春爛漫』の作文集

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春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/28/2025, 9:22:33 AM

その人はくるくるくると回転し、着地した場所は電車の中だったんだ。目が離せなかったんだけど、それはバク転にではなく、その人の口もとがすごく綺麗だったからなんだ。私の好みの口もとだった。そしてどうしてか、私は彼女の優雅な振る舞いと私に浴びせる見下すような視線を懐かしく感じて書き留めておかねばと文字を綴っている。
その電車は人が少なかった。それにしてもバク転をしながら乗車するなんてと驚いている乗客もいただろう。どうやってあの狭い扉の中に複雑な動きをしながら入っていったのか、私も見ていたはずなのに思い出せない。でもそんなことはどうでもよかった。ただあの唇が寝起きの私の隣で静かにその柔らかさを魅せてくれている朝を想像していた。
ふと顔を上げるともう彼女が乗った電車は出発していて(というかずっと前に出発していた)、1つ後の電車に乗った私は目の前で携帯をいじっているおばさんを見下ろしていた。おばさんは携帯をいじっているけど実はバク転をしながら電車に乗る人だったらどうしようと考えるとなんだか退屈な日常にたくさん可能性があるような気がしてきた。今日は私の頭に1本の白髪を見つけたんだけどそんなこともどうでもよくなってきた。

#春爛漫

3/28/2025, 9:13:02 AM

昨年、夫と近所の城跡公園に初めて桜を見に行きました。田舎の小さな公園なのに多くの花見客で賑わっていました。桜が咲き乱れ風が吹くとチラチラと舞います。暖かく晴天でとても気持ち良く、みんな幸せそうで、その場の光景は平和そのものでした。私たちは小高い場所にあるベンチに腰掛け、近くで買ってきたお惣菜を広げて少し遅いランチを楽しみました。家族連れで子供たちが駆け回っている風景、中年の男たちだけで東屋を占領して昼から酒盛りをしている騒ぎ声、女性1人で来て花びらの散る桜の下で目を閉じる心情、男性1人で夢中で桜にカメラを向ける羨ましさ、老夫婦がすぐ側の小道をゆっくりゆったりと歩く和やかさ、すぐ隣でお団子を美味しそうに頬張る最愛の夫。全てが思い出されます。あれから一年、とても辛い現実を経験し、私たちは今揺れに揺れています。今年もまた桜の季節がやってきます。つい先日夫が1人で公園に桜の様子を見に行って来たと言います。まだ1割咲きくらいかなと。また桜を見に行こうよと。私は、夫とお出掛けができなくなりました。あんなに楽しかった夫とのお出掛け。「行きたい」と心の中で思いましたが、口には出しませんでした。何も言わない私に夫は悟り、何も言いませんでした。「来年もまた来ようね」と言っていた去年。今年の桜はいつ満開になるのでしょうか。

3/28/2025, 9:02:34 AM

No.284『春爛漫』

最近急激に暖かくなっている。
いや、暑いと言っても過言ではない。
きっと今年も春爛漫は一瞬で過ぎていくんだろう。
地球はこのままで大丈夫なんだろうか。

3/28/2025, 8:45:11 AM

【春爛漫】
(※性的表現有り🔞)

オレは金で初元カノの『春』の時間を買う。

初元カノの「会いたい」は
オレと「行為をしたい」という意味だ。

いつもどうり日にちと時間とホテルを探し、
そこで約4時間だけの恋人を演じる。

ざんねんながら オレは初元カノのための慰め器だ。

スッキリしたらそっけなくすぐに帰ってしまう。
そしてまたしばらくしたら『春』の約束をする。



オレだけに訪れる『春』。

咲いてはすぐに散る花のような『春』が
またやってくる。

またホテルのベッドで乱れ咲く。




ああ、『春』が来た。

3/28/2025, 8:27:54 AM

#春爛漫

慣れない制服で、川沿いの桜並木を歩く。
辺り一面、桜色でいっぱいだ。

親元を離れて1人、学ぶために此処に来た。
初めて見る景色に不安と期待が入り交じる。

…どんな出会いが待っているだろう。

僕は校門に足を踏み入れた。

3/28/2025, 8:23:41 AM

/春爛漫

『柔らかな光が降り注ぎ心地良い風に花が舞う、そんな春爛漫の季節を迎えました。』

 図書館で借りた本に挟まっていた便箋に綴られた文は、そんな時効の挨拶から始まっていた。
 人の手紙を盗み見るようで多少罪悪感が湧いたが、好奇心に勝ることはなかった。
 内容は他愛のない世間話で、きっと日常的に手紙のやり取りをしているのだろうことが窺えた。そんな手紙が相手に渡ることなくここにある理由はさっぱり分からなかったが。
 最近は桜餅の食べ比べに夢中になっているのだと可愛らしい報告の後、結びの挨拶に差し掛かった。
 
『私は貴方のことを春を教えてくれる人のように思っていました。しかしこの頃は別のことを思うのです。貴方はきっと、春を連れてゆく人なのだろうと。
身勝手ではありますが、花霞の先に貴方が笑っていることを願っています。』

 ああ、好奇心に負けて読むんじゃなかった。今からでもこの手紙が相手に届く術はどこかに無いだろうか。
 春風が運んでくれたら良いのにとありもしないことを思いながら、そっと手紙を本に挟み直すことしかできなかった。

3/28/2025, 8:22:03 AM

散らかった部屋を片付けていると
クイッと袖を引っ張られる。
「春ちゃん...」
娘の春ちゃんは小学生だと言うのに
普通に喋ることができない。
ヨダレは垂らすし宇宙語話すし部屋は散らかすし
まったく...世話の焼ける娘だ。
夫はこんな娘を見て家を出ていってしまったけれど
私は好きだ。どれだけ世話の焼ける子供でも
自分が腹を痛めて産んだ子だから。
「春ちゃん今日はどこに行きたい?」
春ちゃんはテクテク歩いてテレビに移る
満開の桜に指をさした。
目はキラキラしてるしふんすっと鼻息を荒くしてる。
そんなに行きたいんか。
こーゆー時の春ちゃんには謎のしっぽが見えてくる。
「わかった。お花見しに行こっか!」
しっぽはもっと大きく揺れて
散らかったおもちゃの隙間を通りながら走る。
犬に例えたらどんな犬種だろう?
ふふっと1人笑えば
春ちゃんは不思議そうにこっちを見つめてくる。
それすらもおかしくてまた1人笑った。

「ふわんっ!」
「どう?春ちゃん。綺麗でしょ?」
桜の花びらは太陽が放つ光が水面に反射して
ゆらゆらと綺麗に光っている。
春ちゃんはパクッと花弁を口に含んだと思ったら
苦い顔をした後ペッと吐き出した
なにやってんだか。
子供を授かって8年が過ぎるけど
こーゆーすぐ口に含む行動はアホらしく感じる。
まぁ、かわいいけどさ。
「春ちゃんご飯にしよっか!」
春ちゃんはリンゴも好きだしキャベツも好きだ。
パクッと大きな1口でリンゴを頬張る。
もぐもぐしている姿をカメラにおさめると
春ちゃんはご飯にかぶりついた。
行儀が悪い。誰かに見られていないか心配になった。
辺りをチラチラして人通りを探すけど
近くに人はおらず安心した。
こんな行儀が悪いところを見られたら
どこぞのおばさん達がコソコソと噂するに違いない。
春ちゃんはまだ子供でそんなことは知らないから
白いご飯と一緒にバナナを口に入れ始めた。
「ほんと不思議な子」
でも私は怒らない。
無理に怒ってもご飯を食べなくなるだけだ。
それか癇癪を起こして騒ぐだけ。
もう少し、もう少し大人になったら怒ろう。
それは別々に...とか。箸を使おうね...とか。
うん...そうしよう。

家に入ると同時に今日の疲労も帰ってきた
春ちゃんは相変わらず元気で羨ましい。
今も家中駆け回ってる。
ドサッとソファーに横たわり
今日撮った写真を見返した。
「あれ?春ちゃん...映ってない」
急いで他の写真も確認する。だけれど全て
春ちゃんは映っていない。
「は、春ちゃん...?」
真っ暗闇の部屋の中
春ちゃんの吐息が聞こえる。
「あぁ、よかった...春ちゃんいるのね」
そうよ。いないはずない。
多分、レンズがズレたんだ。
また行こう、桜が満開のうちに。
お弁当を持って2人で行こう。
春ちゃんが生きているうちに。2人で。


「わん!!!」

3/28/2025, 8:18:12 AM

【春爛漫】

人生の中の新しい1歩目が、まだ歩いたことない道に踏み入れるとき

社会人なりたての頃、
私は「頑張らなきゃ」「迷惑かけないように」「手順はひとつも間違えないように」「省かないように」
毎日気を張ってました。

毎日頑張って頑張って、頑張った結果、心が壊れた

「逃げる」なんて社会人としてダメだと思ってた

でも、心が壊れてその会社を辞めざるおえなくなって
初めて、心がすーっと楽になった

学生の皆さん、初めて正社員を経験する皆さん、

「逃げる」という選択肢があることを忘れないで

「逃げる」という選択肢に甘えすぎてはダメだけど、

心が壊れたら、楽しい人生も一気に楽しめなくなるから

心が壊れる前に、逃げていいんだよ

3/28/2025, 8:11:52 AM

春爛漫

やっと私の心にも
明るくて楽しい春がきた。
今にも飛び出してしまいそう。

生きていること
笑顔でいられること
それをくれるあなたに ありがとう。

3/28/2025, 8:09:38 AM

煙草に火をつける。今日はこれで5本目だ。

今度こそ、これで最後の1本だと決めて、吸い込む。

再び、脳にニコチンを補充した俺は片手でハンドルを握り、右に回した。

小刻みのいい音楽と共に液晶に写し出された数字は回り、回り、回る、、、

数時間後、夕焼け色染まった空を下に俺は再び煙草を口に運んでいた。

「、、、くそっ、あそこで辞めておけば5万の勝ちだったのに」

5万の勝ちだったはずが、6万も負けた。

スマホを弄りながら、苛立ち独り言を吐くが、消えてしまった金はどうにもならない。

沈みゆく日に向かって、道を歩き、歩き、歩く。

気がついたら、桜並木の道に足を踏みかけていた。

スマホを見ながら歩いていた俺が気づいたのは、足元に桜の花びらが落ちていたからだ。

もう、そんな季節か、、、

夜勤のバイト場、パチンコ屋と家を往復するだけの生活だった俺にそんなことを考える余裕なんてなかった。

見上げると同時に、風が吹き、花が舞い、視界が桜吹雪に覆われた。

思わず見とれてしまい、足を止める。

風が心地よく駆け抜け、ボサボサの髪を揺らした。

ふと、春爛漫という言葉が思い浮かぶ。

どこで覚えたのかは、忘れたけど、今の状況にばっちしだな。

桜吹雪に身を当てて、荒んだ心は、少しだけ和らいだ気がする。

【春爛漫】

3/28/2025, 8:08:44 AM

春爛漫
われの巣立ちを思い出し
くすぶる心 花びら積もる

#春爛漫

3/28/2025, 8:00:48 AM

この季節は君によく似合う桃色の花弁が咲き乱れる。

光があたる花弁を眺める君の姿はとても綺麗だ。

光に満ち、この花弁が咲き乱れる様子を
人々は春爛漫と呼ぶ。

3/28/2025, 7:53:09 AM

題 春爛漫
桜が咲き誇り花びらが舞う。
舞い踊る花びらの中で、屈託なく笑う君はきっとこの花のように美しいまま散っていくのだろう。

3/28/2025, 7:52:42 AM

春爛漫

テレビでは、どの番組も桜の様子を伝えている。蕾が膨らんだ、色づきだした、蕾が開き出したなどなど…。季語で花は桜だと聞いた。時代を越えて日本人の桜好きは変わらない様だ。四季のある日本の冬を越え待っていた春の楽しみだ。無彩色だった冬から、薄いピンクの桜色の春爛漫。内向きだった眼差しが外へ向かっていく。何だか心まで軽やかになった。

3/28/2025, 7:47:51 AM

【春爛漫】

寒さが和らぎ
こわばりから解放され始めた頃

急に気温も上がり
開花の声も耳に入る

鳥のさえずりを誘い
草花が芽を育む春風がそよぐ

立ち止まらせては くれないんだ

時おり強く背中を押され
戸惑いながらも色付く風景に溶け込まされる

分かってるよ
うん
大丈夫

届いたのか
押していた力が緩む

少し上げた視線の先
淡い色の花と
応える様に蜃気楼が揺れていた

3/28/2025, 7:44:31 AM

春爛漫

 桜がモチーフのお菓子がコンビニやカフェの期間限定を占拠する季節。さて、自分はというとある二択で迷っていた。バイトしている人が全員整った容姿をしているようなおしゃれなカフェ。普段なら一人で入る勇気がなくて素通りする場所に、誕生日プレゼントでもらったギフトカードを手に足を踏み入れた。そして頼むメニューを期間限定桜モチーフのドリンクか、友達と訪れた時にいつも飲んでいる抹茶のドリンクにするかの選択を迫られていた。桜モチーフのスイーツとかって見た目は綺麗だが味はいまいちというパターンが多い。大体、普段桜を食べないから桜味って言われてもどんな味か分からないし。だから大抵こういう時は定番の商品を選ぶ。よし、じゃあ…
 少し高い椅子に腰掛けて窓の外を見ながら薄ピンクの液体を飲む。うん、やっぱりどんな味か分からない。けど、これでいいのだ。これを飲むということに意味があったから。最近よく話す、名前にさくらがつくあの人。名前と同じだからついつい桜モチーフの期間限定商品に惹かれると言っていたあの人との少しの話のネタになれば良い。その流れでカードありがとうと伝え、今度は一緒にどうかと誘えば、ただ抹茶を飲むだけよりも楽しくいられるだろう。

3/28/2025, 7:41:32 AM

いつも通りの日。
少し寒いと思いつつ家を出た。
駅に向かって歩いていると風が吹き、1枚の花びらが上着にくっついた。
ふと周りを見渡すとそこには春爛漫があった。
一輪一輪風が吹く度に揺れ、桜吹雪が舞う。
まだ咲いていないだろうと思っていたが、もう春は来ていた。
今年もまた、新しい出会いが始まる。

3/28/2025, 7:36:18 AM

うちの団地群の中に公園がある。
公園の入り口に雪柳、その真上に
枝を伸ばした桜が咲いている。
あまりに美しいので
スマホでパシャりパシャり。
ま、この時期この手の画像は
送られてきても困るので
この写真も送らないでおく。

(春爛漫)

3/28/2025, 7:26:49 AM

テレビを点けると

桜の開花を報じていた

もう春爛漫だ

久しぶりに花見にでも行ってみようかな

3/28/2025, 7:23:02 AM

テーマ『春爛漫』

桜の花びらが、春の暖かな風と共にふわりと運ばれてくる。どこか遠くで、城の皆が楽しそうに騒ぐ声が聞こえる。
盃を一息に呷《あお》れば、喉の奥が熱くなる。桜の元で呑むだけで、どうしてこうも旨く感じるのか。
「お酌でもしてやろうか?」
声に振り向けば、そこには困ったように笑いかける友がいた。ひと月前に討ち死にしたはずの、友が。
――生きていたのか。
そう言いかけて口をつぐむ。
これは、夢だ。

しんしんと降る雪が、冬の寒さと共に積もっていく。戦の喧騒が城の中にまで迫っていた。
今日、この城は落ちる。
城主たる私の命はないだろう。とうに覚悟はできていたつもりだったが。

あの春爛漫の景色を夢見る程度には、心残りがあったらしい。

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