に死んだ曽祖父の部屋には、膨大な量の書物があった。単にそれを本と呼ばないのは、そのほとんどが読み手を意識して書かれたものではないからだ。意味のよく分からない一枚絵や、毎日ほとんど同じことしか書かれていない日記、数字や線がびっしり描き込まれた地図。
母はすぐに捨ててしまおうとしていたけれど、僕はこの空間が気に入っていたので、変えないでほしいとお願いした。曽祖父が亡くなったのは僕が5歳の時だったので、もうよく顔も覚えていないが、低いが包み込むように優しい海の底のような不思議な声で、本を読み聞かせてもらった記憶がある。
そういえばあの本、まだこの部屋にあるのかな。朧気な記憶を掘り起こしながら、部屋を探る。たしかあれは少年が海を冒険する話だった。海賊の父を持つ少年は、自分を置いて島を出ていく父親から……。
「懐中時計をもらうんだ」
零れるように口から自然と言葉が出ていた。なんで忘れていたのか不思議に思うほど、物語が鮮明に蘇る。そして、冒険に出た少年はその道中で様々な宝を手にする。しかし、それを利用されることを恐れた少年は、途中の島に宝をすべて置いてきてしまう。その後成長した主人公は、途中の島で女性と出会い。冒険をやめて結婚をする。
その後は……。
「あった」
かきわけた本の隙間に見覚えのある表紙が見えた。崩れないように慎重に引っ張り出して、中身を開く。開くのは最後のページ。
結婚した主人公には娘ができて、最後のページでは子供を抱いている。その子の首の右後ろに、アザがついている。そのアザには見覚えがあった。毎日鏡を見る度に目に入る、自分の姿にそれは含まれているのだ。
鼓動が加速して、息が荒くなる。だとすれば、赤子を抱くこと人物は、主人公が利用していた海図は、その手にある懐中時計は。絵本の中で宝のありかを刻んだものは。
すべてが繋がる感覚があって、目眩がした。ながらく停滞していた時が動き出す。時計の針が動いたような気がした。
「時計の針」
夜の静寂の中チクタクと孤独を煽るようにゆっくりと時が刻まれる。
私は何者で何をするために生きていくのかそっと自らに問う。いつまで問い続ければ見つかるだろうか。分からないけれど、前向きに未来について考えられるこの時間は幸せなのだろう。
時計の針(投稿7回目で、かなり短いです)
時計の針。
時計の針は、3つあります。
何時なのかが分かる短針と、何分なのかが分かる長針と、何秒なのかが分かる、秒針。
時計の針で、今の時間が分かる。
時計の針は凄いなと思いました。
時計の針。読書をしていると自然と時計の音が耳に入った。カチ、カチと鳴る様はまるでスイッチを押したかのような音だ。時計は昔からよく集めていた。今となっては四つしかないけれど、昔はもっとあった。軽く15はあったのだ。何故だろうか時計の針が動く瞬間に心惹かれたのだ。そうして時計を集めては眺めた。ふと読書の事を思い出してまた、自分は
小説に読み耽る。
貴方を想う時間を刻んでいった時計の針は、
貴方と一緒にいる時間を刻んだ。
コチ、コチ、と少しづつ、
かくかく進むその時計の針は
一人ぼっちになった時間を刻みつつ、
貴方に会える時間までのカウントダウンする。
早く貴方に会いたいな。
「時計の針」
時計の針
時計の針をジッと見ることありますか?わたしはあります。
毎日聴くラジオのお話。リビングのスマートスピーカーで、radikoでラジオを聴くのが日課なんです。それは、実際の放送より32秒〜33.4遅れてるんですね。タイムラグってこと?
時報の時、時計の針をジッと見ます。それから、スマートスピーカーのラジオが時報を知らせるまでジッと針を見詰めます。あっ、遅れてるって、ね。わたしの変な癖です。
幸せは続かないから幸せだと感じるの
そうあなたは言った
でも、私はこのまま、時計の針が進まなければいいと思う
幸せは、時計の中に閉じ込めていたいの
『時計の針』
待っている。
返信を待っている時間。
とても長い。とてつもなく長い。
つい流れで真面目な話をしてしまって、二人にとっては大事なことだけど、急にこんな話になって、引かれるかもしれない。
そう思うと、怖くて仕方がない。
今まで傍にあったものが、簡単に壊れてしまうかもしれない。失うかもしれない。そう思うと……。
時計の針を見る。まだ10分しか経っていないじゃないか。そうすぐ返信は来ないだろう。
……何をして待とう。
とりあえず、冷蔵庫に何か食べるものを探して、気を紛らわす。時間を潰す。
『もし子供が出来たら、迷わず産んで欲しい。』
「なんか生理が遅いの。妊娠してたらどうしよう。」なんて、昼間、軽い口振りで言ってた彼女。もしそれが現実だったら。
彼女の返信が来るまで、俺はどれだけチーズ鱈を食べたのか。食べた気がしない。落ち着け、落ち着け……
彼女から返信が来た。
『いいよ。』
ごく、簡単な言葉だった。でも、とてつもなく嬉しくて、打ち震えた。
『真面目に考えてくれたんだね、ありがとう。』
彼女は、俺の言葉を真面目に受け止めてくれた。それが何より嬉しかった。
『実は私も内心、怖かったんだ。』
彼女も、本当はここまでの時間、怖さに震えていたのかもしれない。
『検査もしたよ。陰性だった。』
その言葉に、気付かぬ間に緊張していた肩から力が抜けた。
急に現実味を帯びて、あらゆる先々のことを考えたこの短い時間。覚悟を決めるにはあまりにも短すぎて、そして待っている間の長い長い時間。
とにかく、緊張感から解放されて俺はソファに深く座り込んで。はぁっと、息を吐いた。
でも、考える良い機会になった。
そして、彼女から聴けた返事も、嬉しかった。
一歩だけ、前に進めたかもしれない。
チックタック チックタック
時計の針はいつものように進む
チックタック チックタック
私は、いつものようにベッドの上で空を凝視する
…
あぁ もう
今日の宿題はまだ完成しないねー
…
まぁ、いいや。
チックタック チックタック
地球今日もぐるぐる回る。