『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大通りの時計塔
いつもは気にしていなかったけど
今日は早くその音が聞きたかった
待ち合わせの時間が来るのが
楽しみだったから
時間毎に違うメロディ
11時はなんだっけ?
約束よりもかなり早く着いたから
早く時計塔の針が進んで欲しくて
じーっと見てしまっている
自分のスマホの時間と変わらないのに
何度も何度も見比べて
何やってるのかなーなんて思ったりしてると
急ぎ足で彼が現れた
約束の時間の5分前
お約束の「待った?」から始まる彼との時間
ウキウキ気分でその場を離れた
時計塔の11時のメロディ
結局確認できなかったけどいいよね♡
「時を告げる」
希望の鐘が
時を告げる
朝の駅舎
電車が入る
おはようと笑う
女子高生たちに
負けていられない
そんな気持ちで
さあ行こう
僕らの世界へ
新しい素晴らしき
今日という世界へ
塩素の匂いが鼻を突く。
泳ぐには少し、肌寒い。
嫌だ、まだ終わって欲しくない。
そう願っても。
目の前を飛ぶ赤とんぼが、
時を告げる。
時を告げる
時を告げる朝日が来る
夜を乗り越えられた
悪意は吸血鬼のように夜に溶けた
大半を乗り越えることに費やした気持ちでもある 報復性の夜ふかしだ
安寧は程遠くても
少しだけこの実績解除を祝おう
時を告げるチャイムが鳴る
最後の試験のあの瞬きもよく覚えている
苦戦していた汗の滲む瞬間から
思考があ、解放されたともなる瞬間
合格発表までなんとなく程遠いけど
帰り道は何しようと選択肢が生まれた瞬間
何者かになりたくて飛び出した日本
言葉が通じない場所でプレーするのは簡単ではなかった
自分の限界を突きつけられた
場所が違うのかもしれない
「時を告げる」(一行詩)
時計が在らぬ時間を告げる時を超えて
◆
懐中時計の針は何処かにいってしまい時はわからぬまま
◆
時の記念日を迎える度に新しい時計を迎え入れる
◆
時を巻き戻してやり直しが効いたら何度もやり直すか
時間は手を振って 進めと歌う 背中側
その理由を探すため 私は生きていく
側にいないとしても あなたには
あなたのいる世界を見付けてほしい
迷ったら そのままで
正しさより ただ前へ
選んだものに頷ける様に
「時を告げる」
薄暗い部屋の中、古びた時計が静かに時を刻んでいた。その音は、まるで過去の記憶を呼び覚ますかのように響く。主人公のアキラは、祖父から受け継いだその時計を見つめながら、思い出にふけっていた。祖父はいつも言っていた。「この時計は、ただの道具ではない。時を告げる者だ」と。
アキラは、時計の針が動くたびに、祖父の言葉を思い出す。彼は子供の頃、祖父と一緒に時計の修理をしたり、その歴史を語り合ったりした。祖父の温かい手のひらが、アキラの心に深く刻まれている。しかし、時が経つにつれ、祖父は旅立ち、アキラは一人残された。
ある晩、時計の針が12時を指した瞬間、奇妙な光が部屋を包んだ。アキラは驚き、目を凝らした。その光の中から、祖父の姿が現れた。「アキラ、時は流れ、思い出は消えない。君の心の中に、私がいる限り、時間は止まらない」と祖父は微笑んだ。
アキラは涙を流しながら、祖父の言葉を胸に刻んだ。時計はただの道具ではなく、愛する人との絆を結ぶものだと気づいた。彼は時計を大切にし、祖父の教えを次の世代へと伝えていくことを決意した。
時を告げるその時計は、アキラにとって永遠の宝物となった。彼は心の中で、祖父と共に生きることを誓った。
立花馨
ときを告げる
時計!
時間は短い
どんどん過ぎていく
楽しいことしなきゃ!
まだまだじんせいここからだ!
水面に吸い込まれていく赤い水滴。
浴槽に張り巡らされた水にゆっくりと広がっていく赤。怜は朦朧としながらも、恋人のことを想っていた。
玄関から鍵の音がする、ただいまと帰ってきた正人は、ドタバタと足音をさせながら怜を呼んで、寝室にいないことを確認すると、すぐに事を察して風呂場へ向かう。
正人は怜を見つけると意識があることに安堵して、急いで風呂場から連れ出した。濡れて冷えた体をバスタオルで軽く拭き、傷の深さを確認して慣れた手つきで手当てする。震える怜を何も言わずに抱きしめる。
ごめん。もうしないよ。もう終わりにしよう、俺たち。と切り出したのは怜だった。
正人は頷くことしか出来なかった。
もっと可愛くなれば
仕事に自信を持って取り組めたら
あと5キロ痩せたら
メイクが上手になったら
笑顔がきれいに作れたら
あなたにほんとうの気持ち
打ち明けられるかな
時を告げる
満月の夜は、
言いようもない不安に襲われ、
眠れなくなります。
満月は私を狂わせます。
不安は焦燥感に変わります。
私は奥歯を噛み締め、
じっと耐えるのです。
私は耳を澄ませます。
夜明けの時を告げる鐘の音を、
只管に待っています。
夜が明ければ、
満月の恐怖から、
開放される。
そう信じて。
貴方の温もりを頼りにして、
貴方の手を握り締め、
貴方の鼓動の音に、
時が過ぎ行くのを重ねます。
……。
私と貴方の、
悪夢の戦いの夜の、
終わりを知らせる、
時を告げる鐘の音が聞こえた時、
私が正気で居られたら、
一杯褒めて下さいね。
私はパズルを組み立てている。
完成図もなければ、絵や柄もないまっさらなパズルだ。ピースの大きさや形も不揃いな上に必要な個数もわからない。
〝私〟という人間の一生をかけたパズルだ。
1日が終わるたびに少しだけ世界が広がり、そのどこかにピースがある。きれいな色だったり濁っていたりその日を表したような色形でみつけるのに苦労する。感情が色であれば出来事は形として表れ、大きさは充実度を示す。
最初ははめ込むのも簡単だったのに広がりすぎたパズルはあるべき場所を探すのも大変になってしまった。不思議なことに過去のピースほど色褪せて、あるのかないのかわからないくらい透明になっている。触ればあるのはわかるから消えてはいない。
ついに終わりがみえてきたとき、大事なことに気がついた。パズルの全体図がなんとなく予想できてしまったときから覚悟はしていた。私にとって1番大切なものだったと今になって気づいたのだ。
赤く、燃えるように鮮烈で、温かくも冷たいそれ。
このパズルは完成しないまま終わるだろう。大切なものを得られないまま死んでいく私のように、白く褪せていつか無色透明になって吹き飛んでいく。
真上からみたパズルは〝私〟だった。
心臓があるはずの位置にはピースがない。欠けてしまったのか元からなかったのか、探すのを諦めてしまったのか。
きっとそこには真っ赤なハート型のピースがあったはずなんだ。命をつなぐ象徴をかたどったものがあったはずなんだ。
パズルが端から燃えていく。ここも時間の問題だ。
私の時は終わったのだとわかるんだ。
悲しくはない、後悔はない。
完成しないことが正解だったのかもしれないな。
【題:時を告げる】
かち、かち、かち、かち、と
時計の長い針は一秒一秒
音を立てて進んでいく
長い針よ、誰よりも働いてくれて
ありがとう、おつかれさま
わたしが眠る間は
すこしやすんでいてもかまわないよ
時計らしさを捨てるなんてできない?
いいんだよ、たまには休んでくれて
時を告げる
貴方と言葉も顔も交わさず
さようならをして7年経った。
近況が知りたくて貴方の名前を調べたけど
何も手がかりは無かった。
ふと時計を見ると
起床する2時間前になってしまった。
もうちょっと探していたかったのだけれど、
もう彼の事は忘れなさいと
時に告げられてしまったのかしらね。
時を告げるもので思い出したNHKの時報。そういえば時報見なくなったなぁと思い調べたら、地上デジタル放送になり無くなったとのこと。データの処理に僅かながら時間がかかるため、テレビで正確な時報を流せなくなったのだそう。あの音と時計でもうお昼か〜なんて思ったりしてたなぁ。時計のデザインも懐かしい。
時を告げる
化物として数千年の命が約束された私は、時間の概念などとうに手放していた。
当然、まともに生活していける条件は何も揃っていないため、こぎたない姿で街を彷徨っていたところを物好きな人間に拾われて、このだだっ広い館で働かせてもらっているのだ。
23時30分。膨大な部屋の掃除を終え、ついに最後の部屋、主人の部屋のドアの前でノックをした。
主はとうの昔にいなくなったというのに、叩き込まれた所作は抜けない。
失礼いたします、と入室し、部屋の明かりを付ける。
目の前には大きなウォルナットの机。見慣れた光景である。
しかし、今日はやけに部屋の明かりが目に刺さる気がして、消した。その代わり、古くはあるが大切に使われていたであろう、テーブルランプの紐を引く。
ぽっと暖色の灯りに照らされた机上には、私の未練が転がっている。主人が消えてから少しずつ片付けてはいたものの、いつまでも仕舞えないもの。
そう、主人の懐中時計である。
私は懐かしい懐中時計を手に取った。しばらく時間を忘れて、まじまじと観察しながら主人がいた頃の回想に耽った。
繊細な銀色の小さな鎖が、橙色のランプに照らされて鈍く光る。
そろそろ磨かなければ。と席を立った時、かちりと鳴る時計。
まさか、動くはずがない。とうの昔に止まっているはずだ。何より主人はもう、数百年は帰ってきていない上に、止まったまま修理をした覚えもない。それが動く?
針は0時を指している。そして、悠久の時を生きる私は思い出した。
今日は主人が消えた日、命日であった。
刻一刻と迫る夜明けが
とても怖い
_時を告げる
ふと気がついたときには、もう。
あれから変わってしまったらしい。
お題:時を告げる
時を告げる
教室はもうすでにざわついていて入りにくい。唯一の親友ともクラスは離れてしまい、私の緊張は極限まで達していた。
勇気を絞って教室に入り、自分の席を確認する。なるべく緊張がバレないように動揺を隠すことだけを考えていた。やっとのことで席に座るが、緊張で周りを見ることは出来ない。今日の提出物や予定表を見て時間を潰すことにした。
5分ほど後に肩くらいの髪の子が隣に座ったのが分かった。でも目線を隣に向けたり、話しかける勇気はなく、気になる気持ちを抑えて担任を待った。
入学式を終え、自己紹介をして分かったのは、隣の子は私よりも暗そうだということだ。細いメガネがよりその雰囲気を作っている。でも悪い子ではなさそうだったので、授業が終わった後話しかけてみた。私は初対面の場合、変な勇気が出て話しかけてしまう癖がある。だから明日には多分挙動不審になってしまうが、しょうがない。
「あの、高橋です。これからよろしくお願いします。」
なるべく明るく話すが、緊張で早口になり意味はなかった。
「あ、うん、よろしくお願いします」
軽くお辞儀される。
これは自分の挨拶が悪いわと思いながら、
「じゃあ、また明日」
と恥ずかしさのあまりそそくさと教室を出た。
暗いけど、雰囲気が柔らかくて、髪がサラサラで、名前が可愛い女の子。(あと、そのうち知るのだがこの子の笑顔はとびきり可愛かった。)
この先仲良くなれるかな、明日どんな話しよう。
緊張と恥ずかしさと期待と不安で心臓はバクバク音を立てている。その音がこれからの始まりを告げているような気がした。